中国のオーディオ機器ブランド「Donner 」から発売されている、ANC機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン 『Dobuds 』が手元に来ました。さっそく音質や使用感を共有したいと思います。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
ノイズキャンセリング機能で騒音をカット
外音取り込み機能搭載
1BA+1DDハイブリッドドライバー搭載
繊細な高音域
IPX 4防水で雨や汗からガード
4マイクでクリアな音声通話
ノイズリダクション機能の調節が可能
専用アプリでイコライザー調整可能
1回の充電で最高 8時間の使用が可能
Qi(チー)ワイヤレス充電に対応
デフォルトのイコライザー設定がピーキー(要変更)
Donner Dobuds ONEスペック
型番 | DTW-E10 |
---|---|
イヤホンタイプ | カナル型 |
チップセット | ー |
Bluetootthプロファイル | 不明 |
対応コーデック | AAC / SBC |
再生周波数帯域 | – |
Bluetoothバージョン | 5.2 |
防水等級 | IPX 4 |
ドライバーユニット | φ12mm |
インビーダンス | – |
ノイズキャンセリング帯域 | 80Hz-2KHz |
通話マイク | ENC コール ノイズ リダクション |
イヤホン充電時間 | 1.5時間 |
バッテリー容量 |
充電ケース:520mAh イヤホン:55mAh |
使用時間 | ANCオフ:約8時間 ANCオン:約6.5時間 |
開封の儀
【パッケージ内容】
- Donner Dobuds ONEイヤホン x 1ペア
- 収納充電ケース x 1
- イヤーピース 5種類
- USB-C充電ケーブル x 1
- 取扱説明書などの紙類
取扱説明書は今主流のマルチ言語形式。日本語でも詳しく解説されています▼
製品レビュー
イヤホン本体
Dobuds ONEは、イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立した Bluetooth 接続のカナル型のTWSです。
イヤホン本体は、スティックタイプ。マットブラックで高級感あるデザインです▼
ハウジング部にはLEDが配置されており、Donnerのロゴマークがデザインされています▼
カラーバリエーションは黒、青緑、ブルー、ホワイトの4色展開
イヤーピースは楕円形で耳の穴にフィットします。しかしながら、楕円なので汎用のイヤーチップを使うのは厳しいと思います▼
防水等級はIPX4に対応しています。IPX4は耐汗仕様。いわゆる生活防水レベルです。
※ ケースは防水ではありません
イヤーピースは、 XS / S / M / L / XL の 5 種類のサイズが用意されています▼
重さは実測で片側 約 4.5グラム▼
チャージケース
充電ケースは小型で、ケースに入った目薬くらいのサイズ。ポケットに入れても嵩張りません▼
ケースのサイズは、実測で 幅62.6x 高さ 44 x 厚さ26.6 ミリ▼
いつものようにリップクリームと並べたサイズ感▼
技適マークは箱についていました▼
イヤホンを格納したケースの重さは約 46.8グラム▼
充電ポートはUSB-C。ケースにはバッテリーのインジケーター3灯ついています。
Qiワイヤレス充電にも対応しています。
1回の充電で約 8時間使えます。ケースに戻しての充電を含めると合計 32時間。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は週に1、2回程度で間に合いそうです。また、緊急時には 10分の急速充電で180分の使用が可能です。
通話テスト
Dobuds ONE にはイヤホンにマイクが内蔵されており、ハンズフリー通話機能が実装されています。ビームフォーミング技術を試用したENC通話が可能です。
両方のイヤホンにマイクが2つ(合計 4基)実装されており、雑音をカットした快適な会話を可能にしています。実際に仕事中に電話の通話に使っていましたが、相手の声が少し遠く感じました。聞き直したり話が通じない程ではありませんが、最近のTWSとしては通話機能は少し弱い気がします。
使い方
ケースを開けただけで、接続済みのデバイスとペアリングされます。初回はペアリングモードで起動します。
後はスマートホンの 設定を開き、Bluetoothから選択するだけで完了▼
操作方法
イヤホンの背中側のロゴ部分をタップする回数で操作を行います
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
1回タップ | 音量+ | 音量- |
1.5秒長タップ | 曲戻しスキップ | 曲送りスキップ |
2回タップ | 再生 / 一時停止 | |
3回タップ | 音声アシスタント Siri、OKグーグル起動 |
ANC切替 |
通話 | ||
2回タップ | 通話/電話を切る | |
1.5秒長タップ | 通話拒否 |
操作・装着感
操作性について
充電ケースからイヤホンを取り出すと電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
ペアリングが完了するとピローンとイヤホンから音が聴こえます。私のタイミングだと、毎回耳に入れる前に、ペアリングが完了しています。
またケースに戻すと自動的に充電が開始され、ペアリングが解除されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは必要ありません。
イヤホンの操作感については、背面のハウジング部を軽くタッチ(ノック)すれば受け付けてくれます。1回タップするとボリューム調整となっていますので、間違えて触れただけで誤作動する事があります。これはスティック部を持つ癖を付ければ問題ありません。
このイヤホンは、何の操作をしても毎回受け付け音が鳴ります。タッチした事が判りやすいですが、少し大きめの音なので耳障りに感じる人もいるかもしれません。
見た目・装着感
写真での見た目は大きく感じますが、実際に装着してみると自然で違和感はありません。
自分の耳に合わせてイヤーピースのサイズを変えると、完全にフィットするので装着している事を忘れるレベルです。
試用中は、日中はずっと装着しており、バッテリーが減るとケースに戻すといった使い方を続けていました。違和感や痛みはありませんでした。夕方にはスポーツジムでも使いましたが、落ちたり緩んだりする事はありませんでした。ちなみに私は耳の穴がかなり小さいのですが、イヤーチップをXSにすれば問題ありませんでした。
真横から見た装着した様子▼一般的なスティックタイプのTWSですね。
斜め正面から見た様子。悪目立ちはしません▼
正面から見ても、耳からはみ出る事もないのでスタイリッシュに感じます▼
専用アプリ
Donner Music
開発:Donner LLC 評価 無料 |
専用アプリ「Donner Music」からは、イヤホンのファームアップデート、ノイズキャンセリング機能切替、パススルー機能・イコライザー最適化機能などを利用できます。
音質
バランスド・アーマチュアドライバ(BA)とLCPダイナミックドライバ(DD)を各 1基搭載しています。これはリケーブルが可能な有線ハイエンドイヤホンなどで、良く見られる贅沢な構成です。
この構成のチューニングは、ダイナミックドライバーでパワフルかつキレのある中低音域を表現しつつ、BAドライバーでボーカルの声に明確なディテールを与える事を狙っています。
デフォルトのEQセッティングが極端なので、専用アプリで全ての音域をフラットにした音質で評価します。前述しましたように専用アプリ「Donner Music」で音のチューニング(EQ)が可能ですが、デフォルトの「Donnerグネチャー」だとドンシャリ系で、耳に刺さる感じがあります。5種類のプリセットが用意されていますので、変更して使う事をお勧めします。
高音域が特に強く、バランスとしてはかなりハッキリと聞こえる音域で寒色系の音質だと感じます。きれいな高音が出ています。高音のレンジも広く超高音も聞こえます。だからと言ってシンバルなどの音に不快な強さはありません。
低音域は、量も伝わってきますが、深い低音も聴こえます。低音はレンジが広く低音が好きな方にもおすすめできます。
出音の強さのイメージは、高音 ≧ 低音 ≧ 中音という感じです。中音域の押し出しが弱いので、女性ヴォーカルの声やピアノ、バイオリンの音が他の楽器に埋もれがちです。
音場は狭く感じます。音の残響感が近いので、音の鳴っているところ自体が全体的に近く感じます。そのためライブ音源やオペラなど、少し物足りなく感じます。
ノイズリダクション、パススルー機能
ノイズリダクションは、右イヤホンのを3回タップする事で切り替わります。スマートホン用の専用アプリ(Donner Music)からでも切り替えが可能です。
Donner Musicからは、ノイズリダクションのモードを予め設定しておく事ができます。
「通勤」「屋外」「手動ノイズキャンセリングレベル」の3つのモードが選択できます。手動ノイキャンは10段階でノイズキャンセリングのレベルを調整可能です。
ノイズを打ち消す性能は、最大 30dbまでの音量に対して効果があります。使ってみた感想は、ノイキャン性能は低価格TWSのアベレージといった印象。
製品説明欄には「アクティブノイズキャンセレーション機能は80Hz-2KHzでノイズを-30dB低減する」とありますが、これは誇大宣伝でしょう。恐らく上は1,000Hz程度までの周波数に対応していると思われます。ちなみに1,000Hzは、女性の話し声程度と言われています。
ノイズキャンセリングのノイズ(騒音)をキャンセル(打ち消す)性能は、エントリーモデルでは低音域に限られています。低周波数域で威力を発揮するので、エアコンの音や電車のモーター音、車のエンジン音などは、綺麗にカットされます。
ノイズキャンセリング時の音質に関しては、ノイキャン時でもノーマル時の音に近く、楽曲の音が変質してしまう事はありませんでした。ホワイトノイズが入って気になるという事もありませんでした。
パススルーは、イヤホンを装着していても外音を取り込む機能で、会話や環境音を聞きながら音楽を楽しむ事ができる機能です。こちらの機能についても、機能は限定的だと感じました。
まとめ・価格
Dobuds ONE を使い続けた印象は、ノイズキャンセリング機能はエントリーモデルの水準ですが、エンドりーモデルでハイブリッドドライバ搭載はコストパフォーマンスが高いです。音質のセッティングに癖がありますが、EQで自分に合わせると大化けしてくれます。
Donner Dobuds ONEの価格は¥5,999。Amazonで取り扱っています。Amazon販売ページでは15%オフクーポンが発行されています。
タカシ
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