IoT機器メーカーの大手SwitchBot(スイッチボット)から発売されている「スマートロック」に、暗証番号でロックを解除できるオプション機器「キーパッド」が発売となりました。
「SwitchBotスマートロック」は、スマートホンやApple Watch、アレクサなどの音声アシスタントを使ってカギ(サムターン)を開ける事ができるIoT機器です。
今回発売されたキーパッドは、従来のロック操作方法に加え、暗証番号を使ってのロック操作が可能になるスマートロックのオプション機器です。手がふさがっている時、カバンからスマートホンを出す必要がなく開錠できます。
また期間限定や1回のみの「ワンタイムパスワード」を発行する事も可能なので「ペットの様子を見に行って欲しい」「忘れ物を取ってきて欲しい」など、気軽にお願いする事も可能になります。会社の共用部に設置すれば、訪問客やアルバイト用の一時的なパスコードを発行する事もできます。
我が家では、1年以上他社のスマートロック「SESAME3(セサミ)」を使っていましたが、家族から色々と苦情がでていました。この機会にスマートロック本体から乗り換えてみました。使用感を共有したいと思います。
ページコンテンツ
ざっくりレビュー
複数のパスコードを発行できる
NFCカードで開錠もできる
IP65防塵・防水対応で雨のかかる屋外に設置可能
1回のみのパスワード発行可能
期間限定パスコードを発行できる
バックライト付きなので暗い中でも操作可能
ロックのログで人の出入りが管理可能
1ボタンで施錠ができる
仮想パスワード機能つき
安全パスワード機能で緊急時に対応できる
SwitchBot キーパッド
今回手元にあるのはキーパッド単体の製品です。「SwitchBotスマートロック」とのセット販売もしています。
【セット内容】
・キーパッド本体
・取付金具 x 1
・取付用強力両面テープ x 1
・NFCカード X 1枚
・取付ネジ, アンカー
・CR123A 電池(2本/1回分)
・取扱説明書など紙類
SwitchBotスマートロック
ベースとなるスマートロック側も軽くご紹介しておきます。
ドアについているサムターン(内側の回してロックする部分)に装着して、スマートホンや音声アシスタントから施錠・開錠するスマート家電。
様々なサイズのサムターンに対応できるよう、3種類のアダプタが用意されています。
取り付けは簡単。本体をサムターンの高さに合わせて調節して、位置を合わせて強力両面テープで貼り付けるだけ▼
スマートホンやApple Watchからロックが解除できます▼自動施錠を設定しておけば、ドアを閉めて数秒後に自動的に施錠されます。施錠忘れの心配がありませんね。
ヴィジェットにも登録できます。
付属のNFCタグを登録することで、玄関に貼り付けたNFCタグにスマホを近づけるだけで施錠・ロック解除ができるようになります。
同社のHub Mini と接続すれば、外出先からロックの確認や施錠・解錠ができるようになります。
またSiri やアレクサ、OK Googleなどの音声アシスタント機能を使う場合もHub Miniが必要です。
SwitchBotスマートロック用キーパッド レビュー
小型のリモコン程度のサイズ(23.3 x 19.8 x 8.8 cm)で、屋外にも設置できるIP65防塵・防水規格に準拠しています。
IP65は、「粉塵が内部に侵入しない、噴流水に対して有害な影響を受けない」という等級です。
取り付け金具は、それを壁に設置するアンカーとネジ、3Mの強力両面テープの2とおりで設置できます。
台座となる金具を壁に取り付けて、そこにキーパッドをハメ込みます。台座からの取り外しは簡単にはできない仕組みになっています。
取り外しアラートを設定する事も可能で、デバイスが取り外されたらアプリと登録メールアドレスに通知が届きます。
スマートロックからは、最大で5メートルの距離内に設置します。
アプリにNFCカードを登録する事で、カードをかざすだけでロック解除できます。カードは1枚付属しています。
バッテリー残量が少なくなると警告が表示されます▼
SwitchBotアプリ
開発: wonderlabs, Incorporated 評価 無料 |
SwitchBotアプリを起動しキーパッドを追加したら、スマートロックを登録▼
「+」をタップしてパスコードを登録します。パスコードは複数登録できますので、家族それぞれが別のコードにする事も可能です。
常に有効/ 期間内有効 / 一回のみ有効 / 緊急パスコードの4種類のパスコードを発行できます▼
解錠ログが残るので、家族それぞれが別のパスコードを使えば「いつ、誰が帰宅したか」確認できます
また、仮想パスワードという機能が搭載されています。仮想パスワード機能とは、横に第三者が居る時など 前後に余計な番号を混ぜる事でパスコードがバレないようにできる機能です。
「SwitchBot Hub Mini」と接続させる事で、外出先(Wifi外)からパスコードを発行する事も可能です。スマートロックの施錠状態も確認できるので、Hub miniは一緒に揃えたいところです。
キーパッドの設定から「ハブに接続」を有効にしてハブを選択します▼
バックライトやサウンドの有無、施錠ボタンの有効・無効なども設定できます。キーパッドの音が近所迷惑になる場合などは無効にしておけます。
SwitchBot スマートロック キーパッド感想
玄関のカギを持たずに「Apple Watchだけを持ってジョギングがしたい」という事からスマートロックを使い始めました。
ジョギングの時は鍵だけでも結構荷物になりますので、スマートロックは本当に便利な存在です。
昨年、低価格のスマートロックの「SESAME3」を導入した時は、スマートホンだけを持ってコンビニに行ける事から家族には好評でした。鍵を持って出掛けるのを忘れる事があっても、スマートホンを忘れる事は少ないですからね。
また子供や私は施錠するのを忘れる事も多かったのですが、自動施錠してくれる機能があったので、留守宅や朝起きたら鍵が開いていたという怖い事がなくなりました。
しかしながら使い慣れると、普通に鍵で開けるのと手間が変わらない事に気が付きました。
「スマートホンを取り出す」→「スマホロック解除」→「ビジェット表示」→「SESAMEと接続まで待つ」→「タップして解錠」というプロセスが意外と面倒。SESAMEの場合、接続に失敗する事もありました。Apple Watchでは、アプリがバックグラウンドで起動していると必ず接続エラーになりました。
ちなみにSwitchBot スマートロックは、Bluetoothによる接続を待つ必要が無くアプリを起動したら即解錠ができます。
そんなストレスが多かったので、今回のキーパッドは大好評!「SwitchBot スマートロック」と 「キーパッド」のセットに変えてからは、家族全員がキーパッドでしか解錠していません。
アプリから解錠する必要が無いので、子供達はアプリすらインストールしていないようです。
キーパッドを導入した時の晩飯の話題は、暗証番号でロック解除できる事の便利さについてでした。今まではゴミ出しの時にスマホを忘れてしまうと、オートロックされてしまいキーボックスに隠した鍵で入った事も多かったようです。
朝、子供の忘れ物を届けに走って、締め出されたこともあったそうです。
私もガレージの車にモノを取りに行った時など、手ぶらで出てしまいピンポンを鳴らして鍵を開けてもらった事も何度かありました。
スマートホンでロックが解除できるスマートロックの未来感は素晴らしいですが、キーパッドの手軽さと実用性はソレを上回っていました。
価格・販売サイト
SwitchBot キーパッド単体での価格は税込み¥4,980。SwitchBot スマートロックとのセットは¥12,980。
またキーパッドに指紋センサーがついた「キーパッドタッチ」という製品も販売されています。こちらの価格は¥7,981。
キーパッドのECサイトでの取り扱いは限定的で、記事執筆時現在Amazonで入手可能です。
タカシ
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