当ブログでは、不定期に売れ筋の中華スマホのランキングをご紹介しています。
しかしながら人気の一点集中による品不足、新製品の発売待ちなどの影響で、売れ筋端末の動きがイレギュラーで、集計し難い状況が続いています。
また最近では、人気の端末がなかなかセールの対象にならず、セール待ち・入荷待ちをしている方も多いのが現状です。そのためポピュラーな端末が割高になり、仕方なく他の端末に流れるという現象も起きています。
そこで今回は、海外ECサイトでの中華スマートホンの現状と、売れ筋・人気端末・お勧めスマートホンをご紹介します。
ページコンテンツ
トレンドのスペックについて
処理能力
スペック的には、iPhoneのように中華スマートホンも頭打ちになっている感があります。
iPhoneは処理性能・防水性能など、数年前の端末でも日常的に不自由しない性能を実現しており、新製品に乗換え・買い替えが進まずにAppleショックが話題になりました。
中華スマートホンの場合、ハイエンドモデル向けSoC「Snapdragon 845」の次世代モデル「Snapdragon 855」の発売を控え、同SoCを搭載した端末が3万円台から購入できるようになっています。
そのため、人気の中華スマホメーカー「OnePlus」の最新モデル「6T」やゲーミング・スマホの「ASUS ROG Phone」など、同じSoC搭載の端末には割高感があり売れていません。
Snapdragon 845はAntutuベンチマークスコア約23万、「iPhone X」とほぼ同等の処理性能を誇っています。もう十分!と言えるでしょう。
デザイン・ディスプレイ
スマートホン画面のトレンドは、ベゼルレス+ノッチ画面といった“画面占有率のアップ“という事に終始していました。
そのベゼルレス化のトレンドは健在ですが、大画面化に関しては6.4インチ前後で限界に達したようです。
完全ベゼルレスに近づけるためにデザインされた「ノッチ」は、「M字型」から「しずく型」へと進化し、最新端末では「パンチホール・ノッチ」へと進化しています。比較すると確かにM字ノッチが時代遅れに感じてしまい、一見「陳腐化」に成功しているようにも感じます。
しかしながら日本のユーザーは、最新ハイエンドモデルを選ぶユーザー層を除いて、同価格帯ならデザイン性より処理性能を重視して購入する傾向が強いです。
また、ノッチの進化に関しても、ノッチの小型のために端末性能を大きく犠牲にしていますので、時期尚早の技術だと言われています。
2019年のiPhoneはノッチが小型化するとの予測されていますが、そのために各種センサー類をディスプレイ裏側に配置する技術などを開発しています。しかしそれでも FaceIDに必要な赤外線カメラや投光イルミネーター、環境光センサーやドットプロジェクターなどの部品を全て格納する事は難しいようです。
それらセンサーを無視して、乱暴にカメラだけを前面に配置している最新ノッチ画面の端末は、カメラフラッシュやFaceIDの精度などが犠牲になっています。そこまでして完全ベゼルレス端末が必要とされているのでしょうか?
これからはカメラ性能
処理性能・大画面化などのスペックは頭打ちですが、カメラ性能に拘った端末が数多く発売されており ”コ ンデジを超える” とも言われる画質の端末が数多く発売されています。
中華スマホメーカー各社の新モデルは、SoCは据え置きのままカメラ性能に重点を置いた開発に力を入れています。
「Huawei P20 Pro」や「OPPO R17 Pro」など、背面にトリプルカメラを配置する端末も登場しています。背景ボケ効果や広角、暗所撮影はもちろん、スマートホンが苦手としている望遠機能に関しても、画素数を増やすことでデジタルズームでもクッキリとしたズーム処理ができる端末も登場しています。
売れ筋端末ベスト3
SoCに「Snapdragon 845」を搭載した端末ばかりが売れています。
※ 価格欄は最小構成スペックのセール価格を表記しています。
1, Xiaomi Mi Mix 3(グローバルモデル)
価格:5万 5,000円~
Antutuベンチマークスコア:約220,000
フロントカメラと各種センサー類をコンポーネント化し、使用時のみスライド起動するギミックが最大の特徴です。
またグローバルモデルは、日本の3大キャリアのバンドにフル対応しています。
プロセッサ(SoC)はハイエンド端末の多くに採用されているSnapdragon 845。同SoC採用の端末を参考にするとAntutuベンチマークスコア総合で約23万程度です。
カメラ周りも平均点以上で、リアカメラには2,400万画素(f/2.0)のSonyのフラッグシップのイメージセンサーIMX576採用のメインカメラ + 200万画素のサブカメラを搭載しており、960フレームスローモーション撮影や光学2倍ズーム、AIスタジオライト効果、ボカシ撮影など、スマホカメラの最新トレンドは抑えた高精細のカメラ仕様となっています。
OS | MIUI 10 Android 9 (Pie)ベース |
---|---|
SoC | Qualcomm Snapdragon 845 Octa core |
GPU | Adreno 630 |
RAM | 6 GB / 8 GB / 10 GB |
ROM | 128 GB / 256 GB |
MicroSD | 非対応 |
ディスプレイ | 6.39インチ 2340 x 1080 pixels AMOLED |
カメラ | フロント:12 MP + 12 MP リア:24.0 MP + 2.0 MP |
認証形式 | 指紋 / 顔 |
Wi-Fi | 802.11 a / b / g / n / ac |
Bluetooth | 5.0 |
インターフェイス | USB-C |
バッテリー | 3,200 mAh |
対応バンド ( 通常版 ) |
WCDMA: B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 8 / 9 / 19 TD-SCDMA: B34 / 39 CDMA EVDO BC0 FDD-LTE: B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 12 / 13 / 17 / 18 / 19 / 20 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 66 TDD-LTE: B34 / 38 / 39 / 40 / 41 |
サイズ | 15.79 x 7.47 x 0.85 cm |
重さ | 218 g |
その他 | NFC / ワイヤレス充電 QC 4.0 GLONASS, BeiDou |
2, Xiaomi Pocophone F1 (グローバル・バージョン)
価格:3万 3,000円~
Antutuベンチマークスコア:約230,000
ディスプレイは 6.18 インチ の2Kノッチ画面、更にQuick Charge3.0対応で、液冷システムを搭載、Bluetooth v5.0を採用するなど、ゲーミングスマホ並みの性能も搭載しています。それで3万円台で買えるという脅威の高コスパ端末です。しかしながら筐体がプラスチックボディである事など、コストカットのための残念な点はありますが、セカンド端末やゲーム専用機としても需要がある端末です。
OS | MIUI 9 Android 8.1ベース |
---|---|
SoC | Snapdragon 845 Octa Core |
RAM | 6GB |
ROM | 64GB / 128GB |
MicroSD | 最大 128 GB |
ディスプレイ | 6.18インチ 2246*1080 Pixel |
カメラ | フロント:20MP リア:12MP + 5MP |
認証形式 | 指紋 / 顔 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
インターフェイス | USB-C |
バッテリー | 4,000 mAh |
対応バンド | 3G: WCDMA: B1/B2/B5/B8 4G: FDD-LTE B1/B3/B5/B7/B8/B20 TDD-LTE B38/B40/B41 |
サイズ | 155.5*75.2*8.8mm |
重さ | 182 g |
その他 | GLONASS, Beidou |
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→ Xiaomi Pocophone F1(128 GB版)
→ Xiaomi Pocophone F1(64GB版)
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3, Xiaomi Mi 8
価格:3万 9,000円~
Antutuベンチマークスコア:約230,000
iPhone Xを意識したスペックとなっていますので、ノッチ部には各種センサー類が詰っています。センサーを割愛した極小ノッチ端末よりは、性能が良い事は間違いないですね。
発売当初は、考えられる限りの最新機能を満載したXiaomi(シャオミ)のフラッグシップ機として登場しました。顔認証機能、ノッチ画面を採用し、SoCにはAntutuベンチマーク 23万超えのスナドラ 845を搭載したハイエンド端末です。もともと価格が抑え目でしたが、インディスプレイの指紋認証に対応した新モデル「(MI8 PRO」の発売で、無印Mi 8は大幅に安くなっています。
OS | MIUI 9 Android 7.1 ベース |
---|---|
SoC | Snapdragon 845 |
RAM | 6GB |
ROM | 64GB / 128GB |
ディスプレイ | 6.21 インチ 2248*1080 pixels |
カメラ | フロント:20 MP リア:12 MP + 12 MP |
バッテリー | 3,400 mAh |
対応バンド | 3G: WCDMA B1/B2/B4/B5/B8 TD-SCDMA B34/B39 4G: TD-LTE B34/B38/B39/B40/B41 FDD-LTE B1/B2/B3/B4/B5/B7 /B8/B12/B17/B20 |
【GearBest販売ページ】(クーポン情報)
6+64GBモデル:Xiaomi Mi8 (6GB + 64GB / Global版)
6+128GBモデル:Xiaomi Mi8 (6GB + 128GB / Global版)
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6+64GBモデル:Xiaomi Mi8 (6GB + 64GB / Global版)
6+128GBモデル:Xiaomi Mi8 (6GB + 128GB / Global版)
特別編
Sony Xperia XZ3 (H9493)
価格:7万 4,000円~
Antutuベンチマークスコア:約230,000
“Sony Xperia XZ3” は、2018-2019年の冬春モデルのXperia XZシリーズで、日本国内ではNTTドコモ(SO-01L)、au(SOV39)、ソフトバンク(801SO)からの発売が発表されています。
SoCはQualcomm社製クアッドコアプロセッサー「Snapdragon 845」を採用し、Antutuベンチマークスコアは23万超えのハイエンド端末です。メモリー(RAM)は国内モデルでは4GBですが、海外モデル( H9493)では6GBをを搭載しています。外部ストレージは最大512GBまでのmicroSDXCに対応しています。
Sonyのカメラ性能は言うまでも無く、有機ELにより曲面ディスプレイを採用し、IP65/IP68相当の防水性能と防塵性能を備えている点など、圧倒的にスタイリッシュで安定感が違います。
OS | Android 9.0 (Pie) |
---|---|
SoC | Qualcomm Snapdragon 845 |
RAM | 6 GB |
ROM | 64 GB |
MicroSD | 最大 512 GB |
ディスプレイ | 6 インチ 1440 x 2880 pixels QHD+ |
カメラ | フロント:19.0 MP リア:13.0 MP |
認証形式 | 指紋 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
インターフェイス | USB-C |
バッテリー | 3,300 mAh |
対応バンド | 3G: WCDMA: B1/2/4/5/6/8/19 4G: FDD-TLE: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17 19/20/26/28/29/ TDD-TLE: B32/46/66/38/39/40/41 |
サイズ | 158 x 73 x 9.9 mm |
重さ | 193 g |
その他 | NFC / Qiワイヤレス充電 Gorilla Glass 5 Quick Charge 3.0 |
【Etoren販売ページ】
Sony Xperia XZ3 (H9493) デュアルSiM / RAM 6GB |
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Xperia XZブラック | |
Xperia XZシルバー | |
Xperia XZフォレストグリーン | |
Xperia XZレッド |
一押し中華スマホ
お勧め端末に関しても1位の「 Xiaomi Mi Mix 3(グローバルモデル)」が一押しです。しかしながら少し価格を抑えた3万円台の機種なら「Xiaomi Pocophone F1」の他に、最近発売された「Xiaomi Redmi Note 7」も選択肢に入れるべきだと思います。
Xiaomi Redmi Note 7 (Global / International)
価格:3万 2,000円~
Antutuベンチマークスコア:約130,000
Redmi Note 7 は、Xiaomiの廉価レーベル「Redmi」の中の大画面シリーズ「Redmi Note」の最新モデル。同シリーズは、今年 2月に発売された前モデルの「Redmi Note 5」が 処理能力が高い低価格端末ということで 、日本でヒット端末になりました。
最新モデルの Redmi note 7は、SoCにSnapdragon 660を採用した、Antutuベンチマークスコア約13万のミドルアッパーレンジ端末です。何と言っても話題の、4800万画素ソニーIMX586を採用した超高性能カメラを搭載している点に注目です。
ソニーIMX586は、リリース予定の Xperia XZ4にも搭載されるとされている最新のフラッグシップ・イメージセンサーです。1/2インチ4800万画素という超高解像の積層型CMOSセンサーで、スマートホンが苦手な望遠域・ズームを画素数で補う事ができてしまいます。
とにかくRedmo Note 7は、3万円台の端末には望むべくも無いレベルの高性能カメラを積んでいます。
但し、記事執筆の時点ではGoogle Playストアがインストールされていない「Chinese版」のみの販売となっており、ストア対応の「International版」は近日発売となっています。
OS | MIUI 10 Android 9.0ベース |
---|---|
SoC | Snapdragon 660 octa-core |
RAM /ROM | 3+32GB/ 4+64 GB 6+64GB (LPDDR4X RAM) |
MicroSD | 最大 256 GB |
ディスプレイ | 6.3 インチ 2340 x 1080 pixels |
カメラ | フロント:13.0 MP リア:48.0 + 5.0 MP |
認証形式 | 指紋 / 顔 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
インターフェイス | microUSB |
バッテリー | 4,000 mAh |
対応バンド | WCDMA: B1 / 2 / 5 / 8 CDMA 1X/EVDO BC0 FDD-LTE: B1 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 TDD-LTE: B34 /38 / 39 / 40 /41 |
サイズ | 159.21×75.21×8.1mm |
重さ | 186 g |
その他 | GLONASS, Beidou Quick Charge4対応 |
まとめ
ここ最近で急速に、 ハイスペックな中華スマホが手頃な価格で入手できるようになりました。
それに伴い、処理能力やベゼルレス化の開発競争がひと段落し、カメラ性能やデザイン性が重視されるようになっています。
そうなるとAsusやXiaomi、Huawei、Nokiaなどの大手メーカーの技術力が圧倒的に勝っているのは明白で、SonyやSamsungのイメージセンサーを借りているだけの、中小メーカーのカメラは大きく見劣りしてしまいます。
スマホバブルで乱立していた、中小のスマホメーカーは淘汰される時期に差し掛かっているのかもしれません。
昨年は、中華スマホメーカーの「UMIDIGI(ユミディジ)」の端末が、最新トレンドの機能を備えて価格が抑え目という事で話題になりました。同社のスマートホンは、全て日本の3大キャリアにフル対応している事から一人勝ち状態でした。
しかしながら、売れすぎて供給が追いつかず、再生産待ちで購入できないという事が続きました。また昨年末にも低価格のモデルを多数発売していますが、何故かセール販売される時の限定数が少なく、ほとんど売れている様子はありません。
先月発売された「UMIDIGI F1」は、SoCにHelio P60を搭載しており、AnTuTuベンチマークスコア(v7)は約12万のミドルアッパーレンジ端末です。セール時には2万円強で販売される事から、バランスの取れたにコストパフォーマンスの高い端末だと思います。
しかしながらセールの対象となる事が少なく、実売価格は2万 7,000円程度で全く人気がありません。
どうせなら後4千円足して、Snapdragon 845搭載のハイエンド機を購入してしまうのかもしれません。UMIDIGIの時代は終わったのかな?
少し散らかった記事内容となってしまいました。何となくでも現状の中華スマートホンの流れが伝わればと思いエントリーしてみました。
今回ご紹介した4機種ばかりが人気ですが、ちなみに次点は「Nokia X6」となっています。
タカシ
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