海外のWEBサイトを閲覧している時、「ウイルスが(2)個検出されました」などの警告ポップアップが表示される事があります。筆者は知り合いから「スマホがウイルスに感染してしまった!」と相談を受ける事が多いです。今回は、そんな警告が表示された時の対処方法をご紹介します。
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ウイルスに感染しているのか?
「感染警告ポップアップ」の99%は、海外のHなサイトを閲覧している時に表示されます。相談される方は、皆さん言い難そうに警告が出た時に開いていたサイトの名を伝えてきます。
追記:miomio動画での被害も多いようですので、Hサイト99%ではありませんね。
結論から言いますと、ウイルスに感染したと見せかけて「セキュリティアプリ」をインストールさせる詐欺広告です。家に火を付けてバケツの水を売る、、まさにマッチポンプですね。無視してブラウザのタブを閉じてしまって構いません。
試しに私もサイトにアクセスしてみました。すると、何度かリダイレクト(サイトが自動的に切り替わる)された後、待望の警告が出ました。
バイブがブルプルして端末名付き警告文が表示▼
「13個のウイルスを検出しました」
この問題を数分内に解決しないと、ウイルスはSIMカードにダメージを与え、全ての連絡先を削除します。ステップ1:インストールボタンをクリックして「Turbo cleaner」アンチウイルスをインストールします
ステップ2:アプリケーションを開いて全てのウイルスを削除します
13個とは凄い▼
幼稚すぎて突っ込みどころが満載です。インチキ広告の特徴は、自動翻訳ソフトで日本語化していますので日本語が不自然な事です。
上例の日本語は比較的まともですが、中には「バッテリーがひどく損傷しました」「x件の悪質ウイルスにより損傷を受けてることが検知されました」など、意味不明な警告が表示される事もあります。
Androidでは「Turbo cleaner」iPhoneは「onavo extend」というアプリをインストールさせようとする事が多いので、このアプリ名を見たら笑って閉じましょう。
このようなアンチウイルスアプリは、ソレ自体が個人情報を集めているのではないか?という疑惑もありますので、間違えてインストールしてしまった場合、アンインストールするようにして下さい。
人質ウイルスに注意
今回の偽ウイルス広告は全くの詐欺なので無害でしたが、このような警告に従ってアプリをインストールしてしまう事は非常に危険です。特にAndroidでは、ランサムウェア(PCやファイルを人質に取る不正ソフト)「AndroidOS_Locker」が確認されています。
ランサムウェアとは、スマホ内のファイルを暗号化したり、スマホをロックしてしまい使用できなくしてしまいます。その後、スマホを再び使えるようにするために、罰金をiTunesカードで支払うように要求してくる非常に悪質なアプリです。感染源は全て特定されていませんので、インチキ広告と同様の方法でランサムウエアがスマホ内部に入り込む事も考えられます。巧みな警告ポップアップが表示されても冷静に対応して下さい。
後記
このウイルス偽装広告の歴史は長く、以前PCでは「あなたのPCをウイルス感染させました。ウイルスワクチンが欲しければ金を振り込め」という悪質なサイトもありました。
今回と同様に被害者達は、アダルト系のサイトを見ている事が多いので、人に知られないよう穏便にお金を支払ってしまうケースが多く、詐欺師の思惑通りです。
PCでは、アンチウイルスソフトに偽装したランサムウェアにPCをロックされてしまう被害が続出しています。Androidをお使いの方は、正規Play Store以外のアプリストア(1 mobile marketなど)からアプリをインストールしないようにして下さい。
タカシ
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