サウンド機器メーカーSOUNDPEATS AUDIO(サウンドピーツ・オーディオ)から、完全ワイヤレスイヤホン 『TrueAir 2+(トゥルーエア・ツー・プラス)』が発売となりました。
ベースとなった旧モデルの TrueAir 2 は、2021年のオーディオビジュアルアワードVGPにおいて、「コスパ大賞」と「Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン(5千円未満)」部門で「金賞」を受賞した名機です。
TrueAir 2 Plusは、TrueAir 2を改良したアップデート機です。Qualcomm の最新チップセットQCC3040を搭載し、強固な接続の「 TrueWireless Mirroring 」や高音質のコーデック「aptX Adaptive」に対応しており、新たに低遅延のゲーミングモードなどに対応した進化モデルです。
手元にやって来ましたので、数日間 徹底的に使い倒してみました。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
※New!が TrueAir2+ で新たに追加された機能
クリアな音質
φ14.2 mmドライバ搭載で迫力のサウンド
高級感ある落ち着いたデザイン
4マイクでクリアな音声通話
TrueWireless Mirroring 接続で途切れ難い
ゲームなどにも使える低遅延モード実装 New!
1回の充電で最高 5時間の使用が可能
aptX Adaptiveコーデック対応 New!
イヤホンからフル音楽操作が可能
Qi(チー)ワイヤレス充電に対応 New!
防水等級が生活防水レベル
SOUNDPEATS TrueAir 2+ スペック
今回はメーカーの方から、レビュー用にサンプルをご提供頂きました
イヤホンタイプ | インナーイヤー型 |
---|---|
チップセット | QCC3040 |
Bluetootthプロファイル | HFP、HSP A2DP、AVRCP |
接続方式 | TWS / TWS Mirroring |
対応コーデック | AAC / SBC / aptX / aptX Adaptive |
再生周波数帯域 | 非公開 |
音楽再生時間 | 約 5時間 aptX Adaptive視聴時: 2-3割減 |
Bluetoothバージョン | 5.2 |
防水等級 | IPX 4 |
ドライバーユニット | φ14.2 mm |
インビーダンス | 不明 |
ノイズキャンセリング | なし |
イヤホン充電時間 | 約 1.5 時間 |
ケース充電時間 | 約 1.5 時間 |
バッテリー容量 |
非公開 |
ケース重量 | 約 40 グラム |
イヤホン重量 | 約 3.5 グラム |
ケースサイズ | 52.5 x 52.5 x 21.45 mm |
開封の儀
【パッケージ内容】
- SOUNDPEATS TrueAir 2+イヤホン x 1ペア
- 収納充電ケース x 1
- USB-C充電ケーブル x 1
- 取扱説明書などの紙類
取扱説明書はマルチ言語形式になっており、日本語でも詳しく解説されています▼
製品レビュー
イヤホン本体
イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立した Bluetooth 接続のインナーイヤー(インイヤー)型のTWSです。
イヤホン本体は、Appleの AirPods に代表されるスティックタイプ。いわゆる耳うどん型。
艶消しブラックで落ち着いた質感とデザインです▼
ハウジング部には同社ロゴマーク「S」が入った、メタルのフェイスプレートがアクセントになっています▼
イヤホンのグリル部などは平均的なインナーイヤー型サイズ▼
市販の AirPods 用のイヤーピースもピッタリ合いました▼インナーイヤー型の装着感が苦手な人や、スポーツ時にズレてしまう人は、イヤーピースを付けると良いでしょう。百均でも販売しています。イヤーピースを装着すると、密閉感が上がって低音の鳴りも強くなります。
重さは実測で片側 約 3.5グラム▼
AirPosdsと比較すると少しだけ短い▼
初代 TrueAir と並べると随分と洗練されています▼
防水等級はIPX4(日常防水)に対応しています。ジムでの汗や雨の中での使用程度ならOKです。
※ ケースは防水ではありません
充電ポートはUSB-C。TrueAir2+から新たに Qi(チー)ワイヤレス充電にも対応しています▼
チャージケース
充電ケースは超小型で、ケースに入った目薬程度のサイズ。胸のポケットに入れても嵩張りません▼
ケースのサイズは、実測で 幅・奥行 52 x 厚さ21 ミリ▼
箱に、PSEと技適マークがついていました▼
イヤホンを格納したケースの重さは約 38グラム▼
充電ポートはUSB-C。ケースにはバッテリーのインジケーターは付いていませんが、ケースを開けた時に10秒間LEDが光り、色で残量を確認できます。
緑点灯:100-50% / 黄色点灯:49-10% / 赤点灯:10%以下
充電時は、緑:100% / 緑点滅:99-70% / 黄色点滅:69-20% / 赤:29-5% / 赤点滅:20%以下
イヤホンはケースに磁気でロックされています▼
1回の充電で約 5時間使えます。ケースに戻しての充電を含めると合計 25時間。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は週に1回程度で間に合いそうです。
※ aptX Adaptiveでの視聴の場合は2-3割減
通話テスト
TrueAir2+ はイヤホンにマイクが内蔵されており、ハンズフリー通話機能が実装されています。
両方のイヤホンにマイクが2つ(合計4基)実装されており、雑音をカットした快適な会話を可能にしています。
実際にZoom で知り合い達とオンライン人狼で遊びましたが、お互いの声が明瞭に聞こえてストレスは全く感じませんでした。在宅ワークで使えるレベルだと思います。
また外に持ち出して、近所のスーパーで買い物しながら奥さんと通話してみました。CVCノイズキャンセリング機能により周囲の雑音を取り除いてくれるので、通常の通話のように自然な会話ができました。
使い方
ペアリングはケースから取り出せば、初回はペアリングモードで起動します。
後はスマートホンの 設定を開き、Bluetoothから選択するだけで完了▼
操作方法
イヤホンの背中側のロゴ部分をタップする回数で操作を行います
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
1回タップ | 音量下げる | 音量上げる |
2回タップ | 再生 / 一時停止 | |
1.5秒間長押し | 前の曲へスキップ | 次の曲へスキップ |
3回タップ | 低遅延モード切替 | 音声アシスタント Siri、OKグーグル起動 |
通話 | ||
2回タップ | 通話/電話を切る | |
3回タップ | 通話切替 | |
1.5秒間長押し | 通話拒否 |
※ リセット:ケースに入れて左右を10秒間長押し
操作・装着感
操作性について
イヤホンを充電ケースから取り出すだけでイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
ケースから出すと「パワーオン」➡「コネクテット」の順でイヤホンから音声が流れます。ちょうど耳に入れた時に、ペアリングが完了するタイミングでした。
またケースに戻すと自動的に充電が開始され、ペアリングが解除されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは必要ありません。
イヤホンの操作感については、背面のロゴマーク部を軽くノックすれば受け付けてくれます。個人的には、SOUNDPEATS 方式の曲操作方式がミスが少なく気に入っています。
特に曲戻り・送りのスキップは、1.5秒間の長押しという操作方法がいいですね。3回タップ方式のイヤホンは、リズムが少し狂っただけでタップミスが多くてイライラします。
装着感
スポーツジムに持って行きましたが、ピタッとフィットして落ちたり緩んだりする事はありませんでした。
スティックタイプのイヤホンを装着する時は、カナル型とは逆に回して、耳の穴の奥に引っ掛けるようにすると安定する場合があります。人によって違いますが、カナル型に慣れている人はご注意ください。すぐにズレるという方は逆回転を試してみて下さい。
長時間装着しましたが違和感や痛みはありません。付けているのを忘れる程軽量です▼
正面から見ても耳からハミ出る事もなく自然な感じです。黒なので引き締まって小さく見えます▼
音質
TrueAir2+は、バイオセルロース振動板採用のΦ14.2mmのダイナミックドライバーを搭載しています
TrueAir2 +の音質の特徴は、中・高音域は、澄んでいて音の広がりが感じられ、曇りや篭りがありません。
インナーイヤー型のイヤホンは、遮音性が低いので低音域が苦手という特性があります。TrueAir2+ もカナル型と比べれば低音域は弱目ですが、EarPods などの一般的なインイヤー型ほどは寂い音ではありません。
必要十分な低音は鳴っていると思います。これは恐らく、TWSイヤホンとしては大型の 14.2mmの大口径ドライバを採用しているので音圧が高く、インイヤータイプのデメリットをある程度カバーしているのだと思います。
EDMが好きで聴くのですが、キックの低音も物足りないという感じではありませんでした。
全体的なチューニングが、余計な味付けをしていないので、ジャズやクラッシック音楽などに向いていると思います。またボーカルの声が際立って聴こえ、正面に定位します。特に女性ボーカルの声が前に出てくる印象です。ポップスやアニソンなどの鑑賞にも良いと思います。
初代TrueAirと比較
初代TrueAirと聞き比べてみると、圧倒的に音の厚みや解像度が上がっています。
低音域のパンチも一段強く、全てにおいてグレードアップしていると感じました。
音切れ・音飛び・遅延
Qualcomm の新受信方式のTWM(TrueWireless Mirroring)接続に対応しており、スマートホンと強固な接続を確立できます。
数日間、買い物や・仕事に持ち歩いていました。途切れたり音飛びは一度も感じませんでした。またスマホに通知が届いた時でも途切れる事がありませんでした。
遅延に関しては、左耳のイヤホンを 3回タップする事で、遅延を抑えた「低遅延ゲーミングモード」に切り替わります。
しかし低遅延モードにするまでもなく、ノーマルモードでも遅延が少なく、動画を観ても人の口の動きと音(声)のズレを目を凝らして見ても分かりませんでした。
一般的に低遅延モードは伝達距離が短いので、動画視聴やゲームプレイ時以外は、オフにしておく事を推奨されています。低遅延モードはセンシティブなようで、外出時に使うと音が途切れる事がありました。
もともとTWS(TrueWireless Stereo) Plusという左右独立受信方式もありましたが、これはスマートホンのSoCに依存していたので、QualcommのハイエンドSoC搭載端末のみで有効でした。
新技術のTWMは、片側のイヤフォンがスマートフォンとBluetoothで接続(マスター側)した際、もう1つのイヤフォンがマスターとミラーリング接続(スレーブ側)します。その後、必要に応じてマスターとスレーブがロールスワップで入替わり、各イヤフォンの素早い切り替えに対応します。また1つのBluetoothアドレスとして管理が可能です。
iPhoneユーザーにとっては嬉しい新技術です。
まとめ・価格
私は軽い外出の際には、外の音がある程度聞こえるインナーイヤー型を愛用しています。TrueAir2+を使ってみた感想は、エントリーモデルのインナーイヤー型TWSとしては、現在考えられる最高レベルの完成度だと思います。
ノイズキャンセリング機能が付いていませんが、エントリーモデルのノイキャンは、カットできる音域が限定的なので、遮音性の低いインナーイヤー型には気休め的な機能だと思います。機能を詰め込むとダルマのようなデザインになり、重量も重くなりますしね。
TrueAir2+ の価格は¥5,280。Amazonにて購入可能です。記事執筆時は、楽天やヨドバシカメラなど他のECショップでは取り扱われていないようです。
タカシ
最新記事 by タカシ (全て見る)
- ARグラスが最大69%OFF「100台限定!XREAL開発者製品ラストセール」を実施 - 2024年11月21日
コメント