今回は子供のスマートホンやタブレットを管理できるアプリ「Googleファミリーリンク」をご紹介します。
「ファミリーリンク」は、子供のスマートホンに 時間制限や危険サイトのブロック、アプリのブロック、時間制限、位置情報の確認など、お子様がお使いの端末を一括で管理できる、万能ペアレンタルコントロールアプリです。
このアプリがリリースされるまでAndroid端末は、iフィルターなどの有料サービスや、サブスクリプション(月額課金)のサードーパーティ製アプリを利用するしか方法がありませんでした。しかも外部アプリのセキュリティは穴だらけで、セーフモードを利用したロック解除やアンインストールの裏ワザなど、簡単に解除されてしまう問題を抱えていました。
一方「ファミリーリンク」は、Googleからリリースされている純正の無料サービスです。堅牢なセキュリティを実現しており、子供に安心して持たせておく事が可能です。
ページコンテンツ
Googleファミリーリンク
「Google ファミリー リンク」は、保護者向けの管理用アプリと 制限を掛ける子供向けアプリの2種類があります。
管理アプリはiPhone(iOS)版もリリースされており、お子様の端末を2台の端末から管理する事が可能となっています。
保護者向け Google ファミリー リンク
開発:Google LLC
評価:
価格:無料
※ Android 7.0(Nougat)以上のOSで利用可能です(Android 5.0 / 6.0でも利用可能な場合あり)
※管理アプリはiOSからも利用可能です
※ 親がスマートホンをお持ちでない場合、ブラウザから設定する事が可能です
※ 子供が複数の端末をお持ちの場合でも、このアプリから同時に管理する事ができます
18 歳未満のお子様向け Google ファミリー リンク
※ 子供側の評価が低いのは、子供側の評価によるものです。
Googleファミリーリンクの設定方法
初期設定方法
親(管理)側と子供側にそれぞれアプリをインストールし、最初に子供側アプリを起動します。
子供の端末で「この端末」から進み、アカウントを選択します。
次に「端末の接続」の設定コードの入力が画面まで進んでおきます▼
次に管理する端末を開き、ウィザード画面を確認しながら「次へ」で進むと、ファミリーリンクの「設定コード」画面まで進みます▼
表示される9桁の設定コードを子供の端末に入力し「次へ」をタップ▼
そのまま子供側スマホで、子供のGoogleアカウントのパスワードを入力し「次へ」をタップ。
「保護者のファミリーグループに参加して下さい」と表示されるので「参加」を選択▼
「フィルタと使用制限」は任意に選択して「次へ」(後から設定可能)▼
「(子供アカウント名)さん、管理を許可しますか?」と表示されるので許可。
次の画面では「プロファイルマネージャーを有効」にするをタップ。端末の管理名を設定して「次へ」▼
子供の端末にインストールされているアプリが年齢別に一覧表示されます。
利用を許可しない場合、ここでチェックを外すことでアプリをブロックする事ができます(後で変更可能)
別の子供のアカウントを管理するには、トップ画面右上の「+」から追加します▼
先ほどと同じようなウィザードへと移行します▼
個別設定
項目別に個別に設定する方法を解説します。
※ 親側スマートホンにインストールした「保護者向け Google ファミリー リンク」アプリから設定します。
位置情報設定
画面中央の「位置情報」の設定から「ONにする」をタップ▼
位置情報(GPS)の精度などの詳細を設定する事も可能です。
「設定を管理」から「保護者による設定」を開き、「位置情報」から子供の端末名をタップ。
端末の位置情報のオン/オフ、位置情報のモードを設定する事も可能です。
この位置情報を利用すると、アプリを開くだけで常に子供の位置情報のマップが表示されるようになります▼
Playストア設定
Google のプレイストアの利用に対して制限を掛ける事が可能です。
課金や購入に関しての設定と各コンテンツに関して年齢によるレーティング設定をかけます。
「設定を管理」から「保護者による設定」を開き「Google Playでの使用制限」をタップ▼
Playストアの支払いに関しての設定は、「購入とダウンロードの承認」から「購入の承認」を設定します▼
※「全てのコンテンツ」を指定すると、無料のアプリにも承認が必要になります。
※ 購入承認に設定すると、子供の端末では勝手に購入できなくなります。
インストール時には親端末での承認が必要となり、課金は、親のGoogleアカウントのパスワードを入れる必要があります。
ゲームやメディアに関するレーティング設定は、その下の各コンテンツをタップする事で細かく制限を掛ける事が可能です。
端末の詳細設定
端末の詳細を設定する事で「ユーザーの追加と削除」や「開発者向けオプション」「提供元不明のアプリ」に関して制限を掛ける事が可能です。
トップページの子供の端末名下の「設定」をタップし「端末の詳細」から設定する事できます▼
YouTubeのレーティング設定
YouTubeの制限付きモードの設定は、ファミリーリンクからはできません。
YouTubeに子供アカウントでログインして設定します。
Android端末では、Youtube公式アプリを開きアイコンから設定を開く。
「全般」から「制限付きモード」をオンにします。
Chromeブラウザの場合、右上のアイコンから「制限付きモード」をオンにします▼
※ 制限付きモードは、Youtubeの設定を開く事で、子供が簡単に設定を変更する事ができてしまいます。
スマートホンの利用時間設定
「Googleファミリーリンク」では、2種類のスマートホンの利用時間の制限を掛ける事ができます。
トップ画面の「おやすみ時間」から「スケジュールを編集」をタップ▼
「おやすみ時間」では、使用禁止の夜間設定を掛けます。
タップして禁止時間帯のスタートと終了時間を設定します▼
1日の利用時間の上限も併せて設定する事が可能です。利用可能な時間内でも、時間をオーバーするとスマートホンがロックされます。
利用不可の時間になったら「おやすみ時間」と表示され、スマホがロック状態になります▼
ロックを解除する方法は、「保護者によるアクセス」をタップ。保護者のアプリに表示されている「保護者のアクセスコード」を入力します▼
「保護者のアクセスコード」の確認方法は、画面左上の「三」からメニューを開き、「「保護者のアクセスコード」」をタップ▼
Chromeブラウザ/Google検索結果の設定
「設定を管理」から「保護者による設定」を開き「Google Chromeのフィルタ」をタップ。
成人向けのサイトなどへのアクセスを制限する事ができます▼
アクセスを禁止されたサイトは、親に対してアクセスリクエストをする事も可能です▼
リクエストが送信されると、親のGoogleアカウントにメールが届きます。
承認する場合、アプリを開き「ウェブサイトへのリクエスト」と表示されている下の「承認」をタップ▼
アプリのロック
子供のスマートホンにインストールされているアプリの中から、起動させたくないアプリを使用禁止(ロック)する事ができます▼
「設定を管理」から「保護者による設定」を開き「Androidアプリ」をタップし、ブロックしたいアプリをタップ。
「アプリを許可」をオフ▼
子供のスマートホンからブロックされたアプリのアイコンが消えます。またPlayストアを開くと「このアプリは保護者によりブロックされています」と表示され使えません▼
利用時間の確認
親の端末では、今日のスマートホンの利用時間とアプリ別の起動時間が一覧表示されます▼
スマートホンのロック
利用時間設定とは無関係にスマートホンにロックを掛ける事も可能です。
アプリのトップより「今すぐロック」をタップ▼
子供の端末は「休憩時間です」と表示されてロックされます▼
解除方法
「ファミリーリンク」は、子供の端末からアンインストールする事はできません。
アンインストールしようとすると、確認画面が表示されますが権限の確認画面が表示されてしまいます。
機能を停止するには、親側のアプリを開き右上のメニューから「アカウントの管理機能」を開きます▼
「管理機能の停止」を内の確認チェックボックスにチェックを入れ「管理機能を停止」をタップ▼
管理機能が停止されると、親側にメール通知が届きます。
これで子供の端末から「ファミリーリンク」アプリをアンインストールする事が可能となります。
まとめ
iPhoneではiOS 12より新機能の「スクリーンタイム」機能が実装されました。この機能は、端末の利用可能な時間やアプリ起動制限、コンテンツブロッカーなど、iOS純正のペアレンタルコントロール機能です。
Android端末は外部アプリを利用するしか方法は無く、ペアレンタルコントロールに関して遅れを取っていました。しかしながら「ファミリーリンク」の登場で、ようやく子供に安心して持たせられるOSになったと思います。
ちなみに「ファミリーリンク」は、13歳以上になると子供自身で管理する事を推奨しています。
アカウントの管理方法の移行や方法に関しては、Google公式ヘルプを参照して下さい。
タカシ
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