骨伝導ヘッドホンに特化したサウンド機器メーカーAfterShokz (アフターショックス)では、自宅のテレビに接続するだけで手軽に 耳元でテレビの音声を楽しめる「骨伝導ワイヤレスヘッドホン(テレビ用トランスミッター付き)AS801-ABT01」 の販売を開始しました。
Aeropexは、Bluetooth接続によるワイヤレスヘッドホンです。
耳を塞がないオープンイヤータイプなので、周囲の環境音を聞き取りながら音楽を楽しむ事が可能です。
また最近のコロナ騒動では、環境音を聞きながら作業ができるので、テレワークやオンライン授業などで需要が急増しており、現在爆売れ中のガジェットの1つです。
今回のトランスミッターモデルは、既存のAeropex(AS800)をベースに改良しており、新たに高音質・低遅延コーデックの「APTX」をサポートするとともに、トランスミッターとの接続に最適化してレイテンシ(データ遅延)を削減しています。
既に設定済みのテレビ用のトランスミッターが付属しており、箱を開けたらすぐに使用できます。
今回はメーカーの方から、レビュー用にサンプルをご提供頂きました。
ページコンテンツ
スペック
【Aeropex仕様】
型番:AS801
Bluetoothバージョン:V5.0
感度:105 ±3dB
動作範囲:10メートル
周波数帯: 2402MHz~2480MHz
周波数特性:20-20000 Hz
マイク感度:-38db±3db
スピーカータイプ: 骨伝導変換器
イヤホンのバッテリ容量:145 mAh
電池: リチウムポリマーバッテリー
充電時間:2時間
音楽再生時間:約 8時間
待機時間:約 10日間
防水・防滴:IP67
インピーダンス:8.5Ω ±20%
最大RF出力:4dBm
対応プロファイル:A2DP, AVRCP,HSP,HFP,ATPX
最大周波数出力:0dBm
対応コーデック:SBC / AAC/ APTX
重量:約 26 g
サイズ:約100×122×35mm
開封の儀
- Aeropexヘッドホン本体(AS801) x 1
- トランスミッター(ABT01) x 1
- 耳栓 x 1
- 収納ケース x 1
- USB専用充電器 x 1
- MicroUSBケーブル x1
- 3.5mmオーディオケーブル x1
- 光デジタルケーブル x1
- RCAオーディオケーブル x1
- 取扱説明書など紙類
取扱説明書は、骨伝導ヘッドホン解説の1枚と、トランスミッターのセットアップについての詳細なものが付属しています。
フォントも大きく懇切丁寧なので、機械が苦手な方やシニア世代でも簡単に使えます。
製品レビュー
材質はシリコン風の質感で、艶消しの黒とダークグレーのツートンカラー▼
筐体はコンパクトで、太さはUSBケーブル程度しかありません▼
一見弱弱しく見えますが、チタン製のフレームで頭にフィットするように設計されていて強度は十分です。
グリグリ捻じっても大丈夫▼
重量も約 26gと超軽量です▼
防水防塵性能 IP67等級の強力な防水・防塵に対応しています。
防水等級7は「一定の水圧で一定時間(30分間)水中に浸けても有害な影響がない」という規格レベルです。
ちなみに6等級の防塵性能は「内部に粉塵が侵入しない」という高レベルの耐塵型です。
何度かシャワーを浴びながら音楽を聴いていますが、使用後は簡単に拭き取るだけで手入れも不要です。充電の際に汗などの水分が充電口に溜っている場合、警報音が鳴る安全機能も実装されています。
防水系ガジェット系、充電時の水滴による漏電が心配なんですよね。
シリコンゴム製の収納袋がついており、こちらも完全防水仕様です▼
操作部
右耳の下側には、電源ボタンを兼ねたボリュームボタンと充電コネクト部を配置▼
マルチファンクションボタンは左耳のハウジング部に配置▼
右耳側には通話用のマイクが内蔵されています▼
骨伝導部は、ボディとシームレスで接合されています。肌触りがサラサラで気持ちいい▼
バッテリー・充電
専用ケーブルを使ってUSBアダプターから充電します
充電ケーブルは磁力でピタっと貼りつきます。
バッテリー容量は145 mAhで充電時間2時間で満充電。チップセットはQualcommの3024を採用しており、再生時間は最大約8時間。
トランスミッター(ABT01)
トランスミッターには、「AFTERSHOKZ」のロゴが印刷されており、2台までのBluetooth機器を同時に使用できます。
操作パネルは、ボリュームとBluetooth機器のペアリングボタンが配置されています▼
インターフェイスは、背中側にMicroUSBポート(電源用)とステレオジャック、オプティカルジャック(光デジタル用)。
電源スイッチもココに配置されています▼
付属のケーブルは3種類用意されています。どんなテレビや機器でも対応できますね。
3.5mmオーディオケーブル 、光デジタルケーブル 、RCAオーディオケーブル、
テレビと接続
付属のトランスミッターは、骨伝導ヘッドホンと既にペアリング済みです。
ステレオジャックを使ってテレビに接続してみると、AUXランプが点灯します。
トランスミッターもAPTXコーデック対応なので、APTX表示部も光ります▼
テレビを観ながらでも周囲の音が聞こえるので、宅配便の来訪や家族が部屋に来る音も分かります。
リビングでも使ってみましたが、最近では誰かしらが動画授業やオンライン学習を受けているので、邪魔にならずにテレビを鑑賞できます。
また手元スピーカーとしても優秀で、7-8メートル離れている対面キッチンで料理を作る時に重宝しました。
通話テスト
Aeropexには通話機能が実装されています。LINEの「通話テスト」機能を使って内蔵マイクの感度と通話音量を試してみます。驚くほどクリアにはっきりと声が届きます。相手の通話ボイスも聞き取りやすく、Bluetoothイヤホン以上の通話性能だと思います。
また妻にZoomを使った語学オンライン授業に使ってもらいましたが、3時間の授業を普通に受けられていました。
使った感想は「骨伝導ヘッドホンという事を忘れてしまう。イヤホンやヘッドホンのように蒸れないので、夏には良いかも?」との事でした。
装着感
首の後ろを回して装着します。耳の前の頬骨にあたる感じがベストポジションなようです。
ヘッドホン本体が軽いので、違和感などは全くありませんでした。また首を振り回してもズレる事もなく、激しく動いても振れる事すらありません。
使い方・操作感
音楽操作はボタンでフル対応しており、マルチボタン1つで再生・一時停止、曲送り・曲戻しが可能。音量操作と電源はボリュームボタンを使います。
電話機能に関しても通話・通話終了・リダイヤル・通話拒否など、デバイス本体を取り出す事なく全ての操作が可能となっています。
ボタンのレスポンスがとても早く、タイムラグなく操作を受付けてくれます。例えば早送りの為に2回タップしたら即次の曲が再生されます。
操作方法
マルチボタン | 左 |
---|---|
音楽操作 | |
1回タップ | 再生/一時停止 |
2回タップ | 前の曲へスキップ |
3回タップ | 次の曲へスキップ |
3秒長押し | 電源オン Siri、OKグーグル作動 |
4秒長押し | 電源オフ |
通話 | |
1回タップ | 通話 |
2秒間長タップ | 電話を切る |
2回タップ (音楽停止時) |
リダイヤル |
バッテリー残量は、音楽が停止している時に、ボリュームボタンのいづれかを1回押すと音声で教えてくれます
音質・音量
音質はどちらかと言えば透き通った中高音が得意です。骨伝導ヘッドホンの性質上、腹に響く程の重低音は苦手ですが、それでもベースのボンボンとした低音もしっかり鳴ります。
旧モデルのAS800と聴き比べしてみました。ニューモデルは、APTXコーデック対応なので、遅延反応や音質が1ランク上がった感じが実感できました。
イコライザー切替機能が付いており、ボリュームボタン2つを3秒間同時押しする事で切り替える事ができます。
イコライザーのモード関しては、詳しい説明は書かれていません。切り替えた感じでは、フラットな音質のノーマルモードと各音域を強調したモードの2種類のようです。
付属の耳栓で耳の穴を塞ぐと、周囲の音から隔離されるので、通常のイヤホンで聞いているような没入感が得られます▼
スポーツでの使用
骨伝導ヘッドホンは、周囲の音を聴く事ができるので、合法的に自転車で音楽を聴く事ができます。
私は自転車の時はAeropexを使って音楽やラジオを楽しんでいますが、外音がしっかりと聞き取れるので、安全に乗る事ができ、怖い思いをした事がありません。
交通量の多い道路でも少し聴き取り難くなる程度で、しっかりと音楽を聴く事はできます。ラジオでも話の内容が分かります。
またスピードを出したり強風の時でも、風切り音に負ける事なく聴く事が出来ます。
音漏れ・その他
骨伝導ヘッドホンは、骨に対する振動で音を伝えるので、頬骨が痒くなってしまう事があります。
しかしながらAeropexは、独自の「PREMIMPITCH 2.0+」技術を採用することにより、小さな振動でしっかりと音を伝えるので、長時間聴いていても痒くなりませんでした。
また、骨伝導ヘッドホンは振動で音を伝えるので、普通のイヤホンやヘッドホンと比べて音漏れの問題があります。
しかしながらAeropexは、かなり小さい音量で聞くことができるので、旧世代の骨伝導ヘッドホンに比べると音漏れも圧倒的に少ないです。
まとめ・価格・販売サイト
Aeropexは、日本最大級のオーディオビジュアルアワードVGP 2020「骨伝導ヘッドホン」部門において、金賞を受賞している折り紙付きの端末です。
今まで骨伝導ヘッドホンは、耳を塞がないで聴けるだけのガジェットでしたが、Aeropexでは音楽鑑賞できるレベルまで引き上げた ”次世代スペックの骨伝導ヘッドホン” 。今まで幾つも骨伝導ヘッドホンを使って来ましたが、圧倒的な性能差を感じます。
骨伝導ヘッドホンは、特殊なガジェットとして誕生しましたが、最近では安全にサイクリングやウォーキング、ジョギングが出来る音楽機器として定番になりつつあります。コロナ騒動以来、周囲の音を感じながらテレビや音楽鑑賞、プライバシー空間の確保など、活躍する場が増えていますね。
通勤通学時や部屋の中でも「ながら」使いしたくなる骨伝導ヘッドホンです。
販売は、Amazon公式ショップの他、AfterShokzの直販サイトからも購入が可能です。直販価格は23,880円(税別)
タカシ
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