サウンド機器メーカーEarFun (イヤー・ファン)より、完全ワイヤレスイヤホン 『EarFun Air Pro3』が1月10日に発売されました。
10日間ほど前にサンプル端末を入手しましたので、持ち歩いて聞き続けてみました。使用感を共有したいと思います。
EarFun Air Pro3は、 SoCにQualcomm のリリース直後の最新チップセットQCC3071を搭載したアクティブ・ノイズキャンセリング対応の完全ワイヤレスイヤホン。ドライバーには11mm径の振動板を採用、2台のBluetooth機器に同時接続できるマルチポイント機能をも備えます。
その他、外部の環境音をデジタル的に取り込む「外音取込モード」を実装、55msの低遅延モードをするなど 最新TWSのトレンドの機能は 全部入りです。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
10分の充電で120分の再生が可能
有線・ワイヤレスの2種類の充電対応
aptX Adaptiveコーデック対応
左右片側での利用に対応
ケースを開けただけでペアリング完了
重低音に迫力がある音質
55msの低遅延モード搭載でゲームでも使える
2台のデバイスに同時接続が可能(マルチポイント)
1回の充電で最大 9時間の使用が可能
cVc 8.0 ノイズキャンセリングでクリアな通話が可能
Qi(チー)ワイヤレス充電に対応
IPX5防水で汗・シャワーでの使用も可能
最大43dBという高いノイズ低減性能
EarFun Air Pro3スペック
チップセット | Qualcomm QCC3071 |
---|---|
Bluetootthプロファイル | HFP、HSP A2DP、AVRCP |
対応コーデック | AAC、SBC、aptX、aptX Adaptive |
再生周波数帯域 | 不明 |
通信距離 | 約 15 m |
音楽再生時間 | 約 9時間 ANC ON:最大 7 時間 |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
低遅延モード | 55ms |
防水等級 | IPX 5 |
ドライバーユニット | φ11 mm |
インビーダンス | 不明 |
イヤホン充電時間 | – |
ケース充電時間 | 有線:約 2時間 ワイヤレス:約3.5時間 |
バッテリー容量 |
ケース:520 mAh イヤホン:54 mAh |
ケース重量 | 52g |
ケースサイズ | 60 x 50 x 31 mm |
開封の儀
【パッケージ内容】
- EarFun Air Pro3イヤホン x 1ペア
- イヤーチップ:S/M/L/XL 各1ペア
- 収納充電ケース x 1
- USB-C充電ケーブル x 1
- 掃除用綿棒 x1
- 取扱説明書などの紙類
製品レビュー
イヤホン本体
イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したBluetooth接続のカナルタイプのTWSです。
イヤホン本体はAirPodsのような「スティックタイプ」。本体カラーのベースは艶ありブラックでスティック外側はブルーメタリック。薄っすらと「earfun」のロゴが入っています▼
重さは片側約 5.1グラム。最近はこのブルーメタリックがearfunイヤホンのトレードマークになりつつありますね▼
イヤーピースは、 XS / S / M / Lの 4種類のサイズが用意されています▼
イヤーピースを外したベース部は円形▼内側は丸っこくなっており、耳の形にフィットしやすく遮音性が高いデザインです
防水等級はIPX5に対応しています。IPX5は「噴流に対して保護」という規格レベル。水中での使用はできませんが、水洗いやお風呂・シャワー程度では使う事ができます。
※ ケースは防水ではありません
チャージケース
充電ケースは平たいシェル形状のタイプです。小型でポケットにポンと入ります。
いつものようにリップクリームと並べてサイズ感をお伝えします▼
充電ポートはUSB-C
ケースのサイズは、実測で 奥行 50 x 幅 60 x厚さ 30.8ミリ▼
ケースの底には、PSEと技適マークがついています▼
イヤホンを格納したケースの重さは約 52グラム▼
充電ポートはUSB-C。ケースにはバッテリー電池残量のインジケーターが3灯ついています。最近はLED一灯の色で判別するタイプが多いので、一目で分かるのはポイント高いですね。
1回の充電で約 9時間(ANCオンの場合は7時間)使えます。ケースでの充電を含めると合計 45時間。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は週に1回程度で間に合いそうです。
さらに10分の充電だけで 120分間の使用が可能になります。ピンチの時でも、少し待つだけで復活すのが嬉しいですね。
ケースへの充電は、置くだけ充電のQi(チー)ワイヤレス充電にも対応しています▼
EarFun Audioアプリ
EarFunの独自アプリ「EarFun Audio」を利用する事で、イコライザー機能やイヤホンのファームウェアアップデート、タッチ操作の再配置などが可能となります。
以前はアプリの使用にはアカウントを作成する必要がありましたが、現在はログインをスキップできるようになりました。
EarFun Audio
開発: Earfun Technology (HK) Limited 評価 無料 |
専用アプリでは、イコライザー機能の他にもタップ操作のカスタマイズが可能です。
使い方
操作方法
イヤホンの背中側の○部分をタップする回数・長さで操作を行います
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
1回タップ | 音量下げる | 音量上げる |
2回タップ | 再生 / 一時停止 | |
3回タップ | 前の曲へスキップ | 次の曲へスキップ |
2秒間長押し | ANC,ヒアスルー切替 | Siri、OKグーグル起動 |
通話 | ||
2回タップ | 通話/電話を切る | |
3回タップ | 通話切替 | |
2秒間長押し | 通話拒否 |
※ リセット:ケースを開いてケースのボタンを8秒間長押し。紫にLEDが点滅したらリセット完了
操作・装着感
操作性について
充電ケースを開けただけでイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
収納時はケースに戻してフタを閉めると、ペアリングが解除され自動的に充電が開始されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは一切必要ありません。
スティック部をつまんで持てるので、誤操作で音量を変えてしまうような事もありませんでした。
装着感
装着感は良好で、軽くフィットするので装着していても違和感はありません。仕事の移動時に装着し続けましたが、緩んで落ちるような事はありませんでした。また長時間装着していても痛みはありませんでした。
スティックタイプの平均的な装着感。大人しいブルーメタリック色なので、シックで悪目立ちしません▼
正面から見ると少し出っ張って見えます▼
斜め前方から見た様子▼
音質
11mm径のウールダイナミック振動板を搭載しています。
音のチューニングは、かなり低音寄りで深い音域まで入り込んで聴く事ができます。一方で高音域の透明感が感じられず、中音域が弱いです。そのためピアノの音やヴォーカルの声は、楽器に埋もれて聞こえにくい曲もありました。
その分、重低音は聞こえにくい音域もカバーしており、丁寧に楽器の特徴をしっかりとらえた弾むように低音が聴こえます。ロンカーターのようなベースの効いたジャズを聴くと、メリハリのある力強い低音が楽しめます。
キックの効いたEDMなど、重低音を楽しみたい人は、この上なく楽しめるイヤホンだと思います。
ANCオンにすると強い低音域が更に強調されて際立ちます。
透き通った高音や中音域は寂しく感じますが、専用アプリのEQ機能を使えば、低音を弱めてヴォーカルを活かすといった、好みの音域を強調する事ができます▼
ノイズキャンセリング、ヒアスルー機能
ノイズリダクションは、左イヤホンのを2秒間長タップする事で切り替わります。スマートホン用の専用アプリからでも切り替えが可能です。
独自のQuietSmart2.0により外部のノイズを逆位相の波型で打ち消し、最大 43dbまでの音量に対して効果があります。ノイズキャンセリングのノイズ(騒音)をキャンセル(打ち消す)性能は、エントリーモデルでは低音域に限られています。
低周波数域で威力を発揮するので、エアコンの音や電車のモーター音、車のエンジン音などは、綺麗にカットされます。バスの中で音楽を聴いてみましたが、エンジン音という音が「サー」っという音に変換される程度まで静音化されます。
音楽を掛けないで「デジタル耳栓」として使えない事もありませんが、デジタル的に変換された音が遠くに聞こえます。気になる人は気になる音だと思います。
ノイズキャンセリング時の音質に関しては、ノイキャン時でもノーマル時の音に近く、楽曲の音が変質してしまう事はありませんでした。
ホワイトノイズが入って気になるという事もありませんでした。
ヒアスルーは、イヤホンを装着していても外音を取り込む機能で、会話や環境音を聞きながら音楽を楽しむ事ができる機能です。Air Pro3のヒアスルー機能は、風切り音を低減した設計となっています。サーキュレーターの前でヒアスルー機能をテストしてみました。確かに一般的なヒアスルー機能よりは風切り音は少な目ですが、どうしてもザーーという音は入ります。せっかくの機能ですが、風を受けるような日のランニング中にはあまり機能しません。
まとめ・価格
CVC8.0ノイズキャンセリング機能マイク、長時間再生、aptX Adaptiveコーデック対応、Qi(チー)ワイヤレス充電対応など、機能的にはTWSの必要要件は全て満たしています。「耳から外して一時停止・装着で再生再開」機能が省かれてしまった点のみが残念です。
EarFun Air Pro3は、クアルコムの最新チップセットQCC3071をいち早くに採用した完全ワイヤレスイヤホンです。この重低音寄りの音質がチップセット由来のものなのか、チューニングによるものなのかは不明ですが、重低音マニアにはたまらない音質が印象的なイヤホンでした。
価格は¥8,990。Amazonの公式ページでは1,500円オフのクーポンが発行されています。
更に当サイト用に500円オフクーポンを発行して頂きました。併用すると6,999円で購入できます。
割引:500円オフ
タカシ
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