IoT機器メーカーの大手SwitchBot(スイッチボット)から発売されている、ロボット掃除機「S1 Plus」が手元に届きましたので、実機を使って使用感を共有したいと思います。
「S1 Plus」は、クリーナーとしての吸引掃除に加え、モップシステムで水拭きも同時にこなせる 1台 2役のお掃除ロボットです。また集めてきたゴミは、自動的にゴミ収集ベースに吸い上げられてゴミパックに溜まります。ベースのゴミパックは4リットルの容量があるので、ゴミ捨て作業が最大 70日間不要です。
またアプリと連携する事で、進入禁止エリアの指定や掃除予約など細かい指示も可能です。いわゆるIoT機器なので、Wifiと接続して遠隔掃除も可能で、SIRIやアレクサ、OK Gooleから音声で掃除方法の指示を出す事もできます。
ページコンテンツ
ざっくりフラッシュレビュー
吸引・モップ掛けが同時に行える
自動でゴミ捨て充電開始
立ち入り禁止境界線、モップ禁止エリア、立ち入り禁止エリアの設定可能
Google Home , Amazon Echo , SIRIに対応
AIで驚くほど効率的で念入りに掃除する動線
専用アプリがSwitchBotの他のデバイスと共通
2cmの段差を乗り越える
カーペット検知機能で自動で吸引力アップ
250分間の長時間稼働が可能
最大76dB の静音設計
最大 2,700Paの強力な吸引力
3Dマッピング式で効率的な走行が可能
ダストボックスが水洗い可能
ピンポイント掃除指定が可能
掃除機の吸引力は4段階、モップに使う水量は3段階に調整可能
消耗品がアマゾンで簡単に購入できる
SLAMアルゴリズムの経路計画で家具に衝突しない
Wifiが2.4Hz帯のみ対応
SwitchBotロボット掃除機S1 Plus
型番 | W3011010 |
---|---|
マッピング/走行方式 | LDSレーザー |
吸引口 | メインブラシ |
バッテリー | 5,000 mAh リチウムイオン |
バッテリー駆動時間 | 250分間 (3~5LDK/250㎡) |
動作音 | 59db~65db |
吸引力切換え | 4 段階 |
吸引力 | 最大吸引力2700Pa |
水量指定 | 3 段階 |
騒音レベル | 最大 76dB(A) |
ダストボックス容量 | 350ml |
水タンク容量 | 300ml |
自動ゴミ収集ベース容量 | 4L |
重さ | ロボット掃除機:約 3.75 Kg ゴミ収集ベース:約 7.85 Kg |
本体サイズ | ロボット掃除機:34 x 34 x 9.5 cm ゴミ収集ベース:220×180×380mm |
カラー | ホワイト |
複数階マップ | 対応 |
その他機能 | 仮想境界線、モップ禁止エリア、衝突、落下防止等 |
モーター | Nidecブラシモーター |
開封レビュー
【セット内容】
- 掃除機SwitchBot S1 Plus本体
- 自動ゴミ収集ベース
- 防水シート
- 小型メンテナンスツール
- ダストパック x 3
- 取扱説明書
筐体
筐体はホワイトボディで、サイズはいわゆるロボット掃除機の一般的なサイズです。ルンバを見た事がある方は、それを想像してみて下さい。
ちなみにルンバはφ356 mm、モップステーションは340mmです。
裏側をひっくり返すとタイヤとメインブラシ、サイドブラシが確認できます▼
メインブラシは簡単に外してメンテナンスができます▼
ダストボックスは、つまんで引っ張るだけで外れます▼
モップ用のウォータータンクと一体型となります▼
本体の充電ボタンと清掃ボタンは本体上部に付いています。電源ボタンは本体側面。ステーションでの充電中などはスリープ状態なので、電源は普段はオフにしません。メンテナンスやダストボックスの掃除の時にオフにする程度です。
セルフゴミ収集ステーション
自動ゴミ収集ベースにはボタン類はありません。とにかく小さいのが特徴で、幅220×奥行180×高さ380mmしかありません。
モップによる床の濡れを防ぐために「防水シート」が付属しています▼
頭を開けてダストパックを装着します▼
前面下部にはゴミを吸い上げる口と充電用接点があります。
ドッキングした様子▼
アプリ連携
SI Proはスマートホンアプリとの連携が必須です。掃除の方法やスケジュール管理ができるほか、現在の掃除状況を手元で監視できます。Google Home または Amazon Echo、SIRIからお掃除の開始時間や方法を話しかけるだけで指定できます。
SwitchBotアプリ
開発: wonderlabs, Incorporated 評価 無料 |
アプリの設定・項目
アプリを起動して「+」からデバイスを選択するだけ。 Wifiへの接続など、チュートリアルに従って設定します。注意点は、ロボット掃除機がWifiの5GHzに対応していません。スマホ5GHz帯につないでいる場合、2.4GHz帯のWi-Fiに繋ぎなおして、接続設定を行う必要があります。
これをしないとエラーになります。
可動方法・動作検証
リビングキッチンでテスト走行しました。広さは 20畳くらいあると思ますが、対面キッチンもありますし、大きいリビングテーブルセットは椅子が邪魔で入り込めなそうです。スタート前に椅子を机に乗せる必要があります。
また床に色々と置いてあるので掃除できる床面積は限定的です。最初のマッピング作成走行時は、隣の畳の部屋に入らないようにモノを並べておきました。一度走行させてマッピング完成後は、禁止エリア設定で入らないようにできます。
一番最初は、部屋のマップを作成するためにモップを外して吸引モードのみで稼働させます。走行しながら部屋のマップを作成してくれます。
驚いたのはLDSレーザーの性能の高さ。少し走っただけで、ほぼ完ぺきに部屋の形のマッピングが出来上がっていました。
同じ場所を複数回走行するランダム走行型とは違い、LDSレーザーのロボット掃除機は賢いです。
アプリを眺めていると、部屋のマッピング(地図作成)しながら、掃除をしてくれます。
マップ上ではロボット掃除機の現在位置を確認できます◎が現在位置▼
モップがけする場合は、ダストボックスの下にクリーニングクロスを取り付けます▼
見難いですが、掃除機が走った後ろはシットリと濡れています▼
掃除機の吸引モーター音は、かなり静音設計だと感じました。さすがに寝てる間に寝室を掃除できるレベルではありませんが、Maxモードでもテレビの音声は聞き取れる程度の音です。
段差は2cmくらいはグイグイ乗り越えていきました。ただし、自動ゴミ収集ベースに戻り、ゴミ回収作業の時はゴ―――っと凄い吸い込み音がします。
また本体のアナウンスが大声で話すので、せっかくの静音掃除が台無しです。アプリからアナウンスのボリュームを絞る事をお勧めします。
3Dマッピングシステムで部屋を立体的に把握します▼
掃除が終わると自動的に自動ゴミ収集ベースに帰って、ゴミをベースに回収した後に充電を開始します。またアプリからも自動ゴミ収集ベースに戻るように指示できます。
自動ゴミ収集ベースに戻る指示を出した様子▼
走行・掃除能力
今まで何台もロボット掃除機を使ってみましたが、ち密に徹底的に掃除してくれるという印象です。走行も賢くLDSレーザーセンサーとSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)アルゴリズム搭載されているだけあって、理にかなった動線でマッピング作成後は“部屋を知り尽くした”という動きで掃除をしてくれます。
遠い所で再充電の指示を出しても、最短距離で自動ゴミ収集ベースに帰還します。
掃除機本体のダストボックスは、ベースにゴミを吸い上げられて何も残っていませんでした▼
朝掃除した部屋なのですが、ドックのダストボックスには結構ゴミが入ってました。
「衝突防止モード」をオンにすると、障害物に全く触れる事がなくなります。試してみましたが、家具に遠慮している分ギリギリの箇所の取り残しが少しありました。オフにしていても障害物にはソフトに当たるので、家具を傷つける心配は無さそうです。
複数階のマップにも対応しており、部屋を変えてスタートするだけ部屋を認識して掃除してくれます。
掃除の指定方法
上でご紹介したマッピング(最初の掃除)は、マップを作るので掃除禁止エリアや掃除方法を設定できません。絡んでしまうコード類などは、徹底的に片付けて掃除スタートするか、障害物を置いてガードしておく事と良いようです。マッピングが済んだら高度な設定が可能となります。
エリア指定機能
エリア指定機能が搭載されており、進入禁止のエリアやスポット的な掃除の指定をする事が可能です。
画面から「エリア指定清掃」をタップ。すると仮装境界線とモップ禁止エリアの指定が可能となります。
エリアの設定は、仮想境界線(バーチャルウォール)とモップ禁止ゾーンの指定が可能です▼※ 赤エリアが立ち入り禁止、赤線がバーチャルウォール、緑は四角いエリアで囲った場所のみを掃除するモード。ちなみに階段は自動で認識してくれるので、バーチャルウォールに指定しなくても落ちる事はありませんでした。
掃除機の吸引力は4段階、モップに使う水量は3段階に調整可能です。
指定した時間に掃除を開始するようにタイマーをセットする機能が実装されています。毎日繰り返し予約も可能なので、仕事に行っている間に自動的に掃除してもらう事もできますね。Wi-fi外からでも操作が可能なので、外出先からでも掃除スタートさせられます。
消耗品・メンテナンスについて
お掃除ロボットなので、オートで掃除、充電をしてくれますが、ゴミ捨てや水替え、各ブラシ掃除などのメンテナンスは人の手が必要です。またSwitchBot ロボット掃除機 S1 Plusの消耗品は、Amazonで購入可能です。掃除回数から割り出して、アプリで交換時期をお知らせしてくれる機能もあります。
ダストパックやサイドブラシ、メインブラシなどの「交換部品セット」が販売されています。SwitchBot はIoT機器メーカーとして信頼のある会社なので、消耗品が手に入りやすいのが安心ですね。無名メーカーのロボット掃除機だと、メーカーが無くなったら入手できませんからね。
まとめ・価格・販売サイト
S1 Plusは、前述したように自動ゴミ収集ベースがとにかく小さい。今まで何台もロボット掃除機を試してきましたが、圧倒的にコンパクトです。
「ロボット掃除機を導入したいが邪魔になる」と躊躇して来た方には、特にお勧めです。また肝心の掃除機能についても、Aiが非常に正確で、障害物を正確に回避して効率的に掃除してくれます。
SwitchBot ロボット掃除機 S1 Plusの価格は、6万9,800 円。現在Amaznではセール価格6%オフの¥65,610 円で販売されています。
※ メーカーさんの方からサンプル品をご提供頂いてのレビューとなります。金銭の授受などはありませんので、公正な視点で製品をレビューします。
タカシ
最新記事 by タカシ (全て見る)
- 【2025年最新版】Apple Watch(アップルウォッチ)定番のオススメアプリ集 - 2025年1月3日
コメント