スマートホン・PC周辺機器メーカー UGREEN(ユーグリーン)から発売されている、USB Power Delivery (以降 USB PD)急速充電器「UGREEN Gan X 3C1A 3C1A 」の実機をレビューします。
この充電器は、半導体に窒化ガリウム(GaN)を使用した最新型のPD充電器です。GaN式の製品は、従来のシリコン半導体(Si)の製品と比べ、放熱構造を小さくできることから、大幅にコンパクト化しました。多ポートGaN充電器は、最大65Wが主流でしたが100W出力の充電器に置き換わりつつあります。
Gan X 3C1A は、USB-CとUSB-Aポートを合計 4口搭載した多ポート対応の製品です。最大 1ポートで100W、2ポート出力で65W+30Wに対応しているので、PD充電に対応しているノートパソコンが2台同時に電源を取る事ができます。
ページコンテンツ
UGREEN 4ポートPD充電器 スペック
箱には「UGREEN Power Delivery Fast Chager – GaN X 100w」とあります
型番 | 3C1A |
---|---|
入力 | AC 100V~240V 50 60Hz |
プロコトル (USB-Cポート) |
PD3.0(PD2.0)/ QC4+(QC4.0/QC3.0/QC2.0)/ PPS規格/AFC/APPLE 5V2.4A/BC1.2 |
プロトコル (USB-Aポート) |
SCP/QC3.0/AFC/FCP/APPLE 5V2.4A/BC1.2 |
USB-C出力 ポート1,2 |
5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/5A 100W Max |
USB-C出力 ポート3 |
5V/3A 9V/2.5A 12V/1.88A 22.5W Max |
USB-A出力 | 4.5V/5A 5V/4.5A 5V/3A 9V/2A 12V/1.5A 22.5W Max |
USB-C&USB-A 同時出力時MAX |
USB C1+C2: 65W+30W C1/C2+C3/A: 65W+22.5W C1+C2+C3+A: 45W+30W+22.5W C1/C2+C3+A: 65W+10.5W+10.5W |
サイズ | 69×69×33 mm |
重さ | 215 g |
開封レビュー
【セット内容】
- UGREEN「3C1A」本体
- 取扱説明書
筐体・デザインレビュー
筐体表面側は薄いガンメタリック塗装されています▼
反対側には100Wの表示があります▼
コンセントは折り畳み可能▼
サイズは実測で 約 縦69 x 横69 x 奥行33ミリ▼
重さは実測で約 228 グラム▼
手に取ったサイズ感▼
ちなみにUGREENの下位モデル 65W PD充電器と比較すると一回り大きいです▼
出力ポートは、Quick Charge 3.0対応のUSB-Aポート+PD3.0対応 USB-Cポートx2 + 22.5W出力のUSB-C(PD2.0)ポートの合計4口▼Qualcomm Quick Charge4+(QC 4.0+)、3.0、Huawei SCP、 PPS、AFCおよびBC 1.2もサポートしています。
PSEマークはしっかり確認できました▼
UGREEN USB Type CケーブルPD対応100W/5A
PD充電器と一緒に100 W(5A)出力対応のUSB-Cケーブルを同胞して頂いていました。
高出力に対応のPD充電器は、どうしても太くなるので長くなると嵩張ってしまい持ち運び用には適していません。
今回ご用意頂いたケーブルは、1メートル。カバンに突っ込んでおくには、これくらいが丁度良いと思いました。
ケーブルチェッカー2で抵抗値と性能を調べてみます。ディスプレイには [E-MAKED] と書かれており、CCもしっかりと光っています。
CCは、コンフィグレーションチャンネル(Configuration Channel)の略で、USB-PD規格のケーブルでは重要項目となっています。USB Type-Cのケーブルに対して、7つのステップ (5つがUSB Type-C規格、2つがUSB PD規格で規定)でチェックします。
またeMarkerチップは、5A以上の出力対応のケーブルに必須なので、このケーブルは安心ですね。抵抗値も109mΩと優秀です。
出力テスト
ノートパソコン(Dell inspiron 14)を使ってPD充電テストしてみます。
inspiron 14は、出力65Wの大きいACアダプターが付属しています。搭載するUSB-CポートはPD充電に対応していますので、高出力対応のPD充電器を使う事で、パフォーマンスを発揮しながらの充電が可能です。
UGREEN PD充電器の上側2つのUSB-C(PD)ポートは、単ポートで最大 100Wの出力が可能となっています。
Dellのノートパソコン inspiron14で出力テストしてみました。平均で60.5ワット(19.8 V / 3.06A)を確認できました▼
ポート出力一覧 | |
---|---|
USB-C出力 ポート1,2 |
5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/5A 100W Max |
USB-C出力 ポート3 |
5V/3A 9V/2.5A 12V/1.88A 22.5W Max |
USB-A出力 | 4.5V/5A 5V/4.5A 5V/3A 9V/2A 12V/1.5A 22.5W Max |
ポートの組み合わせによる最大出力 | |
USB-C&USB-A 同時出力時MAX |
USB C1+C2: 65W+30W C1/C2+C3/A: 65W+22.5W C1+C2+C3+A: 45W+30W+22.5W C1/C2+C3+A: 65W+10.5W+10.5W |
ちなみに、AppleのMacBook Pro(16インチ)への充電は 約 1.9時間(1時間54分)で満充電が可能としています
ポートの出力組み合わせは公式図が分かりやすいです。USB-Cポート1と2で2台同時にノートPCに充電できそうです。
つまり稼働しているノートPCを65W側(ポート1)、充電している側を 30W(ポート2)とすれば安定して使えます。
ノートパソコン2台同時にグリグリのゲームでもプレイしない限り、普通に2台同時に使いながら給電できると思います。
安全性・発熱について
ノートパソコンなどへの給電は、常に 60W以上で出力し続けるので、発熱や安全面が気になるところです。
しばらくノートパソコンを充電した後に温度を計測してみました。平均で 27°前後。長時間充電し続けましたが、これ以上は上がりませんでした。
手で触れると、ほんのり温かいという感じ。寒い日じゃなければ感じないレベルの温度です▼
短絡防止の保護回路など、多重保護システムが搭載されています。過充電、過放電、過熱、短絡などから、充電器とデバイスを保護します。
ちなみに高出力で充電する際は、USB PD対応の最大100W(5A)のケーブルを使用するようにして下さい。
まとめ・価格・販売サイト
GaNのPD充電器は小さいので、持ち出し用のノートパソコンの電源として重宝します。今でスタンダードだった最大出力 65Wの多ポートGaN充電器は、2ポート同時に出力すると45 W+ 18Wとなりノートパソコン2台同時には使えませんでした。
100WのPD出力を必要とするノートパソコンは少ないですが、2台同時に使えるという点は大きいです。学校や会社などでも2人同時に電源を取れますね。
PCデスク上に設置しておけば、1台だけでノートPCからBluetoothイヤホンまで、充電業務は全て任せられます。机上が整然とさっぱりしますね。
UGREEN PD充電器 100W の価格は 7,999円(記事掲載時)Amazonから購入が可能です。
ちなみに現在、半導体ショックの影響で入荷数が限定的です。入荷しだい売れてしまうので、欠品状態の事も多いです。
タカシ
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