サウンド機器メーカー1MORE (ワン・モア)から発売されている、オープンイヤー型のワイヤレスイヤホン 『1MORE FIT SE OpenEarbuds S30 (以下S30)』が手元に来ましたので、使用感を共有したいと思います。
S30は、以前ご紹介した「1MORE Fit OpenEarbuds S50」の弟的な位置付けのモデル。安価に高音質を実現した「SE」スペシャル・エディションです。
耳を塞がないオープンイヤーのワイヤレスイヤホンで、イヤーフック方式で耳に装着します。ジョギング、ウォーキング、家事中のながら聴きなど、外音を遮断したくない環境下で、外音と上手に付き合いながら音楽を楽しむには最適なイヤホンとなっています。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
バランスの取れた音質
違和感のない落ち着いたデザイン
装着したまま外音が聞こえるオープンイヤー型
専用アプリで好きにイコライザー調整が可能
4つのマイク内蔵でクリアな通話音質
1回の充電で最高 10時間の使用が可能
5分の充電で2時間の使用が可能
IPX5防水で雨や汗の水滴を防げる
10グラムの軽量本体で耳に負担が掛からない
1MORE Fit SE OpenEarbuds S30スペック
型番 | EF606 |
---|---|
イヤホンタイプ | オープンイヤー |
周波数帯域 | 2.400 GHz ~ 2.4835 GHz |
Bluetootthプロファイル | A2DP、AVRCP、HFP |
対応コーデック | SBC, AAC |
音楽再生時間 | 10時間 (充電ケース込み30時間) |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
インピーダンス | 16 Ω |
防水等級 | IPX 5 |
ドライバーユニット | 14.2mm DLCダイナミックドライバー |
ノイズフリー通話 | AIアルゴリズムと4つの内蔵マイクを搭載 |
充電時間 | 約90分 |
バッテリー容量 |
イヤホン:85mAh ケース:600mAh |
サイズ | イヤホン:44.92 × 47.11 × 22.64 mm 充電ケース:104.8 × 54.6 × 30.0 mm |
重さ | イヤホン:10グラム ケース:約59.7グラム |
開封の儀
【パッケージ内容】
- イヤーバッズS30イヤホン x 1ペア
- 収納充電ケース x 1
- USB-C充電ケーブル x 1
- 取扱説明書
製品レビュー
イヤホン本体
イヤホン本体はいわゆるイヤーフック型。カラーはアイボリーっぽいホワイト。表面はサラサラしています▼
ハウジング部のフェイスプレートはブロンズカラーで「1MORE」のロゴマークがあります
ドライバ部分はオーバル型▼
防水等級はIPX5に対応しています。汗や雨程度の水から防げる防水等級です。
※ ケースは防水ではありません
重さは実測で片側 約 10グラム▼
カラーバリエーションは、ブラックとホワイトの2色展開。
チャージケース
充電ケースはそこそこのサイズがあります。色・サイズ・形がなんか石鹸みたい▼
ケースにも1MOREのロゴマークが入っています。背中側には充電用のUSB-Cポートとリセットボタンがついています▼
ケースへの収納は寝かせる感じ。吸い寄せられるように気持ち良く収まります▼
ケースのサイズは、実測で 幅104.8x 高さ54.6 x 厚さ30ミリ
イヤホンを格納したケースの重さは約 83グラム▼
充電ポートはUSB-C。ケースにはバッテリーのインジケーターは付いていませんが、1灯ついているLEDの色で残量を確認できます。
1回の充電で約 10時間使えます。ケースに戻しての充電を含めると合計 30時間。これだけバッテリーが持てば、ケースへの充電も週に1度くらいで良さそうです。
使い方
ペアリングはケースを開けるだけ、初回はペアリングモードで起動します。
後はスマートホンの 設定を開き、Bluetoothから選択するだけで完了▼
操作方法
イヤホンの外側がタッチセンサーとなっており、音楽を操作できます
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
2回タップ | 再生 / 一時停止 | |
3回タップ | 音声アシスタント | 音声アシスタント |
通話 | ||
2回タップ | 通話/電話を切る |
※ 再ペアリング:イヤホンをケースに戻してケースのボタンを3回押し
操作は限定的ですが、左右のイヤホンの2回、3回タップの操作はアプリから変更可能です。
私は、右2回タップの片側をSiriやOkグーグルなどの音声アシスタントの起動に、左右3回タップは曲のスキップに割り当てました▼
専用アプリ
1MORE MUSIC
開発: 1MORE Acoustic Technology(Shenzhen) Co., Ltd 評価 無料 |
専用アプリ「1More music」からは、イヤホンのファームアップデート、パーソナル・イコライザー最適化機能などを利用できます。また、1Moreシリーズお馴染みの「落ち着くモードサウンド」のライブラリも用意されています。落ち着くモードサウンドは、波の音、雨の音、風の音、サンダーストームなど、入眠・リラックス用途に使える音源です。
操作・装着感
操作性について
イヤホンを充電ケースのフタを開くだけでイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
ケースを開けてデバイスと接続すると「ポーン」と接続完了音が流れます。ケースを開けて急いで耳に入れたタイミングくらいで接続が完了します
使い終わったらケースに戻すと、スマートホンとのペアリングが解除され自動的に充電が開始します。一度ペアリングしてしまえば、デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは必要ありません。
操作はタッチセンサー式ですが、再生・一時停止が2回タップなので 誤タップの心配はありません。また、耳から外して一時停止、再装着で再生再開機能がついており便利です。ただし、オープンイヤー型なので、買い物の時のレジなどでは、わざわざ外さないで音楽を停止するだけで会話ができます。
装着感
耳穴に装着しないという点を除けば、スポーツ用のイヤーフック型イヤホンと大差はありません。メガネとも干渉せずフィットします。
あまりに軽いので、最初は飛んで行ってしまうのでは?と不安でしたが、意外とガッチリホールドされています。グラついたり緩んで来たりもしませんでした。
長時間装着していても痛みや痒みはありませんでした▼
装着方法は、イヤーフックを耳に巻き込むように装着してゆきます。公式アプリでも解説があります。装着が甘いと、片側の音が強く感じるので分かります。
見た目も特殊という感じはありません▼
前から見た様子▼
カナル型で長時間音楽を聴いていると耳の中が蒸れて痒くなる事がありますよね。S30はオープン型なので蒸れるような事はありません。
音質
ドバイバーは大型の14.2mm DLC(ダイヤモンドライクカーボン)とDBB低音強化アルゴリズムを搭載。
音の特徴は、オープン型にも関わらず音が平面にならず、広がりを持って耳に音が届きます。
ドライバと鼓膜との間に距離があるので、ヴォーカルの声が声が耳に届くか不安でした。しかしながら、ヴォーカルの押し出しが強く、声量の弱い女性ヴォーカルの声でも明確に聞き取る事ができます。
ポップスやボカロ、ヴァイオリン、ピアノ系のクラッシックなど、どれを聴いても楽器に掻き消される事なくヴォーカルが聴こえます。
開放型の弱点である低音域ですが、上手にチューニングされておりズンズン音がコンコン音に聞こえるような事はなく、しっかりと楽器の特徴どおり低音が鳴ってくれます。
さすがにカナル型のように脳が揺れるような重低音は望めませんが、メリハリあり楽器の特徴をしっかりとらえた弾むような低音が楽しめます。
音場も広くライブ音源を聴くと、会場のライブ感を体験する事ができます。ライブ音源に関しては、S30に限らずオープンイヤーでを聴くと 遠くから聴こえているような独特な臨場感を演出している気がします。私は好きです。
歯擦音が気になる曲、いわゆる「サ行が刺さる曲」を聴いてみましたが、全く問題ありませんでした。全音域でクリアで広がりがあり、歪みがなく音の抜けも良長時間聴いていても疲れません。
また私は移動時にAudible(オーディブル)でオーディオブックを聴いていますが、外音でかき消される事なく楽しむ事ができました。
音切れ・音飛び・音漏れ
仕事に1週間近くメインで使っていました。街・公共交通機関、スーパーマーケット、あらゆるシーンで使いましたが、途切れたり音飛びで気になるようなことはありませんでした。スマートホンのロックを解除した時や、通知が届く時などは一時的に途切れる事がありました。この程度の途切れは、どのイヤホンでも良くある現象なので気になりませんね。
オープン型なで、音漏れが気になると思います。静かな部屋だと2mくらい離れていてもかすかに聴こえます。屋外や電車では迷惑になる程の音漏れはありません。しかしながら、一般的なカナル型と比べると音漏れは大きいです。電車で音楽が聞こえないから、と音量を上げると迷惑になるので注意が必要ですね。
通話音質
通話用のEMEMSマイクを左右それぞれに2つ搭載しています。何度か電話・LINE通話に使いましたが、クリアに問題なく話ができました。
音楽を聴いている状態の音量のままだと、通話で相手の声が遠いと感じる事がありました。通話音量を上げる必要があります。
まとめ・価格
私は上位モデルのS50も使っています。
2モデルの違いは S50はイヤーフック部に形状記憶合金を使用している点と、イヤーピース風のイヤーループを使っている点。
もちろん音質もS50の解像度には敵いません。
しかしながら、S30もオープンイヤー型の欠点を補った素晴らしいチューニングで迫力のあるサウンドを実現しています。苦手な音域や音楽ジャンルは見当たりません。手軽にオープンイヤーイヤホンを使ってみたい方にお勧めできます。
ランニングやウォーキング、サイクリング、車通りの多い道を歩く時など、オープン型を使用している方が増えましたね。
外音を聞き取りながら音楽を楽しみたい場合、骨伝導ヘッドホン、イヤーカフ型、オープンイヤー型が選択肢に入ると思います。
また普通のイヤホンで外音取り込み機能(パススルー)という方法もあります。
どれも使ってみましたが「外音を感じながら音楽を楽しみたい」場合、オープンイヤー型が一番自然に聴けるデバイスだと思います。
ノイズキャンセリングと対極のデバイスなので、外音と上手に付き合いながら音楽を楽しむイヤホンです。
1MORE フィット オープン イヤーバッズS30の価格は、¥9,999 (税込)。1MORE公式ショップのほか、Amazon、楽天で購入可能です。
またAmazon、楽天の販売ページでは15%オフのクーポンが発行されています。
※ メーカーさんの方からサンプル品をご提供頂いてのレビューとなります。金銭の授受などはありませんので、公正な視点で製品をレビューします。
タカシ
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