ミニPCやTV BOXを得意とする中国メーカー「Beelink」 から発売されているTV BOX「GT-King」をご紹介します。
TV BOX(テレビボックス)とは、テレビやPCモニターに画面を出力するAndroidデバイスです。
テレビ画面上を使ってAndroidアプリを起動する事ができますので、大画面でゲームやビジネスアプリを操作する事ができるのが最大のメリットです。
またYouTubeやPrimeビデオ、Netflix、DTV、AbemaTVなどの動画サービスを、直接テレビ画面で鑑賞する事が可能です。テレビ画面にキャストして観る事ができない動画サービス(Tver、スポーツブルなど)や、アプリをリリースしていない動画サービス(MioMio、9TSU)などもブラウザを利用して視聴する事ができてしまいます。
それでは実機をレビューしてゆきます。
ページコンテンツ
Beelink GT-Kingスペック
OS | Android 9.0 |
---|---|
CPU | Amlogic S922X |
GPU | Hexa-core ARM G52 MP6 |
RAM | 4 GB |
ROM | 64 GB(eMMC) |
Bluetooth | 4.1 |
Wi-Fi | 802.11 b / g / n / ac |
インターフェイス | DC電源ポート、HDMI2.1、有線LAN、TFカードスロット、USB2.0 USB3.0 x 2、PCIe 2.0 |
サイズ | 10.8 x 10.8 x 1.53 cm |
重量 | 190 g |
その他 | – |
開封の儀
パッケージ内容:
Beelink GT-King TVボックス x 1
IRリモコン x 1
HDMIケーブル x 1
リモコン用レシーバー x 1
電源アダプタ x 1
ユーザ マニュアル x 1
※リモコンのUSBレシーバーはリモコンの電池ボックスに入ってました▼
ユーザ マニュアルは日本語表記もあります。
コンセントはEUプラグなので、百均などで変換アダプターを用意する必要があります。
筐体レビュー
本体は小型軽量の手のひらサイズで、ドクロの透かし彫りが特徴的です。素材はヘアライン風エンボスを施したプラスチック▼
左側面はMicroUSBスロットと USB3.0ポートが2口▼
背面はACコネクタ、USB2.0ポート 、HDMI、LAN端子、S/PDIF、3.5mmステレオジャック▼
重さは約188 g▼
付属の赤外線リモコンは音声認識機能付き(マイク、ボタン)▼
電源を入れるとドクロの目が青緑色に光ります▼
リモコンは本体のポートにUSBレシーバーを挿し込まないと認識しません。電源のみならレシーバー不要でした。
性能レビュー
オリジナルインターフェイスのホーム画面はシンプルです。言語設定に日本語もありますので、一発で日本語化ができます▼
Playストアからインストールしたアプリを配置する事ができます▼
SoC/ベンチマークテスト
Beelink GT-Kingは、CPUにAmlogic S922Xを搭載した高性能なTV BOXです。
Amlogic S922XはARM Cortex A73コア(最大1.8 GHz)x4と、ARM Cortex A53コア(1.9 GHz)x2を採用した6コアのチップセットです。
Antutu Benchmark v7.2.2でベンチマークテストしてみます。Antutuベンチマーク総合スコア123,899、グラフィック(GPU)33,403の結果でした。スマートホンで言えば、ミドルレンジクラス(下)程度の処理性能です。
ゲームプレイ
ゲームはプレイできるのか?「Minecraft PE」をインストールしてみます。描画の遅延もなく、スムースにプレイする事ができました▼ただしグラフィック処理が重いゲームを遊ぶのは難しいと思います。
また、付属のリモコンでは画面タップができないので操作できません。Bluetoothゲームコントローラーやキーボードなどを用意する必要があります。
動画視聴について
各種動画サービスの視聴のテストをしてみましたが、アプリをインストールするだけで視聴可能でした。
Amazon Prime ビデオ▼
TVに出力する事が難しい民放の見逃し番組視聴アプリ「Tver」も問題ありませんでした。
PCやNASに保存したLAN上の動画は、VLCプレイヤーをインストールして視聴しました。
TVボックスが多数のコーデックに対応していますので、本体や外部ストレージに保存した動画は、デフォルトのプレイヤーアプリで再生が可能です。
対応コーデック
H.265/HEVC Main/Main10 profile @ level 5.1 High-tier; up to 4Kx2K @ 60fps
VP9 Profile-2 up to 4Kx2K@60fps
H.265 HEVC MP-10@L5.1 up to 4Kx2K@60f
AVS2-P2 Profile up to 4Kx2K@60fps
H.264 AVC HP@L5.1 up to 4Kx2K@30fps
H.264 MVC up to 1080P@60fps
MPEG-4 ASP@L5 up to 1080P@60fps (ISO-14496)
WMV/VC-1 SP/MP/AP up to 1080P@60fps
AVS-P16(AVS+) /AVS-P2 JiZhun Profile up to 1080P@60fps
MPEG-2 MP/HL up to 1080P@60fps (ISO-13818)
MPEG-1 MP/HL up to 1080P@60fps (ISO-11172)
RealVideo 8/9/10 up to 1080P@60fps
コントローラーの操作性について
付属のコントローラーで一通りの操作が可能となっています。音声認識機能も付いているので、文字入力なども可能です。しかしながらコントローラーの十字キーが微妙で、移動していると真ん中の決定ボタンをミスタッチしてしまったりします。
また通常はカーソルを使って操作するモードもありませんので、画面内の移動に骨が折れます。
Bluetoothのキーボードを使えば、入力はもちろんタッチパッドでの操作(カーソルモード)ができます。操作感に雲泥の差がありますので、「GT-King」に限らずTVボックスを購入する時にはセットでの購入をお勧めします。
私はTVのボックスでは常にBluetoothのミニキーボードを使っています▼
付属のリモコンでは動画視聴するのが精一杯ですが、BTキーボードやBTマウスを接続すれば普通のアプリを使っての作業もストレスなく行えます。
Beelink GT-Kingまとめ
Beelink GT-Kingは4K画面にも対応しており、高性能なTVボックスに分類されます。処理性能もソコソコありますので、BTフルキーボードを使ってオフィスアプリなどのビジネスアプリを編集するといった使い方もできるレベルです。
例えばホテルのテレビにHDMIでつないで、無料WIFIに繋いげば出先でも大画面で遊んだり仕事をしたりもできますね。
Beelink GT-Kingの価格は、約1万2000円で海外ECサイトGeelbuyingで取り扱っています。
【Geekbuying】 Beelink GT-King
タカシ
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