100均のダイソーから500円で3,000mAhのモバイルバッテリーが発売されています。昨年の11月に入手していたのですが、買った事を忘れていてレビューが遅くなりました。
あらためまして使っても大丈夫な商品なのかチェックしてみたいと思います。
以前からダイソーでは300円で2000mAhのモバイルバッテリーが販売されていました。当ブログでも容量や挙動について検証記事を書きましたが、実質800mAhにも満たなく実用に耐えられる物ではありませんでした。今回はワンコインの500円という事で少し期待が出来そうです。さっそく検証してみたいと思います。
追記:最新の500円ワンコイン4000mAhモバイルバッテリーの記事はこちら▼
ページコンテンツ
商品詳細/スペック
カラーは白と黒があります。ブラックを買ってきました▼
【スペック】
モデルナンバー:TDB0510-C3A
最大入力:5.0V/1A
蓄電時間の目安:約4時間
最大出力:5.0V/1A
出力ポート:1
バッテリータイプ:Lithium 3.7V / 3,000mAh
生産国:中国
情報が少ないですね。バッテリータイプは「Lithium」だけで、リチウムイオンなのか、リチウムポリマーなのかも明記されていません。薄いのでリチウムポリマーだと思いますが、単価が高いので携帯電話に使われているようなリチウムイオンかな?
開封の儀
【セット内容】
モバイルバッテリー本体、MicroUSBケーブル、取説
外観レビュー
入力はMicroUSB, 出力は1ポート▼
青4灯のLEDインジケータまでしっかりとついていました▼
充電はMicroUSBケーブル▼
重さ約102g▼
薄くて軽いです▼
スマホに手持ち充電するとこんな感じ▼
iPhone7に充電実験
実容量をチェックしてみます。
iPhone7のバッテリーの残り5%から充電スタート▼
0.62Aから0.78Aの間で充電されました▼
1時間後47%、差し引き42%▼※この時点でインジケーターは4つのまま減っていません
3時間50分後iPhone7のバッテリーが満充電になりました。
モバイルバッテリーのインジケーターは2個減っていました▼
テスターの表示を確認すると実際の充電量は1,543mAhでした。
スタート時4.470Ah→6.013Ah▼
iPhoneに充電した時には速度がでませんでしたが、付属のMicroUSBケーブルを使ってAndroid端末に充電すると、スペックどおり4.8V / 1Aで充電できました▼
気になるモバイルバッテリーの発熱問題はありませんでした。
最大の電流で充電している時で32.4℃▼
残りを大容量モバイルバッテリーに充電して、総充電量を計測してみます。
4.470Ah→6.333Ahまで充電できました。トータル1.863mAh充電できるという結果でした。
モバイルバッテリーは、出力を3.7V→5Vに昇圧するDC-DCコンバータなどのエネルギーロスを考え、実用量は表記容量の60%強が目安です。3,000mAhの60%は1,800mAhになりますので、表示どおりの容量がありました。
残り300mAhしかない状態でインジケーターが2つ残っていましたので、これは全く参考にならなそうですね。
分解
モバイルバッテリーの本体は発熱しませんでしたので、発火の危険性は低そうです。しかしながらバッテリーのタイプが気になりましたので中を開いて分解してみました。
分解して中をみるとバッテリーには表記なし▼
裏にも表記なし▼シート型なので、リチウムポリマーでしょうね。発熱に強く発火の危険性が低いので嬉しい結果でした。
「ラミネート型セルのリチウムイオン電池だと思います」とのご指摘を頂きました。確かに五百円ではラミネート・リチウムイオン電池でしょうね。訂正させて頂きます。
追記:新しいパッケージでは「リチウムイオン」の表記があるようです。コメントありがとうございます。
まとめ
この価格で表記どおりの3000mAhの容量が確認でき、コストのかかるリチウムポリマーバッテリーを搭載しています。高コスパでお買い得のモバイルバッテリーだと思います。
しかしながら急速充電に対応していませんので、スマホを満充電するには少し忍耐力が必要です。ポケモンGOなどバッテリー喰らいのゲームを充電しながらプレイすると、徐々に減っていきそうです。
ちなみに新品購入時は、インジケーター4個でほぼ満充電の状態でした(取説には出荷時は約75%充電とあります)。モバイルSuicaやApple Payなどを使っている人にとっては、スマホの電池切れは死活問題です。バッテリー切れの緊急時にダイソーに飛び込めば五百円で充電ができるのは助かりますね。微妙な容量なので使い捨てになりそうですが、軽いので緊急時用としてカバンに入れておくのにも良さそうです。
タカシ
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こんにちは
私の記憶が間違っていなければ、電池とは金属筐体に入ったもので
ポリマーは自由に形状を作れるものを指します。
だので、ラミネートの下に金属筐体があれば電池ですが
その点はいかがでしょうか?
リチウムポリマーもイオンも同じです。
>仮屋文滋さん
同様のご指摘やご質問を多数頂いております。
しかし既に処分してしまい手元に無いので確認する事はできません…
素材の確認は取れませんが硬かった事だけは確かです。
コメントありがとうございました。
> 私の記憶が間違っていなければ、電池とは金属筐体に入ったもので
ああ、そらぁ間違った記憶ですねw
リチウムイオンポリマー電池も、「電池」ですよ。缶に入っていなくたって電池は電池です。
車に積む「鉛蓄『電池』」なんか、ケースはプラスチックやがねw
で、ラミネートタイプのリチウムイオン電池は、リチウムイオンポリマー電池で間違いありませんよ。
リチウムイオンポリマー電池というのは、リチウムイオン電池の「一種」。
「それはラミネート型セルのリチウムイオン電池であって、リチウムイオンポリマー電池ではない」
というのは電池の種類や用語について誤った認識を持ってしまった人の謎理屈です。
>通りすがりさん
ご指摘・コメントありがとうございます。
“モバイルバッテリーは、出力を3.7V→5Vに昇圧するDC-DCコンバータなどのエネルギーロスを考え、実用量は表記容量の60%強が目安です。3,000mAhの60%は1,800mAhになりますので、表示どおりの容量がありました。”
これは誤りです
そんなにロスするようなDCDCコンバーターは今どきありません
3000mAhというのは電池自体の公称容量で、3.7V x 3000mAhで11100mWhの電力量があります
この11100mWhを出力電圧の5Vで割ると5V時の理論値の容量は2220mAhとなります
スマホを約1900mAh分充電できたとのことですので、電池が公称通りちゃんと3000mAhあったとすると変換効率が約85%のモバイルバッテリーということになります
ダイソー500円モバイルバッテリーはリチュウムイオン表記があります
>ミータンさん
表記するようになったんですね。
記事に追記しておきます。
ご指摘ありがとうございます。