災害時には電気・ガス・水道などのライフラインが使えなくなる事が予想されます。 ライフラインの中でも電気は一番早く復旧すると言われています。しかしながら熊本地震では被害の少ない地域の応急復旧で1-4日間、平均7日間掛かりました。東日本大震災の被害が大きかった地域では、市内全域がほぼ復旧するのに約10日間掛かっています。
復旧するまでの間スマートホンの電源は、モバイルバッテリーや太陽電池などを駆使して自力で乗り切るしかありません。
屋根にソーラーパネルを設置してあるご家庭や、ハイブリットカーなどは非常時の電源としても使えます。しかし何も手段が無い方は何か充電対策が必要となります。
最近では震災対策として「USB出力付きのソーラーチャージャー」が手軽で一般的になってきています。ガジェットの充電はUSBを使ったものが大半で、USB電源を使った家電も増えてきました。
そこで今回はUSBソーラーチャージャーは震災時にどれくらい充電が期待できるのか解説してみたいと思います。
発電量は平均3倍
私は2枚のソーラーチャージャを持っています。このチャージャーは、晴天時には最大5V/2.1Ax2ポートの出力が得られます。コンセントに挿し込んだUSB充電器と変わらない給電能力があるので普段から頼もしく感じています▼
「これ1枚あればコンセントを持ち歩いているのと変わらない」ので、震災時の必需品と考えています。晴天の日であれば朝から晩まで8時間近く給電し続ける事ができます。
しかしながら雨天時には ほとんど発電しませんし、曇天時で曇が厚いと微弱な電力しか流れません。梅雨の時期に被災したら何の役にも立ちません。このようにソーラー発電は天候に左右されますので、ライフラインが復旧するまでを3日~14日と仮定すると、安定的に電気を供給し続けられる保障はありません。
無発電時間を計算に入れると、太陽電池の「1日稼働時間」は3~3.5時間と計算するのが一般的です
都道府県別の日照時間について
もちろん都道府県によって快晴日数の差が大きく、上位の四国4県・宮崎県などは年間平均240日以上、最低の秋田県で年間158日。日照時間(2017年)の上位は埼玉・宮崎・高知県の年間2,100時間台で、これも最低は秋田県の1,647時間となっています。ちなみに地域別では、八丈島の年間1398.5時間が最低となっています。
詳しくは気象庁の過去の気象データ検索より都道府県・地域を選択→「年・月ごとの平年値を表示」してお住まいの地域の日照時間を調べてみて下さい。
充電量シミュレーション
太陽電池の「1日稼働時間」は3~3.5時間と書きましたが、当然これは屋根の上の話です。一軒家などで1日中陽が当たる庭などがある場合に限られます。
マンションなどでは部屋の向きや季節などでベランダの日照時間も違いますので、震災時には限られた時間の中で晴れている時に手持ちのモバイルバッテリーを充電しまくる事になりますね。
私は21WでUSB出力が2ポートのソーラーチャージャーを2枚持っていますので合計4ポート同時充電できます。
この21Wソーラーチャージャーを使って大容量モバイルバッテリー(10,000mAh)を実際に充電してみると、残量20パーセントから満充電するには5~6時間かかります。合計4ポートありますので、丸一日晴れの日でモバイルバッテリー4本強充電できると計算しています。冬は日が短く発電効率も弱いので、1日中充電しても満充電できないかもしれません。
晴れの日に家庭用のUSB充電器を使い、ポートの数 x 日の当たっている時間充電してみるとシミュレーションになります▼
ソーラーチャージャーのワット数は、5V/2.1A出力 *2ポートで21Wくらいが実用的です。例えば小型の16Wのパネルに2本同時に充電すると、各ポート最大で1.6Aしか出力できません。貴重な日照時間内で充電完了できない可能性が高くなります。
モバイルバッテリー
モバイルバッテリーは家族それぞれが持っているご家庭も多いと思います。前述しましたように私の場合、1日中晴れれば4本のモバイルバッテリーを満充電する事ができます。
よって家族4人で1人1本のモバイルバッテリーを次の晴れの日まで持たせれば良いという計算です。しかし都合良く2・3日に一度、丸一日晴れるとは限りませんので20,000mAhの超大容量バッテリーを始め予備数本を用意しています。
予備の古いモバイルバッテリー▼
緊急時にはラジオやニュース動画を観る程度の節約モードでスマホを運用します。チャージャー4ポート+10,000mAhモバイルバッテリー x 4本(人数分)あれば、ギリギリ大丈夫だと考えています。
子供たちが隠れてゲームやLINEでバッテリーを使いまくったらアウトですが…
※古いモバイルバッテリーは1Aを超えた急速充電に対応していない製品も多いので、入力電流をチェックしておく必要があります。
※使っていないモバイルバッテリーは自然放電しますので、予備として常に満充電にしておきたいですね。
まとめ
スマートホンの充電をメインに書きましたが、実際には灯り用としてもモバイルバッテリーが活躍します。
最近ではヘッドランプやランタンなど、LED製品も電池式からUSB充電式に変わりつつあります。USBポートから給電するタイプのLED電球も発売され、キャンプでテント内で使っている方も増えています。
電灯の分の電力も考慮に入れると、かなりの数ソーラーチャージャーにはポート数が欲しいところです。大容量モバイルバッテリーは大目に備蓄しておきたいですね。
限られた空間と日照時間環境の場合、欲張って3ポート付きのソーラーチャージャーがお勧めです▼
日照時間が少ない地域ではポータブル電源を用意しておく方が安心かもしれませんね▼
タカシ
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