骨伝導ヘッドホンに特化したサウンド機器メーカーAfterShokz (アフターショックス)の、新製品『Xtrainerz(エックストレーナース)』が手元にやってきましたので、実機をレビューしてみたいと思います。
Xtrainerzは、mp3など5種類の音楽ファイルに対応した、オーディオプレーヤー機能を搭載した骨伝導ヘッドホンです。
IPX68の防水等級に対応しており、デバイスと接続する事なく単独での使用が可能なので、入浴やスイミングをしながらでも音楽を楽しむことができます。
今回はメーカーの方から、レビュー用にサンプルをご提供頂きました。
Xtrainerzスペック
【仕様】
型番:AS700
感度:95 ±3dB
周波数特性:20-20000 Hz
スピーカータイプ: 骨伝導変換器
イヤホンのバッテリ容量:183 mAh
電池: リチウムイオン
内蔵メモリ:4GB
対応プロファイル:MP3, WMA, AAC, FLAC, WAV
充電時間:2時間
音楽再生時間:約 8時間
待機時間:約 10日間
防水・防滴:IP68
インピーダンス:8.5Ω ±20%
対応プロファイル:A2DP, AVRCP,HSP,HFP
重量:約 30g
サイズ:約100×122×35mm
開封の儀
パッケージ内容
AfterShokz Xtrainerz 防水骨伝導ヘッドホン本体
専用クレードル(USB-Aケーブル)
シリコン製専用ポーチ
水泳用イヤープラグ(耳栓)
ユーザガイド(日本語を含む12言語対応)
保証書(2年保証)
製品レビュー
シリコン風のコーティングされたボディで、明らかに水に強そうな感じ。
ご提供頂いたカラーはブラックダイヤモンド。黒にラメが入ったデザインです。
かなりコンパクトで高級感のあるデザイン。手に取ったサイズ感。小さくて細いでしょ▼
重量も約 29gと超軽量です▼
ハウジング部にAfterShokz のロゴデザインが入っています▼
骨伝導部のサイズと触感がソフトキャンディのハ〇チュウーそのものです。
チタン製のフレームで頭にフィットするように設計されており、丸めてカバンに突っ込んでおいても問題なさそうな強度です▼
専用ポーチはシリコン製なので、水滴がついた状態で収納しても問題ありません。
ポーチの背面には空気(水抜き)孔がついているので、万が一濡れたまま入れても自然乾燥してくれそうです。
操作部
ボタン操作部は右側に集中して配置されています。下部にはボリューム、電源を配置、背面についているのはモード切替ボタン。
内側には充電用の金属接点が付いています▼
骨伝導部はラメが入っていますが、質感的にはボディとの違いは分かりませんね。
ほぼシームレスに本体と接合されているので、装着した時に違和感や当たって痛いという事がありません▼
バッテリー・充電
専用ケーブルを使ってUSBアダプターから充電します。USB側にはシリコン製のキャップが付属しています。持ち歩きによる錆びや劣化から保護できそうです。
充電器が特徴的で、イヤホン本体を入れて挟み込んで使います▼
バッテリー容量は183 mAh使用可能時間は約8時間。
音楽ファイル転送
音楽ファイルをイヤホン本体に転送する際にも、充電に使った専用USBケーブルを使ってパソコンなどに接続します。
対応フォーマットは、MP3, WMA, AAC, FLAC, WAV。フォルダーによる整理も可能です。
操作・装着感
首の後ろを回して装着します。耳の前の頬骨にあたるように装着する事を推奨しています。
しっかりフィットするが締め付け感がないので、メガネを掛けても痛くなるような事はありませんでした。
もともとスポーツ向きに設計されたヘッドホンなので、激しく動いてもズレたりせず、ヘッドバンキングしても揺れる事すらありません。
音楽操作はボタンでフル対応しており、マルチファンクションボタンで電源オンオフ、再生・一時停止。ボリュームボタンは音量調整と長押しで次の曲、前の曲にスキップが可能。
バッテリー残量は、音楽一時停止中にボリュームボタンのいづれかを1回タップします。
バッテリー残量は音声で「充電されています」から「充電して下さい」まで、4段階で知らせてくれます。
再生操作
ボタンの組み合わせによって、再生設定を細かく指定する事が可能です。画面を持たない音楽プレイヤーですが、音声によるガイドが流れるので現在の設定状況を把握する事ができます。
イコライザー切替、リピート、ランダム再生や再生フォルダーの切替までが可能です。
ファイル転送の時に、フォルダー別に仕分け整理しておけば再生リスト的な使い方もできます。
音質・音量
オープンイヤータイプの骨伝導ヘッドホンなので、環境音を聴き取りながら音楽鑑賞する事が可能です。
今までの骨伝導ヘッドホンは籠ったような音質の”単に聴き取る”目的だけのガジェットでした。
しかしXtrainerzは、音楽を楽しむ事が出来るレベルの音質にまで引き上げた骨伝導音楽プレーヤーです。
骨伝導ヘッドホンを使った事のない方は「漏れた音が耳に流れ込んできてるだけ」と思われるかもしれませんが、骨伝導によって聞いているので耳栓をすれば更に音質が上がる不思議な感覚です。
音質はどちらかと言えば中高音寄り。さすがに腹に響く程の重低音は出ませんが、それでもベースのボンボンとした低音もしっかり鳴ります。
スポーツでの使用
このヘッドホンの真骨頂は完全防水。スイミング用ヘッドホンとしており、防水防塵性能 IP68の強力な防水・防塵に対応しています。
水深2mまでの水中において、最大2時間耐えることができます。
私の通っているスポーツジムで水泳して試そうと思いましたが、イヤホンの使用はNGでした。残念。
そこで付属の水泳用イヤープラグ(耳栓)を耳に装着して、シャワーと風呂で音楽の聴こえ具合をチェックしてみました。
最初、イコライザーを「通常モード」にして風呂に潜るって聞いてみると、ん?籠って聞こえます。
そこで「スイミングモード」に切り替えると、明らかにクリアに音質が向上しました。
以前、水中イヤホンタイプの音楽プレーヤーを使っていた事がありますが、水中なら骨伝導の方が圧倒的に綺麗に聞こえます。
音漏れ・その他
骨伝導ヘッドホンなので、完全に音漏れしないとは言えませんが、それでも従来の製品に比べるとカナリ静音化されています。
Xtrainerzは、AfterShokz 社独自の「PREMIMPITCH 2.0+」技術を採用することにより、小さな振動でしっかりと音を伝えるので、骨伝導としての音漏れは最小限に抑えられています。
また長時間聴いていても振動で痒くなるようも事がありせんでした。しかしながら耳穴に装着するタイプのイヤホンに比べると音漏れはありますので、人に迷惑をかけるような静かな場所での使用には向かないと思います。街にショッピングに行く時に使って観ましたが、電車くらいなら大丈夫かな。
まとめ・価格・販売サイト
今までBluetoothでデバイスに接続するタイプの骨伝導ヘッドホンを幾つも使ってきました。
始めて単独使用が可能な音楽プレイヤータイプを使ってみると、思いのほか解放的で活動範囲が広がりました。
何より様々なしがらみから解放される手軽さがイイ。
スマートホンとの接続が不要なので、デバイスとの距離を考える必要がありません。無意識にトイレに行って接続が切れる心配もありませんし..
スマートホンとBluetooth接続すると、スマートウォッチやアクティビティトラッカーなどのBT機器を使えないという問題も解決されます。
ジョギングも手ぶらで走れる。
画面が無くてもバッテリー残量から再生フォルダーやモードまで、全て音声で案内してくれるので不便は感じませんでした。
水泳の時にはスマートホンを常に手元に置いておくという事も現実的ではないので、音楽プレイヤータイプが現実的なのだと思います。来年の夏は、ぽかーんと海に浮かびながら音楽を聴いてみたいです。
Xtrainerzは、スイミング用としていますが、サイクリングやジョギング、ウォーキング用としても優秀な音楽視聴ガジェットだと思います。
スポーツ用途に限らず、仕事や家事をしながらの「ながら聴き」にも使えます。
Xtrainerzの価格は、1万 7880円(税別)。家電量販店、メーカー公式サイトの他、Amazonや楽天などのECサイト内の公式代理店がで購入可能です。
メーカー公式サイト:AfterShokz 公式製品販売ページ:Xtrainerz
タカシ
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