スタビライザー・スマホアクセサリー会社「Hohem」から発売されている、スマートホン用ジンバル「iSteady X」を使ってみました。
iSteady Xは、3軸スタビライザー機能のスマートホン向けの手持ちジンバルです。
専用アプリを使ってスマートホンと同期して使用するので、顔追尾撮影機能、ジェスチャシャッター機能、インセプション動画など、デジタルカメラ向けジンバルでは実現できない機能が満載です。
iSteady Xは、機能が多く高性能なので、時間を掛けて練習して使い倒してみました。今回のレビュー記事は、思いの外苦労しました💦
ページコンテンツ
Hohem iSteady Xスペック
※ メーカーの方からサンプルをご提供頂いてのレビューとなります
(できるだけ公正に商品を判断しています)
駆動時間 | 約 8時間 |
---|---|
充電時間 | 約 2時間 |
バッテリー | 2,000 mAh(3.7V) リチウムイオン |
入力 | 5V-1A |
使用可能気温 | -10~45℃ |
対応OS | iOS 10.0 以降 / Android 6.0以降 |
Bluetooth | 3.0 + 4.0 |
機械的な可動範囲 | パン軸: 320° ロール軸: 320° チルト軸: 270° |
主な機能 |
|
使用可能スマホサイズ | 厚さ:11mm 幅: 58mm~89mm |
使用可能スマホ重量 | 100~280g |
重さ | 259g |
サイズ | 折り畳み時:179 x 79 x 39 mm 使用時:230 x 80 x 40 mm |
カラーバリエーション | ブラック/ホワイト |
開封レビュー
【セット内容】
- iSteady Xスタビライザー本体
- ミニ三脚
- ストラップ
- USB-C充電ケーブル
- 専用ケース(ポーチ)
- 取扱説明書などの紙類
取扱説明書はマルチ言語仕様。日本語の記述もあります
筐体レビュー
折り畳んだ状態のサイズは約 18cmとコンパクトです▼
カラーバリエーションは、ブラック/ホワイトの 2色展開
付属の延長取っ手を付けると、伸びて握りやすくなります▼この部分は、小ネジ(1/4インチ)を使っているので、自撮り棒や1脚も付きます。高い位置からの撮影や、超ローアングル撮影の時には役に立ちます。
延長取っ手は、ミニ三脚にもなります▼
取っ手がないとボタンが窮屈なので、撮影の時は常に付けていました▼
手に持ったサイズ感▼
ミニ三脚を付けない状態での重さは約 256グラム▼
スイッチ部は、手元上部の親指でポチポチできる位置に配置されています▼
バッテリー容量のインジケーターは白LED3灯。ボタンは、パン、チルト、ロールコントロール用のスティックとシャッター、電源ボタン。
電源ボタンとシャッターボタンは、押す長さと回数で各種モードの切替ができます。
1回:スマートホンの縦横向き切替
2回:再センタリング
5回:自動キャリブレーションモード
2回:写真, 動画モード切替
3回:スマートホンの前後カメラ切替
左側面にはズーム切替スイッチ▼
右側面には充電用のUSB-Cポート▼
折り畳むとガッチリホールドされており、アーム部が動いたりする事はありません▼
スマートホンをマウントする部分は、意外と小さいです▼
動作可能なスマートホンのサイズは、厚さ:11mm、幅: 58mm~89mm、重さ280 gまで。余程重いアウトドアスマホでない限り、問題なく使えそうです。
付属の収納ケースは、結構ギリギリサイズです。ミニ三脚は外さないと入りません▼
使い方
アプリ・初期設定
スマートホンに専用アプリをインストールします。
Hohem Pro
開発:Shenzhen Hohem Technology Co.,Ltd
価格:無料
アプリを起動すると、チュートリアルビデオや取扱説明書ビデオが並んでいます。
このつまみ部分が重要!収納時と撮影時のロックは忘れずに▼
アプリのホーム画面は、接続確認のみとなっており、アプリの本機能は「録画開始」ボタンを押してビデオ撮影モードとなります。
アプリのユーザー登録と、スマートホンへのペアリングを行って下準備が完了です。ユーザ登録は、メールアドレスとパスワードを登録するだけです。
電源ボタンを入れたら、電源ボタンを続けて5回押して自動キャリブレーション(調整)を実行します。
カメラ切替
背面に複数のカメラがある機種の場合、Proモードからカメラを切り替える事ができます▼
背面カメラをタップして、使用したいカメラを選択▼
機能紹介
iSteady Xの主な機能:手振れ防止 / 顔追跡 / 物体追跡 / 美顔効果 / ローアングル撮影 / タイムラプス / パノラマ動画 / インセプション効果 / ドリーズーム
手振れ・傾き補正機能
スタビライザー(自動安定装置)のメイン機能です。センサーで手ブレや傾きを感知して手振れを抑え、傾きを修正しながらビデオ撮影ができます。
自動キャリブレーションを済ませておいたら、特に設定は不要で即撮影が開始できます。カメラ、ビデオモードを切り替え、シャッターボタンを押して撮影・停止になります。
撮影時は、左側のズーム切替スイッチで調整しつつ、中央のスティックでカメラの方向をコントロールします。
iPhone 12 miniをセットして、実際に歩いてきました▼
少し大げさに上下動しながら移動しましたが、ヌルーっとムーンウォークしたようなムービーが撮れました。
iPhone 12 miniの純正カメラの手振れ補正機能と比較してみました▼
iPhone 12 miniには手振れ補正機能が搭載されていますが、結構な差になりました。
やはり物理的なスタビライザーの威力を感じます。
逆さまに持ったローアングル撮影は▼こんな感じ
インセプションモードを使うと、スマートホンを回転させながらお洒落な動画を撮影できます▼
要はジョイスティックの挙動を制限できる機能です。
・電源ボタン1回:2軸フォロー(緑LED 1回点滅)
・電源ボタン2回:パンフォロー(緑LED 2回点滅)
・電源ボタン3回:3軸オールロック(緑LED 3回点滅)
・電源ボタン4回:3軸フルフォロー&インセプション(緑LED 4回点滅)
※最後に電源ボタンを離し、シャッターボタンを離します。
※実際に使用する前に、ジンバルのヘッドの挙動を試してみる事をお勧めします
オートシャッター機能
iSteady Xには、オートシャッター機能が搭載されています。ジェスチャコントロールのアイコンをタッチすると有効になります。
静止画カメラのシャッターだけではなく、ビデオの撮影開始・終了もジェスチャでコントロール可能です
手をパーに広げるかピース(チョキ)を感知すると反応します▼
カメラの場合、タイマー機能を有効にするとパーやチョキの写真にならずに済みます。
ちなみに顔を認証できなかった場合、ジェスチャモードは働きません▼
顔・物体追尾撮影機能
顔・物体追尾機能が搭載されており、三脚にセットしておくと自動的にカメラが追いかけて撮影をします。
この機能は自分1人だけで、カメラマンに撮影してもらっているようなムービーが撮れます。
Youtube動画の撮影、会社での商品紹介の動画撮影なんかにも使えそうです。
物体追尾機能は、四角く囲った物体を認識し追尾します▼乗り物やペットなんかのオート撮影に便利ですね。急な動きには遅れて反応しますが、設定で動きを速くする事もできます。
用途を色々と考えたのですが、パーティなどでは、自分の子供に大きい柄の服を着せておけば? 自分の子供だけを追尾し続ける事もできそうですね。
子供がフレームインしてきた時に服の柄を認識して、自動的に追いかけて撮影してくれるかもしれません。実験してみたくなります。
スタンバイ機能
ヘッドを動かさずに撮影したい時は、2箇所をロックする事でスタンバイ、スタンドモードとして使えます。
ザックリ感想
スーパー多機能
片手で全て操作できる
コンパクトで持ち運びが楽
大型スマートホンにも対応
8時間の長時間使用が可能
スタビライザー機能が優秀
カメラマン要らずでセルフ撮影ができる
一脚、三脚にもマウント可能
多機能すぎて慣れが必要
まとめ・価格・販売サイト
私は登山の時 絶景ポイントでは、ミラーレス一眼で撮影しながら登っています。しかし手振れ補正機能を有効にしても、画面が揺れて視聴すると酔います。
コンパクトにスマートホンを使って撮影できるのは嬉しい。気軽にパッと撮影できるので、動画の本数が増えそうです。
安価で手軽なスマホジンバルなので、正直期待していませんでした。しかしながら、想像を遥かに凌ぐ凄いジンバルでした。
スマートホンのカメラ性能に依存しますが、あらゆるシーンで実用に耐え得る性能だと思います。動画撮影の可能性が限りなく広がりますね。
Hohem iSteady Xの価格は$59。日本のECサイトでも取り扱っています。
楽天、Amazonともに実質約6,300円で購入が可能です。Amazonでの価格は7,999円となっていますが、ページ内にクーポンがあります。
メーカーの方からLABOホンテン読者向けの割引クーポンが発行されています(tiktech)
Coupon:Hohemx80m
クーポン価格:¥5,812
タカシ
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