2024年6月にSUUNTO から発売されたGPSスマートウォッチ「SUUNTO RACE S （スント・レース・エス）」が手元に来ました。
使用感を共有したいと思います。

「SUUNTO RACE S」は、兄弟モデル「SUUNTO RACE」のコンパクトモデルとなります。トレーニング機能、アウトドア アクティビティに関してはRACEと同じ機能が取り入れられています。
RACE Sは、レースやアウトドアトレーニングだけでは無く、日常でも使えるようになった軽量コンパクトモデルというのが最大の魅力です。アクティビティ時も軽量というのは大きいアドバンテージになります。

またオフライン地図が無料で用意されており、スマホの電波の届かない所でもマップを見る事が可能です。
またマップ上のルートの作成、取り込み、ナビゲート機能も使う事ができます。

SUUNTO RACE S スペック

筐体

SUUNTO RACE Sのディスプレイは、1.32インチ（466× 466） AMOLED（有機EL）画面。ディスプレイには、耐久性の高いゴリラガラスを採用。手元にあるモデルは「オールブラック」。ベゼルは細いマットブラックのメタル製。

常時オンの設定時はアナログだと少し見難いです。デジタルフェイスにすると時間の確認が楽です▼

ウォッチフェイスは本体に16種類用意されています。ウォッチの「設定」>>「カスタマイズ」から変更が可能です。

フェイス内の表示アプリ（ヴィジェット）は、Apple Watchで言うコンプリケーションのように、フェイス内の表示項目の変更も可能です。

表示サイズにより設定できるヴィジェットが異なります▼

操作は右側についているデジタルリューズ(クラウン）と上下の2つのボタンで行います▼

左側にはスピーカーが配置されています▼

ベゼル部分のデザインはシンプル。SUUNTOのロゴのみ入っています▼

バンドは幅22mmのシリコンゴム。バンドはホールに通した後ピンで固定する方式です。片手で簡単に装着できます。

SUUNTO 「RACE」と「RACE S」の違い

「SUUNTO RACE S」は、性能的には兄弟モデルの「SUUNTO RACE」とほぼ同じです。
一番の違いは画面サイズ。RACE Sは4.5mm画面なのに対して、RACEは4.9mmの大型画面です。
用意されているウォッチフェイスも若干異なります。
「RACE」は見た目もかなり本格的にゴツく THE アウトドアスマートウォッチというデザインです。

またRACEのケースはステンレススチールとチタニウムの2種類が用意されており、チタニウムモデルは約9万5千円の高級モデルとなります（RACE Sはステンレススチールの1モデルのみ）
重さは「RACEステンレススチールモデル」は83g「RACE S」は60g。

性能も若干異なり、防水性能はRACEは100m防水、RACE Sは50m。それほど深い潜水に使用する機会は無いと思いますので、防水性能はあまり気になりませんね。
またバッテリーの持ちはRACE Sは最大13日間、RACEは26日間と倍近く違います。

初期設定・スマートフォンにアプリをインストール

SUUNTO APP

	開発: Amer Sports Digital Services Oy 評価(4.1/5)  無料

専用アプリをインストールすることで、スマートフォンの各種機能の設定、ファームウェアアップデートなども可能となります。

デバイスのペアリング方法

アプリとスマートウォッチの連動は簡単。アプリを起動するだけで、勝手にデバイスを探してペアリングが完了しました。

操作方法について

SUUNTO RACE Sは、ジョギングやトレッキング、登山などのアスリート向けに特化したGPSウォッチです。
そのため操作が特殊で、一般的なスマートウォッチとは使い勝手がかなり違います。
最初は戸惑いましたが、使っている間に操作方法がエクササイズ中に操作しやすい仕様だと感心しました。
画面スワイプやタップでも操作は可能ですが、基本的にデジタルリューズで選択＋決定、下ボタンでキャンセル。

この一般的なスマートウォッチと違うマニュアル操作感が良い！アスリート向けな「ハードな状況下での使用を意識した操作法」だと感じられます。

リューズを上に回すとヴィジェットが表示されます（配置するヴィジェットは設定から変更可能）

用意されているヴィジェットは、心拍系、血中酸素濃度計測、睡眠ログアプリなどのヘルス系が中心です。天気、ストップウォッチやアラーム、高度・気圧計、メディアコントロールなど、スマートウォッチとしての基本アプリも用意されています。

リューズを押した時と、上下ボタンの長押しで呼び出すアプリは設定可能です。

下ボタン１回クリックで「コントロールパネル」を呼び出せます▼

通知機能

メールやLINEの通知もスマートウォッチに届きます。ちなみに返信に関しては、Androidスマホとペアリングしている時のみテンプレート作成した文を送る事ができます。

ワークアウト、GPS、オフラインマップ

95種類以上のワークアウトに対応しており、防水使用なのでプールでの水泳の記録も可能です。

衛星位置システムをを掴むと左上のGPSアイコンが緑に点灯します。

ワークアウト中の表示▼

エクササイズ中は画面がロックされており、ボタン操作のみ受け付けるようになります。
表示画面は各スポーツによって異なります。

オフラインマップ

オフラインマップはスマホアプリから「オフライン地図のダウンロード」を実行後、ウォッチに送って準備します。

オフラインマップは、エクササイズ中でなくても確認できます▼

ルートもスマホアプリから簡単に作成可能です。
マップを開き「＋」をタップし「ルートを作成」。登山やランニングアプリのGPXデータファイルを取り込む事もできます。

登山・ジョギングのコースナビ

保存したコースはアクティビティのスタート画面から「ナビゲーション」で設定できます。

ルートを外れると「オフルート」のアラートがバイブレーションとともに表示されます。

アクティビティ後にスマホアプリと同期すると、ルートと細かいデータを確認できます。

ヘルス・睡眠モード

ヘルス機能では、睡眠ログ、心拍計測やSpO2 センサーによる血中酸素飽和度などが測定可能です。
ただし、RACE Sはアクティビティログ方向に機能を全フリしていますので、最近のスマートウォッチに搭載されているようなストレス計測などの一日中のヘルスログ的な機能は弱めです。

トレーニングに対しては高度な指標が用意されており、トレーニングと回復のバランスをサポートします。

• TSS:トレーニング・ストレス・スコア
  ➡トレーニングにより体に掛った負荷を数値化します
• TSB：トレーニング・ストレス・バランス
  ➡調子や好調さの度合いを表す・身体の回復の傾向や指数が分かります
• CTL：Chronic Training Load
  ➡長期間にわたって蓄積される運動トレーニングの累積量。TSSから算出されます。

バッテリー

バッテリーは最長13日間のロングライフが特徴です。常時オンディスプレイをオンで、毎日軽いエクササイズで5日くらいの持ちです。トレランや登山などでGPSを稼働し続けると30時間。かなりバッテリーの持ちは良いです。

まとめ・価格・販売サイト

「SUUNTO RACE S」を使った感想は、マラソン、トレイルランニング、サイクリングなどハードで本格的なアクティビティ向けのGPSウォッチに仕上がっています。

オフラインマップが便利なので、電波が届かない登山やトレッキングなどにも安心して使えますね。ルートを外れるとアラートがでますので、最近よく報道されている道迷い遭難の心配もありません。

RACE Sはコンパクトデザインなので、女性が使っても自然に装着できます。男性なら普段使いにも兼用ができるのも魅力です。
お兄さんモデルの「SUUNTO RACE」は画面が大きくて見やすい分、普段使いには少し不自然です。いかにも「アウトドア好きスキお兄さん」っぽくなりますね。コンパクトモデルは汎用性が高いです。

SUUNTO RACE Sの価格は6万 4900円。Amazon・楽天・SUUNTO 公式ショップで購入可能です。

SUUNTO RACE S

オフラインマップ対応・GPSスマートウォッチ

Amazon

SUNNTOショップ

 

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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

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