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【実機レビュー】「Amazfit T-Rex 3」オフラインマップ機能ありで3万円台!アウトドア・登山向けスマートウォッチ

「Amazfit T-Rex 3」(アマズフィット・レックス・スリー)が手元に届きました。 使用感を共有したいと思います。

Amazfit T-Rex 3は、オフラインマップを搭載した登山・アウトドア向けにデザインされた堅牢なスマートウォッチです。中に音楽用のストレージを搭載しているので、スマートホンを持たないで音楽を聴きながらマップやコースを確認しつつ、ジョギングやウォーキングを楽しむ事もできます。

またT-Rex 3はGPSの掴み精度が高く、高層ビルの間や森の中でも正確に衛星を捉えます。そして一番の魅力は価格!オフラインマップを搭載しているにもかかわらず3万円台という価格設定となっています。
そして最大の進化はChatGPT(GPT-4o)を統合した AI 音声操作サービスである「Zepp Flow」が利用できるという点。単なる音声アシスタントの域を超えて、あらゆる質問に答えてくれます。

 

Amazfit T-Rex 3スペック

GPS 機能 6衛星測位
GPS、GLONASS、Galileo、北斗(BeiDou)、みちびき(QZSS)
NavIC
ディスプレイ 1.5インチ(480×80)
(322PPI)AMOLED
タッチスクリーン ゴリラガラス
指紋付着防止コーティング
Bluetooth 5.2
FeliCa 非対応
NFC 非対応
音楽ストレージ あり
バイブレーター あり
スピーカー なし
マイク あり
センサー BioTracker™ PPG 生体センサー(血中酸素レベル測定対応)
加速度センサー、軸地磁気センサー、環境光センサー、気圧高度計
ジャイロセンサー、周囲光センサー、温度センサー
活動量計機能 心拍センサー
消費カロリー
睡眠
移動距離
歩数計機能
血中酸素ウェルネス
バッテリー容量 500mAh
充電時間 約2時間
電池寿命 一般的な使用:27日
ハードな使用:13日
GPS最大モード:180時間
GPS長時間モード:114時間
GPS精密モード:42時間
ボタン数 4つ
本体素材 ステンレススチールベゼル
ポリマー製ミドルフレーム
防水等級 10ATM
サイズ 約48.5×48.5×13.75mm(心拍ベース除く)
バンドサイズ 幅22mm
重さ 68.3 g(バンド除く)
対応スマホ Android 7.0 / iOS 14以降
カラー オニキス(ブラック)/ラバ(レッド)

開封レビュー

【セット内容】

  • Amazfit T-Rex 3本体
  • 専用充電器
  • バンド交換器具類
  • 取扱説明書

取扱説明書はマルチ言語版。日本語での表記もありますがペアリングと専用アプリのQRコード程度のみの内容です▼

 

ザックリしたフラッシュレビュー

お勧めポイント
 ウォッチ本体、アプリ共に日本語対応
 Zepp Coachアプリで運動管理が可能
 オフラインマップ対応
  GPX データの取り込み対応
 GPSの掴みが早く正確
 指紋防止ガラスで表面が汚れにくい
 通話・LINEなどのテンプレート返信が可能
 専用アプリストアからミニアプリを追加インストールできる
 日本語対応の通知機能
 10ATMの防水性能
 MIL-STD-810G規格対応のタフネスボディ
 鮮やかなAMOLEDディスプレイ
 170のスポーツモード対応
 バッテリーが最大14日間持つ
 心拍数・血中酸素濃度を計測可能
 直感的でわかりやすいインタフェイス
 ウォッチフェイスが豊富
 睡眠時の呼吸モニタリング機能搭載
 音楽を入れるストレージ容量がある
 画面操作のレスポンスが高い
 左右の腕の切替機能付き
 Google Fitと連携可能
 Appple ヘルスケアと連携可能

 

残念な点
 おサイフケータイ非対応
 

 

端末レビュー

画面は1.5インチの大きな有機EL(AMOLED)ディスプレイ。輝度2,000nitあるので鮮明に見えます。
スポーツユースを意識してベゼルがゴツく画面を保護されるような設計です。発色が綺麗で視認性は抜群です。滑らかな表示で、ヌルヌルと反応良く動きます▼

 

カラーバリエーションはスピードスターグレー1色のみ。指紋付着防止コーティングが施されており、不思議なほど指紋汚れが付きません▼

 

ストラップ素材はフッ素コーティングされたシリコンゴム製。筐体ケースは円型に近い8角形デザインです▼

 

裏側には身体測定機能用センサーが配置されています▼

 

バンドは穴に通す一般的な腕時計タイプ。穴でバンドを止めてから、ベルト2つを通すのに少し骨が折れます。GTRシリーズはAppleWatchのようなギミックだったので、そちらを採用して欲しかった。しかしながら、スポーツで使う分にはこちらの方が蒸れたり痛くなならない設計な気がします。

ホール数が多いので、手首のサイズに関わらず装着可能です

バンドを含めた重さは、実測で約 68グラム。かなりゴツくて重いですが、普段使いで違和感ありません。むしろカッコイイと思います。

 

充電はAmazfit お馴染みの専用クレードルを使うタイプ。マグネットでピタッと貼りつきますが、電極があるようで決まった方向のみ貼りつきます▼

 

充電器にはケーブルが付いておらず、USB-Cケーブルで使います。断線の心配もありませんし、持ち運びに便利ですね。

 

ステンレス製のピカピカなミドルフレームとなっており、スタイリッシュなデザインです。
ボタンは全部で4つ。右側が「SEL」「BACK」ボタン。下の「BACK」は基本的に「戻る」用▼

 

右側にも2つ「UP」「DOWN」ボタンがついています。セレクトボタンとして使います。

 

10ATMという防水規格に対応しており、プールなどの水中での使用にも耐えられます。水道から流水をかけてみましたが問題ありませんでした。

T-Rex 3は、衝突やすり傷に耐えるためにアメリカ国防総省制定のアメリカ軍の資材調達に関する規格MIL規格(ミルスペック)をクリアしています。
MIL規格の「MIL-STD-810G」に記されている「耐久性」における基準として、過酷な環境条件に即した実験室で「低圧」、「極端な高温」、「極端な低温」、「熱による衝撃」、「塩霧」、「振動」、「衝撃」といった9つの規格をクリアしています。

 

装着感

多機能なので重量はそこそこあります。一般的なスマートウォッチと比べて10グラム程度重いですが、腕が重いとは感じませんね。
画面が大きくて見やすい分、存在感があります。※ 私は男性としては腕が細い方です

 

初期設定・スマートフォンにアプリをインストール

Zepp

開発: Huami Inc.
評価(4.0/5)
 無料

icon-itunes
 
   
専用アプリをインストールすることで、スマートフォンの各種機能の設定・管理が可能となります。このアプリを使う事で、ウォッチ内のアプリを追加インストールしたり、スマートフォンから文字盤(フェイス)を変更、スマートホンからの通知の許可などの設定、アクティビティや移動ログの管理・詳細表示が可能となります。
オフラインマップのインストールや、エクササイズのスケジュール管理のZeppコーチなども便利です。

 

デバイスの追加方法

アプリとスマートウォッチの連動は簡単。アプリを起動したらデバイスを追加するだけでペアリングができます。

ペアリング完了後にファームウェアのアップデートが開始されました。

 

独自のアプリストアからアプリの追加ダウンロードが可能です。同社はZeusアプリ開発者キットというプログラムを提供しており、ユーザーが文字盤やアプリを作る事も可能です。

 

ウォッチのフェイスは、タップしてダウンロードする事でウォッチ側に設定できます▼

ウォッチフェイスは全部で400オーバーだそうです。

 

機能と使い方説明

使い方はシンプルですが多機能なスマートウォッチです。項目について一通り解説しておきます。

画面切替

フェイスをスワイプする事で、様々な機能を直接呼び出す事ができます。
操作方法は、スマートウォッチのスタンダードな方式から少し進化しています。一般的なスマートウォッチは、左右スワイプでタイル切替ですが、T-REX3は↑スワイプでヴィジェットのように、機能やデータが一覧表示されます(AppleWatchのスマートスタック風)

  • ↓スワイプ:コントロールセンター表示
  • ↑:天気・心拍系・アラーム・歩数・主要機能一覧・今日のPAIゲイン一覧・音楽リモコンなど
  • 右→:通知センターを表示
  • 左←:アプリランチャー起動

「SEL」ボタンを長押しするとデフォルトでは音声アシスタント「Zepp Flow」が起動します。

 

コントロールセンター・設定画面

コントロールセンターは上から引っ張りおろす事で表示されます▼

  1. 懐中電灯
  2. ナイトモード
  3. スリープモード
  4. シアターモード
  5. 常時点灯モード
  6. 画面輝度調整
  7. カレンダー(タップで1ヶ月表示)
  8. スマートホンを探す
  9. アラーム機能
  10. Bluetooth機能
  11. 画面ロック
  12. ヘッドホン接続
  13. 設定呼び出し

腕を持ち上げる、もしくは腕を回して画面がオンになります。また常時画面オン機能が搭載されており、常に画面を表示し続ける事ができます。
ちなみに設定したフェイスのまま常時点灯も可能ですが、最大20分間だけ画面を表示し続ける事しかできません。

 

通知センター設定

電話やLINEアプリなどの通知を確認できる機能が実装されています。

専用アプリを起動し、下の「装置」アイコンをタップ。
「通知」を開くとアプリ一覧が表示されるので、LINE、Twitterなど通知を受け取りたいアプリをオンにする▼

 

LINEなどのメッセージは日本語で表示されます▼

Androidでは、LINEの通知に対して返信機能が使えます。専用アプリから定型文を登録しておき、素早く返信可能です。また、Android版のみ通話着信にSMSで定型文返信する機能も使えます。
また AI 音声操作サービスである「Zepp Flow」を呼び出せば、音声をテキストにおこしての返信も可能です(これもAndroidのみ)

 

ランチャー

ランチャーは、右下の「BACK」ボタンを押す事で表示されます。ほぼ全ての機能がここから呼び出せます▼

 

エクササイズ機能では、ランニングやサイクリングなど、150種類以上のエクササイズに対応しています。防水対応のスマートウォッチなので、プールやオープンウォーターなどの水中のエクササイズも対応しています。
多くのエクササイズに対応しているので、馬術やアーチェリーのようなマイナーなエクササイズも網羅されています。eスポーツという項目もありました。

 

Stravaやadidas Running、komoot、Relive などのアカウントを追加する事で、連携も可能です。

 

各種測定・便利機能

最近注目されている睡眠トラッキング機能も搭載されています。睡眠時の呼吸の状況もログを録る事ができますので、無呼吸症候群の疑いがある人には嬉しいですね。

 

血中酸素濃度・心拍数は、画面右スワイプもしくはランチャーから呼び出すと計測が開始されます。
一通りの計測が全てワンタップで計測する事ができる機能があります。ただし30秒間じっと静止している必要があるのが辛い。

 

スマートウォッチの中にもストレージ容量があり、音楽を転送することでスマートホン無しで音楽を楽しむ事ができます。
スピーカーは搭載されていないので、単体で聴く場合イヤホンとペアリングする必要があります。

 

運動機能・屋外GPS精度チェック

エクササイズ機能

運動中は専用の画面に移行しボタンのみで操作します。

この画面では、間隔・距離・ペース・歩数・スピード・高度・坂・消費・心拍数など、好きなデータを表示、並び替えが可能です。

 

 

オフラインマップ

T-Rex 3の最大の魅力はオフラインマップ!スマートホンを持たなくても迷う心配がありません。

スマートウォッチへは、Zeppアプリを使ってマップをインストールします。「マイデバイス」からT-Rex3を選択し、アプリの設定からマップをタップ。

マップが表示されるので、希望の地域と範囲を設定して「マイデバイスのダウンロードリストに追加」をタップ

 

T-Rex 3側でダウンロードの許可するとダウンロードが始まります。

 

これでオフラインマップが閲覧可能となります。

 

今までのAmazfitシリーズのオフラインマップは、運動中のみ表示が可能でした。T-Rex3ではマップアプリを起動すると、現在位置からスタートして地図を見る事が可能となりました。

カナリ広範囲のマップから住宅街の5ブロック程度までの拡大表示も可能です。SELボタンでセレクトして、左側のUP、Downで画面操作が可能です。SELを押すと「拡大・縮小」「左右移動」「上下移動」モードが切り替わります(画面スワイプとピンチイン、ピンチアウトでも可)
皇居を画面に入れてみます▼

最大拡大率でみると▼

 

Amazfitのマップは色分けされて表示されるので見やすいです

 

GPS精度

デュアルバンド円偏波GPSアンテナ技術「MaxTrack™ GPS Technology(マックストラック ジーピーエス テクノロジー)」を使用しています。高層ビルの間や高い木のある公園などでも衛星信号を拾うことでマルチパス干渉を減らし、既存モデルよりもさらに高い精度で動きを追跡します。

犬の散歩の時にウォーキングモードで歩いてみました▼

 

GPSの掴みはとにかく早くて正確!住宅街で細かい道を歩いて精度を調べてみましたが、道どおりにピタッと記録されました。

ランニング機能やデータは盛りだくさんで、ラック周回のラップ記録や目標値を設定して「仮想ぺーサー」を表示する事もできます。レースゲームのゴースト機能のような感じで、モチベーションのアップに役立ちます。

 

YAMAP(ヤマップ)やヤマレコで作成した GPX データが使えるナビゲーション機能

Amazfit T-Rex 3 には、ダウンロードしたオフラインマップ上でインポートした登山ルートをナビゲーションする機能搭載しています。
あらかじめYAMAP(ヤマップ)やヤマレコで作成した GPX データ等を、Zeppアプリ経由でインポートし、リアルタイムで表示しながら、ナビゲーションすることが可能です。YAMAPやヤマレコのアプリをインストールできない GPSウォッチとしては嬉しい機能ですね。

 

Zepp Flow音声アシスタントについて

Amazfit T-Rex 3 は、米 OpenAI 社の大規模言語モデル(LLM)「GPT-4o」を統合した LUI(Language UserInterface)をサポートする AI 音声操作サービス「Zepp Flow」が音声操作で利用が可能です。
スマートウォッチの機能や各種設定を指で操作しながら探していくのではなく、自然な音声会話を通じて直接スマートウォッチを操作でき最も少ないステップで希望のアクションを実施できるようになります。
複雑な処理や質問にも答えてくれます
 

バッテリーの持ちについて

T-Rex 3のバッテリー容量は700mAhも搭載しています。通常使いで27日間のロングライフバッテリーの持ちがウリです。
ただし、GPSを使うと激しくバッテリーを消費しますので、毎日 1時間の屋外エクササイズなどに使ったとして10日間強くらいだと思います。

山行で使った場合、GPS精密モードで42時間日半持ちます。縦走登山で毎日 10時間行動しても3日は持ちそうです。毎日テン場や山小屋で充電する必要はないでしょう。

・一般的な使用:27日
・ハードな使用:13日
・GPS最大モード:180時間
・GPS長時間モード:114時間
・GPS精密モード:42時間

 

まとめ・価格・販売サイト

Amazfit T-Rex 3の価格は¥39,800。オフラインマップ入りのモデルとしては、破格の価格設定です。

オフラインマップが使えるスマートウォッチは、GarminやSuuntoが有名です。しかしながら、T-Rex3と同等の機能の製品は最低でも6.5万円はしますね。
ガチで登山やアウトドアをする人にとっては、とても魅力的なスマートウォッチに仕上がっています。
ただしゴツくて堅牢な分、大きくて重いです。ジョギングやウォーキングや気軽に普段使いで使いたいなら「Amazfit Cheetahシリーズ」の方をオススメします。価格改定でAmazfit Cheetahは3万円台で購入可能となっています。

Amazfit T-Rex 3は、2024年9月27日(金)より日本国内で予約受付を開始し、10月10日(木)より正式販売します。
Amazon、Amazfit オフィシャルショップで購入可能です。

また今回はメーカーさんの方から割引クーポンを発行して頂いております

【専用割引コード】TREX3PR19
【割引率】 :5%OFF(1,995円の割引額)
※さらに自動で出品価格の7%相当のポイントが付与されます。
【クーポン有効期間】:2024年9月27日(金)から2024年10月26日(土)まで

Amazfit T-Rex3
デュアルバンド 6衛星 オフラインマップ機能搭載
 

 

※ メーカーさんの方からサンプル品をご提供頂いてのレビューとなります。金銭の授受などはありませんので、公正な視点で製品をレビューします
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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

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