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子供にスマートフォンを持たせる前に・・
お子さんに携帯電話、そしてスマートフォンを持たせる時期は各ご家庭非常に悩ましい問題だと思います。新中学生・高校生になったからスマートフォンを許可する、というご家庭も多いようです。
ここでは、子供にスマートフォンを持たせる時期や賛否などは別にして、子供にスマホを持たせる時に制限すべき項目とAndroid/iPhone個別の現状と基礎知識をご説明します。状況別に必要なペアレンタル・コントロールに関する端末別の情報を列記してゆきます。
警視庁から子供にスマートフォンを持たせる事への注意書きも出されていますので一度目を通しておくと良いでしょう
スマートフォンを利用している方へ(警視庁)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/haiteku/haiteku/haiteku414.htm
親が子供にスマートフォンの知識を抜かれる前提で設定
これは、どの情報を読んでも書かれていない事ですが一番重要な問題です。
ゲーム、スマートフォンの知識などは自然と子供の成長に伴って親を凌ぐようになります。
それは何を意味するのかと言うと、子供が親の掛けた制限を解除したり裏技で使用したりしてしまう可能性があるという事です。小学生の中・高学年になるとゲームの技と同じく親の想像以上のスキル・知識を持つ子供がでてきます。
具体的例をあげますと、「Yahoo知恵袋」でスマートフォンの制限解除の方法を聞いている質問を目にします。これは明らかに子供が親の掛けたロックの裏をかこうと質問投稿していると思われます。
文字通り「子供騙し」のロックやフィルタリングでは迂回してしまい、あっという間に危険な情報へアクセスできてしまいます。
「ウチの親はスマホの事を何にも知らないから♪」などと思われても大丈夫なように対策する上で、親のスキルレベルや知識も大切な要因になってきます。
親がネットから守ってあげるべき条項リスト
まず、ペアレンタル・ロックを比較する前に制限するべき項目を確認しておきます
危険なWEBコンテンツ
小学三・四年生になると、子供同士の情報で「おっぱいスペース画像で検索してみな」など子供同士の情報が流れる事も多々あるという事を認識しておいて下さい。 フィルタリングしていない状態で、子供が好きな変態、オシッコ、ウンコ・・・などのキーワード検索すると、とんでも無いサイトにつながります。
※これは実際、私の周りであった出来事ですが、「変態」をキーワードにネットサーフィンした四年生の男の子が海外アダルト動画サイトに長時間滞在していた履歴が残っていたそうです。そのURLを確認した親がフィルタリングしていなかった事に凍りつく程の後悔をしていました。
アダルトコンテンツに限らずギャンブル・出会い系サイト・危険思想のサイトなどもWEBフィルタリングする必要があります。
引いては「2chまとめサイト」系なども暴力描写やアダルト広告の温床なのでブロックしたいコンテンツです
ゲームやSNSなどの外部との接触
子供を狙った犯罪が多発していますが、大半は各種SNSを通して知り合っています。子供同士のイジメなど、驚く程多様化したコミュニケーション手段から必要で管理できるものを与えてあげる必要があります。
単なるゲームだと思って親が許可していても、ゲーム内にロビーが存在して他人同士がチャットしたり個人的にメッセージを送ったりできてしまう物も多々あります。
悪い大人が子供に近づく為に使う為の常套手段にも頻繁に利用されています。
子供とTwitterに関しては下記エントリー参照:
ウィルス、詐欺、スパイウェア
メール、Webからワンクリック詐欺やウィルスなどの被害に合って親に言えないで悩む子供も多いのが現状です。
※アダルトサイトなどを見て消せないメッセージが出続けてしまい膨大な請求をされてしまうなど、スマホを狙った罠も増えてきました。
暴力アニメ・画像やゲーム・アプリケーション
PG-12 / R-15 / R-18などのレーティングをスマホからアクセス・ダウンロードできるゲーム・映画コンテンツからの保護も大切です。YouTubeなどの動画サイトも対策が必要です。
スマホ依存症・ゲーム中毒
暇があればスマホをいじっていて困る・・などこれが一番の悩みだというご家庭も多いようです。
iPhoneかAndroidどっちが安全?
端末とアカウントによるフィルタリングなどのみで、アプリや機能制限サービスを利用しない状態で比較しますと、Androidに比べて圧倒的にiPhone(iOS8以降)が安全です。
追記:iOS 12より新機能の「スクリーンタイム」機能が実装されました。
この機能は、端末の利用可能な時間やアプリ起動制限、コンテンツブロッカーなど、iOS純正のペアレンタルコントロール機能となっています。強力なOS純正のペアレンタルコントロール機能になりますので、
安全面はiPhoneに軍配が上がります。設定方法▼
【iOS12新機能】強力ペアレンタルコントロール・依存対策「スクリーンタイム」の使い方を徹底解説Appleでは新OS「iOS 12」の配信を開始しました。iOS 12では 「スクリーンタイム」という新機能が追加されました。この機能は、iPhoneのアプリ使用状況が把握できるほか、各アプリに対して時間帯や使用時間による制限なども設定可能なロック機能も備えています。そのため今までiOSでは外部アプリに頼ってきた、子供にiPhoneやiPadを渡す時のペアレンタル・コントロール機能、スマホの依存度を下げる対策が端末の機能として実装された事になります。またファミリー共有との連携も可能なので、親が遠隔で子供のアプリ利用状況を把握したり...
追記:AndroidにもGoogle純正の「ファミリーリンク」がリリースされました。これにより不安定な外部アプリやサービスを利用する事なく堅牢なペアレンタル・コントロールを掛ける事が可能となりました。
【Android】子供のスマホをアプリで制限・管理「Googleファミリーリンク」の設定と解除方法【ペアレンタルコントロール】今回は子供のスマートホンやタブレットを管理できるアプリ「Googleファミリーリンク」をご紹介します。「ファミリーリンク」は、子供のスマートホンに 時間制限や危険サイトのブロック、アプリのブロック、時間制限、位置情報の確認など、お子様がお使いの端末を一括で管理できる、万能ペアレンタルコントロールアプリです。このアプリがリリースされるまでAndroid端末は、iフィルターなどの有料サービスや、サブスクリプション(月額課金)のサードーパーティ製アプリを利用するしか方法がありませんでした。しかも外部アプリのセキュ...
iPhoneは端末そのものにペアレンタル・コントロール(機能制限)をかける機能が実装されており、余計なアプリやサービスに加入せずとも安心して持たせる事ができます。
iPhoneの機能制限の設定画面▼
安全機能を比較してみます
アプリのインストール
iPhoneのAppストアは審査が厳しくアダルト系などのアプリは許可していません。Androidはアカウントの設定でPlayストアから購入・ダウンロードできるコンテンツのフィルタリングを段階的に設定する事ができます。
しかし、Androidは「ユーザー熟成度:低い」に設定しても暴力描写を含む場合があります」と明記されております。しかも、Playストア以外からのアプリのインストールいわゆる「野良アプリ」も設定するだけでインストールする事が可能です。
課金についてはパスワードロックで保護する事により、どちらも制限する事が可能です
親もiPhone/iPadなどのiOS8以降を使用していれば「iCloudのファミリー共有」を利用して「子供がどのアプリをインストールした」かが一目瞭然です。
ペアレンタル・ロックからの設定もできますし、iPhoneの方が安全だと考えられます。
WEB閲覧制限
危険なWEBコンテンツの閲覧から子供を完全に守るのはカナリ大変です。
例えばChromeブラウザを使ってgoogleアカウント設定で「セーフサーチ」を設定して有害なサイトを除外したとします。しかし、これは「検索結果」から除外されるだけでリンクを辿って行けば危険サイトへのアクセスは出来てしまいます。
しかも、Chromeをデフォルトに指定したとしても、最初からインストールされているブラウザは端末内から削除できませんし機能制限をかける事もできません。他のWEBブラウザをストアからインストールするだけで閲覧可能になってしまいます。
iPhoneは端末で「アダルトコンテンツ」を制限する事も可能で、この設定は実はアダルトサイトのみならず「2ch」「まとめサイト」「FC2」「出会い系」をはじめ暴力・性描写に触れそうなサイトやソレ系広告を貼っているサイトまでブロックしてくれます。
詳細は:エントリー
iPhoneでは、ホワイトリスト形式で許可したサイトのみ表示できるという事もできます。この制限はSafari以外のブラウザにも有効です。
この項目に関しては、圧倒的にiPhoneの方が安全だと考えられます。
端末の位置情報提供
端末(子供)の現在位置を把握する為にガラケーでは「イマドコサーチ」などのサービスがありましたが、スマートフォンでは端末とアカウントだけで検索が可能です。
iPhoneの端末の位置を検索できる「iPhoneを探す」
Androidの端末検索は「Androidデバイスマネージャー」
どちらの機種も現在位置を把握する事が可能です
ただし、Androidは子供が「機能自体をオフ」にする事も可能で、通知にデバイスマネージャーが出てしまうので、検索した事が子供にバレてしまいます
アプリの時間制限機能
外部の危険情報から子供を守るのは当然ですが、何より「スマホ依存から守りたい」という制限が重要です。
これに関しては、制限アプリをインストールしたアンドロイド端末が圧倒的に安全です。iPhoneにも機能を制限するアプリはありますが、全て簡単に子供が解除することが可能です。
Androidの時間制限アプリ画面▼
こちらの時間制限につきましては、こちらのエントリーをご覧ください
子供をスマホ依存症から守るために「アプリに時間制限」をかける方法
追記:iPhoneにも時間制限を掛けるペアレンタルコントロールアプリがありますので、使用方法を解説しました
iPhoneでアプリ別に時間制限ペアレンタルコントロールを掛けるアプリ【ParentKit】の設定方法【レビュー】
この項目に関しては、Androidの方に軍配があがります。
Androidユーザー用の対策方法
Androidではペアレンタル・コントロールアプリをインストールすることであらゆる安全対策の実現が可能です。
SIMが挿しこんでいない白ロムや親のお下がりスマホでもアプリを使って使用制限を無料で利用できます。
「あんしんモード」「ファミリーブラウザ for Docomo」の二種類をインストールする事でペアレンタル・コントロールを掛ける事が可能です。
フィルタリングサービス一覧エントリー▼
子供に持たせるスマホ端末まとめ
iフィルターなどのフィルターリングサービスを導入するのも一つの対策です。しかし、フィルターサービスは締め付け(規制)が酷くアクセスできて当然のサイトすらブロックしてしまう事があります。子供からの反発が激しく、親子断絶状態になるケースも多いという事を理解しておいて下さい。
前述しましたようにiPhoneでは、時間制限アプリを子供が外すことができてしまいます。親の言いつけを守っている間は良いのですが、手に負えなくなった後はスマートホンも好き放題になってしまいます。
時間制限をかけて、学校内やベットの中でスマホゲーム・LINEを出来ないように設定する事ができるAndroid端末がお勧めです
どちらにしても、布団にスマホを持っていかない、時間制限、設定を変えない、などの家族の取り決めが大切だと言われています
子供にiPhone/iPadを持たせる前にやっておくべき設定
タカシ
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