Xiaomiから2月26日に発売されたスマートウォッチ「Xiaomi Mi Watch Lite(国際版・日本語対応版) 」の実機が手元に来ました。
Xiaomi Mi Watch Liteは、標準価格 6,800円(税別)のエントリーモデルのスマートウォッチです。
エントリーモデルながらに、GPSやGLONASSを使った高精度の衛星測位データの取得が可能で、3軸加速度センサーと3軸ジャイロスコープを搭載しており、位置や速度を把握する事ができます。また心拍数などの各種モニタリング機能も充実しており、230mAのバッテリーで最大9日間利用できる高コスパな端末となっています。
使った印象は、ずばり凄いコスパ!オススメできるスマートウォッチです。
最近はコストパフォーマンスの面で Xiaomi製品が選ばれるだけあって、安いだけではなく多機能・高性能。コストカットの努力の跡は見受けられますが、手を抜いている様子は一切ありません。
正直、下手な数万円クラスのスマートウォッチよりGPSの精度が高く、衛星の補足が早くピンポイントで “ピタッ” とデータログが記録されます。
アクティビティトラッカー機能、睡眠ログも最先端のスマートウォッチに引けを取りません。
ページコンテンツ
Xiaomi Mi Watch Liteスペック
※ 海外ECサイトのGshopperからレビュー用の端末を提供頂いてのレビューとなります
Qoo10(キューテン)に出店するネットショップからスタ―トし、2019年から自営ECショップ“Gshopper”を設立し、世界20カ国でサービスを提供しています。
強いサプライチェーンにより、ガジェット・家電・化粧品など、幅広い商品を破格な値段で提供しているのが最大の強みです。
海外ECサイトの価格が横並びの中、Air Pods Pro を2万円で販売するなど、評判も高く注目のネットショップです。
GPS 機能 | GPS / A-GPS / GLONASS |
---|---|
ディスプレイ | 1.4インチ TFT 320x320 LCD |
ストレージ | – |
防水性能 | 5気圧防水(5ATM) |
Bluetooth | 5.1 |
Wi-Fi | 非対応 |
FeliCa | 非対応 |
NFC | 非対応 |
バイブレーター | あり |
スピーカー | なし |
搭載センサー | 加速度センサー ジャイロセンサー デジタルコンパス GPS 気圧センサー 環境光センサー |
活動量計測機能 | 心拍センサー 消費カロリー 睡眠 移動距離 歩数計機能 |
バッテリー容量 | 230 mAh |
電池寿命 | 最長 約 9日間 |
ボタン数 | 1つ |
サイズ | 41 * 35 * 10.9 mm (心拍センサー部11.9mm) |
重さ | 35g (ストラップ付き) 21g (ストラップなし) |
対応スマホ | Android / iOS |
価格 | 6,800円(税別) |
開封レビュー
【セット内容】
- Xiaomi Watch Lite本体
- 充電クレードル
- ユーザーガイド
※ ユーザーガイドは日本語表記はありませんでした
ザックリしたフラッシュレビュー
衛星測位システム精度が抜群
スマートウォッチ単体でGPSログ計測可能
最長 9日間のバッテリーの持ち
日本語対応の通知機能
低価格で入手可能
5気圧の防水性能
必要十分なアクティビティトラッカー機能
直感的でわかりやすいインタフェイス
120種類以上のウォッチフェイス
フェイス上のコンプリケーションの変更が可能
太陽光の下でも見やすい自動調光
睡眠モニタリングログの精度が高い
スマートフォンの音楽操作が可能
バンドが装着しやすい
画面操作のレスポンスが高い
Google Fitと連携不可
Appple ヘルスケアと連携不可
画面の有効範囲が小さい
操作アニメーションが一切ない
日本語の取り扱い説明書が無い
端末レビュー
画面は1.4インチ(320×360)のTFT液晶ディスプレイ。画面の材質は2D強化ガラスを採用。
発色が鮮やかとまではいきませんが、視認性は合格です▼
ウォッチフェイスを見て、少し違和感があると思います。画面が一杯までディスプレイという訳では無く、上下に大きくベゼルが配置されています。画面の有効範囲は小さいです。
上部ベゼルには環境光センサーが埋め込まれています▼
ストラップ素材はTPU。一般的なスマートウォッチのバンドに使われる素材です。
筐体はマットブラックで、チープさは感じません。パッと見で低価格のスマートウォッチとは分からないですね▼
裏側にはPPG心拍センサーが配置されています▼
バンドは一般的な腕時計方式の留め具です。バンド自体が丸く形成されており、真っすぐに伸びないため、片手で装着しやすい。
このタイプの留め具は、腕を机に置いて装着しないと難しいので意外と嬉しい仕様です。
バンドを含めた重さは、実測で約33グラム▼※ストラップなしでは21グラムです
専用の充電クレードルは、マグネット式ではなくはめ込み式▼
USBケーブルはクレードル下側から伸びており、横に倒して充電します。
充電中はApple Watchのように置時計風に表示されます▼
ボタンは1つのみ。触った感じではボタンのみメタル製。だと思う▼
ちなみにボタンは右側に配置されており、左右の腕を入れ替える上下逆転機能はありません。1つのボタンなので、特に必要は感じません。
水仕事や水上スポーツなどに推奨される防水機能です。 水の中にウォッチを入れての使用は推奨されていません。
また勢いよく出した蛇口やシャワーの水圧にも耐えることはできません。
カラーバリエーションはブラック、ネイビーブルー、アイボリーの3色展開。ピンクとグリーンはグローバルモデルにはありません
装着感
とにかく軽いので、装着に違和感がありません。
一般的なスマートウォッチは、バンドを含まずに30-36グラム程度ですが、Mi Watch Liteはバンド込みで33グラムです。
この違いは結構大きく、ジョギングなどのアクティビティだけではなく、生活していても付けている事を忘れる程に軽量です。
スマートフォンにアプリをインストール
専用アプリをインストールすることで、スマートフォンからの操作・設定・管理が可能です。Android端末は「Xiaomi Wear」、iOS端末は「Xiaomi Wear Lite 」を使ってスマートフォンと同期します。
このアプリを使う事で、スマートフォンから文字盤(フェイス)を変更したり、アクティビティや移動ログの管理・詳細表示が可能となります。
フェイスによっては、コンプリケーションの変更も可能です。
例えばアクティビティ系のフェイスであれば、消費カロリーや歩数、心拍数など、表示項目のカスタマイズが可能です。
デバイスの追加方法
アプリを起動したら「デバイス」から「+」をタップして端末を追加します▼
接続が切れてつながらなくなった場合、一度ここからデバイスを削除して登録し直す事で正常になります。
日本語のユーザーガイドが付いておらず、端末のメニューも英語表記です。
しかしながらアプリは日本語対応で、ヘルプも日本語で書かれています。
初回起動時には、端末のファームアップデートがありました▼
機能と使い方説明
シンプルですが多機能なスマートウォッチです。グローバルモデルはメニューが英語になっていますので、項目について一通り解説しておきます。
画面切替
フェイスをスワイプする事で、様々な機能を直接呼び出す事ができます。
操作方法は、スマートウォッチのスタンダードな方式となっています。使った事ある方はすぐに迷わず使えると思います。
- 下:コントロールセンター表示
- 左右:天気・心拍系・音楽リモコンがループ
- 上:通知センターを表示
コントロールセンター・設定画面
コントロールセンターは下から引っ張り出す事で表示されます▼
- フラッシュライト(画面を懐中電灯かわりに)
- 腕を上げて画面をオン
- 画面ロック(ロック・解除)
- DNDモード切替
- 5分間画面をオン状態にする
- 設定表示
設定項目
設定画面(Settings)から設定できる項目について解説します
- WatchFace:時計の盤面のデザインを変更
- Brightness:画面の明るさをオートにする
- DND:夜の時刻設定(通知やバイブがオフ)
- Raise to wake:腕を持ち上げて画面オン設定
- Heart Rate:心拍機能についての設定
・Heart Rate monitoring-心拍測定の間隔
・Heart Rate Aleat- 心拍数が高すぎる時の警告設定 - Idle Aleat:スタンド設定(アイドル時間による立ち上がり)
・エコノミー症候群防止 - Auto lock:画面が自動で消える時間設定
・Cover to sleep:画面を手で覆うと画面が消える - Vibration:バイブの強さ設定
- Password:パスワード設定
・Wrist detection:腕に付けていない時に5分画面オン機能の無効化 - System setting:電源オフ/再起動
- Bluetooth:ブルートゥースペアリングのリセットなど
Raise to wake機能は、腕を持ち上げる、もしくは腕を回して画面がオンになります▼
通知センター設定
電話やLINEアプリなどの通知をMi Watch liteに転送する機能が実装されています。
Xiaomiのスマートウォッチは、「LINEの通知が届かない」という声を聞きますので設定を解説します。
スマートウォッチでXiaomi Wear(lite)アプリを開く。「アプリ通知」をタップし「アプリ通知」をオンにする。
アプリ一覧が表示されるので、LINEをオンにする▼他のアプリも、この項目からオンにする事で通知を受け取れるようになります
機能呼び出しボタン
右サイドのボタンは、ホームボタンと機能ランチャーを兼ねています。
ここから呼び出せる機能を解説します。
左上のランニングアイコンは、エクササイズの記録開始用。ランニングやエアロバイクなど、様々なエクササイズに対応しています▼
その他のアイコンは▼
- アクティビティの・睡眠などの各種ログ
- コンパス、気圧計、心拍計
- アラーム、タイマー、ストップウォッチ機能
- スマートフォンの音を鳴らして探す機能
- 通知の表示
- 深呼吸コーチング機能
- 天気予報
バッテリーの持ち
バッテリーは、公称値では最長で 9日間とありますが、アクティビティでGPSを使用したりするとバッテリー消費が高くなります。
GPSを使ったアクティビティは、連続 10時間でバッテリーを使い切ってしまします。
GPSを使ったエクササイズ30分で、バッテリーが約5パーセント減る計算で使っています。
毎日30分のジョギング、ウォーキングに使用して、体感で平均 4-5日間は無充電で使用できるという印象。GPSを使わないのであれば、1週間はバッテリーが持つんじゃないかな。
アクティビティ、睡眠ログなどの機能の精度チェック
GPSトラッキング機能
Mi watch liteにはGPS機能が内蔵されているので、スマートフォンを持たずにジョギングやウォーキングのトラッキングを記録できます。
衛星測位システムには、GPS・AGPSはロシアの宇宙軍が運用する衛星測位システムGLONASS(グロナス)が搭載されています。
帰ってきてからアプリと同期すると、ピタッと道路に沿って綺麗に記録されていました▼
安いスマートウォッチだけではなく、メーカー製の数万円の機種でもブレる事があるので、この精度には驚きました。
雲が厚い日でも、精度はほぼ変わらずに記録できました。細い道を移動してみましたが、綺麗に色鉛筆でなぞったように記録されました。
店に入ってGPS電波が弱くなると、振動で知らせてくれます。
下画像は、某メーカー製の最新スマートウォッチ(約2万5千円)で記録したトラッキング▼
中央にある道を歩いていたのですが、10~15m近く誤差がありますね。
睡眠トラッカー機能
睡眠を記録するトラッカー機能の精度について調べてみました。
- 合計睡眠時間:7時間 22分
- 深い眠り: 1時間 28分
Apple Watchで定評のある睡眠ログアプリ「AutoSleep」での結果
- 合計睡眠時間:7時間 15分
- 深い眠り 1時間
2つの計測結果の誤差は、合計睡眠時間で 13分、深い眠り28分の違いがあります。起床時間は完全に同じですが、入眠時間のカウント開始に若干のズレがありますね。
深い睡眠に関しては 約1.5倍。大きく感じますが、個人的にはかなり精度が高いと思います。廉価なスマートウォッチでは、深い睡眠のデータ項目すら無い製品が多いです。
最近では眠りの質が大切とされており、特に「深い睡眠」の時間によって翌日のパフォーマンスに大きく差がでます。
私は、深い睡眠の時間がなかなか取れず、平均で15分、1時間以上とれる日は10日に1度しかありません。
酒量を減らして、ジムや家での筋トレ、半身浴、就寝前の飲食禁止、暴飲暴食禁止、太陽を浴びる、野菜を多めに食べる、など、色々と対策を取っています。
最近ようやく1時間~1時間半の深い睡眠が得られるようになりました。
例に示した日は良く眠れた日のログです。15分しかとれなかった日は、Miウォッチ側でも0~20分と記録されていました。
深い睡眠の測定方法は、各社独自のアルゴリズムで算出しているので、その日の深い睡眠の多寡が判定できれば良しと考えています。
まとめ・価格・販売サイト
ご紹介したとおり Mi Watch Lite は多機能、高性能で、画面が少し小さい点と英語メニュー以外に欠点らしい欠点が見つかりません。
エントリーモデルのスマートウォッチと比較するのが、申し訳ないほどに高パフォーマンスです。
睡眠、スタンド、歩数、消費カロリーなどのアクティビティ機能、ワークアウトの記録、音楽再生中のリモコン用途、LINEやアプリの通知など、スマートウォッチとしての機能は必要十分です。
また夜間は通知を表示しない機能や、パスワードによるロック機能(腕につけていない時)など、意外と見落とされがちな重要機能もしっかりと実装されています。
スマートウォッチの入門機としてだけではなく、スマートウォッチを使った事がある方でも、結局はアクティビティでしか使用しないのであれば、十分に検討対象になる機種だと思います。
実は、エントリーモデルのスマートウォッチのレビュー依頼は、良い事が書けないのでお断りする事が多いです。しかしながらXiaomi製の端末は、手を抜かずに作り込まれているものが多いので、今回レビューをお受けしました。
ちなみに今回ご紹介したモデルは、グローバル版(国際版)ですが、Amazonの公式ショップでも日本語モデルはありません。グローバルモデル=日本向けモデルとなっています。
それでもアイコンでの操作がメインですし、通知は日本語に対応しています。慣れれば、英語メニューもサクサク操作できると思います。
Xiaomi Mi Watch Lite グローバル版の価格は 6,800円(税別)。
海外ECサイトの Gshopperでは、現在セール中で 送料無料で4,980円で購入可能です。
タカシ
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