中国の音響ガジェットメーカーCOUMI より、完全ワイヤレスイヤホン 『COUMI TWS-834A』が発売となりました。
TWS-834Aは、エントリーモデルのインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン(TWS)。搭載チップセットのAiroha製 AB1532 による MCSync技術により、左右のイヤホンが安定した接続を確立し、音飛び・音切れによるストレスから解放してくれます。
また環境ノイズキャンセリング(ENC)機能搭載の4つのマイクを搭載しているので、雑音を除去したクリアな音声通話を実現しており、Zoom、Skypeなどを使ったテレワークやオンライン授業にも使えるレベルのTWSです。
手元にやって来ましたので、数日間 一緒に生活してみました。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
IPX7防水でがっちりガード
MCSyncで接続が途切れ難い
4マイクでクリアな音声通話
ケースのバッテリー残量が4LEDで表示
1回の充電で最高 5時間の使用が可能
イヤホンからフル音楽操作が可能
Qi(チー)ワイヤレス充電に対応
aptXコーデック非対応
COUMI TWS-834Aスペック
今回はメーカーの方から、レビュー用にサンプルをご提供頂きました
イヤホンタイプ | インナーイヤー型 |
---|---|
チップセット | Airoha AB1532 |
Bluetootthプロファイル | HFP、HSP A2DP、AVRCP |
接続方式 | TWS MCSync |
対応コーデック | AAC / SBC |
再生周波数帯域 | 20Hz – 20 KHz |
音楽再生時間 | 約 5時間 |
Bluetoothバージョン | 5.0 |
防水等級 | IPX 7 |
ドライバーユニット | φ12.5 mm |
感度 | 98±3dB |
インビーダンス | 不明 |
ノイズキャンセリング | なし |
イヤホン充電時間 | 約 1.5 時間 |
ケース充電時間 | 約 1.5 時間 |
バッテリー容量 |
ケース:720 mAh イヤホン:35 mAh |
ケース重量 | – |
イヤホン重量 | 約4.8g(片側) |
ケースサイズ | – |
開封の儀
【パッケージ内容】
- COUMI TWS-834Aイヤホン x 1ペア
- 収納充電ケース x 1
- USB-C充電ケーブル x 1
- 取扱説明書などの紙類
取扱説明書はマルチ言語形式。もちろん日本語でも詳しく解説されています▼
製品レビュー
イヤホン本体
イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立した Bluetooth 接続のインナーイヤー(インイヤー)型のTWSです。
イヤホン本体は、Appleの AirPods に代表されるスティックタイプの”耳うどん型”
艶消しブラックでシックなデザインです▼
スティック部に「COUMI」のロゴマーク▼
イヤホンのグリル部などの寸法は、インナーイヤー型の平均的なサイズ▼
市販の AirPods 用のイヤーピースもピッタリ合いました▼インナーイヤー型にイヤーピースを付けるのは少し不思議ですが、インナーイヤーが耳に合わなくてズレてしまう人は改善される事があります。
またインナーイヤーの装着感が苦手な人や、痛い人にもお勧めです。百均でも販売しています。イヤーピースを装着すると、密閉感が上がって低音の鳴りも強くなります。
重さは実測で片側 約 4.8グラム▼
AppleのAirPosdsと並べるとほぼ同じサイズ▼
防水等級
IPX7の防滴仕様。15 cm ~ 1 mの水中に30分間浸かっていても大丈夫という仕様です。
シャワーを浴びながらでも使えるレベルです。実際には、汗や雨の中でのアウトドアスポーツ程度の使用が推奨されているようです。
※ ケースは防水ではありません
チャージケース
充電ケースは最近のトレンドタイプと比べると少し大きめ。ポケットに捻じ込むと少しポッコリするかも。
本革のストラップがついています▼
充電ポートはUSB-C。ケースにはLED 4灯のバッテリーのインジケーターが付いています。それぞれ25%刻みでケースのバッテリー残量を表示します。
置くだけで充電できる Qi(チー)ワイヤレス充電にも対応しています▼
ケースのサイズは、実測で 幅・奥行 67.6 x 厚さ29.2 ミリ▼
ケースの底にPSEと技適マークがついていました▼
イヤホンを格納したケースの重さは約 73グラム▼
イヤホン充電中は両サイドのLEDが点灯し、左右それぞれのイヤホンが充電中である事が確認できます▼
イヤホンはケースに磁気でロックされています▼
イヤホンはフル充電で約 5時間使えます。ケースに戻しての充電を含めると合計 32時間。通勤・通学程度(1日3-4時間)しか使わないのであれば、ケース本体への充電は週に1回程度で間に合いそうです。
また10分間の充電で約60分の再生が可能となる急速充電に対応しています。イヤホンのバッテリーが無くなっても、10分間だけ待てば良いのは嬉しいですね。
通話テスト
TWS-834A はイヤホンにマイクが内蔵されており、ハンズフリー通話が可能です。
両方のイヤホンにマイクが2つ(合計4基)実装されており、環境ノイズキャンセリング(ENC)機能により、自分の声と雑音を分離しノイズをカットした快適な会話を可能にしています。
実際にZoom でオンラインチャットで使用しましたが、自然な音質と音量でストレスなく会話ができました。とにかく自分の声が大きくハッキリと聴こえます。在宅ワークで使えるレベルだと思います。
また外に持ち出して、散歩しながら通話してみました。騒音が大きい大通りでは厳しいですが、店内や静かな住宅街では問題なく会話ができました。
使い方
操作方法
イヤホンからの操作は、ハウジング部を軽くタッチすれば受け付けてくれます▼
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
1回タップ | 音量下げる | 音量上げる |
2回タップ | 再生 / 一時停止 | |
3回タップ | 前の曲へスキップ | 次の曲へスキップ |
1秒間長押し | 音声アシスタント Siri、OKグーグル起動 |
|
通話 | ||
2回タップ | 通話/電話を切る | |
3回タップ | 通話切替 | |
1秒間長押し | 通話拒否 |
※充電ケースのリセットボタンを長押しすることで、初期状態(工場集荷状態)になります
操作・装着感
操作性について
充電ケースを開けるだけで電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
電源が入ると「パワーオン」➡デバイスに接続すると「コネクテット」の順でイヤホンから音声が流れます。しかしケースを開けた瞬間から接続されるので、急いで耳に装着した時くらいしか聞く機会はないと思います。
使い終わった時は、ケースに戻すと自動的に充電が開始され、蓋を閉めるとペアリングが解除されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスや手間はありません。
装着感
COUMI開発チームは、アジア人の耳の形状を徹底的に研究して、エルゴノミクス(人間工学)を追求したデザインとしています。
ジョギングにも持って行きましたが、しっかり耳に馴染んで落ちたり緩んだりする事はありませんでした。
私は長時間装着していても違和感や痛みは感じませんでした▼
正面から見ても外方向へは出っ張りがありません▼
音質
TWS-834Aの音質の特徴は、中音域が際立っていてボーカルの声が前に出てくるような印象です。曇りや篭りが無く、音に透明感があります。
インナーイヤー型のイヤホンは、形状的に遮音性が低いので低音域が苦手という特性があります。TWS-834Aも低音域が苦手なので、脳が揺れるようなEDMのキックを楽しみたいとう方には向きません。
また音圧も少し弱めで、インナーイヤー型なので音量がどうしても上がってしまいますが、それでも電車や交通量の多い通りでは、掻き消されてしまい音が遠く感じます。
しかしながら聴きたい低音が出ていないというような事はなく、AppleのEarPodsなどのインナーイヤー型の独特のソフトな音が好きな人には気にならないと思います。
エントリーモデルのイヤホンとしては音の解像度もソコソコあり、音に不自然さが無いので、アコースティック、クラッシック、アニソン、ポップス、何でも苦手なジャンルが無いと思います。
イコライザー
専用のアプリ「COUMI EQ App」をインストールする事で、EQ(イコライザー)で周波数帯域の調整が可能です。
イコライザーは、POPS、フォーク、JAZZ、ROCK、Classicのプリセットが予め用意されています。セットするプリセットで随分と音が違いますので、一度試してみるよ良いでしょう。
また音域チェック用の「聴覚テスト」を実行すると、自分に最適な音質を自動調整する事が可能です。
「聴覚テスト」は、各音域で発せられるビープ音を聴き取り、自分に聞こえた回数を1回、2回、3回、聞こえないを選んでタップして回答します。全て終わると自分の耳向けにチューニングされたプロファイルを適用する事ができます。
音切れ・音飛び・遅延
数日間、常に携行して暮らしていました。そこそこ混雑した雑踏でも、途切れたり音飛びは一度も感じませんでした。
動画を観て遅延のテストをしてみました。大画面テレビで動画を観ると、人の口の動きと音(声)がほんのコンマ何秒くらいズレる程度です。
じっと口元を見つめていないと分からない程度で、鑑賞するには気にならないと思います
音にシビアな音ゲーやFPSなどでない限り、ゲームでもある程度は使えるレベルの遅延だと思います。
左右のイヤホンがそれぞれ直接スマートフォンに接続し、各イヤホン同志の(親機,子機間)の転送がなくなることで、遅延が低減されます。
また、接続の効率化により省消費電力化と音質の向上、低遅延などを実現しています。
まとめ・価格
ノイズキャンセリング機能が付いていませんが、もともと遮音性の低いインナーイヤー型には向かない機能だと思います。苦さを消すために砂糖を入れるようなもの?ノイキャン機能を享受したい人は、カナル型一択だと思います。
カナル型の閉そく感が苦手な人や、ライトな音楽鑑賞がしたい方にはコストパフォーマンスも高く、良いインナーイヤー型イヤホンだと思います。
低価格モデルにも関わらず、Qiワイヤレス充電に対応しており、何よりマイクのクリアな会話が印象的でした。
もちろんイヤホンとしての音質も、低価格モデルとしては十分以上に鳴っていると思います。
TWS-834A の価格は¥3,699。Amazonにて購入可能です。記事執筆時は、楽天やヨドバシカメラなど他のECショップでは取り扱われていないようです。
タカシ
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