サウンド機器メーカーEarFun (イヤー・ファン)より、完全ワイヤレスイヤホン 『EarFun Air Pro 4i』の先行予約販売が開始されました。
実機のサンプル端末を入手しましたので、使用感を共有したいと思います。
EarFun Air Pro 4iは、 前モデルAir Pro 4をブラッシュアップしており、音質・ノイズキャンセリング機能を強化した後継モデルです。
2台のBluetooth機器に同時接続できるマルチポイント機能をも備え、外部の環境音をデジタル的に取り込む「アンビエントサウンド」機能を実装、50msの低遅延モードを搭載するなど 最新TWS機能モリモリの端末となります。
ページコンテンツ
ざっくりフラッシュレビュー
有線・ワイヤレスの2種類の充電対応
ハイレゾ認証・LDACコーデック搭載で高音質
ノイズキャンセリング機能が大きく向上
最大50dBという高いノイズ低減性能
ケースを開けただけでペアリング完了
11mmチタンコーティングドライバで迫力がある音質
50msの低遅延モード搭載でゲームでも使える
2台のデバイスに同時接続が可能(マルチポイント)
1回の充電で最大 9.5時間の使用が可能
10分の充電で120分の再生が可能
AI ENC通話ノイズキャンセリング・6基マイク
Qi(チー)ワイヤレス充電に対応
IPX55防水で汗・シャワーでの使用も可能
風切り音軽減ノイキャン性能が優秀
装着検出機能に非対応
EarFun Air Pro 4iスペック
Bluetootthプロファイル | HFP、A2DP、AVRCP |
---|---|
対応コーデック | LDAC、SBC、AAC |
再生周波数帯域 | 2.402GHz-2.480GHz |
通信距離 | 約 15 m |
音楽再生時間 | 最大約 9.5時間 ANC ON:最大 6.5 時間 |
バッテリー容量 | 60mAh x 2(イヤホン) 520mAh(充電ケース) |
Bluetoothバージョン | 5.4 |
低遅延モード | 50ms |
防水等級 | IPX 55 |
ドライバーユニット | φ11 mm |
インビーダンス | 不明 |
イヤホン充電時間 | 1時間(イヤホン单体の場合) 2時間(USB-C経由の充電ケース) 3.5時間(ワイヤレスケース充電) |
ケース充電時間 | 有線:約 2時間 ワイヤレス:約3.5時間 |
バッテリー容量 |
ケース:600 mAh イヤホン:54 mAh |
ケース重量 | 51.3g |
ケースサイズ | 66 x 48.3 x 28mm |
開封の儀
【パッケージ内容】
- EarFun Air Pro 4iイヤホン x 1ペア
- イヤーチップ:XS/S/M/L/XL 各1ペア
- 収納充電ケース x 1
- USB-C充電ケーブル x 1
- 取扱説明書などの紙類
製品レビュー
イヤホン本体
イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したBluetooth接続のカナルタイプのTWSです。
イヤホン本体はAppleのAirPodsに代表される「スティックタイプ」。
本体カラーのベースは艶ありブラックでスティック外側はブルーメタリック▼
薄っすらと「earfun」のロゴが入っています。角度によって見えます▼
重さは片側約 5グラム。最近はこのブルーメタリックがearfunイヤホンのメーカーカラーになりましたね▼
イヤーピースは、 XS / S / M / L/XLの 5種類のサイズが用意されています▼
イヤーピースを外したベース部は楕円形▼内側は丸っこくなっており、耳の形にフィットしやすく遮音性が高いデザインです
これにより低音を逃さず鼓膜まで届けることが可能です。 また、傘部分は薄く設計され、多くの耳に自然にフィットします。
防水防塵等級はIPX55に対応しています。IPX5は「噴流に対して保護」という規格レベル。水中での使用はできませんが、水洗いやお風呂・シャワー程度では使う事ができます。防塵に関しては、塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がないというレベルです。
※ ケースは防水ではありません
チャージケース
充電ケースは平たいシェル形状のタイプです。小型でポケットにポンと入ります。
いつものようにリップクリームと並べてサイズ感をお伝えします▼
充電ポートはUSB-C
ケースのサイズは 奥行 48.3 x 幅 66 x厚さ 28ミリ
ケースの底には、PSEと技適マークがついています▼
イヤホンを格納したケースの重さは約 56グラム▼
充電ポートはUSB-C。ケースにはバッテリー電池残量のインジケーターが1灯ついています。最近はLED一灯の色で判別するタイプです。
バッテリー残量は、緑点灯:70-100% / 黄色点灯:10-30% / 赤点灯:10%以下
1回の充電で約 9.5時間(ANCオン:6.5時間)使えます。ケースでの充電を含めると合計 40時間。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は3・4日に1回程度で間に合いそうです。
さらに10分の充電だけで 120分間の使用が可能になります。ピンチの時でも、少し待つだけで使えるのが嬉しいですね。
ケースへの充電は、置くだけ充電のQi(チー)ワイヤレス充電にも対応しています▼
EarFun Audioアプリ
メーカーの独自アプリ「EarFun Audio」を利用する事で、イコライザー機能やイヤホンのファームウェアアップデート、タッチ操作の再配置などが可能となります。
以前はアプリの使用にはアカウントを作成する必要がありましたが、現在はログインをスキップできるようになりました。
EarFun Audio
開発: Earfun Technology (HK) Limited 評価– 無料 |
専用アプリでは、イコライザー機能の他にもタップ操作のカスタマイズが可能です。
使い方
操作方法
イヤホンの背中部分をタップする回数・長さで操作を行います
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
1回タップ | 音量下げる | 音量上げる |
2回タップ | 再生 / 一時停止 | |
3回タップ | 前の曲へスキップ | 次の曲へスキップ |
2秒間長押し | ANC,アンビエントサウンド切替 | Siri、OKグーグル起動 |
通話 | ||
2回タップ | 通話/電話を切る | |
3回タップ | 通話切替 | |
2秒間長押し | 通話拒否 |
※ リセット:ケースを開いてケースのボタンを10秒間長押し。LEDが点滅したらリセット完了。デバイス側のBluetooth登録を削除します。
操作はアプリから変更可能です▼
操作・装着感
操作性について
充電ケースを開けただけでイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
収納時はケースに戻してフタを閉めると、ペアリングが解除され自動的に充電が開始されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは一切必要ありません。
丸いお団子タイプのイヤホンと違い、スティック部をつまんで持てるので、誤タッチで音量を変えてしまうような事もありませんでした。
デバイスへの接続や電源のオンなどは、音声で教えてくれます。この音声は専用アプリから変更が可能です(英語、日本語、中国語)
Android端末は、Google Fast Pair にも対応しています。
装着感
耳に入れた感じは自然で、圧迫感や違和感はありませんでした。
装着している事を忘れる程ではありませんが、フィットしており落としそうな不安は感じません。ウォーキングやトレッドミル(ランニングマシーン)でも使いましたが、落ちたり緩んだりする事はありませんでした。
また長時間装着していても痛みはありませんでした。
装着図はスティックタイプの平均的な見た目です。大人しい色なのでシックです▼
正面から見ても耳からはみ出るような事はありません▼
斜め前方から見た様子▼
音質
ドライバには、11mmチタンコーティング複合振動板を搭載しています。
音質の特徴は、全音域でクリアで伸びがあります。
音のチューニングは、どちらかと言えば低音寄りで、深い音域まで入り込んで聴く事ができます。
また高音域は透明感と広がりがありますが、中音域がの押し出しと抜け感が少し弱いです。そのためピアノの音や女性ヴォーカルの声は、楽器に埋もれて聞こえにくい曲もありました。
低音域は聞こえにくい音域もカバーしており、丁寧に楽器の特徴をしっかりとらえた弾むように低音が響きます。ANCオンにすると低音域が更に強調されて際立ちます。
また、女性ヴォーカルの声の視察音が気になる(サ行が刺さる)ような事はありません。
音の定位感も正確に表現できているので、オーケストラの楽器の位置がしっかりと把握できます。アプリで「シアターモード」に切り替えると、3Dサウンド技術を楽しめます。音に空間的な広がりが生まれ、楽器やボーカルの位置がより明瞭に感じられます。
ライブ音源やオーケストラは、シアターモードにすると楽しみ方が変わります。
また、ゲーム用途においても正確な定位感により、目を閉じていても敵の位置を把握できます。FPSなどのゲームにも使えますね。
私はiPhoneを持ち歩いているので、通常はAACコーデックで聴いてみました。LDACコーデックで聴くと、音の解像度と音圧がグィーンと一回り大きく広がる感じです。LDACが聴ける環境の時は活かしたいですね。
専用アプリのEQ機能を使えば、低音を弱めてヴォーカルを活かすといった、好みの音域を強調する事ができます
ノイズキャンセリング、ヒアスルー機能
ノイズリダクションは、左イヤホンを2秒間長タップする事で切り替わります。スマートホン用の専用アプリからでも切り替えが可能です。
独自のQuietSmart3.0により外部のノイズを逆位相の波型で打ち消し、最大 50dbまでの音量に対して効果があります。特に低音域の電車や車の騒音に対する打消し率が非常に高いです。最初に視聴した時、部屋のエアコンの音が完全に消えました。エアコンの動作を確認するため、一度外したほど打消し性能は高いです。
ノイズキャンセリング時の音質に関しては、ノイキャン時でもノーマル時の音に近く、楽曲の音が変質してしまう事はありませんでした。
ホワイトノイズが入って気になるという事もありませんでした。
風切り音軽減モード(Wind noise cancellation)の機能をサーキュレーターの前でテストしてみましたが、ザーっという風切り音がカナリ打ち消されました。
外音取り込み機能(アンビエントサウンド)についても、使えるレベルの性能だと感じました。両耳のイヤホンを外しながらネックスピーカーで聴いているような錯覚に陥るくらい外音が聴こえます。デジタル変換されて取り込まれた音、という事も感じないくらい自然な外音が聞こえてきます。ただし、風切り音やノイズなども大きく拾ってしまいます。会話や必要な時以外には切っておく方が良い気がします。
音切れ・音飛び・遅延
Air Pro4iを買い物・仕事に5日間持ち歩いていました。途切れたり音飛びで気になるようなことはありませんでした。
遅延に関しては50msの低遅延「ゲーミングモード」を実装しています。しかし低遅延モードにするまでもなく、ノーマルモードでも遅延は感じません。動画を観ても人の口の動きと音(声)のズレを目を凝らして見ても分かりませんでした。FPSなどコンマ何秒を争うゲーム以外では使う事は少ないと思います。
一般的に低遅延モードは伝達距離が短いので、動画視聴やゲームプレイ時以外は、オフにしておく事を推奨されています。低遅延モードはセンシティブなようで、外出時に使うと音が途切れる事がありました。
マルチポイント機能
マルチポイント接続とは、2台の機器と同時接続し、それぞれで通話も音楽も受信できる機能。
例えば、PCでオンライン会議を終了した後、スマートフォンで音楽再生を始めるだけで再生機器を切り替えられます。スマートフォンが電話を着信した際には自動でスマートフォンの通話に切り替わり、そのままハンズフリー通話をすることも可能。
2台の機器でイヤホンを使う場面で接続の切り替え不要で使用する事が可能です。
Air Pro 4との違い
Air Pro 4iは、前モデル(Air Pro 4)を単純にアップグレードしたモデルではありません。デザインやベース・スペックがかなり異なります。
Air Pro 4は、クアルコムの最新チップセットQCC3091をいち早くに採用したモデルです。Air Pro 4iは、チップセットを採用せず、ドライバに11mmチタンコーティング複合振動板を採用する事で、音質を大きく向上させています。
またノイズキャンセリング機能に関しても、中低周波のノイズ低減性能が上がったのが体感で分かりました。
価格・販売サイト
試用期間中は、昼間一日中装着しており、音楽やラジオ、Amazon朗読サービス(オーディブル)を聴いていました。
超ロングバッテリー寿命なので仕事中ずっと装着していても充電不要でした。
バランスの取れた良いイヤホンだと思います。普段使いに丁度良いです。
カラーバリエーションは、今回紹介した「ブラック」のほか、「ホワイト」もあります
価格は¥8,990。公式ショップでは先行受付を開始しており、1,000円オフの¥7,990で購入可能です。
タカシ

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