国際民間航空機関(ICAO)は22日(現地時間)、旅客機でのリチウムイオン電池の輸送を4月1日から禁止すると発表した。発火事故の懸念から航空各社とパイロットからの要望に応えた形での決定という。
「それでは国内・海外旅行ではモバイルバッテリーの現地調達・現地廃棄しか方法はないのか?」と思いますよね?詳細について調べてまとめてみました
今までのリチウムイオン持ち込みルール
JAL/ANA各社ともに規定範囲以内に限りモバイルバッテリーは手荷物に限り許可していました
・リチウム電池はリチウム含有量が2g以下のもの
・リチウムイオン電池はワット時定格量が160Wh以下のもの
リチウムイオン電池内蔵の電気製品に関しては、規定範囲内に限り手荷物・預け入れ共に可能
・リチウム電池はリチウム含有量が2g以下のもの
・リチウムイオン電池(バッテリー)はワット時定格量が160Wh以下のもの
また、電動自転車や電動の乗り物(ホバーボード、電動スケートボード、セルフバランスボードなど)は、安全上の理由により、 航空機への持ち込み、お預けは共に不可
今後のリチウムイオン電池の飛行機輸送について
4月1日からスマホ用モバイルバッテリーを手荷物として、機内持ち込みすることができなくなる可能性があります。今までは「手荷物に限り」許可されていたモバイルバッテリーなので、結果的には飛行機での輸送自体が不可能になってしまいそうです。予備電池に関しても”内蔵”されていないので拒否される事が予想されます。
ICAO Council Prohibits Lithium-Ion Cargo Shipments on Passenger AircraftMONTRÉAL, 22 FEBRUARY 2016 – The 36-State ICAO Governing Council adopted a new aviation safety measure today which prohibits, on an interim basis, all shipments of Lithium-ion batteries as cargo on passenger aircraft.“Safety is always our most fundamental priority in international civil aviation,” stressed Dr. Olumuyiwa Benard Aliu, ICAO Council President. “This interim prohibition will continue to be in force as separate work continues through ICAO on a new lithium battery packaging performance standard, currently expected by 2018.”The Council’s decision will be effective 1 April, 2016. It pertains only to Lithium-ion batteries shipped as cargo on passenger aircraft, and not to those contained in personal electronic devices carried by passengers or crew. It comes subsequent to extensive reviews undertaken by the ICAO Air Navigation Commission, and the UN agency’s Dangerous Goods, Flight Operations, and Airworthiness panels.The prohibiting of Lithium-ion cargo shipments on passenger aircraft has been eagerly awaited by aircraft manufacturer and pilots associations, which have been the most vocal advocates for the new safety measure.
ソース:ICAO
また、この発表は基本的にモバイルバッテリーに関する規制色が強く「乗員・乗客の個人用電子機器のリチウムイオンバッテリーは除く」とあるため、リチウムイオンバッテリー内蔵のスマホやタブレット・ノートパソコンは対象外になります。これは2018年をめどに新たな輸送規格を策定するまでの暫定処置なので、航空各社での対応の違いもありそうですし、何か救済措置も発表されるかもしれません。
旅行・夏フェス用に大容量モバイルバッテリーを買った方はショックですね。筆者も少し前に購入してウキウキで記事を書いたばかりです。
iPhone6が5回充電できる15600mAh超大容量 モバイルバッテリー使用レビュー【Anker PowerCore】
今後のスマホ充電対策について
筆者は、電源OFF(シャットダウン状態)でもUSB給電してくれるノートパソコンを使用していますので、今後はソレをメインにiPhoneへは充電する予定です。
また、飛行機移動での夏フェスなどでは現地に設置されている「充電ステーション」を利用するのも良いのですが、常に大混雑状態ですので、いよいよ震災用に買っておいたソーラー充電器が役に立ちそうで、逆にワクワクしています。
タカシ
最新記事 by タカシ (全て見る)
- 【ブラックフライデーセール】「Dropbox Plus 3年版」が3万3440円【ソースネクスト】 - 2024年11月23日
コメント