Kindle Fireを含めAndroid端末で自炊マンガを読む時には不動の定番アプリ「Perfect Viewer(パーフェクト・ビュワー)」を使う事が常識になっています。
多機能で直観的に使えるので、個人的にはiOS版のコミックビューワを含めてもキング・オブ・漫画用ビューアだと思います。
「Perfect Viewer(PV)」は超多機能なので、どの設定が最適解なのか分かり難いです。しかしながら、必須の基本設定をセットして、必要機能を理解するだけで驚く程快適にコミックを読む事ができるようになります。
カスタマイズする事で、スマホやタブレットに合わせて自分なりの使い方ができるのもPVの魅力です。
そこで今回は「Perfect Viewer」の機能や使い方、お薦めの初期設定などを徹底的にご紹介します。
初心者は必見!長年使っているユーザにとっても「今更聞けないPerfectViewer」として便利機能が新たに発見できるかもしれません。
2024年 2月追記:Perfect Viewerのアップデートで、設定やインターフェイスが変更となりました。加筆修正しました。
ページコンテンツ
本体・プラグインのインストール
アプリ本体とは別に、必要に応じてプラグインをインストールして準備する
Perfect Viewer
開発:Rookie001
無料
kindle版:ダウンロード(299円)
Perfect Viewer PDF&DJVUプラグイン
開発:Rookie001
無料
Perfect Viewerファイルソースプラグイン
開発:Rookie001
無料
本棚設定
PerfectViewerの「本棚」は、ローカル、LAN上のフォルダを指定する事で、あらゆる場所に置いてある本(フォルダ)を一元的に管理する事ができるようになる機能です。
本棚から右上のメニューから「本棚フォルダ管理」を開き「+」をタップ▼
端末内や外部ストレージ(MicroSDカード)のマンガを収納したフォルダを指定して「OK」▼
LAN内のPCやNasのフォルダを追加する場合には「Lan」を選択
「+」から追加したいlan内のアドレス, ユーザー名,パスワード を追加してOKをタップ▼
LAN内のフォルダが確認できたら完了▼
本棚画面に戻ると指定フォルダ内の本が追加されています▼
LAN上のフォルダが追加されていない場合「ファイルブラウザ」を開いて「ネットワーク」から追加したLanをタップすると読み込まれる事があります▼
これでLAN内のデバイスにあるフォルダが本棚内に追加される▼
本棚に戻り右上のメニューから「今すぐスキャン」をタップし「高速スキャン」を選択▼
※ 本の表紙のサムネイルが表示されるようになります
本棚の表示形式は自由度が高く、タイトル表示や未読書籍のみ表示させるフィルターなどもあります▼
ネットストレージの本を読む方法
DropBoxやGoogleドライブ、OneDriveなどのネットストレージサービス内の本を読む機能も実装されています。
ファイルブラウザを開き▼からネットストレージを選択▼
タップすると各サービスの認証画面になるのでID/パスワードを入れて認証し許可をタップ▼
認証すると先ほど追加したネットストレージのフォルダが表示される。
タップして本を選択する事でローカルのファイルと同様に読書が可能▼
ネットストレージから直接読むと、1ページごとに読み込み時間が掛かってストレスがあります。
読みたいファイルを長タップして一時的にダウンロードして読む事をお勧めします。
ファイルを長タップして「ダウンロード」>>「保存場所を指定」します▼
タッチスクリーン ・画面操作の設定
PerfetcViewerの一番の特徴は、画面の特定の場所をタップする事であらゆる操作ができる「画面操作の設定」という機能。
シングルタップ、ダブルタップ、長タップの3種類にそれぞれ違う機能を割り当てる事ができます▼
この画面のカスタマイズ方法は、画面真ん中をタップし「メインメニュー」を表示する
歯車アイコンをタップし「画面操作の設定」から「シングルタップ」
変更したい画面の位置をタップ。「画面操作の設定」一覧が表示されるので、変更したい項目を選択▼
「画面操作の設定」オススメ設定
基本的にデフォルト状態が良くできているのだが、「高さを合わせる」を「スケール固定」にしておくと便利。
画面の微調整や表示合わせについては後述します。本によって読みやすい設定が微妙に違う事があるので、画面の調整に関しての項目が一番利用頻度が高いです。
ツールバーのカスタマイズ
画面操作の設定ではシングルタップの他に「ダブルタップ」「長タップ」の設定も可能です。しかしながら、長タップは指定箇所をルーペのように拡大する時に使いますし、ダブルタップはズームイン、ズームアウト用に全画面を使いたい。
そこで、たまにしか使わない機能は、画面上では無くツールバーに格納しておくと良いです。
「設定」>>「ツールバーのカスタマイズ」をタップ▼
ツールバーからアイテムを削除する方法は、削除したいアイテムを長タップして左にフリックするだけです
お勧めは「ページレイアウト:自動見開き表示」を追加しておくと読みやすくなる。
単ページで読んでいる時、見開き表示のページを一時的に見開き状態で確認する事が出来る▼
「+」をタップし「「ページのレイアウト:自動見開き表示」をタップして追加▼
また絶対に使わないような項目を削除して、その分幾つか追加しておくとツールバーが更に使い易くなります。
私の場合、Chromecastでテレビに飛ばして読む事もありません。またPerfectVewer上から本を管理する事もないので「本を削除」も不要です。その2つを消去。
代わりに「画面の向き」と「最適表示」を追加▼
画面表示の調整設定について
デフォルトの設定だと、画面の調節がうまくいかず読みにくいという場合の微調整方法について解説します。
例えば「幅を合わせる」や「最適表示」で読むと画面が小さくなりすぎて読みにくい▼
だからといって「高さを合わせる」設定で読むと左右のセリフが切れて読めない▼
自分でピンチイン・アウトして微調整して読めたとしても、ページ送りすると元に戻ってしまう。そんな時には「スケール固定」を使う事で好みの設定を固定する事ができる。
「スケール固定」を選択後、画面サイズを自分なりに微調整するとページめくりしても設定した状態で読む事が出来る▼
画面の調整のオススメ設定
自動単ページ表示
本をバラしてスキャンした場合には単ページになっているが、見開き状態でスキャンした本は非常に読み難い▼
そこで見開きページを分割して自動的に単ページで表示されるように設定する。メインメニューを開き「ページのレイアウト」から、「自動単ページ表示」に設定▼
これで自動的に単ページで表示されるようになる▼
これは画面操作の設定で画面上に「ページレイアウト:自動見開き表示」「ページレイアウト:自動単ページ表示」を配置していない場合には必須の設定項目です。
大画面のタブレットなどで横表示で見開き状態で読みたい場合には「ページレイアウト:自動見開き表示」に設定しておくと良い。
ページの余白を切り取る
画像ファイルの余白を切り取ると、サイズが大く表示されるのでお勧めです。
メニューを開きパレットのメニューから「ページの余白を切り取る」にチェック▼
下の例では一回りサイズアップしました▼
しおりの使い方
Perfect Viewerは自動的に最後読んでいたページを表示してくれるが、複数の本を同時に読み進めている場合などは「しおり」機能が役に立つ。
「しおり」をはさんでおきたいページでメインメニューを開き「しおりを挿入する」をタップ▼
しおりをはさんだページを表示したい時には、メインメニューから「しおりのリスト」を表示し該当ページをタップする▼
おすすめ「しおり」設定
しおり挿入をツールバーに入れておくと、しおりを一発で挿入できるので便利▼
設定の「ツールバーのカスタマイズ」から「しおりを挿入する」を「選択した機能」に追加▼
しおりが一冊の本に幾つも挿入されていると、どんどん溜まってしてしまう。そこで一冊につき最後に挿入したしおりのみを有効にする
同じ本内のしおりが大量で汚い▼
設定から「その他の設定」を開き「一冊の本1つだけのしおり」にチェック▼
メインメニューに表示される「履歴」は各コミックの最後に読んだページが記録されるので、読んだページの「しおり」は意外と使い道が少ない。
画面の自動回転の設定
PVは端末の向きによる画面の自動回転は端末の設定が効きません。
そのため、寝転んで読んだりしていると縦・横と画面が切替ってしまいます。
PVアプリ内で設定できますので、この設定は必須です。
「設定」を開き「画面の向き」をタップ。自動回転、縦向き、横向、縦の逆向き、横の逆向き、デフォルトが選択可能です。
時計・バッテリー容量を表示する方法
PVは全画面表示で使用するので、時計やバッテリーの残量が一目で確認できない。画面をスワイプしてツールバーを表示すれば確認する事は可能だが、常に目立たないように表示し続けておく方法がある。これは意外と知られていない裏ワザ。
画面真ん中をタップし設定画面を表示する。
歯車アイコンタブを開き「設定」をタップ▼
「画面の設定」をタップ▼
「時計とバッテリー残量の表示」の下「有効」にチェック
これで右上に小さく時計とバッテリー残量が表示される▼
アップにしてみると▼
Perfect viewerはは、Epubや青空文庫形式の縦書きの電子書籍を読む事もできます。
電子書籍の設定方法は↓
ボリュームボタンでページ操作
Perfect viewerは、ボリュームボタンでのページ送り、戻しに対応している▼
デフォルト状態ではボリューム「+/-」で操作が可能になっている。このハードウェアキーの設定は、変更する事も可能。
メインメニューから「ハードウェアキーの管理」を開き「+」より追加・変更する▼
このボリュームボタン機能は大きなタブレットなどで片手読書している時などに役に立つ。イヤホンのボリュームボタンでも操作が可能なのでスマホやタブレットをスタンドに置いて、布団の中からページを操作するという事もできてしまう。
コミックを読む時、アスペクト比4:3の端末がベストです▼
Bluetoothリモコンでワイヤレスぺーじめくりも可能▼
あとがき
寄付(課金)する事でアンロックされる「輝度とコントラストを自動調整」と「自動色づけ」機能については、それほど便利な機能ではありません。
私は機能のアンロックが目的ではなく、長年本当にお世話になっていますし広告も入れずに運営している事に敬意を表して寄付をしました。
自動色づけテスト▼
タカシ
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とても参考になりました。
出来れば、一つ教えてほしいのですが、色々いじってる間に本棚の表示が木目のある本棚ではなくて、単に白地に本のサムネイルが表示されるだけになりました。また、ファイルブラウザもモノクロ表示になって戻らなくなりました。戻せる方法があればお教え願いたいと思います。
よろしくお願いいたします。
Ranpeiさん
どちらも右上の表示設定から変更できます。
本棚はリストビューがオンになっていると思います。
コメントありがとうございます。
ツールバーのカスタマイズでアイテムを削除する方法がわかりません。アイテムを増やすには+印をタップすることによりできますが、削除するにはどうしたらいいんでしょうか? 教えてもらえるとありがたいです。
kaskasさん
ツールバーのアイテム削除は、アイテムを左にフリックするだけです
コメントありがとうございます。
ツールバーのカスタマイズでアイテムの削除方法がわかりません。増やすための+印はあるのですが、ー印がありません。
アイテム行をドラッグして枠外に移動してみたり、アイテム行の右の点々ブロックをタップしても何の変化も起きません。
でもこの記事には不要なアイテムは削除した、とあるので何らかの削除方法はあるのでしょうが、具体的に削除方法を書いた記事は色々調べたが見出すことができませんでした。限りなくバグに近いと感じます。どなたかご存じの方いらしたら教えて下さい。
今までツールバーのカスタマイズに付いて2度ほど投稿しましたが、掲載ありません。アイテムの削除について貴方の記事には削除したとの記述がありますが、あれは実際には削除してないのにできたように書いているのかなあ、と感じてしまいます。本当にできるならやり方を紹介すれば多くの人が感謝するでしょう。
Perfect viewer は色々機能があって良いアプリだと思いますが、あっちこっち修正したためなのでしょうか、制御がこんぐらかって動かない機能が色々あるようです。
kasKazさん
ツールバーのアイテム削除の方法を追記しました。
アイテムを長タップして左にフリックするだけで簡単です。
コメントありがとうございました。
アイテム削除は、長押しの後フリックだそうですが、私の場合フリックだけでOKでした。右方向でも左方向でもOKでした。
長押しをしたまま左右に振っても駄目でした。一旦手を離し改めてフリックするとOKです。
実は別の方法で削除する方法を見いだしていました。ツールバーを表示させ削除したいアイコンを長押しします。するとアイテムの一覧が表示されます。その中から「なし」を選びOKをタップすると削除できました。
Perfect Viewer はユーザーから色々要望がなされ対応してきたせいでしょうか、制御系がかなりこんぐらかってしまっているように感じます。作者の方が一大決心をしてすべてを作り直してスッキリしたアプリにしてくれると素晴らしいと思います。でも無理だろうなあ。大変だものね。
管理人さん初めまして
このアプリを使うにあたって 最初にした方がいいことを検索していたらこちらのブログにたどり着きました
ブログの上の方で紹介されていた アプリ 本体と2つの プラグインなのですが、「Perfect Viewerファイルソースプラグインを Play ストアでインストールしようとしたら、 このアプリは 以前のバージョンの Android用に作成されているため お使いのデバイスではインストールできませんと表示されてしまいました
このプラグインなしでも ブログに記載されている 設定はだいたい できるんでしょうか?
それともこのプラグインがないとかなり困るんでしょうか?
できれば コメントを返していただけると助かります。
>nullさん
クラウドストレージに保存したファイルを読み込みたい時用のプラグインです。
スマートホン本体に保存したファイルを読みたい場合は関係ありません。
またこのプラグインは、Googleドライブ非対応など最近あまり実用性がないので不要です。
それ以外の機能は問題なく使う事ができます。
コメントありがとうございます。