オーディオ機器ブランド「Edifier」から新たに発売された、イヤーカフ型イヤホン 『Edifier LolliClip(ロリクリップ)』が手元に来ましたので、使用感を共有したいと思います。
Edifier LolliClipは、耳を塞がず環境音を感じながら音楽を聴く事ができるイヤーカフ型イヤホンです。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
透明感が高く、広がりのある繊細な音質
スタイリッシュなデザイン
LDAC(ワイヤレスハイレゾ)対応
装着したまま外音が聞こえる耳を塞がないイヤホン
心拍数・血中酸素濃度の計測ができる
左右の区別が無く自動認識
専用アプリで好きにイコライザー調整が可能
マルチポイント機能対応
苦手なジャンルの無い抜けの良い音質
ヘッドトラッキング機能つき空間オーディオ対応
耳への圧迫感がゼロ。超軽量ボディ
左右各3個のAI ENCノイズキャンセリングでクリアな通話音質
低遅延ゲーミングモード
1回の充電で最高 9時間の使用が可能
15分の充電で3時間の使用が可能
IPX56防水・防塵対応で雨や汗の水滴を防げる
装着センサー機能搭載
ケースのバッテリー残量がわかりにくい
ワイヤレス充電非対応
Edifier LolliClipスペック
| イヤホンタイプ | イヤーカフ型 |
|---|---|
| Bluetooth周波数 | – |
| 対応コーデック | LDAC, SBC, AAC |
| 音楽再生時間 | 単体充電:約9時間 充電ケース使用時:約39時間 |
| Bluetoothバージョン | 5.4 |
| 音圧レベル | 90 ± 3dB (A) |
| 周波数(Hz) | – |
| マルチポイント | 対応 |
| 防水等級 | IPX 56 |
| ドライバーユニット | φ13mm |
| マイク | 3+3 |
| 空間オーデオ | 対応 |
| 充電時間 | 15分の充電で3時間使用可能 |
| バッテリー容量 |
非公開 |
| サイズ(実測) | 充電ケース:72 x 53 x 厚さ37 mm |
| 重さ | イヤホン:7グラム |
| カラーバリエーション | ブラック / ホワイト |
開封の儀
【パッケージ内容】
- Edifier LolliClipイヤーカフ
- 収納充電ケース x 1
- USB-Cケーブル
- 取扱説明書
製品レビュー
イヤホン本体
イヤホン形状はイヤーカフ型。カラーは艶ブラック。EDIFIERのロゴがある方が耳の後ろにきます▼
ドライバ・グリル部はAirPodsのような形状で耳に向けて音を送ります▼
※ちなみにLoliClipは左右の区別がありません。ケースの左から出したら左、右は右と自動的に設定されます
防水・防塵の等級はIPX56に対応しています。汗や雨程度の水から防げる防水等級です。
※ ケースは防水ではありません
重さは実測で片側 約 7グラム▼
カラーバリエーションは、ブラックとホワイトの2色展開
※発売当初はブラックのみの取り扱いのようです
チャージケース
充電ケースは一般的なサイズ。丸っこくて可愛いです▼
ケースは自立しない楕円型。背中側にはUSB-Cポート▼
サイズは実測で72 x 53 x 厚さ37 ミリ
リップクリームと並べたサイズ感▼
リセットボタンは下のコーナーに配置されています▼
イヤホンを格納したケースの重さは約 58グラム▼
ケースのバッテリー残量が少なくなるとLEDが赤くなります。細かい残量はわかりません。
Qiワイヤレス充電には非対応です
イヤホンは1回の充電で約 9時間使えます。ケースに戻しての充電を含めると合計 39時間。通勤・通学程度ならケースへの充電は5日に1度くらいのペースで賄えそう。
使い方
ペアリングはケースを開けるだけ、初回はペアリングモードで起動します。
後はスマートホンの 設定を開き、Bluetoothから選択するだけで完了▼
操作方法
操作タッチ部は、イヤホンのブリッジ付近をタップする回数で操作を行います
| 左(L) | 右(R) | |
|---|---|---|
| 音楽操作 | ||
| 1回タップ | – | – |
| 2回タップ | ノイズキャンセリング切替 | 再生・一時停止 |
| 3回タップ | 音楽モード切替 | 前の曲へスキップ |
| 通話 | ||
| 2回タップ | 通話/電話を切る | |
※ リセット:ケースに戻してケースのボタンを3回押し。LEDが白点滅したらリセット完了

Edifier ConneX アプリ
Edifier の独自アプリ「Edifier ConneX 」を利用する事で、イヤホンのファームウェアアップデートやイコライザー機能、ゲームモード(低遅延)の切替などが可能となります。
Edifier ConneX
| 開発: BEIJING EDIFIER TECHNOLOGY CO.,LTD. 評価[star rating=”2.8″ max=”5″ numeric=”no”] 無料 |
操作・装着感
操作性について
イヤホンを充電ケースのフタを開くだけでイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
ケースを開けてデバイスと接続すると「ピン」と接続完了音が流れます。ケースを開けてゆっくり耳に入れたタイミングくらいで接続が完了します

操作はタッチセンサー式ですが、1回タップが設定されていないので、誤タップの心配はありません。
装着感
イヤーカフ型なので、耳に真横になるように装着します。他のイヤホンとは装着感が全く異なります。
メガネと干渉する事もありません。装着している事を忘れるほど装着の違和感はありません。気づけば一日中付けていました。
耳に挟んでぶら下がっているだけですが、トレッドミルやウォーキングなどでも落ちたりする事もありませんでした。
長時間装着していても痛みや痒み、違和感はありませんでした▼
アクセサリーのイヤーカフ程ではありませんが、これはこれでお洒落だと思います▼
前から見た様子▼
斜め前からの装着図▼
ちなみに真後ろから見てもメーカーロゴは見えません。
音質
ドバイバーは大型13mmダイナミックドライバーを採用しています。
最初の印象は音の広がりと透明感が凄い!音に包まれているような音質です。
ライブ音源だと会場と錯覚するような広がりと臨場感が味わえます。
全音域でバランス良く繊細に鳴っており、耳穴には入っていませんがドライバと鼓膜との間の距離を感じさせません。
音の解像度も高く、ジャズ音源を聴くとウッドベースの弾むような低音のボンボン音に加え、弦をはじくカタカタ、コトコトという音が入り、弦がぶつかったり震える音も忠実に聴こえます。いわゆるトランジェント(Transient) もしっかり聞こえます。
開放型の弱点である低音域ですが、腹に響くとまではいきませんが楽器の特徴どおりの低音が伝わってきます。
声量の弱い女性ヴォーカルの声に関しても楽器の音に掻き消されるような事はありません。
透き通った透明感がある音質ですが、ハイトーンボイスの女性ヴォーカルの声が、少しキンキン耳障りに聞こえる事もありません。
歯擦音が気になる曲、いわゆる「サ行が刺さる曲」を聴いてみましたが、これも全く問題ありませんでした。
移動時には、ラジオやAudible(オーディブル)でオーディオブックを聴いてみましたが、DJやナレーターの声も聴きやすかったです。
空間オーデオ
LolliClipは「空間オーデオ」に対応しており、映画や音楽などのコンテンツを臨場感豊かに聴くことができます。
Apple Musicで空間オーデオに対応した楽曲を再生してみましたが、かなり楽しめます。
ヘッドトラッキング機能もしっかり機機します。
音切れ・音飛び・音漏れ・遅延
日常的に10日間近くメインで使っていました。犬の散歩、繁華街、電車、スーパーマーケット、あらゆるシーンで使いましたが、途切れたり音飛びで気になるようなことはありませんでした。
スマートホンのロックを解除した時や、通知が届く時などは一時的に途切れる事がありました。この程度の途切れは、どのイヤホンでも良くある現象なので気になりませんね。
オープンタイプなので、音漏れの度合いが気になると思います。もちろん一般的なカナル型と比べると音漏れはあります。静かな部屋だと2mくらい離れていてもチャカチャカ聴こえます。屋外や電車では、環境音に掻き消されるので迷惑になる程の音漏れは感じないと思います。
通話音質

通話で相手の声が遠いと感じる事があります。通話時は音量を上げて対応しました。
健康状態をモニタリング機能
LolliClipには心拍数・血中酸素濃度をモニタリングできるヘルスケア機能が搭載されています。
計測してApple Watch 9とデータと比較しましたが、誤差は少なかったのである程度正確だと思います。
マルチポイント機能
マルチポイント接続とは、2台の機器と同時接続し、それぞれで通話も音楽も受信できる機能。
例えば、PCでオンライン会議を終了した後、スマートフォンで音楽再生を始めるだけで再生機器を切り替えられます。スマートフォンが電話を着信した際には自動でスマートフォンの通話に切り替わり、そのままハンズフリー通話をすることも可能。2台の機器でイヤホンを使う場面で接続の切り替えがいらず、使用する事が可能です。
まとめ・価格
Edifier LolliClipはハイレゾ・空間オーデオ対応で音質も良く満足度の高いイヤホンだと思いました。Edifier LolliClipの価格は¥16,980 (税込)と少し高めですが、エントリーモデルでは味わえない音の解像度を実現しています。
心拍数などを計れるヘルスケア機能に関しては、アプリを起動て数十秒かかるので使いどころは少ないと思います。スマートウォッチのように、自動で計って警告してくれるなら面白いですけどね。
オープンイヤー型のイヤホンや骨伝導ヘッドホンなど、外音を聞きながら楽しめる機器が増えましたね。装着感と音質で選ぶのなら、オープンイヤー型のカフタイプが一番手軽でオススメです。イヤーカフ型なので、買い物の時のレジなどでは、わざわざ外さないで音楽を停止するだけで会話ができますよ。
公式ショップのほかAmazonで購入可能です。Amazonの製品ページでは20%オフのクーポンが発行されています。
タカシ
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