iPhone/iPadで自炊コミック/電子書籍を読む事ができる漫画ビューワーアプリ「ComicShare(コミックシェア)」をご紹介します。
「ComicShare」は、自炊コミックだけではなく青空文庫や Epub形式の電子書籍にも対応しており、サーバー上から直接ストリーミング読書が可能な総合ブックリーダーアプリです。
さらに「ライブラリ」での書籍管理やブックマーク機能、MAC/iPadとの同期読書、Bluetooth操作、WEB上の画像一括ダウンロード機能も搭載しています。スーパー多機能だからこそ、使い方を覚えるまでが一苦労です。
しかしながら、使い慣れると ”このアプリ以外考えられない” ほど、圧倒的に群を抜いた読書アプリに変身します。
全ての機能はご紹介しきれませんが、基本的な使い方の流れと機能、お勧めの設定をざっくりまとめてみました
ComicShare -(コミック/電子書籍リーダー)
開発: yoshitaka haneda
評価:
ComicShareのオススメ設定
ここで解説する設定は、 iPhoneで画面を縦にして、1ページずつ読む時のお勧めのセッティングです。
iPadで読む場合は、縦で大画面で読む事も可能ですが、横向きで見開き表示で読む方法が一般的です。
設定項目は多岐にわたりますが、必須項目のみをピックアップします。
ページコンテンツ
画像表示設定
下メニューの(設定)から「画像表示」
- 本を読む時の画像の表示方法と操作の設定
ページ送り:左読
見開きモード(縦):分割
幅優先モード(縦):横幅
スワイプで移動:ON
※ タップによるページ移動に加えてスワイプでもページ移動が可能
ページ移動時の表示範囲を保持:オン
※ ピンチ(イン・アウト)で画像を画面に合わせると、ページを送っても表示範囲が維持されます
ページ毎に拡大率を保持する(縦):オン
拡大時にすぐにページを移動する:オン
※ ズームした状態でページ送りをタップした時の挙動。一度もとのサイズに戻してから送りたい方はオフ
見開きを「分割」設定にしていると、綺麗に半分に切り分けて表示されます▼
タップ設定
「画像表示」>>「タップ」設定を開く
この設定は、画像を読んでいる時の画面をタップする時のエリアを指定します。
「タップエリア」から自分の好みのサイズに画面区切り設定をします。
中央はメニューを配置します。真ん中が分かれば良いので、上下左右を大き目にとると使い易いです▼
※ 左手で持って、左親指でページをめくる設定です。右手持ちの方は逆にして下さい。
また真ん中(下)は逆の手で持った時の一時的なページめくり用に設定しています。満員電車で便利です。
右上:ページ編集
左下:次の本へ
右下:前の本へ
左端:次ページ(見開きも1ページ)
右端:前ページ(見開きも1ページ)
真ん中:メニュー
真ん中(上):ショートカット
真ん中(下):次ページ
ダブルタップ設定:拡大/縮小 200%
ダブルタップを優先する:オン
※どのエリアをダブルタップしても拡大/縮小を優先
拡大時は縮小する:オン
「画面表示」の「個別設定」から「左右タップエリア入替」を選択すると、その本に対するページ送り/戻りが逆になります▼
画像処理
「画像表示」設定内にある「画像処理」を開く
「余白トリム」の「自動」にチェックを入れる▼
※ トリム余白の「設定」は、デフォルトのままが使い易いです
自動的に余白をトリム(切り取る)して表示されるので、拡大されて読みやすくなります▼
これらの「画像表示設定」に関しては、読書中にメニューを呼び出し右上の(歯車)アイコンから変更できます。
「個別設定」では今読んでいる本だけに適用できる一時的な設定が可能です▼
ダウンロード設定
「設定」>>「ダウンロード」を開く
- 同名ファイル:スキップ
※ 同名ファイルをリネームして保存すると、二重ダウンロードしてしまった時など邪魔になります - ダウンロード中に自動ロックしない:オン
ダウンロード中に端末がロックされると、ロックを解除しても途中で止まったまま進まない事があります
「その他」設定
- iCloud同期はお好みで。私は「しおり」のみ同期していますが、容量に余裕のある方は他の項目もバックアップしても良いでしょう
アプリ終了時の処理(パスワード保護設定)
- 起動パスコード設定:パスワードをセットして [FaceID/TouchID]をオン
- アプリ終了後の再開:確認
端末がロックから復帰した時のパスコード要求 - アプリ切替画面のSS無効:オン
「アプリ切替画面のSS無効」を有効にしておくと、スクショ画面が白紙になります▼
また「起動パスコード設定」を設定しておくと、勝手に起動されてもロックが掛かって見られる心配が無くなります。
また読書中に、スマートホンの画面が消えて復帰画面でもパスワード要求画面になります。
フォルダやサーバにも個別にパスワードを掛ける事が可能です。
「ローカル」から本棚を表示し、パスワードをかけたいフォルダを長タップ。
「ファイル詳細」が表示されるので、パスワードをセットして「指紋認証」をオン▼
パスワードロックしたフォルダはカギアイコンが表示される▼
サーバは横のアイコンをタップしてロックします▼
サーバは、コミック画像以外のディレクトリも参照する事ができてしまうので、ロックは必須です
起動画面
起動画面:共有
起動したホーム画面の設定です。ローカル / ライブラリ / 青空文庫も選べますが、共有を選択しておくと便利です。
共有画面には、サーバ / ブックマーク / 閲覧履歴 / しおり /検索があります▼
※ここでの「検索」は、サーバ / ローカルの串刺し検索が可能ですが、サーバ数, ファイル数によっては時間が掛かります。
サーバ上のファイルを簡単に検索したい場合、下でご紹介する「ライブラリ機能」を活用するとサクサク便利です。
サーバ設定
NAS(SMB)、ネットストレージなどは、「共有」から追加します。
「サーバ」を開いて「+」から選択して追加▼
SMB、FTP、WebDAVなどのサーバの他、ネットストレージはGoogleDrive / OneDrive / DropBox / Boxに対応しています
ComicShareは、Webページにある画像の一括ダウンロードに対応していますので「Web(HTTP)」も追加しておくと便利です。
ダウンロード方法
ComicShareは、サーバ上にあるコミックを直接ストリーミング読書する事が可能です。
自宅のWifi接続時に、NASサーバからのストリーミング再生する時は快適に読書する事ができます。しかしながらGoogleドライブやDropBoxなど、ネットストレージからのストリーミング再生は、遅くて使い物にならない事が多いです。
またWifi外でストリーミングを使うと、貴重なLTE(モバイルデータ)の容量を消費してしまいます。
Wifi接続時にダウンロードしておき、外出時にはローカルに保存したコミックを読むと容量の節約になります。
サーバからダウンロード
登録したサーバにアクセスし、右上の「編集」をタップ。
ダウンロードしたい漫画ファイル、もしくはフォルダの左側にチェックをいれる。
下メニューの「ダウンロード」をタップして、ローカルの保存先を指定する▼
Webページから画像の一括ダウンロード
「サーバ」を開きWeb(HTTP)を選択▼
すると通常のブラウザが起動するので、ダウンロードしたい画像ページを開く。メニューのダウンロードをタップし、チェックをタップすると全画像が選択される▼
※ ローカル内のフォルダ作成やファイルの移動も「変更」から可能です
ライブラリ機能
ComicShareの「ライブラリ」は、読んだ本の評価や分類、管理などを一元的に行える便利機能です。
メニューの「その他」からアクセス可能です▼
デフォルトで読み終わった本が自動的に「ライブラリ」に追加されます。
ライブラリに追加した本は、タイトル、作者、★の数や感想などから検索・管理が可能となります。
「ライブラリ」は、サーバ、ローカルのどちらにある本も手動でも追加する事も可能です。
追加方法は「編集」を選択し、チェックを入れメニューを「その他」で切り替えて「ライブラリ」をタップ▼
※ ライブラリは単なるデータベースなので、追加してもローカル容量が圧迫される心配はありません
※ 本は画像フォルダをZIP圧縮して、ファイル名を [作者名]本のタイトル vol とすると自動的に分類されます
※ ファイル名の分類に関しては「ライブラリ」>>「設定」>>「自動振り分け」から変更可能です
青空文庫リーダー
ComicShareには 青空文庫リーダー機能も実装されています。「青空文庫」は、直接データベースにアクセスしてダウンロードも可能となっています。
作者、作家別に加え、分野別、児童書、月間ランキングなど、検索項目が充実しています▼
ステータスバーは隠れますが、ステータスバー上にバッテリー、時計などを表示させる事も可能▼
ざっくり使い方・設定まとめ
記事を読んで大変そうだと感じた方も多いと思います。ここだけは押さえておけば良い、使い方のポイントをまとめておきます
起動を「共有」に設定すると何も考えずに読める
ファイル名は「[作者名]本のタイトル vol 」で統一
外出時はローカルにダウンロードして読書後に削除
画面タップ設定は、慣れたら自分なりにカスタマイズ
サーバーのパスワード設定は大切
ライブラリ機能は、使いこなしてから利用
端末の容量に注意!!!!
まとめ
iPhoneには、シンプルで直感的に使える『ComicGlass』と、無料の『SideBook』というのコミックビューワアプリもあります。
知り合いにiPhoneのコミックリーダーを聞かれた時には、簡単シンプルな「ComicGlass(コミックグラス)」の方を勧めていました。
しかしComicGlassは、履歴機能が無いのが致命的に不便で、何をどこまで読んだのか分からなくなります。
本当は、多機能なComicShareの方を勧めたいのですが、ローカルフォルダ、サーバ、データベースを理解していない人には少しハードルが高いです(ある程度パソコンの知識がある人には、迷わず「ComicShare」を勧めていました)
iPhoneのコミックリーダーはComicShareが最高峰 。とにかく使い倒して、本を整理・管理すれば、少しずつ分かるようになると思います。
以前、私も ComicGlassも使っていましたが、今ではComicShare一本に絞って使っています。多機能でEpubや青空文庫にも対応しているのが強い。
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今回ご紹介したアプリ
開発: yoshitaka haneda
評価:
タカシ
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