中国メーカー Xiaomi が出資した会社「Black Shark Technology(黒鲨科技)」から、ゲーミングスマートフォン『 Black Shark 2 Pro』が発表されました。
この端末は「Black Shark 2」のマイナーアップグレード版となります。Qualcomm 社の最新のSoCのSnapdragon 855+とストレージにUFS 3.0を採用し、デザインも少し改良加えています。
Black Shark 2 Proスペック
【Black Shark 2 Pro 仕様】
OS | JoyUI Android 9.0ベース |
---|---|
SoC | Qualcomm Snapdragon 855+ |
GPU | Adreno 640 |
ディスプレイ | 6.39 インチ 2340 x 1080 Pixcels AMOLED |
RAM | 12 GB |
ROM | 128 GB / 256 GB UFS 3.0 |
カメラ | フロント: 20.0MP リア: 48.0MP + 13.0MP |
microSD スロット |
なし |
SIM | NanoSIM + NanoSIM DSDS対応 |
認証方式 | 指紋 / 顔 |
Wi-Fi | 802.11 b / g / n / ac |
Bluetooth | 5.0 |
バッテリー | 4,000 mAh Quick Charge 4.0対応 |
対応バンド | 3G WCDMA: B1 / B2 / B5 / B8 TD-SCDMA: B34 / 39 4G FDD-LTE: B1 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 TDD-LTE: B34 / 38 / 39 / 40 / 41 CDMA / EVDO BC0 |
インターフェイス | Micro-USB |
防水 | IP68 |
サイズ | 163.61 x 75.01 x 8.77(9.57) mm |
重量 | 205 g |
その他 | NFC / GLONASS / BEIDOU / ガリレオ |
筐体レビュー
ディスプレイなどの基本的な仕様はあまり変わっていません。
2340 x 1080ドットの6.39インチの有機EL(AMOLED)ディスプレイ。アスペクト比19.5:9の縦長画面の非ノッチスクリーンです。
画面タッチの反応速度が、BlackShark 2の 43.5msから34.7msへと短縮しています▼
Black Shark 2では、1680万色を超える色を生み出すデュアルRGBライトが付いていましたが、BlackShark 2 ProではRGBライトを端末サイドに2つ追加配置しています。このライトは、ゲーム内のエフェクトや音楽、ダンスと同期させ、ゲームやエンターテイメント没入型を深めます。
カメラ
カメラ構成は、メインにソニーのイメージセンサーIMX586 採用の4,800万画素(F1.75)レンズと、サブには2倍望遠カメラ1,300万画素(F2.2)のデュアルレンズ仕様。フロント(セルフィーカメラ)は、2200万画素を搭載しています。
搭載しているソニーの積層型CMOSセンサー「IMX586」は、1/2インチ4800万画素という超高解像の積層型CMOSセンサーで、スマートホンが苦手な望遠域・ズームを画素数で補う事ができてしまいます。1/2インチに4800万もの画素が並ぶ 0.8μm画素ピッチなのでデジタルズームを掛けても被写体がクッキリ写ります。また写真解像度は 8,000 × 6,000ピクセル、4K 90fps、フルHD 240fpsの動画も撮影可能です。
内部性能レビュー
SoCにはクアルコムの新型高性能チップセット「Snapdragon 855 Plus」を搭載しています。スナドラ855+は、Snapdragon 855と比べてCPU性能は約6%、GPU性能は約13%の性能向上しています。
スナドラ855+のAntutuベンチマークの総合スコアは、約37万~40万としていますが、このBlackShark 2 Plusでは500,610ポイントを叩き出したとしています(ソース: Gsmarena)
バッテリー容量は4,000 mAhで、27 Wの急速充電サポートしています。ストレージもUFS2.1からUFS3.0規格に変更されたことで、より高速な読み書きが可能となりました。
ブラックシャークシリーズ独自の「液体冷却システム」は健在で、液冷プレートとチューブが付属する最新の液体冷却3.0システムを採用しています。
ゲーム中の電話やLINE通知などを無視する専用ゲームモードに加え、端末の状態をリアルタイム表示する「オーバーレイモード」が追加され、ゲームプレイに特化したゲーミングスマートホンに進化しています。
また車のエンジン音や銃の発射に合わせて振動するバイブレーション機能も搭載されています(対応ゲームのみ)
ゲーム中にゲームのセッティングドック機能が搭載されており、ゲーム専用のメニューバーを呼び出して通話拒否・通知などの独自設定が可能です。またフレームレートやシステム温度などのリアルタイムデータをオーバーレイ表示する機能も搭載されています。
マルチタッチスクリーン
Black Shark 2シリーズでは、iPhoneの3D Touchと同様の感圧式のディスプレイを採用しています。この感圧ディスプレイの最大の特徴は、2点同時に操作する事が可能で、画面左右に置いた指を同時に感圧操作する事ができます。
この機能はゲームをプレイする時には、アナログコントローラーのような役目を持たせる事を可能とします。例えばFPSゲームでは、左側を十字キーとして操作しながら、右側でエイムを定め、左指を押し込むことで射撃といった操作することができます。
対応バンド / SIM
Black Shark 2はDSDS(デュアルSIM / デュアルスタンバイ)に対応しており、SIMカード2枚挿しでの運用が可能です。
SIMカードスロットにMicroSDカードは挿せません▼
ドコモ:プラチナバンド4G帯の Band19、および3G帯のプラスエリアバンドB6に対応していません。そのため山間部や郊外エリアでの使用は難しい地域がありますが、主要バンド4G帯のB1, B3に対応していますので街中での使用では問題ありません。
SoftBank:バンド(LTEバンド1,3,8 / WCDMAバンド1,8)にも対応していますので、日本国内でも快適に使えます。
AU:AUのSIMを挿しての使用は対応していません。
3G WCDMA:
B1 / B2 / B5 / B8
TD-SCDMA:
B34 / 39
4G FDD-LTE:
B1 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8
TDD-LTE:
B34 / 38 / 39 / 40 / 41
まとめ / 価格
Black Sharkシリーズのゲーム機能には、電話やLINEの通知を無視できる「SHARK SPACEモード」が実装されています。またゲームを起動と同時にメモリーやキャッシュをクリアしますので、即時にゲーム環境が作り上げることができてしまいます。
考えうる限りの技術を詰め込んだハードに加え、ソフト面でもゲームを快適にプレイする事に特化した端末に仕上がっています。
中国国内での「Black Shark 2 Pro」の発売日は8月2日から、カラーバリエーションはブラックとシルバーのほか、ブルー、オレンジ、パープルの5色が用意される予定です。
価格は12GB / 128GBモデルで2,999人民元(435ドル)。12GB / 256GB版は3,499人民元(508ドル)と驚きの価格設定です。
ただしグローバルモデルの発売時には、チャイナモデルに比べて1万円程度高くなる事が予想されます。
発売されたらECサイトではクーポンが発行される事が多いので、購入前はチェックしてみて下さい。
タカシ
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