スマートウォッチのシェアの51パーセントを占める「Apple Watch」。後継モデルが2016年3月中に発表される見込みとされており、今後も増々出荷台数が伸びると予想されています。しかし、そんな中、米国の市場調査会社、ストラテジー・アナリティックスが公表した、昨年度のApple Watchの販売台数を元に、Apple Watchに関するネガティブな記事が続々と掲載されていますのでご紹介します
クリスマスに売れなかったApple Watch
IDCは、Apple Watch の、2015年 Q4 における出荷数は 410万台で、Fitbit に続く2番手のベスト・セラー・ウェアラブル・デバイスとなっている。しかし、クリスマス商戦の四半期に、売り上げを伸ばす事ができなかった為、多くの人々は「Apple Watch」の売れ行きについて失望していると報じている。
ソース:businessinsider
IDC のデータから Statista が作成したチャートを参照すると、Apple Watch のクリスマス期の販売台数は、直前の四半期を比べて、わずかに伸びているだけである。
しかし、これとは対照的に、Fitbitの売上高は、直前の前四半期から72%に上昇しており、Garmin と Samsung も、僅かながら売上が上昇している。Xiaomi は売上高が低下しているが、それでも前年度比が285パーセントのジャンプアップとなっている。IDCの Jitesh Ubraniはビジネスインサイダーが伝えるところによると、その低い成長には多くの理由があるが、多くの人に対するアピール(魅力)が不足している事が原因の可能性があるとしている。
Ubrani氏によると、「初期には、サプライチェーンの問題に起因していたが、私の考えでは、人々がスマートウォッチに未だに価値を見出していない」と述べ、「価格を高く設定しているにも関わらず、スマートフォンに比べ、多くの機能を提供していない」と続けている。
スマートウォッチの活用方法が思い付かない人々―英Jupiter
Jupiterでは、「アップルウォッチは、調査会社Jupiter Researchの推計によると、スマートウォッチのシェアの51.5パーセントの8.8万台を占め、2015年の間に最も人気のスマートウォッチ」と報じていますが、少し辛口のスマート・ウォッチに関しての世論調査のデータ分析で締めくくっています。
ソース:appleinsider
JUPITERによると「Android Wear」デバイスのシェアは10%にも達しておらず、提供されているアプリの数(iPhone1万/Android4千)の差が両者の明暗を分けた一因であるとの見解を示している。
しかし、多くの人々は未だスマート・ウォーッチを買う必要性を見いだせておらず、30パーセントの人が、スマートウォッチを使う必要が無いので購入する予定も無いと答えている。
今回、Apple Watchに関する記事を2つご紹介しましたが、やはりスマートウォッチは日常に浸透しきれていないようですね。実は筆者も、どうしても欲しくて無理やり使い道を考え抜いた揚句、思いつかなくて購入を見送っています。
筆者の周りではジョギング・自転車を趣味にしている方にはFitbitが大人気ですが、「Apple Watch」に飛びついた方は全員バッテリー切れ状態のまま引出の奥に仕舞い込まれています。
やはり時計にも関わらずバッテリーがもたない、防水では無い事が2大のネックのようですね。また、Apple Watchを腕にはめていると人の視線が気になり「新しいモノ好き」と言われて恥ずかしいという人も多かったです。
iPhone発売時にも「コンパクトPCのような端末を持ち歩く人は限られている」と言われていましたが、時間と共にアプリ・カメラ機能などが充実し、活用法が次々と見いだされ、今ではスマホは世界中の人々の必需品となっていますね。今後、何かキラーコンテンツや活用法が提案されなければ下火になっていくかもしれません。
せめてKindle Paperwhiteのように連続使用していても2か月バッテリーが持てば購入するのですが、現状では滅多に使わない腕時計を毎日充電し続ける苦行に耐えられる自信がありません。
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