昨年11月「iPhone7からは3.5mmのイヤホンジャックが廃止される」というセンセーショナルなリーク情報が流れた。このニュースに世界中のiPhoneユーザーが騒然とし、「今のイヤホンを使いたかったら、高いオプションアダプターを買えってことか?」「俺の数万円のイヤホンどうしてくれる」などのツイートが相次いだ。
それから数か月が経ち「iPhone5SE」の発売などもあり、最近ではユーザー達の話題にも上らなくなっている。しかし、筆者の周りの高級イヤホンユーザー達は、3.5mmステレオミニジャックの新しい高級イヤホンは買い控えて、壊れても廉価なモノを使いながらiPhone7の動向を伺っている状況だ。
そこで、確実だと言われている「3.5mmイヤホンジャック廃止」についての最新情報と問題点をまとめてみます
iPhoneのサプライチェーンが廃止を認めた?!
海外のガジェット系サイトの情報を総合すると、どのメディアでも3.5mmのミニジャックの廃止は確定としており、中国メディアのanzhuo.cnでは「サプライチェーンがイヤホンジャックの廃止は事実であることを認めた」と報道。付属のイヤホンはLightning接続とされており、最近リーク画像も公開している。
ブルートゥースはオプション?
当初は、BT(BlueTooth)イヤホンが同胞されると予想しているメディアもあったが、BTイヤホンは別売りで無線充電が可能なイヤホンが用意される可能性があるようだ。 Apple社が2014年に買収したBeats Electronicsが開発中のイヤフォンは、左右のイヤバッドの部分をつなぐコードが無く無線で充電するもので、EARINやBragiの製品のようなものになるとしている
参考:Earin
このコンセプト画像のようにはならないという事か?▼
conceptimage:Handy Abovergleich
MFI認証のイヤホン登場?
イヤホンジャックがLightningケーブルに統合されてしまうことで、様々な問題点が指摘されている。第一にLightningケーブルはAppleのMFI認証を受ける必要があるので、間違いなくイヤホン、ヘッドフォンの価格が高止まりしてしまう。
中国メディアのanzhuo-cnでも「インターフェースをLightning依存する事で、増収を目指すAppleのビジネス手法」としている。
iPhone_7的3.5mm接口没了:专用Lightning接口耳机登场 – 手机行情 – 安卓中国
第二に、Lightningジャックを充電とイヤホンで共有する事になるので、充電しながらイヤホン通話や音楽を聴く事ができない。端末を充電している間には、BTイヤホンを別に用意しなくてはならないという事になる。また、BTイヤホンを使う事で、iPhoneのバッテリーの減りが心配だというユーザーの声も多いようだ。
高音質で人気のハイレゾヘッドセットだが、iPhone7で使おうとすると意外な盲点がある。現在のハイレゾヘッドセットは、有線/BTヘッドホン、有線イヤホンがあるが、BTのハイレゾイヤホンは存在しない。今後、iPhone7で充電中にハイレゾで音楽を聴きたい場合には、BTヘッドフォン一択になってしまう。モバイルバッテリーで充電しながら、ハイレゾイヤホンで音楽を聴くという事はできないのだ。筆者のように常にモバイルバッテリーを引きずっているiPhoneには厳しい。
大学生の甥っ子もハイレゾ再生にハマっているが、最近イヤホンが壊れてしまい、今年9月のiPhone7の発売に向けて新しいイヤホンの購入を見送っている。そこで、他にも転用が効くBluetoothハイレゾイヤホンを探しているが見当たらずに困っているようだ。
彼曰く、オーディオやゲーム機などでは使えない「Lightningハイレゾイヤホン」に数万円は出せないとの事。
MFI認証のLightning充電ケーブルも、最近ようやくアマゾンなどから800円前後で販売されるようになったが、MFI認証の製品は基本的に値崩れしない。MFI認証を受けていないケーブルは、急速充電に対応していないので充電に時間が掛かり、酷いものではケーブルから火が出たりする。筆者のように音質にはあまりこだわらないライトユーザーは、iPhone7付属のLightningイヤホンかBTイヤホンがベストかな?
最近「iPhoneの付属イヤホンは音漏れが気になるので使わない、使っている人は音漏れに注意して欲しい」との理由で、付属イヤホンを嫌っている人多い事が話題に上っているので、BTイヤホン一択なのかもしれない。
タカシ
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