GenHigh社傘下のブランドMu6(ミューシックス)のノイズキャンセリングヘッドホンSpaceシリーズに、新モデル『Space2』がリリースされました。
Space2は、海外クラウドファンディングサイトINDIEGOGOでは、支援額が約900万円を超え、500人以上の支援者を集めました。
4月10日より、日本のクラウドファンディングサイト「Makuake」にも登場します。
Space2は「大口径ダイナミック40mmドライバー」を採用したワイヤレスヘッドホンです。一番の特徴は、イヤーカップに周囲の騒音を打ち消す独自のハイブリッドANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)機能を搭載しており、喧騒の中でも静かに音楽を楽しむ事を可能としています。
今回はメーカーの方から、レビュー用にサンプルをご提供頂きましたので、実機のレビューをしてみます。
Mu6 Space2スペック
ノイキャン性能 | ハイブリッド式ANC |
---|---|
チップ | Qualcomm QCC3008 |
対応コーデック | SBC / AAC / APT-X /APT-X LL |
ANCピーク値 | 40dB |
感度 | 100db±3dB/mW |
ANC有効周波数帯域 | 20Hz – 20,000Hz |
通話用マイク | CVCノイズキャンセリング機能 |
音楽再生時間 | ANCオン:約 20 時間 ANCオフ:約 25 時間 |
Bluetoothバージョン | 5.0 |
ドライバーユニット | ダイナミックφ40 mm |
インビーダンス | 32Ω |
充電時間 | 約 4時間 |
バッテリー容量 | 800 mAh |
サイズ | Φ171 x 200 mm |
重量 | 約 290 グラム |
開封の儀
【パッケージ内容】
Space2ヘッドホン* 1
USB-Cケーブル*1
収納ケース*1
取扱説明書* 1
取扱説明書はマルチ言語になっており、日本語の記述もあります▼
筐体
Space2は、密閉型ヘッドホンでボディカラーはブラック一色。ハウジング部にロゴが印刷されています。
本体は折り畳みが可能で、使っていない時はコンパクトになります。
専用ケースにも畳んで収納ができ、充電用のUSB-Cケーブルとステレオジャックケーブル用のポケットも付いています▼
ヘッドバンド部は剛性が高いので、カバンの中で捻じれても、ある程度耐えられそうです▼
本体重量は実測で約 295グラム▼
イヤーパッドの内側にL/R表示がプリントされています▼
充電用インターフェイスはUSB Type-C。MicroUSBとは違って、上下どちら向きでも挿さるので、暗い部屋でも天地を気にする必要が無いのがいいですね。
バッテリー容量は800mAhで、連続再生は20時間(ノイズキャンセリングオフ時で最大24時間)
操作・機能
Space2は、右側のハウジング部が3Dタッチ式の操作パネルとなっており、再生 / 停止、ボリューム調整、音楽コントロール(前後スキップ)が可能です。
左 | 右 | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
1回タップ | 再生/一時停止 | |
中央から左にスワイプ | 前の曲(動画) | |
中央から右にスワイプ | 次の曲(動画) | |
中央から上にスワイプ | ボリュームアップ | |
中央から下にスワイプ | ボリュームダウン | |
ハウジング部を覆う | 外音取り込みモード※ | |
通話 | ||
1回タップ | 通話/電話を切る |
※ 外音取り込み機能とは、右側のイヤーカップを手で覆うと音量が一時的に下がり、外側についているマイクで外の環境音が聞こえます
左のハウジング部には電源ボタンとANCスイッチ▼
左側のハウジング部にあるタッチセンサーでオートポーズ(一時停止)機能が働きます。オートポーズ機能は、ヘッドホンを外して首に掛けたりした場合、自動的に一時停止状態になり、再度耳に当てると再生が開始されます。
音質・機能
ANC機能
Space2は左右両方のイヤーカップに、独自のデュアルマイクシステム(フィードバック用&フィードフォワード用)を採用しています。周囲のノイズ信号を連続的に監視・測定して、アンチノイズ信号を生成しながら騒音(ノイズ)を打ち消しサウンドを明瞭化します。
ANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)機能は、左ハウジング部に付いているANCボタンで切り替える事ができ、各モードは音声ガイダンスで教えてくれます。
モードは初期状態がANCオン→トランスペアレンシーモード→ANC オフが順に切り替わります。またANC機能は専用アプリで調整する事が可能で、強弱の2種類の強度が用意されています。
Space2は一カ月以上前に手元に送られてきましたので、たっぷりノイズキャンセリング機能の検証をしてみる事ができました。
電車内では、ANC機能を強に設定しておく事で、電車の地鳴り的な音を打ち消してくれます。音量を大きくする事なく、電車のノイズを打ち消して音楽が鑑賞する事ができました。
逆に通りを歩く時などは、環境音が全く聞こえないので、車の接近も全く気が付きません。周囲の安全を確認しながら音楽鑑賞する時には 、デジタル的に外音を取り込む「トランスペアレンシーモード」が便利です。首元に掛けるネックスピーカーで音楽を聴いているような感覚で、自然に環境音も確認できます。
また音楽を流さないでANCをオンにすると、デジタル耳栓としても使う事が可能です。車のエンジン音などの低音から人の声などの中高音まで、幅広い帯域のノイズを低減します。静かな室内でANCをオンにしてテレビを付けると、音楽や動作音は消えて、人間の話し声は4分の1程度の音量に軽減されて聞こえました。
ちなみに私の家は、羽田空港の新ルートに近いので、定期的に飛行機の騒音が聞こえますが、デジタル耳栓にしておくと全く気が付きませんでした。
音質
ヘッドホンを12時間エージングしてから聴いてみました。大口径40mmドライバーを搭載しているだけあって、各音域で力強く伸びのあるサウンドを実現しています。全音域で平均的にムラなく音が鳴りますが、ジルコニア(ZrO2)コーティングの恩恵で、特に高音域のクリアで澄んだ音が印象的です。定位感もしっかりと聴き取る事ができ、JAZZのライブ音源を聴くと各楽器の位置が目に浮かびます。
気になるノイズキャンセリング機能をオンにした音質ですが、ノイキャン特有の低域が絞られるようなこともなく、音質の劣化や変質が最小限に抑えられていると感じました。
またSpace2はBluetooth5.0に対応していますので、音の遅延も全く分からないレベルで、人混みなどでの使用でも音切れする事もほとんどありませんでした。
まとめ・価格
ヘッドホンのANC機能に関しては、音源に対する忠実性などの問題で好き嫌いが分かれますね。しかしながら最新のANC機能は、原音を損なう事なく雑音を除去してくれる方向に進化を遂げています。
私は初代Spaceのレビュー記事も書いていますが、2になり籠ったようなノイキャン音質が明らかに改善されています。
ノイズキャンセリングが必要な環境では、イライラしたり音量を上げる事なく音楽鑑賞できる利点の方が勝っていますね。
Space2の標準価格は2万4,800円。Makuakeでの特別価格:1 万4,880円~(最大40%OFF、 先着・数量限定)となっています。
ANC機能付きのBluetoothヘッドホンとしては、かなりお手頃な価格設定ですね。
Makuakeでの取り扱い開始は、2020年 4月10日 15:00からとなっています。
Makuake:Mu6 Space2 ノイズキャンセリングヘッドホン
タカシ
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