先日、Apple Store に立ち寄った時、気になっていた「 Apple Watch SE(44mm / Wifiモデル)」を衝動買いしてしまいました。
Apple Watch SE Series は、低価格で機能をしぼった エントリーモデルの Apple Watch です。
低価格モデルとは言え、プロセッサに AppleWatch 5 シリーズと同じ S5 System in Package(SiP)デュアルコアプロセッサを採用しており、Apple Watch Series 3 の最大2倍という驚異的な高速パフォーマンスを誇っています。
それでいて価格は税抜き2万 9800円〜。とお手頃価格で購入が可能な高コスパのモデルです。
何の機能が省かれているのか気になると思いますので、同時に発売された Apple Watch 6 シリーズとの違いも併せてご紹介します。
発売が2020年 9月なので出遅れ感はありますが、実際に何ができるかに重点を置いてレビューしてみます。
ページコンテンツ
Apple Watch SEスペック
スペック紹介のついでに Apple Watch SE / 6 の比較を表にしてみます▼
※ マーカー表示の項目は異なるスペック
Apple Watch SE | Apple Watch 6 | |
---|---|---|
モデル | GPSモデル GPS+Cellularモデル |
|
常時表示 | × | ○ |
ディスプレイサイズ | 40/44mm |
|
プロセッサ | S5 | S6・U1チップ |
デジタルクラウン | 触覚的なクリック感に対応 | |
バッテリー駆動時間 | 最大18時間 | |
内部ストレージ (GPSモデル) |
32GB |
|
内部ストレージ (GP+Cellularモデル) |
32GB |
|
防水機能 | 50メートルの耐水性能 ( ISO規格22810:2010 ) |
|
WIFI | 802.11b/g/n 2.4GHz |
802.11b/g/n 2.4GHz、5GHz |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
eSIM対応 | ○ | ○ |
ApplePay | ○ | ○ |
GymKit | ○ | ○ |
血中酸素濃度センサー | × | ○ |
心電図機能 | × | ○ |
心拍センサー | 第2世代の光学式心拍センサー | |
GPS内蔵 | ○ | ○ |
常時計測の高度計 | ○ | ○ |
転倒検出 | ○ | ○ |
スピーカー | ○ | ○ |
緊急通報 | ○ | ○ |
ジャイロ | ○ | ○ |
環境光 | ○ | ○ |
ノイズ測定 | ○ | ○ |
重さ(GPSモデル) | 40mm:30.49g 44mm:36.2g |
40mm:30.5g 44mm:36.5g |
厚さ | 10.4mm |
|
素材 | アルミニウム |
アルミニウム ステンレススチール チタニウム |
最安価格 | 29,800円~ | 42,800円~ |
Series 6との違い
「Series 6」のプロセッサー「S6 SiP」は、SEに搭載されている「S5 SiP」と比べて処理性能が 20%向上しています。
また「Series 6」は、「Series 5」にて搭載された「心電図機能」と「第2世代の光学式心拍センサー」に加えて、「血中酸素ウェルネスセンサー」を搭載していますが、SEでは「ECG(心電図モニター)」「血中酸素ウェルネスセンサー」機能がありません。
もともとの Apple Watch は、手首をあげた時のみディスプレイが表示される仕様でしたが、Series 5 からはディスプレイが常に見える「常時点灯機能」が追加されました。しかしながら「SE」は常時点灯モードも省略されています。
その他にも筐体の素材や Wifi など細かい違いはあります。
素材・カラーバリエーションに関してもSE は限定的です▼
Apple Watch SE | Apple Watch 6 | |
---|---|---|
アルミニウムケース (GPS + Cellularモデル) |
|
|
アルミニウムケース (GPSモデル) |
|
|
ステンレススチールケース (GPS + Cellularモデル) |
X |
|
チタニウムケース (GPS + Cellularモデル) |
X |
|
SEはシルバー / スペースグレイ / ゴールドの3色▼
開封レビュー
- Apple Watch 本体
- 磁気充電ケーブル
- バンド(M/L)
- 簡易取説など紙類
筐体レビュー
背面は、セラミックとサファイアクリスタル裏蓋。ここが心拍センサーになっています▼
側面片側には、竜頭(リューズ)風の「デジタルクラウン」と「サイドボタン」を配置▼
逆サイドはスピーカーを配置▼
セットについてくるのは「磁気充電ケーブル」のみで、USBアダプタは付属していません▼
充電台にはピタッとくっつきます▼
サイズについて
42mmサイズがあれば欲しかったのですが、42mm モデルがあったのは Series 3まで。SEは40mmと44mmしかありません。
40mmモデルは女性向けと思っていましたが、店員さんによると男性でも40 mmの方が人気があるようです。
私は手首が細い方ですが、44mmの方を選びました。40mm と 44mm を比べてみても、操作性や見やすさに差があるとは感じませんでした。
初期設定について
AppleWatch に表示される QR コードを iPhone のカメラで読み取るだけ。初期設定は簡単です。
インストールするアプリや、もろもろをウイザード形式で進めれば設定完了。
ウォッチフェイスを決めて、コンプリケーションを埋め込めば自分なりのフェイスが完成▼
機能の使用レビュー
Apple Pay
ApplePayは、クレジットカードを登録してiDを使っています。AppleWatch では、サイドボタンを2回クリックすると ApplePay が表示されます。
後はリーダーにかざすだけでOK!
AppleWatchでApplePayを使う時は、パスワード設定が必要です。しかし腕にはめた時に一度だけ認証すれば、後はApplePayの支払い時も不要です。
これは、支払いの度に毎回認証が必要な iPhone より遥かに効率的で気に入りました。
モバイルSUICA
「モバイルSUICA」は、iPhoneに登録しているカードを共有できません。iPhoneに登録しているカードをAppleWatchに移行するか、新たにカードを発行する必要があります。
共有を可能にしてしまうと、定期もiPhone と AppleWatch(セルラーモデル)で別の人が使えてしまい具合が悪いのでしょうね。
AppleWatch は、手ぶらでランニングに出かけた時に役に立つので、カードを新しく追加しました。スキー場など、SUICA 払いの所が多いので、AppleWatch が活躍しそうです。
AppleWatch でもエクスプレスカード機能も使えるので、ApplePayの起動やカード選択の手間が不要。直接かざすだけで運賃が支払えます。
ワークアウト
散歩している時、Apple Watch 画面に「ウォーキングしていますね。計測をスタートします?」的な通知が表示されました。
スタートを忘れてワークアウトを始めても、時計が教えてくれます。細かい気配り機能が素晴らしい。
その後、サードパーティー制のランニングアプリ「 Adidas Running」を使ってみました。GPS内蔵なので、ペアリングした iPhone を携帯せずに屋外でワークアウトを行っても、距離や速度、経路の正確な情報が記録されました。
Apple Watch で転倒検出機能
転倒検出機能では、着用者が転倒した場合にそのことを検知し、手首を叩いてくれるほか、警告音を鳴らし、画面にメッセージを表示してくれます。そのまま緊急通報する事もできます。
あまり活用されていない機能ですが、私はこの機能に期待しています。数年前に雪山で単独行の時、滑落した経験があります。その時は大怪我していなかったので、う回路を探して何とか崖を上って生還できました。
その日は、もう他の登山者が登ってくる事が期待できない時間でした。う回路が無い崖だったり、スマホが取り出せない大怪我していたと考えると本当に怖いです。
私が動けなくなっていても警告音が鳴っていれば、登山道を歩いている人に聴こえるかもしれません。
音楽視聴
私は音楽サービスは「Spotify(スポティファイ)」 のサブスクプランを契約しています。Apple Watch に Spotify のアプリをインストールすると、音楽操作の他にもプレイリストやお気に入りの再生、曲の選択などが可能です。ポケットに iPhone を入れたままでも自由に音楽が選択できます。
また昨年のアップデートで、Apple Watch単体での Spotify 視聴も可能になりました。
しかしながら Apple Watch に曲をダウンロードしての「オフライン再生」には対応していません。「オフライン再生」できる音楽サービスは、「Appleミュージック」のみです。やはり自社のアドバンテージは、最大限に活かしますね。
現在スポティファイのファミリープランなので、Apple Music に入り直すか家族で話し合う必要がありそうです。
LINE / メール / Twitter
LINE はアプリを入れると普通に読めますが、販売されているスタンプは見る事ができません。返信に関しては、デフォルトスタンプの一部と定型文が用意されています。
一応自由文も送る事ができますが、音声入力なので外出先だと少し恥ずかしいかも。
メールは、iPhoneのメールアプリに登録しているメールアドレスは全て送受信可能です。こちらもメールの作成は、定型文か音声入力です。
Twitter は、AppleWatch 用の公式アプリが無いので「Chirp for Twitter」というサードパーティー製アプリを使っています。
無料でもタイムラインや「いいね」、最近のリプライの確認、「急上昇トレンド」の上位 5位までの閲覧が可能です。
課金要素は、ダイレクトメッセージの閲覧・返信やツイートの新規投稿、引用リツイート、リプライが可能になります。
サブスクリプションでは無く買い切りで安いので、課金は必須ですね。
「コンプリケーション」に設定しておくと、最新のツイートの8文字程度がウォッチフェイス上で読めて面白いです。
遠隔カメラ操作機能
iPhone のカメラを遠隔操作してシャッターを切る機能。
AppleWatch から一発で操作が可能になりますので、自撮りに便利そうです。
睡眠記録
規則正しい生活を送っているなら、睡眠管理機能が意外と便利です。朝はプルプルとバイブで起こしてくれます。
バッテリーの持ちについて
バッテリーは最大 18時間とありますが、あまりいじらなければ 2日近く持ちます。
私は毎日、ワークアウトや散歩で音楽を聴いたりしますので、ちょうど24時間強です。
[GPS + Cellular]と[GPS]モデルの違いについて
[GPS + Cellular]モデルは、Apple Watch 単独で通信が可能なモデルで、別途携帯キャリアとの契約が必要です。iPhone が近くにない状態でも Apple Watch の機能の多くを利用する事が可能です。
メッセージ送受信、マップで道を調べる、電話、LINE アプリなど、Apple Watch 単体でも可能となります。
一方、GPS モデルは、iPhoneが近くにないと使えない機能が多いですが、Apple Pay での買い物は可能です。また、ワークアウトアプリを使えばオフラインマップも参照する事ができます。ちなみに Google マップもオフライン利用はできません。
Apple公式サイト:iPhone が近くにない状態で Apple Watch を使う
Apple Watch レビューまとめ
何ができる?
Apple Watch は、アプリを入れて何ができるというよりは、iPhone の通知を手元で確認できるようになるのが便利なデバイスです。
iPhoneを取り出さずとも、メールやSMS、LINE は簡単な返信ができるのがありがたいです。
ゲームや動画再生中は、iPhone 画面を切り替えたくないですからね。もし自分が学生や会議の多い会社なら、Apple Watch は絶対に欲しいと思います。
また 細かい音楽操作ができるのも嬉しい。iPhone を持たずにジョギングに行けますし、ワークアウト管理、睡眠管理などは必要というより楽しい♪
タイマーやリマインダーは、iPhone 画面で見落としてしまう事がありましたが、Apple Watch だとプルっと手元で振るえるので確実ですね。
Apple Watch SE /6 の性能差について
処理性能は Apple Watch SE で全く不満がありません。もしも Apple Watch 6 を買うなら、アルミケースは無いですね。チタンかステンレスモデルが欲しいです。
しかしながら実際のところ SE に実装されていない機能「ECG(心電図モニター)」「血中酸素ウェルネスセンサー」を私が使うとは思えません。使ったとしても面白半分で最初の1回程度。数日で機能が実装されている事も忘れるでしょう。
ディスプレイの常時点灯機能も不要だと思っていましたが、つり革で腕を見ても時間が分かりません。腕を縦にしている時は、何をしても画面が点灯しないのがイライラします。またウトウトしていて腕をチラッと見た時にも画面が真っ暗。
手首を持ち上げる動作が億劫な事が何度かありました。少し羨ましい機能ではありますね。
それでも、Apple Watch 6との価格ほどの性能差があるとは感じません。Apple Watchも熟成してきましたので、 「SE は Apple Watchデビュー」には丁度良いモデルだと思います。
タカシ
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