サウンド機器メーカーJPRiDE(ジェイピーライド)から、ANC機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン 『TWS-5 ANC』が発売となりました。
TWS-5 ANCは、ハイブリッド式のANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)機能を実装しており、-28㏈までの周囲の雑音を除去しての音楽鑑賞が可能です。
また環境音をデジタル的に取り込むヒアスルー機能も搭載しています。
イヤホンを装着したままでの会話が可能で、道を歩く時も外音が聞こえるので、車の接近などに対して安全な音楽鑑賞が可能となっています。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
ケース外側のインジゲーターで残量が確認できる
操作レスポンスが良い
とびぬけたANC性能
クリアな通話音質
音楽オフにしてデジタル耳栓としても使える
音が変質しない外音取り込みモード
1回の充電で最高 12時間の使用が可能
IPX5防水で雨や汗をはじく
バッテリー残量を音声で教えてくれる
Qi(チー)ワイヤレス充電に非対応
JPRiDE(ジェイピーライド)は、少数精鋭で運営している日本のメーカーで「ハイブランドに見劣りしない、魅力あるプロダクトだけを低価格で」というコンセプトで製品を開発しています。音質に関しては口コミで定評のあるメーカーです。
このTWS-5 ANCに関しては「U-10,000 最高レベルのノイズキャンセリング」のキャッチフレーズが付いていました。ちなみにU-10,000とは、アンダー1万円のエントリーモデルという意味です。実売価格 6千円の製品でU-1万を最高レベルとは、メーカーの自信を感じますね。気になる製品でしたので、早速購入して1週間使い倒してみました。
TWS-5 ANCスペック
Bluetootthプロファイル | HFP、HSP A2DP、AVRCP |
---|---|
対応コーデック | AAC、SBC |
再生周波数帯域 | 20-20Khz |
最大出力 | 10 db/mW |
音楽再生時間 | 約 12時間 (ANC 7時間) |
Bluetoothバージョン | 5.0 |
有効距離範囲 | 10 m / Class2 |
防水等級 | IPX 5 |
ドライバーユニット | φ 12 mm |
インビーダンス | 28Ω +/- 5% |
感度 @1Khz | 104+/- 3dbB/mW |
マイク | 特性周波数:100Hz-3.55KHz 感度:-29dB+/-3dB |
ノイズキャンセリング性能 | 最大-28dB |
イヤホン充電時間 | 約 90 分 |
ケース充電時間 | 約 90 分 |
バッテリー容量 |
非公開 |
ケース重量 | 約 36 グラム |
ケースサイズ | 約 H 46 x W 68 x D28 mm |
開封の儀
【パッケージ内容】
- TWS-5 ANCイヤホン x 1ペア
- 収納充電ケース x 1
- イヤーピース S/M/L 各 2
- USB-C充電ケーブル x 1
- 取扱説明書などの紙類
取扱説明書は大きな文字で、「ペアリングとは」から凄く丁寧に解説されています▼
製品レビュー
イヤホン本体
TWS-5 ANCは、イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したBluetooth接続のカナル(耳栓)タイプのTWS(トゥルー・ワイヤレス・ステレオ)です。
イヤホン本体は、丸型デザインのいわゆるお団子タイプ。「JPRiDE」のロゴが描かれており、シンプルでいい感じです▼
内側は耳の形に添ったデザインで、フィットしやすく遮音性が高くなっています▼
重さは片側約 5.5グラム▼
イヤーピースを外したベース部は真円形。φは約 5.6mm▼
防水等級はIPX5に対応しています。IPX5は、汗や雨程度の水から防げる防水等級。※ ケースは防水ではありません
チャージケース
充電ケースはコンパクト設計で、ポケットに入れてもポッコリと出ないサイズ▼
リップクリームと並べたサイズ感▼
背中側は充電用のUSB-Cポートが配置されています▼
ケースのサイズは、実測で 奥行 64.5 x 幅 41.6 x 厚さ28.8 ミリ▼
ケースの底には、PSEと技適マークがついています▼
イヤホンを格納したケースの重さは約 47グラム▼
ケースの外側にはバッテリーのインジケーターが3灯ついています。
【電池残量】
- 3灯点灯:満充電
- 左+真ん中点灯:67%以上
- 左点灯+真ん中が点滅:67%以下
- 左が点滅:33%未満
イヤホン充電中は、イヤホンがセットされている側が青く点滅します。
イヤホンはケースに磁気でロックされています。万が一ポケットやカバンの中で開いてしまっても、イヤホンが飛び出して勝手にペアリングされているという事態が避けられます▼
1回の充電で約 12時間の長時間使用が可能です(ANC機能を使用している時は7時間)。ケースの充電回数は仕様にありませんが、2、3回はイヤホンを充電出来ると思います。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は週に1回程度で間に合いそうです。
通話テスト
TWS-5 ANCはイヤホンにマイクが内蔵されており、ハンズフリー通話が可能です。ENC ノイズリダクション ( CVC ノイズリダクションの上位技術 )を搭載し、クリアな通話音声が相手に届くとしています。
discordでチャットしながら、知り合いとオンラインゲームしてみました。ゲーム音にかき消される事なく声が相手に届きました。
また外に持ち出して、通話しながら買い物しましたが、スマートホンの音声通話と遜色のない自然な会話が可能でした。
声の変質もありません。音声通話する上でのストレスは全く感じませんでした。在宅ワークで使えるレベルの音質です。
使い方
操作方法
イヤホンの背中側がタッチセンサーとなっており、タップの回数と長さで音楽・通話の操作を行います
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
1回タップ | 音量下げる | 音量上げる |
2回タップ | 再生 / 一時停止 | |
3回タップ | 前の曲へスキップ | 次の曲へスキップ |
1.1秒間長押し | 外音取り込み/ANC/ANCオフ 切替え |
音声ガイド起動 Siri, OKグーグルなど |
通話 | ||
1回タップ | 通話 | |
2回タップ | 電話を切る | |
1.1秒間長押し | 通話拒否 |
※ リセット方法:ケースにイヤホンを戻して、左右のイヤホンボタンを同時に5回タップ
操作・装着感
操作性について
充電ケースの蓋を開ける事でイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
ケースを開けてイヤホンを耳に装着した直後に「コネクテット(接続済)」「バッテリーフル」の音声ガイダンスが流れます。少しモタつくと聞き逃しますね。ちなみにバッテリーの残量を伝える音声は Full(満タン)とLow(少ない)。
またケースに戻してフタを閉めると、ペアリングが解除されて自動的に充電が開始されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは一切必要ありません。何度も出し入れしていますが、接続トラブルはありません。
イヤホンの操作に関しては、ボタンクリック式では無くタップ式となっています。TWS-5 ANCは、タッチレスポンスが良く、タップのリズムも難しくありません。すぐに慣れると思います。ちなみに0.6秒以内に操作するとありますが、それほど忙しくもありません。
装着感
形状の丸みが耳の内側の形にフィットします。走ったり飛び跳ねても全くズレません。1日装着したまま過ごしましたが、耳と完全に一体化したようで落ちたり緩んだりする事はありませんでした。また、耳への負担も少なく、痛みや違和感も感じませんでした。
耳の模型に装着しても、耳の形に完全にフィットしますね▼
正面から見ると少し飛び出して見えますが、今時のイヤホンのスタンダードなデザインなので違和感はありません▼
音質
φ12mmのDynamic ドライバを採用しており、音響エンジニアによるチューニングにより、全ての帯域でクリアに、パワフルでバランスの良いサウンドがウリの音質です。
高音から低音域まで、バランスよく綺麗な癖のない音質です。低音はズンズンと脳を揺らすような強調した音ではなく、ディテールをしっかりと活かした弾むようなドラムやベース音が楽しめます。欲を言えば、もう少し抜けと広がりのある音がだったら良かったのですが、気になる程ではありません。
中音域が強いので、ヴォーカルが楽器に負けずに前に出て際立っているのが印象的です。
ポップスやアニソンでヴォーカルを楽しめますし、立体音響で遊んでいるようなEDMなんかも気持ちよく聴けました。
音切れ・音飛び・遅延
しばらくの間、日常的に持ち歩いてテストしてみました。朝の人混みで途切れた事がありましたが、すぐに復帰するので気になる程ではありません。
また左右のイヤホンの接続も強固で、右耳側を手で覆っても左側のイヤホンが切れる事もありません。
遅延に関しては、動画を見ていても人の声と口の動きはほぼ一致しています。よくよく見るとコンマ何秒遅れているのかな?程度です。
ノイズキャンセリング、アンビエント機能
アクティブ・ノイズ・キャンセリング(ANC)
TWS-5 ANCは、外の騒音を抑える ANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)機能が実装されています。
採用しているANCの方式は、ノイズと逆位相の音を再生して打ち消す「フィードフォワード方式」と、イヤフォンの内側に搭載したマイクでノイズを拾って、ノイズと音楽を足したものの逆位相を作る「フィードバック方式」を組み合わせたハイブリッド型です。
通常、エントリーモデルのイヤホンでは「フィードフォワード方式」のみを採用している場合がほとんどで、ハイブリッドタイプは貴重です。
左側のイヤホンを1.1秒間長タップする事で、 アンビエントON ➡ノイズリダクションON ➡ ノーマルモードの順で切り替わります。なお、各モードは、英語音声で確認できます。
エントリーモデルのTWSなので、ノイズキャンセリングのノイズ(騒音)をキャンセル(打ち消す)性能は、低音域に限られています。エアコンの音や、車のエンジン音などの低周波数のカット率は非常に優秀でした。低音に関しては、地下鉄で静けさを感じられるほどに強力です。
最大28dbまでの音量の雑音をカットしてくれます。ちなみに騒音の目安は 40dbで静かな住宅街レベルの騒音です。28dbまでの音量に対応では、効果が薄そうに感じますが、指で耳を塞いだレベルで騒音を消してくれます。ANC機能に自信を持っている端末だけあって、エントリーモデルの中では群を抜いたノイズキャンセリング性能だと思います。音楽を止めてANC機能だけをオンにすると、デジタル耳栓として使える程の性能があります。
ノイズキャンセリング機能の対応周波数は公表されていません。他のノイキャンイヤホンと聞き比べてみると、恐らく上は500Hz程度までの周波数に対応していると思われます。ちなみに500Hzは、男性の話し声と言われています。
ちなみにSONYなどのハイエンドモデルのANC機能は、雑音抑制周波数 40Hz~1,500Hz程度です。
ノイズキャンセリング時の音質に関しては、音が変質したりする事が無く自然に聴けます。またANCでホワイトノイズが入る機種も多いですが、ホワイトノイズは感じませんでした。
アンビエント機能(Ambient)
同社ではヒア・スルー機能と呼んでいますが、イヤホンの音声ガイダンスは、一般的な「アンビエントモード」と流れます。
外音取り込み機能(アンビエント)は、イヤホンを外す事なく環境音をデジタル的に聞き取る機能です。
概してアンビエント機能は、音の取り込み時にデジタル割れしたり環境音が変質しがちです。またシャーというノイズが混ざる機種もありますが、TWS-5では自然な音で耳障りとな音とは感じませんでした。イヤホンにパンチ穴を開いたような感じで、外の音がスルーして聴こえるようになります。
用途としては、音楽を一時停止してアンビエントモードにすると、イヤホンを装着したまま会話ができます。買い物のレジの時に使ってみましたが、「レジ袋は必要ですか?」という会話も聞き取れました。
また散歩の時などに、アンビエントモードで音楽を聴くと、車の接近なども分かり安全に音楽鑑賞できます。ちなみにこのモードを使っても、外音を取り込みながら安全に音楽を聴くには、ある程度音量を下げる必要があります。
また技術の性質上仕方ないのかと思いますが、風が強い日は風切り音が気になって使えない機能です。
まとめ・価格
TWS-5 ANCのキャッチフレーズ “U-10000クラス最高のノイズキャンセリング機能” は大げさな売り文句では無いと思います。
エントリーモデルのANC機能搭載のTWSを大量に視聴してきましたが、トップクラスだと思います。
特に通勤通学の電車で音が気になる人や、ざわざわしたカフェで集中して仕事をしたい人などにはお勧めです。
エントリーモデルのANC機能は、おまけ程度の機能ですがTWS-5は本格的です。SONYやBOSSなどのハイブランドのANCをお考えの方でも、入門機として体験してみるには丁度良いモデルだと思います。音に関してはハイエンドモデルには到底及びませんが、エントリーモデルとしては平均以上の音質だと思います。
TWS-5 ANCの価格は¥5,980。Amazon・楽天にて購入可能です。
タカシ
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