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【実機レビュー】Adaptiveノイキャン機能とQCC3091搭載ワイヤレスイヤホンEarFun Air Pro4

サウンド機器メーカーEarFun (イヤー・ファン)より、完全ワイヤレスイヤホン 『EarFun Air Pro 4』が発売されました。

サンプル端末を入手しましたので、使用感を共有したいと思います。

EarFun Air Pro 4は、 SoCにQualcomm の最新チップセットQCC3091を搭載したANC対応の完全ワイヤレスイヤホン。2台のBluetooth機器に同時接続できるマルチポイント機能をも備えます。

その他、外部の環境音をデジタル的に取り込む「アンビエントサウンド」機能を実装、50msの低遅延モードをするなど 最新TWSのトレンドの機能は 全部入りです。
新たに装着センサー機能を搭載しており、マルチポイント機能に対応、ノイキャン機能はAdaptive ANCに対応するなど、大幅に進化したモデルとなっています。

 

ざっくりレビューフラッシュ

お勧めポイント
 EQ & タッチ操作の機能変更に対応した独自アプリ
 10分の充電で120分の再生が可能
 有線・ワイヤレスの2種類の充電対応
 aptX Adaptiveコーデック対応
 aptX Losslessコーデック対応
 左右片側での利用に対応
 ケースを開けただけでペアリング完了
 重低音に迫力がある音質
 50msの低遅延モード搭載でゲームでも使える
 2台のデバイスに同時接続が可能(マルチポイント)
 1回の充電で最大 11時間の使用が可能
 cVc 8.0 ノイズキャンセリングでクリアな通話が可能
 Qi(チー)ワイヤレス充電に対応
 IPX5防水で汗・シャワーでの使用も可能
 風切り音軽減ノイキャン性能が優秀
 最大50dBという高いノイズ低減性能
 ファームアップデートでAURACAST対応予定
 装着検出に対応

 

残念な点
 中音域が寂しい
 

EarFun Air Pro 4スペック

チップセット Qualcomm QCC3091
Bluetootthプロファイル HFP、HSP A2DP、AVRCP
対応コーデック AAC、SBC、aptX、aptX Adaptive
aptX Lossless、LDAC
再生周波数帯域 2.402GHz-2.480GHz
通信距離 約 15 m
音楽再生時間 最大約 11時間
ANC ON:最大 7 時間
Bluetoothバージョン 5.4
低遅延モード 50ms
防水等級 IPX 5
ドライバーユニット φ10 mm
インビーダンス 不明
イヤホン充電時間 1時間(イヤホン单体の場合)
2時間(USB-C経由の充電ケース)
3.5時間(ワイヤレスケース充電)
ケース充電時間 有線:約 2時間
ワイヤレス:約3.5時間
バッテリー容量
ケース:600 mAh
イヤホン:54 mAh
ケース重量 56g
ケースサイズ 62.4 x 46.6 x 29.2mm

開封の儀

 

【パッケージ内容】

  • EarFun Air Pro 4イヤホン x 1ペア
  • イヤーチップ:XS/S/M/L/XL 各1ペア 
  • 収納充電ケース x 1
  • USB-C充電ケーブル x 1
  • 掃除用綿棒 x1
  • 取扱説明書などの紙類

 

製品レビュー

イヤホン本体

イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したBluetooth接続のカナルタイプのTWSです。

イヤホン本体はAirPodsのような「スティックタイプ」。本体カラーのベースは艶ありブラックでスティック外側はブルーメタリック。薄っすらと「earfun」のロゴが入っています▼

 

重さは片側約 5グラム。最近はこのブルーメタリックがearfunイヤホンのトレードマークになりつつありますね▼

 

イヤーピースは、 XS / S / M / L/XLの 5種類のサイズが用意されています▼

 

イヤーピースを外したベース部は円形▼内側は丸っこくなっており、耳の形にフィットしやすく遮音性が高いデザインです

防水等級はIPX5に対応しています。IPX5は「噴流に対して保護」という規格レベル。水中での使用はできませんが、水洗いやお風呂・シャワー程度では使う事ができます。
※ ケースは防水ではありません

 

チャージケース

充電ケースは平たいシェル形状のタイプです。小型でポケットにポンと入ります。

 

いつものようにリップクリームと並べてサイズ感をお伝えします▼

 

充電ポートはUSB-C

ケースのサイズは 奥行 50 x 幅 60 x厚さ 30.8ミリ

 

ケースの底には、PSEと技適マークがついています▼

 

イヤホンを格納したケースの重さは約 54グラム▼

 

充電ポートはUSB-C。ケースにはバッテリー電池残量のインジケーターが3灯ついています。最近はLED一灯の色で判別するタイプが多いので、一目で分かるのはポイント高いですね。

バッテリーについて

1回の充電で約 11時間(ANCオン:7.5時間)使えます。ケースでの充電を含めると合計 52時間。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は週に1回程度で間に合いそうです。
さらに10分の充電だけで 120分間の使用が可能になります。ピンチの時でも、少し待つだけで使えるのが嬉しいですね。

 

ケースへの充電は、置くだけ充電のQi(チー)ワイヤレス充電にも対応しています▼

 

EarFun Audioアプリ

EarFunの独自アプリ「EarFun Audio」を利用する事で、イコライザー機能やイヤホンのファームウェアアップデート、タッチ操作の再配置などが可能となります。
以前はアプリの使用にはアカウントを作成する必要がありましたが、現在はログインをスキップできるようになりました。

EarFun Audio

開発: Earfun Technology (HK) Limited
評価
 無料

icon-itunes
 

 

専用アプリでは、イコライザー機能の他にもタップ操作のカスタマイズが可能です。

 

使い方

操作方法

イヤホンの背中側の○部分をタップする回数・長さで操作を行います

  左(L) 右(R)
音楽操作
1回タップ 音量下げる 音量上げる
2回タップ 再生 / 一時停止
3回タップ 前の曲へスキップ 次の曲へスキップ
2秒間長押し ANC,ヒアスルー切替 Siri、OKグーグル起動
通話
2回タップ 通話/電話を切る
3回タップ 通話切替
2秒間長押し 通話拒否

※ リセット:ケースを開いてケースのボタンを8秒間長押し。LEDが点滅したらリセット完了。デバイス側のBluetooth登録を削除します。

 

操作・装着感

操作性について

充電ケースを開けただけでイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。

収納時はケースに戻してフタを閉めると、ペアリングが解除され自動的に充電が開始されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは一切必要ありません。
スティック部をつまんで持てるので、誤操作で音量を変えてしまうような事もありませんでした。

 

デバイスへの接続や電源のオンなどは、音声で教えてくれます。この音声は専用アプリから変更が可能です(英語、日本語、中国語)

初回は開いただけでペアリングモードになります

Google Fast Pair にも対応しています。

『装着センサー』
また今モデルより、装着センサーが内蔵されており、耳から外して一時停止、再装着で再生再開する機能が搭載されました。レジなどの時、耳から外して一時停止・装着で再生再開されるのが便利です。

 

装着感

耳に入れた感じは自然で、圧迫感や違和感はありませんでした。装着を忘れる程ではありませんが、フィットしており落としそうな不安はありません。ジョギングやトレッドミル(ランニングマシーン)でも使いましたが、落ちたり緩んだりする事はありませんでした。

また長時間装着していても痛みはありませんでした。

 

装着図はスティックタイプの平均的な感じです。暗めの大人しいブルーメタリック色なので、シックで悪目立ちしません▼

 

正面から見ると少し出っ張って見えます▼

 

斜め前方から見た様子▼

 

音質

10mm径のダイナミック振動板を搭載しています。

音質の特徴は、全音域でクリアで伸びがあり抜けのよい派手寄りのチューニングです。
音のチューニングは、かなり低音寄りで深い音域まで入り込んで聴く事ができます。高音域は透明感と広がりがありますが、中音域が少し弱いです。そのためピアノの音やヴォーカルの声は、楽器に埋もれて聞こえにくい曲もありました。

その分、重低音は聞こえにくい音域もカバーしており、丁寧に楽器の特徴をしっかりとらえた弾むように低音が聴こえます。
女性ヴォーカルの声の視察音(サ行が刺さる)が気になるような事はありません。
キックの効いたEDMなど、重低音を楽しみたい人は良いイヤホンだと思います。
ANCオンにすると強い低音域が更に強調されて際立ちます。
音の定位感も正確に表現できているので、オーケストラの楽器の位置がしっかりと把握できます。ゲーム用途においても正確な定位感により、目を閉じていても敵の位置を把握できます。FPSなどのゲームにも使えますね。

私はiPhoneを持ち歩いているので、通常はAACコーデックで聴いてみました。試しにAndroidでLDACコーデックで聴くと、音の解像度と音圧がグィーンと一回り大きく広がる感じです。LDACが聴ける環境の時は活かしたいですね。

専用アプリのEQ機能を使えば、低音を弱めてヴォーカルを活かすといった、好みの音域を強調する事ができます

 

ノイズキャンセリング、ヒアスルー機能

ノイズリダクションは、左イヤホンのを2秒間長タップする事で切り替わります。スマートホン用の専用アプリからでも切り替えが可能です。

ANCには5つのモードが用意されています

独自のQuietSmart3.0により外部のノイズを逆位相の波型で打ち消し、最大 50dbまでの音量に対して効果があります。特に低音域の電車や車の騒音に対する打消し率が非常に高いです。

今モデルはAdaptive ANCに対応しています。「Adaptive ANC」は、気密性に依存せずにANC機能を提供します。頭を動かすなど、ユーザーの動きによってイヤフォンをつけている状態が変化しても、イヤフォンがどのように耳についているかを判断し、周囲の音によって、リアルタイムにパフォーマンスを動的に変化させる技術です。

ノイズキャンセリング時の音質に関しては、ノイキャン時でもノーマル時の音に近く、楽曲の音が変質してしまう事はありませんでした
ホワイトノイズが入って気になるという事もありませんでした。

風切り音軽減モード(Wind noise cancellation)の機能をサーキュレーターの前でテストしてみましたが、ザーっという風切り音は全く無くなりました。

外音取り込み機能(アンビエントサウンド)についても、使えるレベルの性能だと感じました。両耳のイヤホンを外しながらネックスピーカーで聴いているような錯覚に陥るくらい外音が聴こえます。デジタル変換されて撮りこまれたた音という事も感じないくらい自然な音が聞こえてきます。

 

音切れ・音飛び・遅延

買い物・仕事に1週間持ち歩いていました。途切れたり音飛びで気になるようなことはありませんでした。ただし、スマートホンに通知が届く時は途切れる事がありますが、他のイヤホンでも良くある現象なので気になりませんね。

遅延に関しては「ゲーミングモード」を実装しています。しかし低遅延モードにするまでもなく、ノーマルモードでも遅延が少なく、動画を観ても人の口の動きと音(声)のズレを目を凝らして見ても分かりませんでした。FPSなどコンマ何秒を争うゲーム以外では使う事は少ないと思います。

一般的に低遅延モードは伝達距離が短いので、動画視聴やゲームプレイ時以外は、オフにしておく事を推奨されています。低遅延モードはセンシティブなようで、外出時に使うと音が途切れる事がありました。

 

マルチポイント機能

マルチポイント接続とは、2台の機器と同時接続し、それぞれで通話も音楽も受信できる機能。
例えば、PCでオンライン会議を終了した後、スマートフォンで音楽再生を始めるだけで再生機器を切り替えられます。スマートフォンが電話を着信した際には自動でスマートフォンの通話に切り替わり、そのままハンズフリー通話をすることも可能。2台の機器でイヤホンを使う場面で接続の切り替えがいらず、使用する事が可能です。

 

まとめ・価格

昼間は一日中装着しており、音楽やラジオ、朗読サービス(オーディブル)を聴いていました。他のイヤホンではバッテリーが減ると片耳ずつケースに戻して使っていましたが、超ロングバッテリー寿命なので仕事中ずっと装着していても充電不要でした。

CVC8.0ノイズキャンセリング機能マイク、長時間再生、aptX Adaptiveコーデック対応、Qi(チー)ワイヤレス充電対応など、機能的にはTWSの必要要件は全て満たしています。

今後のファームウェアアップデートで「AURA CAST」に対応予定です

 

EarFun Air Pro 4は、クアルコムの最新チップセットQCC3091をいち早くに採用した完全ワイヤレスイヤホンです。この重低音が得意な音質がチップセット由来のものなのか、チューニングによるものなのかは不明ですが、迫力のある重低音サウンドはマニアにはたまらない音質が印象的なイヤホンでした。

カラーバリエーションは、今回紹介した「ブルーブラック」と「シルバーホワイト」の2色展開です

価格は¥9,990。Amazonの公式ページでは1,500円オフのクーポンが発行されています。

 

 

EarFun Air Pro 4 ワイヤレスイヤホン
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Amazon(ブラック)
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※ メーカーさんの方からサンプル品をご提供頂いてのレビューとなります。金銭の授受などはありませんので、公正な視点で製品をレビューします。
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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

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