スマートウォッチは数多発売されていますが、Wear OS by Google(旧称:Android Wear)に対応しているスマートウォッチは非常に限定的で、指折り数えられる程度しかリリースされていません。
現在、販売されているほとんどスマートウォッチはWear OSに非対応で、機能としては心拍センサーを内蔵しており、歩行・睡眠・運動量などのアクティビティ・トラッカー機能と、通話、SNSの通知機能がメイン用途です。それに加えて使用できるアプリは、音楽アプリや各社独自のアプリがインストールされている程度で、拡張性はありません。
しかもWear OS by Google対応のスマートウォッチを購入しようと探しても、高額な価格帯に偏っていました。ルイ・ヴィトンやタグホイヤーなど、一流ブランドからも発売されています。
そんな中、2019年の末から2020年秋に向けて、Wear OS対応のお手軽で高コストパフォーマンスなスマートウォッチが多数リリースされました。
今回は、最新のWear OS by Google対応でオススメのスマートウォッチをまとめてご紹介します。
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Wear OS by Googleについて
Wear OS by Google(旧称:Android Wear)は、スマートウォッチ専用のAndroidベースのOSです。
Wear OS アプリでスマートウォッチとスマートフォンが同期されるため、スマートウォッチの利用範囲が広がります。
スマートウォッチ界の登山地図アプリは、カシオの「PRO TREK Smart」が独占でしたが、今年5月に登山地図アプリ「ヤマレコ」がWear OS by Googleに対応したことで、他のスマートウォッチでも登山アプリの使用が可能となりました。
今までパッとしなかったWear OSですが、これで対応スマーウォッチの付加価値がグンと上がりましたね。
ちなみにApple Watchは昨年ヤマレコに対応しています。
Google Play Store: Wear OS 対応アプリ
Ticwatch Pro 2020
【Ticwatch Pro 2020スペック】
OS | Wear OS by Google |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon Wear™ 2100 |
GPS 機能 | GPS / GLONASS / Beidou / Galileo |
ディスプレイ | 1.39インチ 400 x 400 AMOLED |
RAM | 1 GB |
ストレージ | 4 GB |
防水性能 | IP68 |
センサー | 加速度センサー/ジャイロセンサ-/磁気センサー/PPG心拍センサー/環境光センサー/低遅延オフボデイ検出センサー |
スピーカー | あり |
Bluetooth | 4.2 |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n |
FeliCa | 非対応 |
NFC | 対応 |
バイブレーター | あり |
充電時間 | 不明 |
電池寿命 | スマートモード:約2-5日 エッセンシャルモード:約30日間 |
ボタン | 2つ |
サイズ | D45mm x 12.6mm |
重さ | 58.5g(本体のみ) |
対応スマホ | Android6.0/iOS 10.3以上 |
価格 | ¥ 30,899(税抜き) |
Ticwatch Pro 2020は、モノクロ液晶のLCD画面と有機EL画面の二層構造のディスプレイを搭載し、IP68防水&MIL-STD-810G対応で耐久性が高いスポーツ型のスマートウォッチです。
LCD画面を使用したエッセンシャルモードで利用すると、約30日間もバッテリーが持ち、設定により通知が届いた時のみ通常画面に切り替わります。
またWear OS搭載の防水スマートウォッチとしては珍しく、スピーカーとマイクを搭載しています。そのためスマートウォッチから直接、電話の応答や発着信も可能となっています。
事実上は、2018年にリリースされたTicWatch Proのマイナーバージョンアップで、RAMが512MBから1GBに増量されています。
耐久性能とバッテリーの持ちが長い事で人気がありますが、搭載チップセットが「Snapdragon Wear 2100」と型落ちという点だけが残念です。
OPPO Watch 41mm
【OPPO Watch 41mmスペック】
OS | Wear OS by Google |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon Wear™ 3100 / Ambiq Micro Apollo 3 |
GPS 機能 | GPS、GLONASS |
ディスプレイ | 1.6インチ 320×360 AMOLED |
ストレージ | 8 GB |
防水性能 | 3気圧防水(3ATM) |
センサー | 加速度センサー/ジャイロセンサー/磁気センサー/気圧センサー 光学式心拍センサー/静電容量センサー/調光センサー |
Bluetooth | 4.2 |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n |
バイブレーター | あり |
充電時間 | 75分 |
電池寿命 | 通常使用:約24時間 省エネモード:約14日間 |
ボタン | 2つ |
サイズ | 41.45 x 36.37 x 11.4mm |
重さ | 約30.1g(本体のみ) |
対応スマホ | Android 6.0以上 / iOS 12.0以上 |
価格 | ¥ 25,800(税抜き) |
2020年 9月発売予定の、Oppoブランドからリリースされるスマートウォッチ。Apple Watchにしか見えない容姿の四角デザインが話題です。お手頃価格でバランスの取れた性能という事で期待の端末です。
Wear OSでインストールしたアプリを使う時以外は、省エネモードにして置く事で14日間の利用が可能です。
心拍センサーが内蔵されており、省エネモードでも心拍数のモニタリングが可能で、メッセージ通知の受信、時間の確認、歩数のカウントもできますので、普段はアクティビティ・トラッカー/フィットネス・トラッカーとして使えますね。
ちなみに国際版は46mmモデルも発売されますが、日本で発売されるのは41mmモデルのみです。46mmモデルは、名前のとおり画面サイズが大きい他、eSIMとNFCに対応しており、バッテリーの持ちも倍近くある上位モデルとなっています。
ちなみに46ミリモデルは、チャイナ版と国際版が販売されています。国際版を購入すれば日本語での利用も可能です。
発売日は、ブラックとピンクが2020年9月5日、シルバー ミストは9月18日発売となります。
記事執筆時には、楽天では既に品切れで入荷待ち状態でした。 Amazonのみとなっています(私も予約しました)
追記:ファーストインプレッションの記事を投稿しました
PRO TREK Smart WSD-F30
【PRO TREK Smart WSD-F30 スペック】
OS | Wear OS by Google |
---|---|
GPS 機能 | GPS、GLONASS みちびき対応 |
カラー地図機能 | オフライン対応 最⼤5ヶ所まで保存可能 |
ディスプレイ | 1.2インチ 390 × 390 pixcels 2層ディスプレイ カラー有機EL + モノクロ液晶 |
防水性能 | 5気圧 |
耐環境性能 | MIL-STD-810G準拠 耐低温仕様 (-10 °C) |
センサー | 気圧/⾼度 センサー 加速度センサー ジャイロセンサー ⽅位 (磁気) センサー |
Bluetooth | 4.1 |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n |
マイクロフォン | あり |
バイブレーター | あり |
充電方式 | マグネット圧着式充電端子 |
充電時間 | 常温で約3時間 |
電池寿命 | 通常使用:約 1.5 日 時計とセンサーのみ: 約 1 カ月 |
ボタン | MAPボタン、電源ボタン TOOLボタン |
サイズ | 約 60.5 × 53.8 × 14.9 mm |
重さ | 約 83 g (バンド含む) |
対応スマホ | Android 4.4 以上 iOS 9.3 以上 |
価格 | ¥61,000(税抜き) |
「PRO TREK Smart WSD-F30」は、カシオ(CASIO)から発売されている カラーのオフライン地図の利用・GPSによる位置情報記録が可能な5気圧防水のアウトドア向けスマートウォッチです(2019年 1月発売)
『PRO TREK Smart WSD-F30』は旧モデルと比べ、GPSとオフライン地図に機能を絞ることで3日間の駆動が可能な「エクステンドモード」を追加し、普段使いにも耐えられるよう画面を一回り小さくし、かつ画面の解像度が上がっています。アウトドア好き(特に登山)には定番のシリーズです。
また新たにモノクロとカラーの、 2つのディスプレイを使い分けることで、 効率的に電力のマネージメントする事により大幅にバッテリーの節約が可能になりました。
PRO TREK Smartシリーズの魅力は、高度計・コンパス・気圧計・日の出/日の入り時間・潮汐が判るタイドグラフ機能はもちろん、何と言ってもオフラインでのカラー地図で現在位置が判る機能でしょう。
スマートホンと連動する事で、電話やメール、LINEの表示も可能で、ジョギング、バイクツーリングやサイクリングなどで腕だけで確認する事が可能です。
前モデルのWSD-F20、WSD-F21もまだ現役で販売されていますので、一段安く購入する事ができます。
TicWatch C2+
【TicWatch C2+スペック】
OS | Wear OS by Google |
---|---|
SoC | Qualcomm Snapdragon Wear 2100 Quad-Core(4コア) |
GPS 機能 | GPS、GLONASS、Beidou |
ディスプレイ | 1.3インチ 360×360 AMOLED |
RAM | 1 GB |
ROM | 4 GB |
防水性能 | IP68 |
スピーカー | なし |
Bluetooth | 4.1 |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n |
バッテリー | 400 mAh |
ストラップ幅 | シルバー&ブラック:20mm ローズゴールド:18mm |
充電時間 | 75分 |
電池寿命 | 最大2日間 |
ボタン | 2つ |
サイズ | Φ42.8 x 12.7mm |
重さ | 42.0g(ストラップなし) |
対応スマホ | Android6.0/iOS 10.3以上 |
価格 | ¥ 25,799(税込) |
グーグルも出資する中国「Mobvoi」が世界40カ国以上で展開するスマートウォッチブランド。2020年6月に発売されたTicWatch C2マートウォッチからアップグレードされたバージョンです。
ブラックとローズゴールドの2色展開で、ローズゴールドは女性向けにバンドの幅が細くなっています。コストパフォーマンスが高いという事で人気があり、ブラックは品切れが続いています。
Suunto 7
【Suunto 7 スペック】
OS | Wear OS by Google |
---|---|
GPS 機能 | GPS、GLONASS、Beidou |
SoC | Qualcomm Snapdragon Wear 3100 |
ディスプレイ | サイズ不明 454× 454 AMOLED |
防水性能 | 50m/5気圧防水 |
Bluetooth | Bluetooth Smart |
Wi-Fi | あり(仕様不明) |
ストラップ幅 | 24mm |
電池寿命 | 最大2日間 最長40日間 (バッテリーセーブモード) |
ボタン | 4つ |
サイズ | 50 x 50 x 15.3 mm |
重さ | 70 g |
対応スマホ | Android5.0/iOS 11以上 |
価格 | ¥ 64,900(税込) |
SUUNTO(スント)は、北欧フィンランドのアウトドア用計測機器ブランド。 70以上のスポーツモード を有し、無料のオフラインマップ搭載したアスリート向けのスマートウォッチ。特にランナーに人気のあるシリーズです。
フィットネストラッカーアプリ「Strava」 、トレーニング管理サービス「TRAINING PEAKS」、アウトドアトラッカー「Relive」などともパートナーシップを組んでおり、簡単に利用可能です。
アウトドアスマートウォッチは、PRO TREK Smart!と言われていますが、YAMAPが必要ない方はSuunto 7というチョイスもありだと思います。しかしとにかくデカいですが、安定性があることで人気のモデルです。
あとがき
スマートウォッチと言えば、自動改札で腕をピッとモバイルSUICAで通るイメージがありますね。モバイルSUICAのために、スマートウォッチが欲しいと考える方も多いと思います。
しかし今回ご紹介したスマートウォッチには、モバイルSUICAを使える端末はありません。モバイルSUICAを使えるスマートウォッチは、Apple Wathchとガーミンの一部端末のみとなっています。
また中華スマートウォッチで「Google 対応」とある機種は、スマートウォッチに通常のAndroidOSをインストールしてあるだけの機種もあります。当然、スマホ向けの通常アプリをインストールする事になります。使えない事は無いと思いますが、強烈に小さい画面で通常アプリを操作するのは実用的ではありません。
それ以外にもお洒落派には、ファッションブランドのディーゼルから発売されているAxial シリーズが人気です。昨年末にニューモデルがリリースされています。SoCにSnapdragon Wear 3100を搭載しており、ブランド物としては求めやすい価格設定となっています。
タカシ
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OPPO Watch 41mmの説明に「46mmモデルは、名前のとおり画面サイズが大きい他、eSIMやFeliCaに対応しており、」とありますが、NFC対応は確認できましたがFelicaに対応しているのでしょうか?
>あずきんちょさん
海外の速報ページで対応とあったのですが、調べてみると対応していないようです。
記事の情報を訂正しました。
コメントありがとうございます。