ミニPCを得意とする中国パソコンメーカーPCGMKtec の高性能ミニPC「Nucbox M7」を購入しました。
「Nucbox M7」は超小型デスクトップパソコンにもかかわらず、プロセッサーに「Ryzen 7 PRO 6850H」を採用、グラフィック処理は軽いゲームならこなせる「AMD Radeon 680M」を搭載しています。
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GMKtec Nucbox M7スペック
型番 | Nucbox M7 |
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OS | Windows 11 Pro (64bit) |
CPU | Ryzen 7 PRO |
GPU | AMD Radeon 680M (RDNA2、CPU内蔵) |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR5-4800 最大64GB |
ストレージ | 512GB M.2 PCIe 3.0 SSD |
SSD増設 | 可能 (M.2 Type-2280) 最大 2TB |
ワイヤレス通信 | Wi-Fi 6、 2*2.5G Giga LAN RJ45 |
Bluetooth | Bluetooth5.2 |
インターフェース | 【フロント】 ・Oculink PCIE4.0x4 ・USB Type-C 4.0(PD/DP/DATA) ・USB Type-A 3.2(Gen2)×2 ・3.5mmイヤホンジャック 【バック】 ・USB Type-A 2.0×2 ・HDMI 2.1(8K@60Hz) ・DisplayPort 2.0(4K@60Hz) ・RJ45 2,5G LANポート ・USB Type-C 4.0(PD/DP/DATA) ・DC電源ポート ・ケンジントンロック |
重量 | 約636g |
サイズ | 高さ:43mm 奥行:123 mm 幅:112 mm |
【セット内容】
・Nucbox M7本体
・電源アダプタ
・電源ケーブル
・HDMIケーブル
・VESAマウント&取付ネジ
・取扱説明書
筐体レビュー
天板は透明なアクリルで側面はアルミ合金製▼
天板から中のファンが見えます▼
サイズはMac miniより少し多きい程度。マウスと並べたサイズ感▼
天板と本体の間に隙間がありファンによるエアフロ―の通気口になっています▼
底は四角いゴム足が付いています。付属のVESAマウント金具を使ってモニター背面に取り付けることもできます▼
前面のインターフェース
- Oculink端子
- USB4端子
- USB3.2 Gen2×2
- 3.5mmステレオジャック
- 電源ボタン
USB4端子は、映像出力のほかPD給電にも対応しています。大きいアダプタを持ち歩く必要がなくなり、コンパクトなPD充電器で済むのが良いですね。
また画面出力に関しては、「HDMI 2.1」を利用した最高8K解像度出力に対応。HDMI ・USB4.0×2 ・ DP2.0を使用する事で4画面同時出力も可能にしています。
背面のインターフェース
- USB2.0×2
- DisplayPort
- HDMI
- 有線LAN×2
- 電源コネクター
内部へのアクセス方法
上部のパネルを反時計回りに回すと内部へアクセスができます。
このネジ4本外すと外れます。
内部右側には2基のメモリースロット(DDR5-4800)があります。最大容量は64GBまで換装が可能▼
ゲーム系ベンチマークテスト
搭載しているGPUは「AMD Radeon 680M」。デスクトップPC用のエントリクラスのグラフィックボード「GeForce GTX 1050 Ti」と同等の性能です。
軽めのゲームならサクサク遊ぶ事ができます。
Oculinkポートが搭載されているので、外部GPU(グラフィックカード)を接続する事も可能です。高性能グラボを接続すればヘビーなゲームにも遊べるようになります。ゲーム系ベンチマークテストしてみました。
ドラゴンクエストX(とても快適)
品質 | スコア / 評価 |
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標準品質 | 8,525/ とても快適 |
※1920×1080ドット(FHD)の結果
FF14ベンチ DAWNTRAIL 黄金の遺産
品質 | スコア / 評価 |
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標準品質 | 3737/ 設定変更を推奨 |
※1920×1080ドット(FHD)の結果
ベンチマークテスト
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23:SIngle Core(シングルコア):1,491 pts
CINEBENCH R23:Multi Core(マルチコア):12,451pts
PCMark 10
PCを使った作業の快適さを計測する「PCMark 10」を調べてみます。
Essentials (一般的な利用) |
10,505(目標値 4,100) |
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Productivity (ビジネス利用) |
9,075(目標値 4,500) |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
8,124(目標値 3,450) |
どれも快適に使える目安の目標スコアを大きく超えており、動画編集などでもストレスなく利用可能です。
ストレージ性能
内蔵するストレージは、M.2 SSD 512GB。
定番の「CyristalDiskMark」で計測してみます▼アクセス速度はシーケンシャルリードで3.5GB/秒を超えています。かなり高速ですね。
ザックリ感想
最大 4画面同時出力可能
ストレージ、メモリの増設・換装が可能
VESAマウントを利用してモニター背面に取り付け可能
USB 4.0ポート搭載でPD給電が可能
Oculink端子搭載で外部グラフィックカードと接続可能
コンパクトで場所を取らない超小型サイズ
シンプルなデザイン
静音ファンで騒音問題なし
GMKtec Nucbox M7まとめ
オフィスアプリを長時間使用したり、ベンチマークアプリを回しましたがファンは本当に静かです。本体が熱くなるような事もなく、ほんのり温かい程度です。
なので、熱によるカクツキなどもありませんでした。
ミニPCに限った比較では「ミドルハイ」モデルと言えるでしょう。OCulinkやUSB4対応しているので、ミニPCの拡張性に息苦しさを感じる事もありません。
ノートPCやミニPCの最新機種と比べても、性能的には上々です。
最新モデルは十数万円以上するので、約5万円で買える「NucBox M7」はとてもコストパフォーマンスが高いと思います。
タカシ

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