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実機レビュー『SOUNDPEATS Capsule3 Pro+』MEMSドライバーを搭載Adaptive ANC対応ワイヤレスイヤホン

サウンド機器メーカーSOUNDPEATS AUDIO(サウンドピーツ・オーディオ)から発売された、完全ワイヤレスイヤホン 『Capsule3 Pro+(カプセル・スリー・プロ・プラス)』が手元に来ましたので、使用感を共有したいと思います。

Capsule3 Pro+は、 1年半前に発売されたLDAC コーデック対応の完全ワイヤレスイヤホン「Capsule3 Pro」の進化モデルです。
Capsule3 Proをベースとしたデザインとなっていますが、新たにMEMSドライバーを搭載しており、マルチポイント機能に対応、ノイキャン機能はAdaptive ANCに対応するなど、大幅なグレードアップモデルとなっています。

 

ざっくりレビューフラッシュ

お勧めポイント
 ケースがコンパクト 
 φ12mmバイオセルロースドライバ搭載でパンチのあるサウンド
 全音域で抜けのよいクリアな音質
 MEMSドライバーで繊細で高解像度な高音域
 高級感ある落ち着いたデザイン
 Adaptive ANCに対応し気密性に依存しない
 ノイズリダクションでクリアな音声通話
 装着したまま外音が聞こえるパススルー機能搭載
 ゲームなどにも使える低遅延モード実装 
 ANC機能は可聴域で最大45dBのノイズ低減効果
 マルチポイント対応
 1回の充電で最高 6.5時間の使用が可能
 アプリでイコライザー調整が可能
 LDACコーデック対応 

 

残念な点
 Qi(チー)ワイヤレス充電に非対応
 防水レベルがIPX4の日常防水レベル
 

Capsule3 Pro+スペック

イヤホンタイプ カナル
チップセット 非公開
Bluetootthプロファイル HFP、HSP A2DP、AVRCP
接続方式 TWS / TWS Mirroring
対応コーデック AAC,SBC,LDAC
再生周波数帯域 20Hz~40kHz
音楽再生時間 6.5時間(充電ケース併用43時間)
Bluetoothバージョン  5.2
防水等級 IPX 4
ドライバーユニット φ12 mmダイナミックドライバー
MEMSドライバー
通話ノイズキャンセリング 通話ノイズリダクション マイク内蔵
ノイズキャンセリング Adaptive ANC
低遅延モード 0.07s
マルチポイント機能 あり
イヤホン充電時間 約 1.5 時間
ケース充電時間 約 1.5 時間
バッテリー容量
500mAh(ケース)
35mAh*2(イヤホン)
ケースサイズ (L*W*H):‎5 x 6.7 x 2.6 cm
ケース重量 約  48グラム
イヤホン重量 約 5 グラム

 

開封の儀

【パッケージ内容】

  • Capsule3 Pro+イヤホン x 1ペア
  • イヤピース:6 (S/M/L各2)
  • 収納充電ケース x 1
  • USB-C充電ケーブル x 1
  • 取扱説明書
  • キャラステッカー

 

 

製品レビュー

イヤホン本体

イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したBluetooth接続のカナルタイプのTWSです。

イヤホン本体は、Appleの AirPodsシリーズに代表されるスティックタイプ。
艶消しブラックで落ち着いた質感とデザイン。ハウジング部のゴールドのフェイスプレートが特徴的で、スティック部まで長く配置されています。またプレートには同社ロゴマーク「S」が入ってます。ちなみに下位モデルのCapsule3 Proはブロンズでした▼

 

 

グリル部もゴールドで楕円形。

 

イヤーチップはS/M/Lの3サイズが用意されています。

防水等級はIPX4に対応しています。IPX4はいわゆる日常防水、雨や汗程度の水に対して有効です。

重さは実測で片側 約 4.9グラム(公称5グラム)▼

 

チャージケース

充電ケースは小型で、握ると全て隠れてしまうサイズです▼

 

背面には同社お馴染みのロゴプレートが配置されています。

ケースのサイズは、実測で 幅67.3 x 高さ 50 x 厚さ25.9 ミリ。前モデルより幅が1cm大きくなっています。

 

いつものようにリップクリームと並べてみます。同社の他の製品より若干大きいです。▼

 

技適マークはケースのフタの内側の裏側。すごく見難いところにありました▼

 

イヤホンを格納したケースの重さは約 50グラム▼

 

充電ポートはUSB-C。USC-Cポートのフチもゴールドになっています。ケースにはバッテリーのインジケーターは付いていませんが、1灯ついているLEDの色で残量を確認できます。また、リセットボタンはココに配置されています。

 

緑点灯:100-50% /  黄色点灯:49-10% / 赤点灯:10%以下

充電時は、緑:100% / 緑点滅:99-70% / 黄色点滅:69-20% / 赤点滅:20%以下

Qiワイヤレス充電には非対応です。ケースのコンパクト化とワイヤレス充電のどちらが嬉しいかは賛否が分かれそう。

バッテリーについて

1回の充電で約 6.5時間使えます。ケースに戻しての充電を含めると合計 43時間。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は数日おきでよさそうです。ちなみに無印Capsule3 Proのバッテリーの持ちは8時間でした。バッテリー容量は変わりませんので、ドライバの性能の向上で若干持ちが減りました。

※ LDACコーデックで使用すると5時間まで減りが早まります。

 

 

使い方

ペアリングはケースから取り出せば、初回はペアリングモードで起動します。

後はスマートホンの 設定を開き、Bluetoothから選択するだけで完了▼

 

操作方法

イヤホンの背中側のロゴ部分をタップする回数で操作を行います

  左(L) 右(R)
音楽操作
1回タップ 音量下げる 音量上げる
2回タップ 再生 / 一時停止
1.5秒間長押し ノイズキャンセルモード
ヒアスルーモード
ノーマルモードの切替
次の曲へスキップ
3回タップ 低遅延ゲームモード切替 音声アシスタント
Siri、OKグーグル起動
通話
2回タップ 通話/電話を切る
3回タップ 通話切替
1.5秒間長押し 通話拒否

※ リセット:ケースに戻してケースのボタンを10秒間長押し。LEDが白と赤に点滅したらリセット完了。

 

専用アプリ

PeatsAudio

開発:yong yang
評価(2/5)
無料

icon-itunes
 

 

専用アプリからは、イヤホンのファームアップデート、ノイズキャンセリング機能切替、パススルー機能・イコライザー最適化機能などを利用できます。

 

操作・装着感

操作性について

イヤホンを充電ケースのフタを開くだけでイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。

ケースから出した瞬間に「ペアリング」と音声が流れデバイスと接続されると「コネクト」と音声で伝えます。私のタイミングだと耳に入れた時に、毎回コネクトが完了するタイミングでした。

またケースに戻すと自動的に充電が開始され、ペアリングが解除されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは必要ありません。

イヤホンの操作感については、背面のハウジング部を軽くタッチ(ノック)すれば受け付けてくれます。ロゴのついたプレートはスティックの下の方まで伸びていますが、ロゴ部の丸い部分のみがタッチに反応します。

SOUNDPEATSの定番の操作方式です。使い慣れている人は戸惑う事はないでしょう。
慣れると使い易いですが、1回タップで音量調整なので、手に持った時などに音量が変わってしまう事があります。設定アプリから1回タップ機能をオフにする事もできます。

 

装着感

イヤホンサイズは多機能な分、他のSOUNDPEATS製品より一回り大きいです。でも気になる程ではありません。
付けた感じは自然で、圧迫感や違和感はありませんでした。装着を忘れる程ではありませんが、フィットしており落としそうな不安はありません。

昼間は一日中装着しており、音楽やラジオ、朗読サービス(オーディブル)を聴いていました。バッテリーが減ると片耳ずつケースに戻して使い続けていました。違和感や痛みはありませんでした。
ジョギングやトレッドミル(ランニングマシーン)でも使いましたが、落ちたり緩んだりする事はありませんでした。

 

ゴールドとブラックで高級感がありますね。私はブロンズの前モデルより好きです。

 

斜め前から見た様子▼

 

正面から見ても耳からハミ出る事もなく自然な感じです。金のプレートが印象的ですね▼

『装着センサー』
姉妹モデルのAir3 Deluxe HSには、装着センサーが内蔵されており、耳から外して一時停止、再装着で再生再開する機能が搭載されていますが、Capsule3 Proシリーズには未実装です。

 

音質

ドライバーは、バイオセルロース振動板採用のΦ12mmのダイナミックドライバーとxMEMS社製「Cowell」MEMSドライバーのハイブリッド構成。
MEMSドライバーが高音域を駆動、シリコン振動板の硬さと軽さを活かして高域の再生周波数帯域を広げ、音の歪みを抑えます。
低音域は12mm径バイオセルロース製ダイナミックドライバーが担当し、振幅の大きさを生かした迫力があるサウンドを実現します。

音質は、バイオセルロース振動板のみだった無印モデルとは全く別物です。MEMSドライバーが搭載された事で、深みのある高解像度なイヤホンへと進化しています。

音質の特徴は、全音域でクリアで伸びがあり抜けのより音です。
粗を探そうと色々と聞いてみましたが、どのジャンルの音楽でも上手にこなしてくれます。
低音は弱くも強くも無く、楽曲の原音を再現したような良質で、楽器の特徴をしっかりとらえた弾むように聴こえます。
EDMでは、キックドラムがズンズン鳴っているのに、脳が揺れるような不快感がないので長時間聴いていても疲れません。
解像度が高いので、ジャズなどはウッドベースの弾むような低音のボンボン音に加え、弦をはじくカタカタ、コトコトというトランジェント(Transient)が心地よく聴こえます。
あえて苦手を挙げるのであれば、ボーカロイドの曲がまれにシャリつく事があります。
また中音域では、ヴォーカルの押し出しがしっかりしており、声量の弱い女性ヴォーカルの声でも明確に聞き取る事ができます。
女性ヴォーカルの声の視察音(サ行が刺さる)も気になるような事はありません。

音の定位感も正確に表現できているので、オーケストラの楽器の位置がしっかりと把握できます。

正確な定位感により、目を閉じていても敵の位置を把握できるます。FPSなどのゲームにも使えます。

私はiPhoneを持ち歩いているので、通常はAACコーデックで聴いてみました。試しにAndroidでLDACコーデックで聴くと、音の解像度と音圧がグィーンと一回り大きく広がる感じです。LDACが聴ける環境の時は活かしたいですね。

専用アプリでイコライザー調整も可能です

 

ノイズキャンセリング、パススルー機能

イヤホンの左耳を1.5秒間タッチする事で、ANCオン ➡ノーマルモード(ANCオフ)➡ 外音取り込み(パススルー)の順で切り替わります。

最大45dbまでの音量に対して効果があります。集音用に左右2つずつのマイクを搭載したハイブリッド方式(フィードバック/フィードフォワード)を採用。特に低音域の電車や車の騒音に対する打消し率が非常に高いです。

電車の中でノイズキャンセリング機能をオンにすると「ゴーガタンゴトン」という音が「サー」っという音が聴こえる程度までカットされます。交通量の多い道沿いでも自分のブレスの音が聴こえる程静かです。

今モデルはAdaptive ANCに対応しています。「Adaptive ANC」は、気密性に依存せずにANC機能を提供します。頭を動かすなど、ユーザーの動きによってイヤフォンをつけている状態が変化しても、イヤフォンがどのように耳についているかを判断し、周囲の音によって、リアルタイムにパフォーマンスを動的に変化させる技術です。

電車での通勤・通学では電車のノイズが消えるので、自分の世界に入れます。

エントリーモデルのノイキャン機能では、低音域のみに対応しており、男性の声レベルがギリギリ消せないと言われています。
しかしながら、今モデルでは最大1.8kHzの超広帯域ノイズ周波数に対応しています。中音域は~2kHzとなっていますので、男性の声はある程度消え、女性の声も半減されます。
賑やかなカフェでノイキャン機能を試しましたが、サウンドノベルを聴いていても周囲の会話が気になりませんでした。

ネカフェなどでは、音を流さないで電子耳栓として使う事もできますね。ノイキャン時でもノーマル時の音に近く、楽曲の音が変質してしまう事はありませんでした。ホワイトノイズが入って気になるという事もありませんでした。

外音取り込み機能(パススルー)についても、使えるレベルの性能だと感じました。両耳のイヤホンを外しながらネックスピーカーで聴いているような錯覚に陥るくらい外音が聴こえます。パススルーでデジタル変換された音という事も感じないくらい自然な音が聞こえてきます。サーキュレーターの前でパススルー機能を使いましたが、ゴーっという音はある程度します。風が強い日にパススルー機能はお勧めしません。ちなみにANCオン、ノーマルモード時は風切り音は大幅に軽減されています。

 

音切れ・音飛び・遅延

仕事に10日間近く持ち歩いていましたが、途切れたり音飛びで気になるようなことは滅多にありませんでした。
ただし、スマートホンのロックを解除した時や、通知が届く時などは一時的に途切れる事がありました。この程度の途切れは、どのイヤホンでも良くある現象なので気になりませんね。

遅延に関しては、左耳のイヤホンを 3回タップする事で、遅延を抑えた「ゲーミングモード」に切り替わります。低遅延モードで、動画を観ましたが人の口の動きと音(声)のズレを目を凝らして見ても分かりませんでした。ほぼ体感できるレベルでは遅延がありませんね。

 

マルチポイント機能

マルチポイント接続とは、2台の機器と同時接続し、それぞれで通話も音楽も受信できる機能。
例えば、PCでオンライン会議を終了した後、スマートフォンで音楽再生を始めるだけで再生機器を切り替えられます。スマートフォンが電話を着信した際には自動でスマートフォンの通話に切り替わり、そのままハンズフリー通話をすることも可能。2台の機器でイヤホンを使う場面で接続の切り替えがいらず、使用する事が可能です。
※マルチポイント接続時にLDACは使用できません。

 

まとめ・価格

以前、下位モデルのCapsule3 Proのレビュー記事を書きましたが、Capsule3 Pro+とは比較にならない程に進化しています。
音質・ノイキャン性能など、こちらを使うとエントリーモデルには戻れないと思います。

ノイズキャンセリング機能、音質、デザインと、満足のいくTWSに仕上がっていると思います。低音を楽しませてくれる音質が私好みです。

SOUNDPEATS Capsule3 Pro+の価格は¥13,880。2024年7月11日発売となっています。
7月1日より、SOUNDPEATS公式サイトにて「 Capsule3 Pro+早期予約キャンペーン」を開催しています。
公式サイトよりメールアドレスをご登録いただいたお客様全員に、30%オフのAmazonクーポンコードがプレゼントされます。

【SOUNDPEATS Capsule3 Pro+早期予約キャンペーン】
・限定割引:30%OFF
・キャンペーンページURL:https://jp.soundpeats.com/pages/Capsule3Pro-Plus-Preview
・応募期間:2024年7月1日(月)0時~2024年7月10日(水)23時59分
・発売時間:2024年7月11日(木)0:00

 

SOUNDPEATS Capsule3 Pro+
ハイレゾイヤホン LDAC対応
 

※ メーカーさんの方からサンプル品をご提供頂いてのレビューとなります。金銭の授受などはありませんので、公正な視点で製品をレビューします。

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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

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