ソーラー付きモバイルバッテリーやスマホに充電できるソーラーパネルなど、ちょっとしたハンディ太陽光発電グッズが氾濫しています。電源の無いアウトドアで使ったり震災などの緊急時にも使えると「無いよりあった方が良い」と考えてしまいますよね。
小さいパネルでどの程度の充電が期待できるのかをエントリーしてみたいと思います。
モバイルバッテリーの太陽光は幻想
筆者はソーラー発電という言葉が大好きで「太陽光発電=電力会社のお世話にならずとも自力で発電、無限の無料エネルギー」という幻想が捨てきれずに、あらゆるガジェットにソーラーパネルが付いているモノを買ってしまいます。
それが行き過ぎてしまい100wの本格的なソーラーパネルを購入。バッテリーに充電して毎日ノートパソコンを数時間だけ使える規模のベランダ太陽光発電システムを制作してしまいました。そこで見えてきたのが小さいオマケソーラーは実用では無力だという残念な結果でした
※画像は秋葉原の秋月電子で買ってきて色々実験してみた時の太陽電池くん達
ある程度のパネルの大きさがあるソーラー付モバイルバッテリーのカタログスペックを見てみると「5,000mAhの容量で充電時間が41時間」となっています。この41時間を充電する時間の期待値ですが、満充電電まで11~13日間の充電が必要となります。実はソーラーパネルの一日に働く期待値は雨、曇りの日もありますので日本国内は3~4時間/日と見積もるのが標準とされています。
筆者が実際に使ってみた中では、上のスペックのモバイルバッテリーは優秀な部類の製品です。
本当に使えないのか?
厳しいデーターを書きましたが、有名メーカーの太陽充電可能なモバイルバッテリーは緊急用にギリギリ使えるレベルです。電源の無い状況の時、本当にスマホや携帯の充電が空になってしまったら・・と考えると、3日で5パーセントだけでも充電する事ができれば電話の1本くらいは可能です。
ただし、常識で考えてみても真夏の直射日光にバッテリーを長時間も晒して良い訳がありません
本当に「緊急時に一本通話できれば」程度だと考えておくと良いと思います。日常的にはコンセントから充電してお使いになる事をお勧めします。
※モバイルバッテリーで使用されているリチウムイオン電池は高温下で消耗と劣化が急激に進みます
有名メーカーのモノと限定したのは、某国の安物ソーラーモバイルバッテリーを含め幾つか購入しましたが、数日間も日光浴させみててもスマホに充電できる程には達しないモノばかりでした。付属のライトを少し点灯したらオシマイ。
それどころか太陽の下でバッテリーがパンパンに膨張した怖い経験もありますので、レビューなどで高評価のモノを選んでください
実用に耐えられるのは携帯用ソーラーチャージャー
アウトドアでも実用に耐えられる太陽光発電システムは、コンパクトな持ち運び可能なソーラーパネル一択です。例えば画像のソーラーパネルは5V/2Aの出力が可能です。
iPhone6 Plusで5V/1.6Aの急速充電が可能ですから、それを賄える発電量という事になります。ただし、ソーラーパネルからスマホへは直接の充電はできない場合もあります。安定しない電圧/電流ではスマホを痛めてしまう危険性が高いので、一度モバイルバッテリーに充電してからスマホに充電するようにしてください。実際に充電してみると、曇ったり晴れたりする度にiPhoneがピコピコ音を立てて充電・非充電を行き来して続けます。
実際に購入して実力をチェックしました▼
携帯用ソーラーチャージャーまとめ
最近増えてきたソーラーパネル付き・耐衝撃のモバイルバッテリーは気休めと考えてください。上でご紹介した携帯用ソーラーチャージャーは2年前の五分の一以下の金額まで落ちてきました。震災時のみならずキャンプや車中泊などでも使えますし、アウトドア派の方は持っていても損はないと思います。
本格的なパネルなら急速充電も可能です▼
タカシ
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