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【レビュー】話題のQCC3020チップ搭載の完全ワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS Truengine2」がMakuakeに登場

サウンド機器メーカーSOUNDPEATS (サウンドピーツ)より、新製品の完全ワイヤレスイヤホン(TWS) 『Truengine2(トゥルーエンジン・ツー)』が発売となります。
日本での発売に先立ち、本日2019年 10月 29日よりクラウドファンディング「Makuake」にてプロジェクトが開始されます。

Truengine2は、1回の充電で約 7時間の音楽再生が可能なロングライフバッテリーが特徴で、Qualcomm(クアルコム)製の最新チップQCC3020搭載で Bluetooth規格 5.0対応しており、デバイスとの接続スピードがより速くなっただけでなく、デバイスとの距離が離れていてもより安定した接続を確保できるように進化しました。

またSOUNDPEATS 独自のデュアル・ダイナミックドライバー(高域/低域ドライバー)を搭載。オーディオ信号を高・低の2つのチャンネルに分離した2WAYクロスオーバーサウンドを実現しています。この事によりバランスの良い高・中・低三音域のサウンドの出力が可能となり、音質が大幅に向上しています。

今回はメーカーの方から、レビュー用にサンプルをご提供頂きましたので、実機のレビューをしてみます。

Truengine 2 スペック

【仕様】
Bluetoothバージョン:V5.0
チップ:QCC3020
動作範囲:10メートル
周波数:20-20000 Hz
イヤホンのバッテリ容量:55 mAh
充電ケースのバッテリ容量:500 mAh
音楽再生時間:約 7時間
防水・防滴:IPX5
イヤホンの充電時間:2時間
ケースサイズ:86 x 40 x 41 mm(L, W, H)
インピーダンス:16 Ω
対応コーデック:SBC  / AAC/ APTX

 

開封の儀

パッケージ内容
Truengine2 イヤホン* 1
収納充電ケース* 1
USB-C充電ケーブル* 1
イヤーピース * 3種類(S、M、L)
イヤーフック * 3種類(S、M、L)
取扱説明書* 1

取り説は日本語に対応しています▼

製品レビュー

イヤホン本体

イヤホンがコードでつながっていない、左右が完全に独立したワイヤレスBluetoothイヤホン(TWS)。IPX5等級の防水性能で、汗や雨程度には対応できます▼

デュアルダイナミックドライバーの2つのコンポーネントが透けて見えています▼

 

イヤーピースを外したベース部の直径は約 5.3mm。耳の穴が小さい人でも問題なく使える サイズ▼

イヤーピースとイヤーフックは、それぞれ3サイズが用意されており、自分の耳に合わせた組み合わせが可能です▼

充電ケース

イヤーホン収納ケースは、500mAhのバッテリーを搭載しており、戻すだけでイヤホンを充電する事ができます

ケースのバッテリー残量用インジケーターは白色LED4灯▼

手に乗せるとスケール感が分かると思います。少しサイズがあるでズボンのポケットに押し込むのは厳しいかも?

ケース幅は約 8.6cm▼

ケース + イヤホンの重量は約 86g ▼

ケースの充電はUSB-Cケーブルを使用します。最近はMicroUSBの用途が減っているので、USB-Cケーブルで間に合うのは嬉しいですね▼

ちなみに上位モデルのTruengine 2 Premium(プレミアム)はQiワイヤレス充電に対応しています▼

QCC3020チップは、搭載されたバッテリー残量に応じてマスターを切り替えるロールスワッピング機能にも対応しています。消費電力を50%削減し、前世代チップセットと比較して約8倍の処理能力を有しており、バッテリー駆動時間が飛躍的に上がっています。
Truengineでは3-4時間でしたが、Truengine2では約 7時間へと大幅にアップしています。

イヤホンはケースに戻すだけで充電する事ができます。片耳イヤホンの容量が55 mAhでケース容量が500mAh。500/110=両耳を4.5回フル充電できるという計算になります。
1回の充電で約7時間使えるので、通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケースの充電は週1回で済みそうです。

通話テスト

Truengine 2には通話機能が実装されています。LINEの「通話テスト」機能を使って内蔵マイクの感度と通話音量を試してみます。このイヤホンは、通話音質にこだわっており、イヤホン内に2つのマイクが内蔵されています。また当モデルより新たにCVC(クリアボイスキャプチャ)ノイズキャンセリング・アルゴリズムが採用されており、周囲の雑音を消去して声のみをクリアにマイクが拾います。
TWS特有のモゴモゴ聴こえる音質ではなく、マイク付きの有線イヤホンを使ったレベルの通話が可能でした。ただし、イヤホン内蔵のマイクは耳にあり口元から離れているので、周囲に喧騒がある場所での通話は少し厳しいと思います。

操作・装着感

「Truengine 2」は、ケースから出しただけでペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。接続完了時には右耳側から「コネクテット」の音声が流れます。
何回も繰り返し出し入れしてみましたが、ケースから取り出して耳に装着すると同時くらいで接続が完了しています。接続ミスは一度もありませんでした。
またケースに戻すと自動的にペアリングが解除されて充電が始まるので、デバイスとの接続に関する手間は一切ありません。

前モデルでは、ケースのフタを開けたら自動でペアリングが実行される機能が搭載されていたようですが、当モデルはケースから取りだしてペアリングという形式に変わっています。
私としてはフタを開ける度にペアリングされては邪魔くさいので、取り出してペアリングの方が嬉しいです。Android端末の場合、スマホ画面上でペアリングを確認する事もできませんし、iPhoneでもカバンの中に入っていたら接続の確立をチェックできません。
耳に持って行く前にペアリングが完了してしまい、音声で確認が取れないのはむしろ不便です。
ペアリングしているものと勘違いして、電車で大音量で音楽を鳴らしてしまったという話も良く効きますし。
これで私はおバカなラジオを大音量で流してしまい、何度も恥ずかしい思いをしました :mrgreen:

 

イヤーフックを耳の中にフィットさせる方式で装着します。AppleのAirPods(エアーポッド)のように、耳下に少し垂れる感じです▼ポロリと落ちそうに見えますが、イヤーフックを自分の耳のサイズに合った物にすると、完全にフィットして少しくらいの運動では落ちません。
長時間装着していても痛くなったりしませんし、肌への密着部分が少ないので汗で蒸れて痒くなる事もありませんでした。これはいい。

Truengine2の操作は、物理ボタンでは無くタッチコントロール式を採用しています。そのためボタンを押す時に力を入れてしまい、耳の奥に押し込んでしまうような不快な思いをする事なく軽いタッチでの操作が可能です。

また音楽に関しての操作にフル対応で、再生・一時停止、ボリューム操作、曲送り・曲戻しがスマートホン本体を取り出す事なくできてしまいます。

ただし操作に少し癖があります。例えば通常は1回押しで再生・一時停止ですが、このイヤホンでは右1回タップでボリュームアップ、左はダウン。
再生・一時停止は、左右どちらかを2回タップと少し変則的な操作になります。
しかしながら慣れれば気になりませんし、反応が良いので快適です。
一つ難点をあげると、ボリューム操作時の確認音が無いので、何度もタップしてしまい気づくと小音や大音量になっている事がありました。
これも慣れましたけどね。

音質

イヤホンを1回だけフル充電から空になるまで放置してエージングしました。高音から低音までムラなく鳴りますが、どちらかと言えばクリアな透き通った高音域のサウンドが得意という印象です。ズンズンと腹に響くような重低音はあまり得意ではありません。

実は最初に聴いた時に「おや?」っと思いました。

SOUNDPEATS のイヤホンは、一般受けの良い派手に聞こえるチューニングが多いです。そのためファンが多い一方、音酔いする人も居るのが特徴でした。
今回この音質は、クアルコムチップのQCC3020が要因だと考えられます。このチップの特徴は、どのイヤホンに採用してもフラットな音質になる傾向があります。
しかしながら、派手さも特徴も薄いですが、その分ピュアなサウンドなので、派手なチューニングよりは原音に忠実で個人的には好きです。

決して高音質ではありませんし、ヴォーカルの細かな息遣いなどが聞こえる程の解像度はありませんが、楽器の音にかき消される事なくボーカルの声が際立って聴こえます。
コンサート音源や様々なジャンルの曲を聴いてみましたが、どの音楽も平均的に癖が無く聴く事ができます。

音飛び・遅延

Bluetoothイヤホンは、人混みが苦手で接続が途切れてしまうという特性があります。しかしながらTruengine2では、Bluetooth5.0に加え、NFMI技術採用のクアルコムQCC3020を搭載しているだけあって、電車での移動などで使ってみましたが音切れはほとんどありませんでした。

QCC3020が実現しているNFMI通信とは、左右のイヤホン間の通信方式で、Bluetoothとは違い人体を通過する事が可能なので途切れ難いとされています。
この技術によりBluetooth接続で良くある、左耳だけが途切れるという現象が少なくなります。
しかしスマートホンから右耳イヤホンへはBluetoothを使って接続されるので、スマートホンから離れたり満員電車では途切れる事もあります。

ただしこのチップの性能を最大限に活用するには、同社のSoC「Snapdragon 855」以上を搭載しているAndroid端末が必要です。
条件を満たす事で、True Wireless Stereo Plus(TWS Plus)システムによって右には右側の音声を、左には左側の音声をそれぞれ送信することで接続の安定性が得られます。

遅延に関しては、動画を再生すると声が少し遅れて聴こえてきますが、動画内で話をしている人の口元を良く見ていないと気が付かない程度です。それでもゲームでの使用は厳しいと思います。

まとめ・価格

旧モデルの「Truengine」ではクアルコムの最新チップ”QCC3020”及びAPT-Xコーデックに未対応でしたが、Truengine2で対応されたのは大きなバージョンアップだと思います。もう旧モデルとは完全に別物と言えるでしょう。

これからの完全ワイヤレスイヤホン(TWS)は、QCC3020、上位モデルのQCC3026への対応がキーポイントと言われている程です。
バッテリーの持ちが倍近くに上がるので、それだけでも今までのTWSを全て過去に葬り去ってしまいます。「バッテリーが持たないから完全ワイヤレスは使わない」と言っていた人達も使い始めるレベルに達していますね。

数日間使い倒してみましたが、とにかくイヤホンからのフル操作ができる点と操作反応の良さ気持ちいい。
最初は物理ボタンのないタッチコントロール式に懐疑的でしたが、軽く触れるだけで思ったように操作できます。
曲送り・戻しの時は2秒間の長タップとありますが、実際には触れ続けるだけ。タッチし続ける事で他の操作になってしまう事もありません。

音が少し寂しい印象がありますが 自分的には必要十分で、むしろ聞き疲れしない好きな音質です。音飛びがうざい!イヤホンがズレる、外れる、操作がマゴマゴして受け付けてくれない!バッテリーの持ちが悪い!というTWS特有のストレスを一切感じませんでした。
これはポイントが高いと思います。総合的に良くできたTWSイヤホンです。

日本では10月末の発売予定で、クラウドファンディング「MAKUAKE」に登場予定です。価格は9,980円(税込、送料無料)。
募集価格は早期予約価格で6,088円を支援(税込)から限定数別にスタート、最終価格は7,385円(税込)となります。

SOUNDPEATS(サウンドピーツ) Truengine 2
QCC3020チップセット搭載 ワイヤードイヤホン Freebit(フリービット)イヤーフック使用
 
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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。
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