2020年 9月、OPPO ブランド初のスマートウォッチ「OPPO Watch 41mm(オッポ ウォッチ)」が発売となりました。
先日、ファーストインプレッションをレビュー記事として投稿しました。引き続き今回は、より実用的な用途での検証と専用アプリの問題点、使い方の解説をしてみたいと思います。
ファーストインプレッション記事:
ページコンテンツ
OPPO Watch 41mmスペック
OS | Wear OS by Google |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon Wear™ 3100 Ambiq Micro Apollo 3 |
GPS 機能 | GPS、GLONASS |
ディスプレイ | 1.6インチ 320×360 AMOLED |
ストレージ | 8 GB |
防水性能 | 3気圧防水(3ATM) |
センサー | 加速度センサー/ジャイロセンサー/磁気センサー/気圧センサー 光学式心拍センサー/静電容量センサー/調光センサー |
Bluetooth | 4.2 |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n |
FeliCa | 非対応 |
NFC | 対応 |
バイブレーター | あり |
スピーカー | あり |
充電時間 | 75分 |
電池寿命 | 通常使用:約24時間 省エネモード:約14日間 |
ボタン | 2つ |
サイズ | 41.45 x 36.37 x 11.4mm |
重さ | 約30.1g(本体のみ) |
対応スマホ | Android 6.0以上 / iOS 12.0以上 |
価格 | ¥ 25,800(税抜き) |
アプリの使い分けについて
Oppo Watchは、アプリの使い分けが少し面倒なので、最初に解説しておきます。
スマートウォッチの管理は、Android/iOSスマートホンにインストールした、「Wear OS by Google」アプリで管理できます。しかしそれ以外にも「HeyTap Health」というOppo独自の管理アプリがリリースされています。
またこのHeyTap Healthは、ワークアウトの計測・管理機能もついていますが、こちらに関しても「Google Fit」がプリインストールされているので、機能がバッティングします。
今までGoogle Fitを使って、ワークアウトを管理していた人は、引き続き同じアカウントに記録を付ける事が可能です。
結論から言えば、Google Fitの方が機能が上なので、ワークアウトでHeyTap Healthを使うメリットはあまり感じません。
ここまでみると「HeyTap Health」は不要と思えますが、このアプリを使わない事のデメリットもあるので、話がややこしくなります。
そこで、機能の使い分けについて一通りまとめてみます
Wear OS by GoogleとHeyTap Healthについて【管理】
スマートウォッチを使うには、最初にWear OS by Googleをインストールしたスマートウォッチとの接続が必要です。
Wear OS by Googleは、iOSで接続できないスマートウォッチも多いですが、Oppo Watchは接続が確認できています↑
Wear OS by Google
開発:Google LLC
評価iOS:
評価Android:
【アプリの管理画面】
スマートウォッチの管理項目は、どちらも「文字盤(フェイス)」「通知」の設定が可能です
残念な事にiPhone(iOS)では「HeyTap Healthアプリ」がリリースされていません
HeyTap Healthアプリ
開発:ColorOS
評価:
無料
通知に関して
「Wear OS by Google」と「HeyTap Health」の両方で通知の設定が可能ですが、これは役割が異なります。
モードによってチップセットが「Qualcomm Snapdragon Wear 3100」と「Ambiq Micro Apollo3」の2種類を切り替えています。そのため省エネモード時には、独自OSに切り替わり「HeyTap Health」が活躍します。
「通常モード」時の通知は「Wear OS by Google」で設定、「省エネモード」時の通知は「HeyTap Health」となっています。通常モード、省エネモードでのLINE通知画面
通常モード時は、通知をタップする事でスマートウォッチ上から返信する事もできます
HeyTap Healthアプリからの通知の設定方法は、「管理」➡「通知の管理する」からオン・オフ切替ができます
通知が届かない・表示されない時の対処法
通知の表示に関しては、意外と条件が厳しく、通知が表示されない事があります。
最初はLINE通知が届かないので、何か間違えているのかと設定をいじってみましたが、結局は条件があったようです。
色々と試して条件が分かりましたので、まとめておきます。
- 通常モード:腕にはめていない時には通知が届かない。腕に装着している時でも通知が届かない時は、一度心拍数を計測すると通知が届く。その状態にしておくと、しばらくの間は腕から外しても通知が届く
- 省エネモード:腕に装着している状態+スマートホンがスタンバイ状態の時のみ通知が届く。スマートホンを閉じて、一度心拍数を計測すると通知が届く
HeyTap HealthとGoogle Fitの使い分け
GPSロガーとして
ジョギングやウオーキングする人にとっては、Oppo Watch単独でワークアウトのGPSトラッキング記録が録れるか、とても気になるところだと思います。
「HeyTap Health」と「Google Fit」のワークアウト機能を使い、スマートウォッチだけを持ってウォーキングしてみます。
Google Fitはプリインストールされているので、タイルに並べて配置しておく事もできます
帰宅後にアプリと同期すると、Google FitはGPSトラッカーとして機能していましたが、HeyTap Healthは位置情報は記録できませんでした。
HeyTap Healthは、スマートホンのGPSを使うので、スマートウォッチ単体ではログが記録できません。
HeyTap Healthを使う場合は、ワークアウトの時にスマートホンも持って出かける必要があります。手ぶらで走りたいジョギングなど、スマートウォッチを持っている意味がありませんね。
※ adidas running(旧Runtastic)やSTRAVA、Nike Run Clubなど、他のワークアウトアプリを使っている方も多いですが、今回はプリインストールアプリのみを検証しました。Google Fitと同様にスマートウォッチのGPSを使用するアプリは、移動ログは記録されます。
adidas runningではワークアウト終了時に移動したGPSマップが表示されます
HeyTap Healthの用途
HeyTap Healthは、通常モード/省エネモードのどちらでも稼働しています。
Google Fitに関しては、省エネモード時は稼働していないので、歩行距離や消費エネルギー、心拍数などバイタル情報は記録されません。
またその後、通常モードに切り替えても、省エネモード時のデータをGoogle Fitに同期する機能もありません。
そのため省エネモードの記録は、全てHeyTap Healthにのみ残ります。省エネモードにして寝ても睡眠をトラッキング・記録を保存してくれます
このようにHeyTap Healthは、省エネモード時の通知管理と、バイタル測定で使う事になります。
雑感・まとめ
Oppo Watchのバッテリーの持ちは、通常使用で約24時間とされていますが、アプリを使用すると実測で10時間-12時間といったところです。
追記:再起動して全てのアプリをリセットすると、最長で23時間バッテリーが持ちました。アプリを起動するたびに再起動すれば、朝起きてから寝るまではバッテリーが持ちます。
そのため、基本的にはバッテリーの持ちが長い「省エネモード」にしておいて、ワークアウトなどWear OSアプリを使いたい時のみ、「通常モード」に切り替えるという使い方がメインになると思います。
そうなるとiPhone勢は、通知機能が使えず、単なる心拍機能付きの万歩計。スマートウォッチの一番の恩恵が受けられないという事になります。
iPhoneユーザーは、素直にApple Watchを使うのが得策かもしれません。
ちなみに通常モード時のみ、スマートウォッチを音楽リモコンとして使えます
Oppoウォッチを数日間いじり倒して、端末の癖や使い方のコツが掴めて来ました。また引き続き効率的な使い方や、アプリの活用法などを記事にしてみます。
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タカシ
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