中国のスマートホンメーカー UMIDIGI のSIMフリースマホ 『UMIDIGI Z1 Pro』 が手元に届きましたので実機をレビューしてみたいと思います。今回は 海外通販サイトの「GearBest」より レビュー用に端末をご提供頂きました。
Z1 Proは鮮やかなAMOLEDディスプレイを採用し6GBのRAMを搭載したミドルレンジ端末です。4,000mAhの大容量バッテリーを搭載しているにも関わらず 薄型6.95mmを実現したスタイリッシュデザインの端末に仕上がっています。しかしながら実はUMIDIGIでは Z1 Pro の発売直後に次世代のベゼルレス端末「UMIDIGI S2シリーズ」が発売となりました。またZ2シリーズも発表され『UMIDIGI Z1 Pro』は旧シリーズになってしまいましたが、在庫一掃セールで販売価格が下がっています。
スペックに対するコストパフォーマンスが高く面白い端末ですので、今回レビューさせて頂く事にしました。
UMIDIGI Z1 Pro
【UMIDIGI Z1 Pro仕様】
OS | Android 7.0 |
---|---|
SoC | MediaTek MTK6757 Octa Core 2.3GHz (Helio P20) |
ディスプレイ | 5.5インチ 1920 x 1080 (FHD) AMOLED(有機EL) |
RAM | 6GB |
ROM | 64G(eMMC) |
カメラ | フロント:5.0MP リア:13MP+5MP |
microSD スロット |
最大256GB |
SIM | NanoSIM + NanoSIM DSDS対応 |
認証方式 | 指紋 |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11b/g/n |
Bluetooth | 4.2 |
バッテリー | 4,000mAh |
対応バンド | 3G: WCDMA 900/2100MHz 4G: FDD-LTE B1/B3/B7/B20 |
インターフェイス | USB Type-C |
サイズ | 15.44 x 7.51 x 0.70 cm |
重量 | 154g |
その他 | – |
開封の儀
GearBestの梱包はどんどん堅牢になってます。プチプチ袋の中にエア梱包で届きました。
【セット内容】
・UMIDIGI Z1 Pro本体
・USB充電アダプター
・USB Type-Cケーブル
・取扱い説明書
・SIM取出しピン
・画面保護ガラス
・TPUケース
筐体レビュー
スベスベのフルメタルボディで上下にアンテナ線があります
画像ではメタルの質感があまり伝わりませんね▼
5.5インチ1920 x 1080 (FHD)でAMOLED(有機EL)を採用▼
ディスプレイは2.5Dの曲面のゴリラガラス4を採用▼
厚さ6.95mmの薄型端末。iPhone7 と比較すると薄さが分かると思います▼
左側面はSIMカードスロットのみ▼
端末右側面は電源ボタンとボリュームボタンを配置してあります▼
端末底にはインターフェイスはUSB-C▼
3.5mmイヤホンジャックもついています▼
カメラは背面左上に横並びのデュアルレンズ▼
指紋認証とホームボタンは端末画面下▼
端末の重さは約155と軽量です▼
べゼル幅は左・右が各4mm / 上下1.7mm▼
AMOLED(有機EL) 搭載の中華スマホは珍しいですね。
発色が綺麗です。左がZ1 pro▼
内部レビュー
日本語ロケールがインストールされていまので 開いてすぐに日本語環境にする事が可能です。
OSは Android 7.0ベースに独自の設定項目を実装しており、バンドルアプリが多く内部ストレージは最初から14GBが使用されていました。またバンドルアプリの半数以上がアンインストールすることができず、中華キーボードアプリTouchPal 2018と360セキュリティは少し厄介です。TouchPal は他のキーボード(Gbord)に変更し360 securityは通知バーに表示されないようにしました。
またYouTubeアプリがプリインストールされていない事に驚きました。もちろんストアからインストールできましたが珍しいですね。
ホーム画面を右もしくは左にフリックするとiOSのような通知画面を表示する事ができます。しかし最近使ったアプリの右側に毎回1個宣伝アプリが表示されるのが気になります。
GoolgeのPlayストアがインストールされていますが、純正アプリからインストールするとダウンロード保留中になってしまいます。初期設定状態ではUMIDIオリジナルの「APP Store」アプリ経由でAPPストアのアプリをインストールする事ができます。「Google開発者サービス(Google play service)」をインストールする事で純正のPlayストアを使ってインストールが可能となります。
ナビゲーションキーは画面外にあり ホームボタンの左右に配置されています。しかし面白い事にアイコンも表示もされておらず ↓ 付近をタップする事で反応します。
※ちなみに画面内にナビゲーションキーを表示する設定はありませんでした。
この端末は外部MicroSDカードを追加容量として挿入する事が可能です。
SIMスロットの1つを使いますのでSIMカード2枚挿しの時には使えません▼
MicroSDカードを挿してみるとSDカードをデフォルトの書き込み先に設定する事が可能でした。
SIMカード
この端末は 2枚のSIMカードを挿す事が可能で、DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)に対応しています。DocomoのSIMとLINEモバイルのSIMを入れて接続テストをしてみました。
4G(LTE) + 2GのDSDSにしか対応しておらず、実質日本ではダブルスタンバイはできません。
ドコモSIMで4G VOLTEでの接続を確認できました▼
SIM2は2Gのみ対応▼
【キャリア対応バンドについて】
Docomo: FDD LTEの主要バンドB1に加えB3に対応しています。しかしながらプラチナバンドB19、3G帯の+エリアには対応していません。都市部の使用には問題ありませんが僻地では繋がりにくくなります。
Softbank(Y!モバイル): 主要バンドB1,B3が対応していますがプラチナバンドB8に未対応です。こちらも都市部では使えますが郊外での使用は厳しくなります。
au: Auの使用するバンド帯には未対応です
カメラ性能
リアカメラに13MP + 5MPのデュアルカメラを搭載しています。
カメラアプリのモードは動画・美肌・FaceCute・ぼかしの4種類ちなみにFaceCuteモードはカメラアプリのスノー(Snow)のように顔に動物エフェクトを掛けられるものでした。
カメラの設定は顔検出や笑顔検出など独特な感じです▼
カメラは少し癖があります。撮影時に日の丸ピントのガシャ撮りだと白飛びしたり暗部が潰れてしまう事がありました。
ピント位置の調整と露出合わせが必要です
ぼかしモードはタップした被写体を残して前景・背景をぼかす事ができます。
F値の調整も可能▼
普段使いのカメラとしては使えるレベルですが、マクロ撮影時の接写や暗所撮影が苦手で 彩度の調整ができないなどカメラ性能に関しては少し残念な結果でした。
スピーカー
音に関してはスマホ独特のチャカチャカ音にならず綺麗に鳴ってくれます。スピーカーの性能に関しては普段使いでは問題ありませんが、少し音を大きくするとスマホ特有のチャカチャカ音になり音割れします。大きい音で音楽を聴きたい場合には、Bluetoothスピーカーやイヤホンなどの外部機器を使った方が良いでしょう。
充電・バッテリー
UMIDIGI Z1 Proには専用充電器が付属しており専用の充電器を利用する事で急速充電する事が可能です。
EUプラグなので日本での使用にはアダプターが必要です(百均でも売っています)
12.3V /0.80A の約10Wで急速充電できました▼バッテリーの持ちは良くブラウジングやLINE程度の普段使いなら丸一日( 24h ) 後で68%残っていました。
ベンチマークテスト
AnTuTu Benchimark (v7.0.8)を使って処理能力をテストしてみます
ベンチマークスコア77,831▼
ミドルレンジのスコアです。MediaTekのSoC(CPU)であるMTK6757 (Helio P20) Octa-Core 2.3GHzを搭載しています。6GBのRAM と内部ストレージ64GBを 搭載しています。処理能力に関しては日常使いで困る事がない性能で、ゲームに関しても余程スペックを要求する3D処理ゲームでない限り問題なく遊ぶ事ができる端末です。
ちなみに今流行している「荒野行動」を高校生にプレイしてもらいましたが「全くストレス無しで十分遊べる」との事でした▼中華端末で動かない事があるので、ゲームを幾つか入れて動作をチェックしてみました。モンスト・パズドラ・ポケモンGOはインストール&プレイする事ができました。
また端末性能の基準として良く使われるゲーム「デレステ」をプレイしてみると「3D標準」が推奨されていました。Helio P20でこの結果は意外でしたが6GBのRAMが良いのかもしれませんね。
各種センサー情報
まとめ
AMOLEDディスプレイが美しく6GBのRAM搭載していますので、ゲームプレイや動画鑑賞に向いているミドルレンジクラスの端末だと感じました。縦長画面のベゼルレス端末が主流になりつつありますが、まだまだ従来のアスペクト比端末の方が有利なアプリが多いです。値段もこなれて来ましたのでソコソコの性能の端末が欲しい方には良い端末です。独自OSに少し癖がありますが、バンドルアプリを非アクティブにするだけで普段使いに支障はありませんでした。
UMIDIGI Z1 Pro の価格は33,930円ですが、レッドに限り在庫一掃で26,131円でフラッシュセールが実施されています。
タカシ
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