サウンド機器メーカーSOUNDPEATS AUDIO(サウンドピーツ・オーディオ)から発売された、完全ワイヤレスイヤホン 『Air5 Pro(エア・ファイブ・プロ)』が手元に来ましたので、使用感を共有したいと思います。
Air Proシリーズとして新たにマルチポイント機能に対応、ノイキャン機能はAi適応型(Adaptive ANC)に対応するなど、大幅なグレードアップモデルとなっています。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
φ10mmダイナミックドライバ搭載で透明感のあるサウンド
全音域で抜けのよいクリアな音質
Ai適応型(Adaptive ANC)に対応
高級感ある落ち着いたデザイン
状況に応じてノイズ低減レベルが変動するAI適応型
cVc8.0通話ノイズキャンセリンでクリアな音声通話
装着したまま外音が聞こえるパススルー機能搭載
ゲームなどにも使える低遅延モード実装
ANC機能は可聴域で最大55dBのノイズ低減効果
マルチポイント対応
1回の充電で最高 7.5時間の使用が可能
10分の充電で2時間の再生が可能
アプリでイコライザー調整が可能
LDAC/aptX Losslessにコーデック対応
LE AudioとLC3コーデックに対応
IPX5の防水レベル対応で汗や雨からガード
SOUNDPEATS Air5 Proスペック
イヤホンタイプ | カナル |
---|---|
Bluetootthプロファイル | HFP、HSP A2DP、AVRCP |
対応コーデック | SBC/AAC/LC3/LDAC/aptX aptX Adaptive/aptX Lossless |
再生周波数帯域 | 20Hz~40kHz |
音楽再生時間 | 7.5時間(充電ケース併用35時間) |
Bluetoothバージョン | 5.4 |
Bluetoothチップ | QCC3091 |
防水等級 | IPX 5 |
ドライバーユニット | 10mmダイナミックドライバー(PU+PEEK) |
通話ノイズキャンセリング | 通話ノイズリダクション マイク内蔵 |
ノイズキャンセリング | Adaptive ANC |
低遅延モード | 対応(60ms 低遅延) |
ANC機能 | 最大55dB低減の適応型ANC |
マルチポイント機能 | あり |
イヤホン充電時間 | 約 1.5 時間 |
ケース充電時間 | 約 2 時間 |
ケースサイズ | (L*W*H):66.88×48.33×26.92mm |
ケース重量 | 約 50.3グラム |
イヤホン重量 | 約 4.8 グラム |
開封の儀
【パッケージ内容】
- Air5 Proイヤホン x 1ペア
- イヤピース:6 (S/M/L各2)
- 収納充電ケース x 1
- USB-C充電ケーブル x 1
- 取扱説明書
- キャラステッカー
製品レビュー
イヤホン本体
イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したBluetooth接続のカナルタイプのTWSです。
イヤホン本体は、Appleの AirPodsシリーズに代表されるスティックタイプ。
艶ありブラックで落ち着いた質感とデザイン。ハウジング部のフェイスプレートが特徴的で、スティック部まで長く配置されています。またプレートには同社ロゴマーク「S」が入ってます▼
グリル部もゴールドで楕円形。
フェイスプレートは赤味ががったブロンズ色
イヤーチップはS/M/Lの3サイズが用意されています。
防水等級はIPX5に対応しています。雨や汗程度の水に対して有効です。※ケースは防水ではありません
重さは実測で片側 約 4.9グラム(公称5グラム)▼
チャージケース
充電ケースは小型で、握ると全て隠れてしまうサイズです▼
背面には同社お馴染みのロゴプレートが配置されています。
ケースのサイズは、実測で 幅66.88 x 高さ 48.33x 厚さ26.92 ミリ。
いつものようにリップクリームと並べてみます。同社の最新モデルはほぼ同じケースサイズですね▼
技適マークはケースのフタの内側。すごく見難いところにあります▼
イヤホンを格納したケースの重さは約 50グラム▼
充電ポートはUSB-C。ケースにはバッテリーのインジケーターは付いていませんが、1灯ついているLEDの色で残量を確認できます。また、リセットボタンはココに配置されています。
ケースの開き方が変わりました。スティックの足元まで見えるようになってカッコイイ。
バッテリー残量は、緑点灯:100-70% / 黄色点灯:69-20% / 赤点灯:20%以下
充電時は、緑:100% / 緑点滅:99-70% / 黄色点滅:69-20% / 赤点滅:20%以下
Qiワイヤレス充電には非対応です
1回の充電で約 7.5時間使えます。ケースに戻しての充電を含めると合計 37時間。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は数日おきでよさそうです。また10分の充電で2時間使えます。
使い方
ペアリングはケースから取り出せば、初回はペアリングモードで起動します。
後はスマートホンの 設定を開き、Bluetoothから選択するだけで完了▼
操作方法
イヤホンの背中側のロゴ部分をタップする回数で操作を行います
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
1回タップ | 音量下げる | 音量上げる |
2回タップ | 再生 / 一時停止 | |
1.5秒間長押し | ノイズキャンセルモード ヒアスルーモード ノーマルモードの切替 |
次の曲へスキップ |
3回タップ | 低遅延ゲームモード切替 | 音声アシスタント Siri、OKグーグル起動 |
通話 | ||
2回タップ | 通話/電話を切る | |
3回タップ | 通話切替 | |
1.5秒間長押し | 通話拒否 |
※ リセット:ケースに戻してケースのボタンを10秒間長押し。LEDが白と赤に点滅したらリセット完了。
専用アプリ
PeatsAudio
開発:yong yang 評価 無料 |
専用アプリからは、イヤホンのファームアップデート、ノイズキャンセリング機能切替、パススルー機能・イコライザー最適化機能などを利用できます。
操作・装着感
操作性について
イヤホンを充電ケースのフタを開くだけでイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
ケースから出した瞬間に「ペアリング」と音声が流れデバイスと接続されると「コネクト」と音声で伝えます。私のタイミングだと、急いで耳に入れても「コネクト」の音声が聞こえない程素早く接続されます。
またケースに戻すと自動的に充電が開始され、ペアリングが解除されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは必要ありません。
イヤホンの操作感については、背面のハウジング部を軽くタッチ(ノック)すれば受け付けてくれます。ロゴのついたプレートはスティックの下の方まで伸びていますが、ロゴ付近の丸い部分のみがタッチに反応します。
SOUNDPEATSの定番の操作方式です。使い慣れている人は戸惑う事はないでしょう。
また、1回タップで音量調整なので、手に持った時などに音量が変わってしまう事があります。スティック部を持つ癖をつければ誤操作を避けられます。
また設定アプリから1回タップ機能をオフにする事もできます。
装着感
イヤホンサイズは多機能な分、他のSOUNDPEATS製品より一回り大きいです。でも気になる程ではありません。
装着した感じは自然で、圧迫感や違和感はありませんでした。装着を忘れる程ではありませんが、フィットしており落としそうな不安はありません。
運転中以外は、一日中装着して音楽やラジオ、朗読サービス(オーディブル)を聴いていました。バッテリーが減ると片耳ずつケースに戻して使い続けていました。違和感や痛みはありませんでした。
ジョギングやトレッドミル(ランニングマシーン)でも使いましたが、落ちたり緩んだりする事はありませんでした。
赤光するフェイスプレートがお洒落です。
斜め前から見た様子▼
正面から見ても耳からハミ出る事もなく自然な感じです▼
耳から外すと一時停止される「装着センサー」には対応していません。
音質
Φ10mmの振動板には、耐熱性・強度に優れ、内部損失性にも長けたポリエーテルエーテルケトン(PEEK)とポリウレタン(PU)の複合素材を採用しています。
音質の特徴は、ドンシャリ寄りのチューニングです。派手で迫力のあるサウンドという印象です。
低音はパワフルですが、楽器の特徴をしっかりとらえた弾むように聴こえます。
中音域が少し弱いので、曲によってはボーカルの声が楽器に隠れてしまい遠く聞こえる事がありました。透き通った透明感がある音質ですが、ハイトーンボイスの女性ヴォーカルの声が、少しキンキン耳障りに聞こえる事もありません。
歯擦音が気になる曲、いわゆる「サ行が刺さる曲」を聴いてみましたが、これも全く問題ありませんでした。
音の解像度も高く、ジャズ音源を聴くとウッドベースの弾むような低音のボンボン音に加え、弦をはじくカタカタ、コトコトという音が入り、弦がぶつかったり震える音も忠実に聴こえます。いわゆるトランジェント(Transient) もしっかり聞こえます。
あえて苦手を挙げるのであれば、ボーカロイドの曲がまれにシャリつく事があります。
音の定位感も正確に表現できているので、オーケストラの楽器の位置がしっかりと把握できます。
正確な定位感により、目を閉じていても敵の位置を把握できるます。FPSなどのゲームにも使えます。
私はiPhoneを持ち歩いているので、通常はAACコーデックで聴いてみました。試しにAndroidでLDACコーデックで聴くと、音の解像度と音圧がグィーンと一回り大きく広がる感じです。
ノイズキャンセリング、パススルー機能
イヤホンの左耳を1.5秒間タッチする事で、ANCオン ➡ノーマルモード(ANCオフ)➡ 外音取り込み(パススルー)の順で切り替わります。
最大55dbまでの音量に対して効果があります。集音用に左右2つずつのマイクを搭載したハイブリッド方式(フィードバック/フィードフォワード)を採用。
通常エントリーモデルのノイキャン機能では、低音域のみに対応しており「男性の声」の音域レベルがギリギリ消せないと言われています。
しかしながら、Air5 Proでは「男性の声」どころか、「女性の声」も打ち消すほどの強力なノイキャン性能です。
無音にすれば微かに聞こえますが、軽くでも音楽を流すと回りの女性の声は聞こえなくなります。
賑やかなカフェでノイキャン機能を試しましたが、サウンドノベルを聴いていても周囲の会話が気になりませんでした。
電車の中でノイズキャンセリング機能をオンにすると「ゴーガタンゴトン」という音が「サー」っという音が聴こえる程度までカットされます。交通量の多い道沿いでも自分のブレスの音が聴こえる程静かです。
電車での通勤・通学では電車のノイズが消えるので、自分の世界に入れます。
ネカフェなどでは、音を流さないで電子耳栓として使う事もできますね。ノイキャン時でもノーマル時の音に近く、楽曲の音が変質してしまう事はありませんでした。ホワイトノイズが入って気になるという事もありませんでした。
外音取り込み機能(パススルー)についても、使えるレベルの性能だと感じました。両耳のイヤホンを外しながらネックスピーカーで聴いているような錯覚に陥るくらい外音が聴こえます。パススルーでデジタル変換された音という事も感じないくらい自然な音が聞こえてきます。
サーキュレーターの前でパススルー機能を使いましたが、ゴーっという音はある程度します。風が強い日にパススルー機能はお勧めしません。ちなみにANCオン、ノーマルモード時は風切り音は大幅に軽減されています。
音切れ・音飛び・遅延
仕事に10日間近く持ち歩いていましたが、途切れたり音飛びで気になるようなことは滅多にありませんでした。
ただし、スマートホンのロックを解除した時や、電子レンジ使用時、通知が届く時など、軽く途切れる事がありました。この程度の途切れは、どのイヤホンでも良くある現象なので気になりませんね。
遅延に関しては、左耳のイヤホンを 3回タップする事で、遅延を抑えた「ゲーミングモード」に切り替わります。低遅延モードで、動画を観ましたが人の口の動きと音(声)のズレを目を凝らして見ても分かりませんでした。ほぼ体感できるレベルでは遅延がありませんね。
マルチポイント機能
マルチポイント接続とは、2台の機器と同時接続し、それぞれで通話も音楽も受信できる機能。
例えば、PCでオンライン会議を終了した後、スマートフォンで音楽再生を始めるだけで再生機器を切り替えられます。スマートフォンが電話を着信した際には自動でスマートフォンの通話に切り替わり、そのままハンズフリー通話をすることも可能。2台の機器でイヤホンを使う場面で接続の切り替えがいらず、使用する事が可能です。
※マルチポイント接続時にLDACは使用できません。
まとめ・価格
SOUNDPEATS Air5 Proを使い倒した感想は、とにかくノイズキャンセリング機能が強力です。55dBまでの音量に対応しているだけでなく、幅広い音域の音を「Adaptive ANC」機能で動的にカットしてくれます。
以前レビューした上位モデルの「Capsule3 Pro+」と比べてもノイキャン性能は負けていません。
SOUNDPEATS Air5 Proの価格は¥9,980。今回は発売を記念して、割引クーポンが発行されています。
しかしながら現在、Amazonではスマイルセールを実施しているので、 (税込)で購入可能となっています。
・割引: 約10%OFF
・クーポンコード:SPA5PN3PR50
※本クーポンコードは、Amazon商品ページに掲載されているクーポンと併用可能です。
※ メーカーさんの方からサンプル品をご提供頂いてのレビューとなります。金銭の授受などはありませんので、公正な視点で製品をレビューします。
タカシ

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