中国オーディオ機器メーカー COUMI より発売されている『COUMI M10 BT-350 』の実機をレビューしてみます。
クアルコムの最新チップ “QCC3034” を搭載し、長時間再生や高音質コーデック(aptX HD)対応、イコライザー機能も搭載したエントリーモデルのBluetoothヘッドホンです。
COUMI M10 スペック
※ メーカーの方から、レビュー用にサンプルをご提供頂いてのレビューとなります
型番 | BT-350 |
---|---|
チップ | Qualcomm QCC3034 |
対応コーデック | SBC / AAC / apt-X / apt-X HD |
マイク感度 | – |
通話用マイク | CVC8.0ノイズキャンセリング機能 |
音楽再生時間 | 約 50 時間 |
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluetootthプロファイル | HFP、HSP、A2DP、AVRCP |
ドライバユニット | φ40 mm |
再生周波数帯域 | 20Hz – 20,000Hz |
インビーダンス | 不明 |
接続端子 | 3.5mm |
充電時間 | 約 1-1.5 時間 |
連続スタンバイ時間 | 約 400 時間 |
バッテリー容量 | 720 mAh |
サイズ | 50×166×200 mm |
重量 | 約 300 グラム |
Android端末に接続すると、aptX HDコーデックが確認できました▼
開封の儀
【パッケージ内容】
- M10 ヘッドホン x 1
- 3.5mmケーブル x 1
- USB-Cケーブル x 1
- 収納ケース x 1
- 取扱説明書 x 1
取扱説明書は英語表記のみですが、簡単な英語なので理解はできると思います▼
ざっくり感想
平均点以上の高音質
解像度が高くクリアな音質
ポップスのボーカルが映えた音質
イコライザーアプリで音質調整可能
通話音質がクリアで自然
テレワーク用途に使える
丈夫なハードケース付き
高音質コーデックaptx HD対応
50時間の長時間再生が可能
密閉感・音圧が弱く感じる
緻密な定位感が掴みにくい
筐体
M10は、耳を覆うタイプのオーバーイヤーヘッドホン。
マットブラックがベースのデザイン。少しプラスチック感が否めません▼
ハウジング部には、coumiのロゴが入ったステッカーが特徴的です▼
このステッカーは金属製のようでマグネットがココに引き寄せられます▼
ヘッドバンドの部分はメタル製とプラスチックで形成されています▼
本体は折り畳みが可能で、ハウジングが回転してペタンと平らになります。
収納ケースはハードタイプのものが付属しているので、カバンの中でも保護されますね▼
本体重量は実測で約 265グラム。公称値 300グラムより軽いですね▼
イヤーパッドは低反発素材を使っており、かなり柔らかい▼
充電用インターフェイスはUSB-C。バッテリー容量は750mAhで、連続再生は最大50時間の長時間再生が可能です。
操作・機能
右側のハウジング部下側に操作ボタンが格納されており、ボリューム調整(+/-)マルチボタンの3つのボタン。
音楽操作・通話が可能です。音楽に関しては、フル操作が可能です。再生 / 停止、ボリューム調整、音楽コントロール(前後スキップ)に対応しています。
【操作コマンド】
ーボタン | +ボタン | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
マルチボタン | 再生/一時停止 | |
マルチボタン長押し | 電源オン/オフ | |
短く押す | 音量下げる | 音量上げる |
2秒長押し | 前の曲(動画) | 次の曲(動画) |
通話 | ||
マルチボタン1回 | 通話/電話を切る | |
マルチボタン2回 | リダイヤル |
音質・機能
音質
ヘッドホンを一晩(10時間-13時間)エージングしてから聴いてみました。結論から言うと、聴く曲のジャンルを選ぶヘッドホンだと感じました。
大口径40mmドライバーを搭載しているだけあって、ヘッドホンならではの音の厚みがあります。クリアな音質で、余計な味付けをしていないチューニングです。音のコスパは高いと感じました。
アコースティックギターの残響なども綺麗に聞き取る事ができる程、音の解像度もあります。しかしながら音圧が少し弱くボリュームは常に高めで聴く事になります。そのため重低音が弱めで、繊細な音が聴こえ難い曲があります。
ピアノの楽曲が特に顕著で、ピアノを叩いたキンキンした上の音だけが目立ちます。
ただし不思議な事にポップスやアニソンなどを聴くと、ボーカルが映えて迫力があります。また音の定位感も表現できているので、立体音響を活かした音楽も楽しむ事ができます。
ボーカルを楽しみたい人には良いヘッドホンだと思います。
定位感により、目を閉じていても敵の位置を把握できるので、FPSなどのゲーミングヘッドホンとしても使えます。
遅延が気になるようなら、ミニステレオケーブルで有線モードでも遊べます。
またM10は、遅延に強いBluetooth5.0に対応しています。動画を再生してみても、人の話声と口の動きの遅延は全く分からないレベルです。
イコライザーモード
専用のアプリ「COUMI EQ App」をインストールする事で、EQ(イコライザー)で周波数帯域の調整が可能です。
イコライザーは、POPS、フォーク、JAZZ、ROCK、Classicのプリセットが予め用意されています。セットするプリセットで随分と音が違いますので、一度試してみるよ良いでしょう。
また音域チェック用の「聴覚テスト」を実行すると、自分に最適な音質を自動調整する事が可能です。
「聴覚テスト」は、各音域で発せられるビープ音を聴き取り、自分に聞こえた回数を1回、2回、3回、聞こえないを選んでタップして回答します。全て終わると自分の耳向けにチューニングされたプロファイルを適用する事ができ、グンと聴き取りやすい音質になります。
通話テスト
M10には、操作ボタン部にマイクが内蔵されており、ハンズフリー通話が可能です。
ノイズキャンセルCVC8.0機能を持つマイクを内蔵しているため、周囲の雑音ノイズをカットした通話が可能としています。
オンライン飲み会に使ってみましたが、大きな声を出さずとも小声で話していても相手側に声が届きます。
こちらの声は自然で、ノイズキャンセリングによる歪みや変質は感じません。
かなり声がハッキリと大きく聴こえますので、長時間のテレワークやオンライン会議でも使えるレベルだと思います。
ちなみに有線接続でも通話は可能です。
操作・装着感
装着感に関しては、メガネを掛けていても痛いような事はありませんでした。オーバーイヤーヘッドホンなので、オンイヤー型のように側圧による痛みを感じるような事はありません。
サイズ調整の可動域は広いので、あらゆる頭のサイズにフィットすると思います▼
まとめ・価格
COUMI M10 BT-350 を使った印象は、 QCC3034チップと大口径ドライバを活用して、上手にコストカットしたワイヤレスヘッドホンだと感じました。
CVC8.0ノイズキャンセリングマイクが有効で、テレワークやゲームに向いていますね。通話音声を伝える力は、マイク付きの低価格ゲーミングヘッドセット並み。自然な会話が楽しめます。
音楽鑑賞に関しては、ポップスやアニソンでボーカルを楽しみたい人には向いていると思います。
オンイヤーヘッドホンのように長時間装着していても痛くなりませんし、テレワークに使うには丁度良いヘッドホンだと思います。
価格は¥4,800円前後(記事執筆時)。Amazonにて購入可能です
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タカシ
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