何かと話題のiOS9からの広告も非表示にしてしまう新機能「コンテンツブロッカー」。その中でも人気の広告ブロックアプリ「Cyrstal」の開発者が、『押し付けがましくない広告をブロックしないオプションを付加する』と発表しました
ホワイトリスト追加
内容は『Allow some nonintrusive ads』(押し付けがましくない広告)をデフォルトでは表示する「ホワイトリスト」の実装になる模様。しかし、このホワイトリスト問題は、去年PCブラウザの広告ブロックアドオンの「ADBlock Plus」が企業から報酬を受けてホワイトリストに入れていた事が発覚した事から大きな社会問題になっています
それに続き今回、人気のコンテンツブロッカー「Crystal」が「ADBlock Plus」の開発会社(Eyeo)から話を持ちかけられ、同様にホワイトリスト機能を加えると発表しました
Crystal – Block Ads, Browse Faster.
開発:By Dean Murphy
料金:¥120※記事掲載時の金額
Wall Street Journalによると、同アプリは既に10万回以上ダウンロードされており、マーフィー氏のこのアプリからの収入は約7万5000ドル(約885万円)を超えています。アプリの売上に加え「Eyeo社」から月額ホワイトリストの利用料金を受け取るという事は「広告から利益を得るはずだった収入が他に流れたにすぎない。利益の搾取だ!」と叩かれています。
同様のアプリ「Peace:bock 」の作者は「広告ブロックアプリは便利ではあるが、攻撃れるべきでない多くの人々を傷つけてしまう」との理由からApple Storeから自発的に削除しています。
今回のホワイトリスト追加問題ですが、報酬を受けてホワイトリストに入れた広告も「設定」から非表示にすることは可能です。ちょうど「AdBlock ブラウザ」のようになりそうです。
ちなみに広告ブロックのホワイトリスト入りの契約している企業は「Google」「Microsoft」などの70社の企業です。この広告ブロックがビジネスモデルになり得るのかが話題になっています。
筆者としては人質を取って身代金を受け取るような手口には非常に抵抗があります。しかも、本来利益を得る人達からの収益の横取り状態になりますので、道義的に大いに疑問が残ります。実際、多くのPC広告ブロックアドオンユーザーは「AdBlock Plus」とEyeo社を見限って「ublock origin」に乗り換えています。
「Eyeo社」は他のコンテンツブロッカーの作者達にもコンタクトを取っているでしょう。人質ビジネスの今後が気になります。
タカシ
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