サウンド機器メーカーSOUNDPEATS AUDIO(サウンドピーツ・オーディオ)から、完全ワイヤレスイヤホン 『Sonic Pro(ソニック・プロ)』が発売となりました。
Sonic Proの一番の特徴は、左右に2基づつの「デュアルBAドライバー」を搭載しており、繊細で高い解像度の音質を実現しています。
またQualcomm の最新チップセットQCC3040を搭載し、強固な接続の「 TrueWireless Mirroring 」に対応しており、さらには高音質のコーデック「aptX Adaptive」に対応した他、低遅延のゲーミングモードなどに対応しています。
Sonic Proは、2021年のオーディオビジュアルアワードVGPにおいて、デュアルBAドライバーが評価され「コスパ大賞」と部門賞では「金賞」を受賞しています。
早速手元にやって来ましたので、数日の間持ち歩いて使い倒してみました。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
イヤホンのインジケータ(光)のオンオフが可能
TWM対応で音切れ音飛びが少ない
aptX Adaptiveコーデック対応(高音質、低遅延)
デュアルBAドライバー搭載で解像度の高い音質
1回の充電で最高 15時間の使用が可能
物理的にノイズがカットされるデザイン
IPX5防水で雨や汗をはじく
ゲームなどにも使える音のズレが少ない低遅延モード
Qi(チー)ワイヤレス充電に対応
イヤーピースが1サイズのみ
Sonic Proスペック
チップセット | Qualcomm QCC3040 |
---|---|
Bluetootthプロファイル | HFP、HSP A2DP、AVRCP |
対応コーデック | AAC、SBC、aptX Adaptive |
再生周波数帯域 | 非公開 |
通信距離 | – |
音楽再生時間 | 約 15時間 |
Bluetoothバージョン | 5.2 |
防水等級 | IPX 5 |
ドライバーユニット | デュアルBA型 |
インビーダンス | 不明 |
イヤホン充電時間 | 約 1.5 時間 |
ケース充電時間 | 約 2 時間 |
バッテリー容量 |
非公開 |
ケース重量 | 約 47 グラム |
ケースサイズ | 約 61 x 38.9 x 34.7mm |
開封の儀
【パッケージ内容】
- Sonic Proイヤホン x 1ペア
- 収納充電ケース x 1
- USB-C充電ケーブル x 1
- 取扱説明書などの紙類
取扱説明書はマルチ言語になっており、日本語でも詳しく解説されています▼
製品レビュー
イヤホン本体
Sonic Proは、イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したBluetooth接続のカナルタイプのTWS(トゥルー・ワイヤレス・ステレオ)です。
イヤホン本体は、丸型デザインのいわゆるお団子タイプ。「SOUNDPEATS」のロゴである S が入っています▼
ハウジング部のロゴはインジケータ(ライト)になっていて光が綺麗です。
インジケータはオンオフ切替が可能▼
内側は耳の形に添ったデザインで、フィットしやすく遮音性が高くなっています▼
重さは片側約 5.5グラム▼
イヤーピースを外したベース部は真円形▼
防水等級はIPX5に対応しています。IPX5はIPX5の防滴仕様。汗や雨程度の水から防げる防水等級です
※ ケースは防水ではありません
チャージケース
充電ケースはコンパクト設計で、ジーンズのポケットに入れても目立たないくらいのサイズ▼
ケースのデザインも凝っており、薄っすらラメ入りの黒いボディと銅色の2色成型です▼
リップクリームと並べたサイズ感▼
背中側は充電用のUSB-Cポートが配置されています▼
ケースのサイズは、実測で 奥行 61 x 幅 39 x 厚さ34.5 ミリ▼
ケースの底には、PSEと技適マークがついています▼
イヤホンを格納したケースの重さは約 49グラム▼
ケースにはバッテリーのインジケーターは付いていませんが、フタを開けた所のLEDの色で残量を確認できます。
【電池残量】緑:100-50% / 黄色:49-10% / 赤:10%以下
【充電中】緑点灯:100% / 緑点滅:99-70% / 黄点滅:69-20% / 赤点滅:20%以下
Qi(チー)ワイヤレス充電にも対応しています▼
イヤホンはケースに磁気でロックされています。万が一カバンの中で開いてしまっても、イヤホンが飛び出して勝手にペアリングされているという事態が避けられます▼
1回の充電で約 15時間の長時間使用が可能です。ケースでの充電を含めると合計 35時間。イヤホンを装着したまま過ごしても丸一日持つほどです。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は10日に1回程度で間に合いそうです。
通話テスト
Sonic Proはイヤホンにマイクが内蔵されており、ハンズフリー通話が可能です。
Skypeを使って、知り合いとオンラインゲーム中に使ってみました。静かに話していても声が自然に相手に届き、声の変質もありません。通話する上でのストレスは全く感じませんでした。在宅ワークで使えるレベルの音質です。
また外に持ち出して、通話しながらウォーキングしてみましたが、交通量の多い通り意外では違和感のない会話が可能でした。
製品仕様には書かれていませんが、クアルコムのチップを採用していますので、CVCノイズキャンセリング機能を搭載していると思われます(下位モデルの無印Sonicでは搭載されています)
使い方
操作方法
イヤホンの背中側をクリックする回数と長さで音楽・通話の操作を行います
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
1回タップ | 再生 / 一時停止 | |
2回タップ | 音量下げる | 音量上げる |
1.5秒間長押し | 前の曲へスキップ | 次の曲へスキップ |
3回タップ | ゲームモード切替 (低遅延モード) |
音声ガイド起動 Siri, OKグーグルなど |
4回タップ | インジケータ ON/OFF | |
通話 | ||
1回タップ | 通話/電話を切る | |
通話拒否 | 1.5 秒間長押し | |
通話切替 | 通話中2 秒間長押し | |
3回タップ | 通話切替 | |
2秒間長押し | 通話拒否 |
※ リセット方法:ケースにイヤホンを戻して、左右のイヤホンボタンを同時に 10秒間長押し
操作・装着感
操作性について
充電ケースからイヤホンを取り出すことで、電源が入りペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
私の動作では、ちょうどケースから出して耳に入れた直後に「コネクテット(接続済)」の音声ガイダンスが流れます
またケースに戻すと、ペアリングが解除されて自動的に充電が開始されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは一切必要ありません。
イヤホンからの各種操作に関しては、最近ではハウジング部をタッチする方式が主流ですが、Sonic Proはクリックするタイプです。
クリックタイプは、ミスタッチによる誤作動が少なく、操作が分かりやすいです。一方でクリックの時に、イヤホンを耳の奥に押し込んでしまわない力の加減の慣れ必要です。
装着感
形状は「エルゴノミクスデザイン」で、耳の内側の形にフィットします。走ったり飛び跳ねても全くズレません。しばらく装着したままショッピングしましたが、耳と完全に一体化したようで落ちたり緩んだりする事はありませんでした。
耳の形に完全にフィットします▼
正面から見ても派手に飛び出して見えるような事もなく、自然な感じです▼
また逆に息子は耳の穴が大きく、Lのイヤーチップを使っていますが、彼でも緩む事なく使えました。
音質
左右それぞれに2基のデュアルBAドライバー(デュアル・バランスド・アーマチュアドライバー)を搭載しています。高域側を再生するトゥイーターと低域側を再生するウーファーに分けたデュアル・ドライバー方式となっています。
BAドライバーは、小型で透明感のある美しい音を再現できるが、高価なドライバーなのでエントリーモデルのTWSに使われる事は珍しいです。
BAドライバーの効果は絶大で、SOUNDPEATSイヤホン特有のドンシャリ系なサウンド傾向では無く、高音から低音域までバランスよく繊細に鳴っているという印象です。
BAドライバーの特徴である、中~高音域がクリアで際立っており、ボーカルが前に出て聴きやすいチューニングになっています。
音の解像度もソコソコ出ており、ジャズを聴くとウッドベースのボンボン音に加え、弦をはじくカタカタ音、弦がぶつかる音など、いわゆるトランジェント(Transient) もしっかり聞き取れます。
原音に忠実な気持ちの良いチューニングだと思います。味付けをしていないので、ジャンルを選ばずに使う事ができます。
音切れ・音飛び・遅延
しばらくの間、日常的に持ち歩いて使っていました。途切れたり音飛びは一度も感じませんでした。スマホに、通知が届いた時、たまに一瞬途切れる事があった程度です。
また左右のイヤホンの接続も強固で、右耳側を手で覆っても左側のイヤホンが切れる事もありません。
Qualcomm の新受信方式のTWM(TrueWireless Mirroring)接続に対応しており、スマートホンと強固な接続を確立できます。
遅延に関しては、左耳のイヤホンを 3回タップする事で、遅延を抑えた60ミリ秒(0.06秒)の「ゲームモード」に切り替わります。
ゲームモードで動画を視聴すると、動画を観ても人の口の動きと音(声)のズレを目を凝らして見ても分かりません。ちなみにゲームモードにするまでもなく、ノーマルモードでも遅延が少なく大画面テレビでドラマを見ても口と声のズレは感じません。
技術的に低遅延モードは伝達距離が短いので、動画視聴やゲームプレイ時以外は、オフにしておく事を推奨されています。低遅延モードはセンシティブなので、外出時に使うと音が途切れる事がありました。
もともとTWS(TrueWireless Stereo) Plusという左右独立受信方式もありましたが、これはスマートホンのSoCに依存していたので、QualcommのハイエンドSoC搭載端末のみで有効でした。
新技術のTWMは、片側のイヤフォンがスマートフォンとBluetoothで接続(マスター側)した際、もう1つのイヤフォンがマスターとミラーリング接続(スレーブ側)します。その後、必要に応じてマスターとスレーブがロールスワップで入替わり、各イヤフォンの素早い切り替えに対応します。また1つのBluetoothアドレスとして管理が可能な事も特徴です。
旧テクノロジー TWS Plusの恩恵に預かれなかった iPhoneユーザーにとっては嬉しい新技術です。
またさらに「aptX Adaptive」に対応しているので、周囲の電波状況に応じて最適なビットレートに可変することで、音の途切れや音飛びを最小限に抑えます。
ノイズキャンセリング機能
このイヤホンには、ノイズキャンセリング機能はありませんが、耳にフィットするデザインが物理的に外部の騒音を緩和しています。受動的に外音を遮断しているので、ノイズアイソレーションとして機能していると思います。
そのため、ノイズキャンセリング機能付きのインナーイヤー型イヤホンより雑音をカットして鑑賞できます。
まとめ・価格
Sonic Proを使ってみた感想は、計4基のBAドライバー効果が高く、エントリーモデルらしからぬ綺麗な音が気に入りました。
またエントリーモデルとは思わせないデザインは、ファッション的にも合格だと思います。
デザインと言えば、ハウジング部のSが光るイルミネーションの用途。目立つ以外に使い道あるのかな?と思っていました。
しかしながら夜ジョギングする時、車からの可視性が上がるので光らせて走っています。結構安心できますよ。
Sonic Proの価格は¥6,880。Amazonにて購入可能です。
タカシ
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