HP(ヒューレット・パッカード)のタワー型のゲーミングパソコン「Pavilion Gaming Desktop TG01(インテル)」を購入しました。
「Pavilion Gaming Desktop TG01」は、旧世代のパーツを使った高コストパフォーマンスのゲーミング PC シリーズです。旧世代パーツとは言え、ほとんどのゲームがフルHDでストレス無く楽しめる性能を有しています。
このシリーズは、インテル製 CPU とNVIDIA 製グラフィックボード搭載のエントリー(入門機)から~ミドルレンジ(中級)のゲーミングPCです。
今回は現行の最上位モデル(プロセッサー:第10世代 のIntel Core i7、グラフィックボード:GeForce RTX 2060 Super)を搭載した、価格コム限定モデルを購入しました。
ページコンテンツ
Pavilion Gaming Desktop TG01(インテル)スペック
型番 | 180V0AA-AAAA |
---|---|
ベースユニット | HP Pavilion Gaming Desktop TG01-1155jp |
OS | Windows 10 Pro (64bit) |
CPU | Intel Core i7-10700F (2.90GHz-4.80GHz/ 8コア・ 16スレッド/16MB) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 2060 Super |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR4-2933MHz (最大32GB) |
ストレージ | 512GB M.2 SSD (PCIe NVMe) 2TB HDD (SATA、7200回転) |
光学ドライブ | なし |
Wifi | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6) |
Bluetooth | Bluetooth5.0 |
インターフェース | 【フロント】 ヘッドフォン / マイクコンボジャック USB Type-A 3.1 Gen1×2 USB Type-A 3.1 Gen2×2 メディアカードリーダー×1 USB Type-C 3.1 Gen 1×1 ライン出力(緑) ライン入力(水色) マイク入力(ピンク) 【バック】 USB Type-A 2.0×4 ネットワークコントローラー(RJ-45)×1 HDMI×1 デュアルリンクDVI-D×1 DisplayPort×1 |
重量 | 5.7 Kg |
容量 | 15L |
サイズ | 高さ:338 mm 奥行:321 mm 幅:155 mm |
筐体レビュー
前面・背面はあまり特徴が無いので、通常のデスクトップパソコンケースと変わりません▼
LEDは緑に8秒周期でゆっくりと点滅(ブレス)します。ゲーミング PC にありがちなファンなどは光りません。控え目なゲーミング PCといった雰囲気です。
ちなみにAMD Ryzen 搭載モデルはLEDがパープルです
サイズは小さ目です。500mlのペットボトルと並べたサイズ感▼
27インチのPCモニターと並べてみます▼
側面パネルの排気口から見るとグラフィックボードが「GEFORCE RTX」と白色LEDで光ってます▼
側面パネルは両面共にメタル製。せっかくグラボが光るなら、側面パネルの1部だけでもガラスにしても良かったですね
底は四角いゴム足が付いています▼
前面のインターフェース
上から順に▼
- 電源ボタン
- 3.5mm ヘッドセット端子
- USB3.1
- SDカードスロット
- USB3.1 Type-C
背面のインターフェース
- オーディオ端子類
- USB2.0 x 4
- 有線LAN
- HDMI
- DisplayPort
- DVI
オンボードのグラフィック出力は潰されています▼
内部へのアクセス方法
側面パネルを外すと、内部のメンテナンスやパーツ交換などが行なえます。
作業にはT15トルクスドライバーかマイナスドライバーが必要です▼このネジ1本だけでサイドパネルが外れます。
内部には幾つかフレームがあり、パーツを交換する時は外す必要があります▼
フロントパネルも簡単に外せます▼
メッシュパネルはグラボ固定用のパーツを兼ねています▼
外した所に3.5インチドライブベイが配置されていました▼
右上にはドライブ拡張用のベイを兼ねたフレーム。3.5インチドライブベイとなっています▼
メモリースロットは2基。8GBのメモリが2枚刺さっていますので、増設したい場合は取り外して替える必要があります▼
Wi-Fi用とストレージ用のM.2スロット▼
SATAポートは3個▼
CPUクーラーと背面の空冷ファン▼
電源ユニットは500Wが載っていました▼
拡張スロットについて
PCI Express x16とPCI Express x1のスロットがあります。PCI Express x16にはグラボがセットされています▼
ゲーム系ベンチマークテスト
RTX 2060 Super搭載モデルでゲーム系ベンチマークテストしてみました。
重いFF15ベンチでも最高画質で快適との評価でした。FF14などの中量級クラスならフルHDの最高画質で快適に楽しめるでしょう。ヘビーなゲームでも、画質を多少調整すれば問題なく遊べる処理性能です。
ドラゴンクエストX(軽い)
品質 | スコア / 評価 |
---|---|
最高品質 | 23,495 / すごく快適 |
標準品質 | 23,469 / すごく快適 |
低品質 | 24,210 / すごく快適 |
※1920×1080ドット(FHD)の結果
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ(中級)
品質 | スコア / 評価 |
---|---|
最高品質 | 16,996 / 非常に快適 |
高品質 | 17,444 / 非常に快適 |
標準品質 | 21,594 / 非常に快適 |
※1920×1080ドット(FHD)の結果
FF15ベンチ (重い)
品質 | スコア / 評価 |
---|---|
高品質 | 8,229 / 快適 |
標準品質 | 10,814 / とても快適 |
軽量品質 | 13,887 / 非常に快適 |
※1920×1080ドット(FHD)の結果
ベンチマークテスト
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23:SIngle Core(シングルコア):1,236 pts
CINEBENCH R23:Multi Core(マルチコア):9,341 pts
PCMark 10
PCを使った作業の快適さを計測する「PCMark 10」を調べてみます。
Core i7-10700F Processor / NVIDIA GeForce RTX 2060 SUPER
Essentials (一般的な利用) |
8,447 (目標値 4,100) |
---|---|
Productivity (ビジネス利用) |
8,362 (目標値 4,500) |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
10,204(目標値 3,450) |
どれも快適に使える目安の目標スコアを大きく超えており、動画編集など ゲーム以外でもストレスなく利用可能です。
総合スコアは8080。AMD Ryzen 7 3700X/AMD Radeon RX 5700 XT搭載のゲーミングPCより少し劣っています(図の9466)
下の5773は、Core i7-9750H / GeForce RTX 2060搭載のゲーミングラップトップのスコアです。
ストレージ性能
内蔵するストレージは、M.2 SSD + HDDの構成。
アクセス速度はシーケンシャルリードで2.4GB/秒を超えている。データの大きいゲームなら、ロード時間の短縮が期待できます。
SSDの容量が512GBあるので、大作ゲームを何本かインストールしても空き容量には余裕がありますね。
定番の「CyristalDiskMark」で計測してみます。
SSD(512GB)▼
HDDの速度チェック▼
7200rpmのHDDは、連続アクセスが200MB/sくらいなので平均的な速度はでています。
メモリ
メモリはDDR4-2933MHzに対応しているので高速です。
デュアルチャンネルになっています。16 GBあれば困る事は無いと思います。
グラフィックス性能
搭載しているGPUはNVIDIA GeForce RTX 2060 Super。AMDの「Radeon RX5700XT」「RX5700」の対抗製品として投入されたTuringアーキテクチャで製造されたNVIDIAのミドルレンジモデルです。2019 年に発売されたグラボで、現行モデルはRTX 30シリーズが発売されているので、旧世代モデルとなります。
RTX 2060の上位モデルで、CUDAコアは2176基に増え、メモリ容量は8GBになり、TDPは175Wに上昇しました。RTX 2070と似たスペックですが、やや劣っています。ただし、動作クロック数がRTX 2070よりも高いので、RTX 2070と同等のスコアとなっています。
NVIDIA GeForce RTX 2060 Super スペック |
|
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コードネーム | TU106 |
GPUアーキテクチャ | Turing |
CUDAコア | 2176基 |
RTコア | 34基 |
Tensorコア | 272基 |
定格クロック | 1470 MHz |
ブーストクロック | 1650 MHz |
Giga Ray/秒 | 6G Ray/秒 |
メモリタイプ | GDDR6 |
メモリ容量 | 8GB |
TDP | 175W |
搭載されているタイプはシングルファン仕様▼
このサイズ(約 20cm)でギリギリだったので、大きいグラボに載せ替えるのは無理がありそうです。
ちなみに製品紹介ページではデュアルファンが表示されていました。
消費電力
アイドル時で 27 W – 60 W / ゲームプレイ時で 260 W – 300 W
単体でパーツを揃えた時と比較
メーカーのBTOパソコンがどれくらいお得なのか?自分でパーツを購入した時の価格と比較してみます。
- OS(Windows 10 Pro): 25,000円
- メモリ(DDR4-2933MHz/8GB x 2枚):約 14,500円~16,000円
- SSD(PCIe NVMe 500GB):8,500円~10,000円
- ハードディスク(2TB / 7200rpm):7,600円~9,500円
- CPU(Core i7-10700F):34,000円
- グラフィックボード(NVIDIA GeForce RTX 2060 Super):45,000円~65,000円
- マザーボード(第10世代CPU(LGA1200)対応ATXマザー):12,000円
- ケース:3,500円~
最安値で揃えたとして15万円くらい掛かります。メーカーの直販サイトで購入した価格は13万 100円(税込・送料込み)でしたので、最安値で揃えるより安くあがっています。
しかも最近は、ビットコインの高騰で、マイニングに使われるグラフィックボードの価格も高止まりしています。
そのため手頃な旧モデルのRTX 2060 Superは買い漁りの対象となり、最高9万円まで高騰した後、現在は品切れで入手が不可能になっています。
それがほぼ定価で入手できるのですから、BTOパソコンのコストパフォーマンスの高さが分かります。
ザックリ感想
Wi-Fi 6対応
SSD 512 GB搭載でゲーム保存に余裕がある
ほとんどのゲームがFHD画質でストレスなく遊べる
コンパクトで場所を取らないサイズ
シンプルなデザイン
内部へのアクセスが面倒
ゲーミングパソコンとしては地味
グラフィックボードがシングルファン
Pavilion Gaming Desktop TG01まとめ
現在のミドルレンジクラスのGPUは 新型のRTX 30シリーズへ移行していますが、先ほども書きましたようにグラボが品薄です。
現在RTX 30シリーズは、転売などの餌食になっておりグラボ単体でこのパソコンより高価なものも多いです。
旧世代パーツを使ったミドルレンジのゲーミングパソコンですが、ほとんどのゲームがフルHD画質でストレス無く楽しめます。
4K画質でグリグリ遊びたい場合はもっと上のクラスを買うべきでしょう。
ゲーミングパソコン入門機として、またはそこそこ重いゲームをプレイしたい人にとってはベストな構成のモデルだと思います。
ちなみに同じモデル( TG01-1155jp )でも価格コム限定モデル以外は、全く同じ型番で 19万 9,100円となります。購入ページを間違わないようにして下さい。
メーカー直販より少し割高になりますが、Amazonでも販売されています。
HP直販サイト: Pavilion Gaming Desktop TG01(インテル) 価格.com 限定モデル
タカシ
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