iPhone5Sに比べて電池容量が増えたiPhone6 (plus)ですが、付属の充電器アダプターの出力は1Aのまま変わっていません。iPhone6 Plusに至っては5Sの倍近くの容量になっていますので、単純に充電時間も倍かかってしまいます。
しかし、嬉しい事にiPhone6からは急速充電に対応しましたので、条件次第では劇的な高速スピードで満充電する事ができます。
今回はスーパー急速充電のする方法をまとめて、速度がでない要因を実証実験してみました
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2.1A急速充電アダプター
急速充電するにはiPadも充電できる出力2.1A以上に対応したUSBアダプターを用意する必要があります。ここで注意して欲しい事は、画像のようにUSBジャックが複数ついているアダプターの場合、2つの合計が2.1Aとなっています。当然2つ同時に充電すると半分の出力しか得られませんので、1つずつ充電するようにして下さい。
ライトニングケーブルについて
急速充電する為にはMFi(Made for iPhone)認証を受けているLightningケーブルを用意する必要があります。下の画像は左が純正で右側が安物の認証を得ていないLightningケーブルです。一見区別がつきません。
見た目は変わりませんが、安物ケーブルは急速充電アダプターに挿し込んでも全く速度が出ません。それどころか純正アダプターに使っても純正ケーブルの8割以下の出力しか得られません(下の実験結果参照)
参考エントリー:百均のライトニングケーブルの電流量レビュー
急速充電する為の小技集
機内モードにする
Wi-fiやモバイルデーター通信をオンにしておくと、端末が電波を探しに行く動作でバッテリーを消費します。これをオフにしながら充電する事で、余計な放電することなく早く充電する事ができます。
裸iPhoneで室内温度も大切
バッテリーの最適な温度範囲は16°C〜22°Cと言われています。室内温度を22度~25度に設定して、iPhoneにも熱を持たないようにケースを外して充電すると効率的です
参考エントリー:
【実験】iPhoneケースで温度は違う?バンパーvsケースの冷却実験
充電出力実験
2.1A対応の高出力アダプターを使っていても「早くなった気がしない」と感じている方も多いのではないでしょうか?筆者の仕事仲間でも、急速充電できているつもりで格安Lightningケーブルを使っている人が多数いました。
ケーブルが急速充電に対応していると、怖いくらいに充電スピードがアップします。そこで格安ケーブルと認証ケーブルの違いを実測してみます
純正アダプターと本物ケーブルと格安ケーブル
純正の1Aアダプターを使って認証を受けているLightningケーブルと不認証の格安ケーブルの出力を計測してみました(iPhone6本体バッテリーは18%の状態)
認証を受けているLightningケーブルは0.93A/1A、ほぼロスも少なく充電できています
一方、格安ケーブルは0.73Aしか出力できていません
急速充電対応アダプターで実験
次に2.1Aの急速充電対応のアダプターを使って、認証Lightningケーブルと不認証の格安ケーブルの出力を計測してみました
認証Lightningケーブルは1.23A。1Aの壁を破っているので急速充電の恩恵を受けていますね(iPhone6は1.4Aの急速充電対応
一方、認証なしの格安ケーブルは・・なんと、0.58A急速充電どころか純正1Aの時より弱ーい出力
満充電になるまでの時間計測
結論から書きますと、急速充電で18パーセントから100%まで1時間45分でした
内訳は、急速充電器パワーで18パーセントから76パーセントになるまで48分。
しかーし、そこから100%満充電までの道のりが長い!
77%から満充電になるまでトリクル充電という微弱電流での充電状態に入ってしまいます。77%から満充電までの33%を満たすまで、更に57分かかりました。
急速充電は75パーセントまで
スマホは充電していて満タン近くなると、微弱な電流を継続的に与えることによって電力を蓄える方式(トリクル充電)に切り替わり充電速度が遅くなります。75パーセント以上からは、急速充電がオフになり満充電までは時間が掛かるようになります
上の実験の急速充電を計測し続けた結果、76%からは段階的に出力が弱くなり続けました
バッテリー18%~75%、1A~1.23A
バッテリー75%~85% 0.75A
バッテリー85%~ 0.54A
バッテリー88%~90% 0.48A~0.51A
バッテリー91%~93% 0.43A~0.47A
バッテリー94%~97% 0.35A
バッテリー98%~満充電 0.25A~0.3A
認証ケーブルを使おう
筆者は車・仕事机・リビング・モバイルバッテリーなど5・6箇所で充電できるようにしています。当然ケーブルも同数用意してありますが、ケチって不認証のケーブルを何本か混ぜて使っていました。
しかし、なぜかリビングで充電する時だけ充電速度が激早に感じたのでチェックしてみた所、上述のようなケーブルの問題でした。
「少し前に充電開始したのに、もう十パーセントも回復してる」と感じる程に充電速度が違います。
また、Amazonで売っている激安ケーブルがショートしてiPhoneが焼けてしまったケースもあるようですね。やはり認証ケーブルを使っての時短はお金に換えられませんね。
タカシ
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