Amazonで良く見かけるApple AirPods風の中華AirPods。性能がどんな物だか使ってみた結果をレビューしたいと思います。
Amazonでは名前や価格帯が違う中華AioPodsが大量に販売されていますが、製品の大半は3~4種類の同じイヤホンです。
中華の汎用ノーブランド製品に、販売業者のブランド名を付けて、それらしく販売しているだけです。
【2019最新版】とか (簡易版Airpods)なんて表記もありますが、中身はどれも同じです。
今回は、一番よく見かける「Tws iシリーズ」の「Tws i7s」を購入してみました。
Amazonでは1,900-2,500円程度が相場ですが、今回はAliexpressで買い物のついでにポチったので送料込みで420円で買えました。
秋葉原では、たいていどの店でも1,660円(2019年11月現在)で販売されているアレです。
Tws i7S
開封の儀も何もありません。チャイナポストの袋に、本体とケーブルだけが直接入っていました。
日本のAmazonで取り扱っている商品は、これに独自に取扱説明書を付けて販売しているものが多いです。
ドライバ: 15 mm
インピーダンス: 32 Ω
Bluetooth バージョン: v4.2 + EDR
Bluetooth 使用バンド: 2.4 ghz
Bluetooth 距離: 10 メートル
Power レベル: クラス II
出力: 30 mW
周波数: 20-20000Hz
イヤホンのバッテリ容量:50 mAh
充電ケースのバッテリ容量:1,000 mAh
通話時間:約 2-3 時間
音楽時間:約 1.5-2 時間
スタンバイ時間:約 100 時間
マイク感度:-42dB
対応プロトコル:A2DP/AVRCP
通話用CVC8.0ノイズリダクション
製品レビュー
パッと見はApple AirPodsに見えます。実物を手に取った事が無い人は間違えるかもしれません▼
しかしながらAirPodsはタッチセンサー式なのに対して、中華エアポッドはボタン式です。
ボタンを見たら偽物が一目瞭然です▼
よく見ると継ぎ目にバリがあります▼
AirPodsがよく言われている耳から垂れた「うどん」部のΦは8.5mm。かなり太いです▼
販売ページの仕様では8.2mmとなっています。3ミリ鯖を読んでいますね▼
重さは左右で8.5g▼
Apple純正の有線イヤホン「EarPods(イヤーポッド)」と並べてみます。Appleの本物AirPodsもEarPodsよりは太いですが、それにしてもTWS-i7は太すぎます
「耳からうどん」どころか「耳からほうとう」に近いかも?恥ずかしい..
手に取ったサイズ感です▼
ケースは磁力では無く、ぎゅっと突っ込むとカチッとはまります▼
ケースにバッテリーが内蔵されており、イヤホンをケースに入れて充電する事ができます。
ケースにはMicroUSBケーブルで充電します▼
ケースに充電中は2つのインジケーターが赤く点灯します。プラスチックが薄いのでLEDが透けて見えて安っぽい▼
ちなみにイヤホンをケースに戻しても充電は開始されません。ケース前面の電源ボタンを押すと充電開始▼
後ろのMicroSDポートからも光が漏れてきます▼
ケースのバッテリー容量は1000mAh
いや、絶対ウソ!そんなには無いでしょう。
一度イヤホンを充電しただけでインジケーターが1個減りました。多く見積もっても300mAhがせいぜいでしょう。
ペアリング
電源ボタンを長押ししてペアリングモードに入ります。Bluetooth設定画面にはRS FREE AIRと表示されていました。
同じ製品でも表示名が違う事があるようで「TWS-i7」と表示される事が多いようです
デバイスと接続すると5秒に一度、左右のイヤホンが青く光ります▼
iOSではイヤホン接続アイコンとバッテリー残量が表示されます▼
イヤホンをケースから取りだして、ボタンを長押しすると一度ペアリングしたデバイスに接続されます。
毎回左右のイヤホンそれぞれボタンを押して接続する必要があります。
しかし耳から「デバイスコネクテッド」と聞こえても、たまに実際には接続されていない事がありました。
ケースに戻してケースの充電ボタンを押すとペアリング解除されて、充電が開始されます。
装着・操作感
装着感は思いの外ピッタリフィットして、暴れても外れません。耳のサイズや形状には個人差がありますが、私はジョギングしても大丈夫でした。
ボタンによる音楽操作は、1回クリックで再生/停止。右ボタン長クリックで次の曲へスキップ、左ボタン長クリックで前の曲にスキップ。
通話に関しては、1回クリックで電話の応答・通話終了。
通常リダイヤル機能がついているワイヤレスイヤホンは、音楽を一時停止している時に2回タップでダイヤルするのが常識です。しかしながらTWS i7Sは音楽再生中でも、間違えて2回タップするとリダイヤルしてしまいます。
私はテスト中に何度も奥さんにLINE通話を掛けてしまいました。他の人じゃなくて良かったぁ。
そもそも誤ダイヤルしてしまう危険があるので、リダイヤル機能が付いているイヤホンが嫌いな人も多いです。
それが音楽再生中もリダイヤルしてしまうのは厳しい。
通話テスト
TWS i7Sには通話機能が実装されています。LINEの「通話テスト」機能を使って内蔵マイクの感度と通話音量を試してみます。
通話は左耳だけから聞こえます。マイクは結構クリアに聞こえて、室内であれば普通に通話できるレベルです。
マイクにノイズリダクション機能が内蔵されているというのは本当かもしれません。
音質・使用感
音質はフラットでベターっとした音を予想していましたが、意外とメリハリがあってソレらしく聞こえます。
しかしながら低音域が弱いので、和太鼓の音楽を大音量で聴いてもテケテケ♪と聞こえるレベルで腹に響きません。
それでも使い捨てイヤホンとしては合格レベルの音質だと思います。
それより何より、頻繁に右耳側からモスキート音のような、コイル鳴きのような「チーーー」という音が鳴っていて耐えられません。
また右耳の棒部分の下にある、シルバーの充電部に触れると「チチチチ」という音が鳴ります。バッテリー関係に何か問題があるハズレ個体のようです。
人混みに行くと音飛びや途切れたりもしますが、ひと世代前のTWSと変わらない程度です。
バッテリーの持ちは1.5時間から2時間と書かれていますが、何度使ってみても1時間20分しか持ちません。
最新の本家AirPods2やAirPod Proは最大5時間持つようになっています。いまどき1時間20分では厳しい。通勤・通学の片道ちょうどでOKの人なら大丈夫かもしれません。
TWS i7sまとめ
追記:新モデルの i11以降の出来はなかなかです
バッテリーが1時間ちょいしか持たない。加えて勝手にリダイヤル機能と右耳ノイズ。本当に厳しいイヤホンでした。
今回ご紹介した中華AirPodsのTWS iシリーズは、最新ではTWS i8/i8Xという改良モデルが販売されています。
こちらは販売ページ上ではIPX5防水に対応、ケースに磁力が付いて、Bluetooth5.0へとアップグレードしたと書かれています。しかしながら同じ製品でも防水等級IPX7としていたり、バッテリー容量も業者それぞれで違います。
どれが本当なのか?そもそも本当に対応しているのかも疑問です。中には今回紹介した旧モデルを、iPX6防水と紹介している悪質な業者も見かけました。
また本家AirPodsと同じようにボタンの無い、タッチセンサー搭載タイプの「i11」も販売されています。しかしながら製品紹介ページ上で、ボタンを巧みに隠してタッチセンサーを装った中華AirPodsもありますので注意して下さい。
ボタン隠し偽装▼
中華AirPodsは、たとえ最新モデルで改善されていたとしても、出来れば避けるのが得策だと思います。
これからの完全ワイヤレスイヤホン(TWS)は、Qualcomm(クアルコム)のチップQCC3020を搭載している事が最低条件とされており、低価格モデルでも採用されつつあります(上位モデルQCC3024-QCC3026)
Qualcommのチップセットは、デバイスとの接続スピードがより速くなっただけでなく、デバイスとの距離が離れていてもより安定した接続を確保できるように進化しました。何よりバッテリーの持ちが従来の倍以上、6-7時間の超長時間再生を可能にしています。
とにかくケースにインジケーターが2個の↓のケースのタイプの中華AirPodsは危ないです。
中華AirPodsの闇は深く、業者間の競争とサクラレビューが酷いです。どの製品でも手を出すべきイヤホンでは無いと思います。
こんなサクラレビューばかりです。騙されないで!▼
使いやすいで、とても便利です。
サイズはポッケトに相応しいと思っております。
この販売者の他のイヤホンを買って友人のプレゼントにしました、同じように良いのです。
「それでも遊んでみたい」という方は、Amazonで数千円出さずともアリエクから購入してみては如何でしょうか?
カラーはホワイトと黒の2色。価格は時価ですが400-480円程度で購入できます。【Aliexpress】I7s Tws ワイヤレス Bluetooth イヤホン
タカシ
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