中国の電子機器メーカー eMeet(イーミート)より発売されている、オープンイヤー型ヘッドセット『EMEET AirFlow(エアフロ―)』の実機レビューをしてみます。
eMeetは、マイクスピーカーやWEBカメラ、ヘッドセットなど、テレワークやWEB会議、ゲーム内チャット向けといった「WEB通話系ガジェット」を得意としたメーカーです。AirFlowもそれらの用途向けに設計されており、通話に特化したヘッドセットです。
AirFlowは、耳穴を塞がないオープンイヤー型を採用しており、外音が聞こえるので通話中の来客の来訪などにも対応できます。
また、取り外し可能なブームマイクとノイズリダクションマイクを搭載しており、よりクリアな会話が可能となっているのも特徴です。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
取り外し可能なブームマイクで小さい声でも通話可能
ミュートボタンで即消音が可能
人間の声がクリアに聴こえるチューニング
UVライト除菌機能のケースで常に清潔に保てる
違和感のない落ち着いたデザイン
装着したまま外音が聞こえるオープンイヤー型
2台のデバイスに同時接続が可能(マルチポイント)
専用アプリでイコライザー調整が可能
通話ノイキャンで外部の雑音をカットした通話が可能
5分の充電で1時間の使用が可能
専用ドングルで調低遅延接続が可能
滑り止めゴムを装着するとフィット感がアップ
IPX5防水で雨や汗の水滴を防げる
8.6グラムの軽量本体で耳に負担が掛からない
音質が音楽を聴くには寂しい
EMEET AirFlowスペック
イヤホンタイプ | オープンイヤー |
---|---|
Bluetootthプロファイル | – |
対応コーデック | SBC, AAC |
再生時間 | 通話:4時間 再生:8時間 (充電ケース込み20/40時間) |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
最大動作範囲 | 40m |
周波数帯域 | 20Hz-20Khz |
防水等級 | IPX 5 |
ドライバーユニット | 16.2mm |
音圧レベル | 98dB |
ノイズフリー通話 | 環境ノイズキャンセル クローズエンドノイズリダクション:50dB ファーエンドノイズサプレッション:30dB |
充電時間 | 5分の充電で1時間使用可能 |
バッテリー容量 |
イヤホン:58mAh 充電ケース:1000mAh |
サイズ | 充電ケース:(L*W*H):84.4*65.3*28.9mm |
重さ | イヤホン:8.5g マイクブーム:5g 充電ケース:58g |
開封の儀
【パッケージ内容】
- EMEET AirFlowイヤホン x 1ペア
- 収納充電ケース x 1
- 収納巾着
- USBドングル
- USB-C充電ケーブル x 1
- イヤホン用ストッパー
- 取扱説明書
製品レビュー
イヤホン本体
イヤホン本体はいわゆるイヤーフック型。カラーはマットブラック。表面はサラサラしています▼
ちなみにカラーバリエーションはブラックのみです。プロモーション動画ではホワイトもありますが未発売のようです。
ハウジング部のフェイスプレートはビー玉のような透明デザインで「EMEET」のロゴマークが入ってます
ドライバグリッドは特殊な型に設計されていま。▼
防水等級はIPX5に対応しています。汗や雨程度の水から防げる防水等級です。
※ ケースは防水ではありません
付属のブームマイクは左右のどちら側にでも装着可能です。
マイクの長さは約75mmでした▼
重さは実測で片側 約 8.7グラム▼
チャージケース
充電ケースはそこそこのサイズがあります▼
ケースの上にもEMEETのロゴマークが入っています。
表面はサラサラしていて触り心地が良いですが、指紋というより手の油・汗の跡が付きやすいです。
背中側には充電用のUSB-Cポート▼
ケースへの収納は寝かせる感じ。吸い寄せられるように気持ち良く収まります▼
イヤホンを格納したケースの重さは実測で約 103グラム▼
1回の充電で通話約4時間、音楽再生が約 8時間使えます。ケースに戻しての充電を含めると、それぞれ20時間、40時間。
5分の充電で約1時間の音楽再生が可能です。
長時間のWEB会議やテレワークでは、毎回ケースに戻して充電する必要がありそうです。
UVライト除菌機能
AirFlowのユニークな機能にUVライトによる除菌が可能なケースが付いているという点です。
イヤホンに付着した大腸菌や黄色ブドウ球菌など、一般的な細菌を最大 99.99% 殺菌できるとしています。
ケースについている「除菌ボタン」を2秒間押すと、UVランプが紫にブレス点滅し殺菌が開始されます▼
専用アプリから殺菌リマインダーを設定しておくと、決まった時間に殺菌が開始されます。
私は週に1度くらい消毒用エタノールでイヤホンを除菌しています。AirFlowはケースに戻すだけでイヤホンを常に清潔に保てるのは嬉しいですね。
使い方
ペアリングはケースを開けるだけ、初回はペアリングモードで起動します。
後はスマートホンの 設定を開き、Bluetoothから選択するだけで完了▼
操作方法
イヤホンの外側のロゴ部がタッチセンサーとなっており、音楽を操作できます
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
長タップ | 音量下げる | 音量上げる |
1回タップ | 再生 / 一時停止 | |
2回タップ | 次の曲にスキップ | |
3回タップ | 前の曲にスキップ | |
通話 | ||
1回タップ | 通話拒否 | |
2回タップ | – | 通話/終了 |
専用アプリ
EMEET TUNE
開発:Shenzhen eMeet Technology Co.,Ltd. 評価 無料 |
専用アプリからは、イヤホンのファームアップデート、イコライザー機能、ボタン操作の設定などを利用できます。
操作・装着感
操作性について
イヤホンを充電ケースのフタを開くだけでイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
ケースを開けてデバイスと接続すると「ピコン」と接続音が流れます。ケースを開けて急いで耳に入れたタイミングくらいで接続が完了します
使い終わったらケースに戻すと、スマートホンとのペアリングが解除され自動的に充電が開始します。一度ペアリングしてしまえば、デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは必要ありません。
イヤホンの操作感については、背面のハウジング部を軽くタッチ(ノック)すれば受け付けてくれます。
1回タップで再生・一時停止なので、手に持った時などに勝手に再生が始まる事があります。これを改善したい場合、専用アプリの設定から1回タップ機能をオフにする事もできます。
装着感
耳穴に装着しないという点を除けば、スポーツ用のイヤーフック型イヤホンと大差はありません。メガネとも干渉せずフィットしますが、マスクを脱着時は少し面倒くさいです。軽くて装着していても耳への負担が少ないと感じました。
また1mmのチタンメモリースチールワイヤーを採用しているので、長時間装着していても痛みや痒みはありませんでした▼
装着方法は、イヤーフックを耳に巻き込むように装着してゆきます。
最近ではイヤーフック型のイヤホンが見慣れてきましたので、あまり悪目立ちしませんね▼
前から見た様子▼
斜め前から見た感じ▼
イヤホンやヘッドホンを長時間装着していていると、耳の中が蒸れて痒くなる事がありますよね。AirFlow はオープン型なので蒸れるような事はありません。
音質
ドライバーは大型の16.2mm 複合ドライバー。独自の音響構造技術を改良した「 HyperBass アルゴリズム(ハイパーバス)」を採用。これにより、より深く強力な低音を実現し、消費電力を抑えながら、低音のパフォーマンスを上げるとしています。
音の特徴はオープン型にも関わらず音が平面にならず、広がりを持って耳に音が届きます。
ただし対応コーデックもSBSだけで、音楽向けにチューニングされてはいません。
しかしながら、AirFlowは“人の声”がクリアに聞こえる事を目的としているので、ヴォーカルの声は前に出て綺麗に聴こえます。
通話やテレワークなどに使わない時は、マイクを外して音楽イヤホンとして持って出ても楽しめるレベルではあります。
歯擦音が気になる曲、いわゆる「サ行が刺さる曲」を聴いてみましたが、全く問題ありませんでした。
私は移動時に本の朗読サービス「Audible(オーディブル)」でオーディオブックを聴いています。
AirFlowで聞いてみると、ナレーターの声が明瞭にリアルに聞こえます。
同様にラジオもDJの声も目の前に居るような感覚で楽しめます。
人の声専用は音楽用イヤホンとは違いますね。
音切れ・音飛び・音漏れ
長期休みと仕事にメインで使っていました。街・公共交通機関、スーパーマーケット、あらゆるシーンで使いましたが、途切れたり音飛びで気になるようなことはありませんでした。スマートホンに通知が届いた時などは一時的に途切れる事がありました。この程度の途切れは、どのイヤホンでも良くある現象なので気になりませんね。
オープン型なで、音漏れが気になると思います。GoFree2は、音の出口をドライバーユニット先端に配置することで、音漏れも防止する構造になっています。
静かな部屋だと2mくらい離れていてもかすかに聴こえます。屋外や電車では迷惑になる程の音漏れはありません。しかしながら、一般的なカナル型と比べると音漏れはあります。電車で音楽が聞こえないからと、音量を上げるとチャカチャカ音が聴こえます。
通話音質
VoiceCore アルゴリズムにより、音声通話がデュアル チャネル ノイズ キャンセリングが可能となっていあmす。ノイズを最大 50dB まで除去し高音質の通話を実現しています。ケーション。
日常的に電話・LINE通話に使いましたが、クリアに問題なく話ができました。運転中もマイクを使えば、エンジンノイズの全く問題にならずに通話ができます。
まとめ・価格
AirFlowは、会話に特化した素晴らしいチューニングで通話を楽しめます。
UVライトによる除菌が可能なケースというのも珍しいですが、実際に手にしてみると殺菌作業の手間が減って便利です。
ランニングやウォーキング、サイクリングなど、オープン型がスタンダードになってきましたね。
AirFlowは、テレワークやオンライン授業中でも外音が聞こえるのが最大の魅力です。
音楽用のイヤホンとは全く違うチューニングで、声が相互にクリアに届きます。今までAudibleでは何度も巻き戻して聴き直す事がありましたが、ハッキリ聞こえるので聞き逃す事がかなり減りました。
外音を聞くための設計なので、ノイズキャンセリングと対極のデバイスです。外音と上手に付き合いながら会話を楽しむデバイスをお探しなら、選択肢の筆頭にあがると思います。
EMEET AirFlowの価格は、¥24,999(税込)。EMEET公式ショップのほか、Amazon、楽天で購入可能です。
どのECサイトでも3月中は19,999円のセールが開催されています。
※ メーカーさんの方からサンプル品をご提供頂いてのレビューとなります。金銭の授受などはありませんので、公正な視点で製品をレビューします。
タカシ
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