昨年3月にMVNO市場への参入を発表したLINEは、2016年9月21日にLINEモバイルとして一般向けに正式サービスを開始しました。
すでに格安SIM市場にはMVNO会社が氾濫していますが、この「LINEモバイル 」の最大の特徴は「LINEアプリ」「LINE MUSIC」をはじめ「インスタグラム」「FaceBook」「Twitter」といったSNSの通信データが使い放題という点です。更にLINE MUSICのデータ通信料が無料の「Music プラス」プランも提供開始されました。
そこで、今回は「LINEモバイルはSNSユーザーにとって最高のMVNOとなり得るのか?」サービスのメリット・デメリットやプランを徹底的に検証してみます。
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LINEモバイルのメリットについて
安定した回線
「LINEモバイル」はNTTドコモの通信回線網を使用しているので、全国どこでもDocomo回線が利用でき安定した高速通信が魅力です。Docomo製の端末であればSIMロック解除不要で、ご自身でSIMフリースマホを用意するだけでも利用が可能となっています。
有害サイトフィルタリングが無料
有害サイトのWEBフィルタリングサービス「i-フィルター for マルチデバイス(月額360円)」が無料で利用できるので、子供にスマホを持たせる際には有力な選択肢になります。
SNSデータ通信がフリー
「LINEフリープラン」を契約するとLINEアプリでの送受信などが全てフリーで使い放題になります。
また「コミュニケーションプラン」を契約すれば「LINEアプリ」をはじめ「インスタグラム」「FaceBook」「Twitter」といったSNSのデータ通信が全てフリー。SNSデータ通信がゼロカウント(カウントフリー)になるので、最低のデータプランだけで間に合ってしまうというSNSヘビーユーザーの学生も多いと思います。
高速データ通信残量が無くなると最大200kbpsの通信速度になりますが、制限後もカウントフリー対象の項目は高速データ通信することができます。
電話番号・SMS認証なしでLINEアプリを使える
通常LINEアプリのアカウントを認証するには、電話番号・SMSが必要ですが「LINEモバイル」ではSMSなしプランでもSMS認証をスキップしてLINEアカウントを作成することができます。
MVNOと契約する際、格安SIMでSMS付きプランを契約する一番の理由は「LINEアカウントを作る目的」ですので、月額500円でアカウントを持ててしまうのは嬉しいですね。また、LINEアプリの年齢認証も可能となっています。
その他メリット
データ通信量を、LINEでつながっている友だちにプレゼントすることができます。これは家族間でのデータ通信量の共有にも使えて便利ですね。
LINEモバイルでは「契約にクレジットカードが不要」です。「クレジットカード」もしくは「クレジットカードと連携したLINE Payアカウント」、プリペイドカードである「LINE Payカード」でも契約が可能となっています。
LINEモバイルのデメリットについて
1年縛りの存在
LINEモバイルではデータSIMとSMS付きデータSIMの最低利用期間を廃止しました。
LINEモバイルでは、MVNOには珍しく12か月未満での解約には9,800円(税抜き)の違約金が発生します。サブ機での使用や「ちょっとだけ使ってみよう」という方は注意してください。500円のデータ専用プランでも違約金がかかりますので、その場合は1年間6,000円契約後の解約が良いでしょう。
音声通話SIMプランをご利用の場合、利用開始日から起算し、利用開始日の翌月を1ヶ月目として12ヶ月目の末日まで(末日を含みます。)に、サービスの解約又はMNP転出をする場合は9,800円(税抜き)の解約手数料が発生します。
公式サイトより
セット端末が微妙
MVNOは「格安スマホ」とも呼ばれるように、通常はSIMと端末をセット契約することで格安で購入できるスマホ・タブレットが用意されています。しかし、LINEモバイルで用意されているセット端末はラインナップが少なく、エントリーモデルからミドルレンジの端末に限定されています。
他のMVNOでは「huawei p9」「honor 8」などの低価格のハイエンド端末が用意されていますので、少しガッカリポイントですね。端末にこだわりがある方は、お気に入りのSIMフリー端末や白ロムを別途購入するべきでしょう。
プラン紹介
「LINEモバイル」のプランについて分かりやすく紹介します
月額500円からの「LINEフリープラン」
LINEモバイルの「LINE」で使用するデータ通信が全てフリーとなっている最安プランです。
このプランには「インスタグラム」「FaceBook」「Twitter」といった他のSNSの通信データは含まれていません。
プラン | 価格(税抜き) |
データ(1G) | 500円 |
データ+SMS | 500円+120円 |
データ+SMS +120円/月 データ+SMS+音声 (通話料金 20円/30秒) |
500円+700円 |
追加データ容量:0.5GB(500円)、1GB(1,000円)、3GB(3,000円)
※高速データ通信残量が無くなると最大200kbpsの通信速度になります。
LINEのカウントフリーデータ一覧
トーク機能のご利用
・テキスト及び音声メッセージの送受信
・スタンプ、画像、動画・その他ファイルの送受信
・無料通話、ビデオ通話
タイムライン機能の利用
・画面閲覧、投稿(画像、動画含みます。)
その他
・スタンプ、着せ替えのダウンロード
・アカウント設定に関わるご利用
・友だち一覧画面の表示、友だち追加
・「その他」画面の表示
「コミュニケーションプラン」
LINE、Twitter、Facebook、Instagram使い放題のプラン
データ+SMSの価格/月額
プラン | 料金(税抜き) |
3G | 1,100円 |
5G | 1,640円 |
7G | 2,300円 |
10G | 2,640円 |
データ+SMS+音声:+580円/月
(通話料金 20円/30秒)
留守番電話: 月額300円
割込通話: 月額200円
追加データ容量:0.5GB(500円)、1GB(1,000円)、3GB(3,000円)
※高速データ通信残量が無くなると最大200kbpsの通信速度になります
「Twitter」「Facebook」「Instagram」の利用におけるカウントフリー一覧
Twitter
・タイムライン画面の表示・投稿(画像・動画含みます。)
・「ホーム/ニュース/通知」の画面表示
・メッセージ機能のご利用
・プロフィール編集
Facebook
・タイムライン/ニュースフィード画面の表示・投稿(画像・動画含みます。)
・「リクエスト」「お知らせ」「その他」の画面表示
・プロフィール編集
Instagram
・タイムラインの画面表示・投稿(画像・動画含みます。)
・ストーリーの画面表示・投稿(画像・動画含みます。)
・検索画面での検索・検索結果表示(画像・動画含みます。)
・アクティビティの画面表示
・ダイレクトメッセージのご利用
・プロフィールの編集
「MUSIC+ プラン」
LINE MUSICに加えてLINE、Twitter、Facebook、Instagramのデータ消費ゼロ。
データ+SMSの価格/月額
プラン | データSIM(税抜き) | 音声SIM |
3G | 1,810円 | 2,340円 |
5G | 2,140円 | 2,720円 |
7G | 2,700円 | 3,280円 |
10G | 2,940円 | 3,520円 |
(通話料金 20円/30秒)
留守番電話: 月額300円
割込通話: 月額200円
追加データ容量:0.5GB(500円)、1GB(1,000円)、3GB(3,000円)
※高速データ通信残量が無くなると最大200kbpsの通信速度になります
「Twitter」「Facebook」「Instagram」の利用におけるカウントフリー一覧
Twitter
・タイムライン画面の表示・投稿(画像・動画含みます。)
・「ホーム/ニュース/通知」の画面表示
・メッセージ機能のご利用
・プロフィール編集
Facebook
・タイムライン/ニュースフィード画面の表示・投稿(画像・動画含みます。)
・「リクエスト」「お知らせ」「その他」の画面表示
・プロフィール編集
Instagram
・タイムラインの画面表示・投稿(画像・動画含みます。)
・ストーリーの画面表示・投稿(画像・動画含みます。)
・検索画面での検索・検索結果表示(画像・動画含みます。)
・アクティビティの画面表示
・ダイレクトメッセージのご利用
・プロフィールの編集
LINE MUSIC
・「ホーム」「カテゴリ」「検索」「マイミュージック」の各画面表示・ご利用
・音楽・音声の視聴
・オフライン再生のための音源保存(楽曲のダウンロード)
LINEモバイルの評価まとめ
3G~10ギガデータプランを他社MVNと比較していみると100円から200円強高く設定されています。そのため、LINEやSNSを全く使っていない人にとっては少し割高になってしまうのでお勧めできません。
しかし、LINEのヘビーユーザーに限らずライトユーザーでも、画像や動画の送受信・ビデオ通話までカウントフリーなので、データプランの割高分は簡単にペイできて毎月お釣りがでると思います。
インスタ・Twitter・FBを利用していると画像・動画が勝手に読みこまれることも多いので、気がつけば膨大なデータ通信量を使用しています。MVNOを探しているSNSユーザはLINEモバイルの「コミュニケーションプラン」が最適でしょう。
また、昨年末に無料の有害サイトフィルター「Yahoo!あんしんネット」がサービス終了になってしまい、現在ペアレンタルコントロール難民が大量にでています。「LINEモバイル」では、有料の「i-フィルター」が無料で使えますので、お子さんに持たせる時のMVNOとしては最高ですね。
「LINEモバイル」公式サイト
タカシ
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