サウンド機器メーカーQCY(キューシーワイ)から発売された、完全ワイヤレスイヤホン 『T20 AilyPods(ティ・トゥエインティ・アイリーポッツ)』が手元に来ましたので、使用感を共有したいと思います。
T20 AilyPodsはインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンです。10日ほど前に届きましたので、しばらく日常的に使用してみました。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
φ13mmドライバ搭載で迫力のサウンド
インナーイヤータイプにも関わらず力のある重低音
インナーイヤータイプ定番デザイン
ENCノイズリダクションでクリアな音声通話
ゲームなどにも使える低遅延モード実装
Bluetooth5.3対応でガッチリ接続
1回の充電で最高 5.5時間の使用が可能
アプリでイコライザー調整が可能
アプリからイヤホンの位置を探せる
LDACコーデック対応
タッチ操作部が不安定
T20 AilyPodsスペック
イヤホンタイプ | インナーイヤー |
---|---|
チップセット | – |
Bluetootthプロファイル | HFP、HSP A2DP、AVRCP |
対応コーデック | AAC / SBC |
再生周波数帯域 | – |
音楽再生時間 | 約 5.5時間 |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
防水等級 | IPX 4 |
ドライバーユニット | φ13 mm |
通話ノイズキャンセリング | ENC通話ノイズキャンセリング |
ノイズキャンセリング | – |
イヤホン充電時間 | – |
バッテリー容量 | 35mAh(イヤホン) 220mAh (充電ケース) |
ケース重量 | 約 37.5 グラム |
イヤホン重量 | 約 4 グラム |
ケースサイズ | 53.8 x 24.6 x 48.4 mm |
開封の儀
【パッケージ内容】
- T20 AilyPodsイヤホン x 1ペア
- 収納充電ケース x 1
- USB-C充電ケーブル x 1
- 取扱説明書
取扱説明書は中国語と英語のみ。でも操作などの説明は簡単なので英語力が無くても理解できます▼
製品レビュー
イヤホン本体
イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したBluetooth接続のインイヤータイプ(インナーイヤー)のTWSです。
イヤホン本体は、Appleの AirPodsシリーズに代表されるスティックタイプ。いわゆる耳うどん型。
AirPods Pro や AirPods3と同じくらいのショートステム型です▼
グリル部はメタルチックなメッシュになっています。
防水等級はIPX4に対応しています。IPX4はいわゆる日常防水、雨や汗程度の水に対して有効です。
重さは実測で片側 約 4.0グラム▼
AirPods3と比較
AirPods3と比較してみるとデザインこそ違いはありますが、シルエットは双子です。
←AirPods3 / QCY T20 AilyPods→
グリルの開口部のサイズも角度もほぼ同じです▼
装着した時は、背中がブラックじゃないと分かりますね。
チャージケース
充電ケースは小型化を目指して設計を重ね、手の平の3分の1のサイズを目指してデザインしたとしており、握ると全て隠れてしまいます。▼
Sケースのサイズは、実測で 幅54 x 高さ 48.5 x 厚さ24.5 ミリ▼
いつものようにリップクリームと並べてみます。▼
技適マークは箱、製品のどちらにもありませんが、担当さんに問い合わせると取得しているとの事でした。
イヤホンを格納したケースの重さは約 35グラム▼
充電ポートはUSB-C。ケースにはバッテリーのインジケーターは付いていません。1灯ついているLEDは充電中・充電完了のみを確認できます。
Qiワイヤレス充電には非対応です。ケースのコンパクト化とワイヤレス充電のどちらが嬉しいかは賛否が分かれそう。
イヤホンの充電中はイヤホンの背中部分が光ります▼
1回の充電で約 5.5時間使えます。ケースに戻しての充電を含めると合計 20時間。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は週に 2回程度で間に合いそうです。
また緊急時には5分の充電で60分の使用が可能ですので、辛抱強く充電完了を待つ必要がありません。私は5分充電して片耳モードで聴いて、もう片方のイヤホンを満充電にしたりします。
通話テスト
T20 AilyPods はイヤホンにマイクが内蔵されており、ENCノイズキャンセリング機能によりクリアな通話が可能です。
両方のイヤホンにマイクが2つ(合計4基)実装されており、雑音をカットした快適な会話を可能にしています。
実際に仕事中には通話(電話/LINE通話)に使っていましたが、自然な会話ができました。声が変質したり途切れるような事もありませんでした。また片耳モードで使っている時でも、普通に仕事の通話ができました。
使い方
ペアリングはケースから取り出せば、初回はペアリングモードで起動します。
後はスマートホンの 設定を開き、Bluetoothから選択するだけで完了▼※再ペアリングや他のデバイスと接続したい場合、イヤホンを取り出しの左右のタッチ部を5回タップしてLEDが白く5回点滅したらファクトリーリセット完了
操作方法
イヤホンの背中側のステムの付け根をタップする回数で操作を行います
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
1回タップ | – | – |
2回タップ | 再生 / 一時停止 | |
1.5秒間長押し | 前の曲にスキップ | 次の曲へスキップ |
3回タップ | 音声アシスタント Siri、OKグーグル起動 |
低遅延モード切替 |
通話 | ||
2回タップ | 通話/電話を切る |
デフォルトだと操作が限定的ですが専用のアプリで設定が可能なので、フル操作が可能になります。
1回タップを有効にすると誤操作してしまうので、最近は1回タップの操作を嫌うユーザーが多く無効にしているのだと思われます。
専用アプリ
QCY
開発:Dongguan Hele Electronics Co., Ltd. 評価 無料 |
専用アプリからは、タッチ操作の変更・イコライザー機能・イヤホンを探すなどを利用できます。イヤホンの探す機能は、最後に接続した位置をマップ上に表示する事が可能で、イヤホンから音を出す事もできます。しかしながら、音が小さいので音から探すのは厳しいです。
操作・装着感
操作性について
イヤホンを充電ケースから取り出すだけでイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
ケースから出した時とデバイスに接続した時にピローン音が流れます。私のタイミングだと耳に入れた時に、ペアリングまで終えています。
またケースに戻すと自動的に充電が開始され、ペアリングが解除されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは必要ありません。
イヤホンの操作感については、ステムの下を軽くタッチ(ノック)すれば受け付けてくれます。
これが位置が悪く、ステムを叩くので耳穴から少し外れてしまう事があります。最初は操作のたびにイヤホンを入れ直していました。AirPodsはステムをつまむむとカチッと受け付けるので、そのような心配がありませんでした。せめてハウジング裏にして欲しかったです。
装着感
AirPods3とデザインが似ているので、装着感もかなり近いです。インナーイヤー型が痛くて無理な方はダメだと思いますが、AirPodsやEarPodsが大丈夫な人は問題ないと思います。
私はインナーイヤー型が好きで、AirPods3をメインに使っていますが、同じように一日中装着してみましたが、違和感や痛みはありませんでした。
夕方にはスポーツジムでも使いましたが、落ちたり緩んだりする事はありませんでした。
シルバーに見える部分はLEDが内蔵されていますが、電源オンの時や充電時以外は光りません▼
斜め前から見た様子もAirPodsシリーズっぽいです▼
正面から見ても耳からハミ出る事もなく自然な感じです▼
音質
チタンメッキを施した Φ13mmのLCP コンポジット ダイアフラム ドライバーを搭載しています音質の特徴は、全音域でクリアで音の広がりが感じられ、曇りや篭りがありません。解像度もソコソコあり、音の抜けも悪くありません。
インナーイヤー型のイヤホンは、遮音性が低いので低音域が苦手という特性があります。しかしながらT20 AilyPods はインナーイヤー型らしからぬ低音のディテールを感じられます。低価格のインナーイヤーイヤホンが低音がコンコンと聞こえますが、AilyPods はズンズン響くだけではなく、丁寧に楽器の特徴をしっかりとらえた弾むように低音が聴こえます。
全体的なチューニングが、バランスが良いのであらゆるジャンルの音楽に向いていると思います。また中音域も気持ちよく鳴っているので、バンドのヴォーカルも楽器にかき消される事なくしっかりと聞き取れます。ポップスやアニソンなどの鑑賞にも良いと思います。ただし低音が強いので、曲によってはヴォーカルの声がギターやベースの音に隠れてしまう曲もありました。個人的にはキックドラムが強いEDMを気持ちよく聴ける数少ないインナーイヤー型だと感じました。
音切れ・音飛び・遅延
1週間近く持ち歩いていましたが、途切れたり音飛びで気になるようなことは滅多にありませんでした。ただし、スマートホンのロックを解除した時や、通知が届く時などは一時的に途切れる事がありました。この程度の途切れは、どのイヤホンでも良くある現象なので気になりませんね。
遅延に関しては、右耳のイヤホンを 3回タップする事で、遅延を抑えた「65ms低遅延ゲーミングモード」に切り替わります。低遅延モードで、動画を観ましたが人の口の動きと音(声)のズレを目を凝らして見ても分かりませんでした。ほぼ体感できるレベルでは遅延がありませんね。
まとめ・価格
T20 AilyPodsは、低音を楽しみたいインナーイヤーイヤホンのファンにはお勧めの製品です。ワイヤレス充電や耳から外して一時停止など、贅沢な性能はありませんが、そのコストカットの分で高音質で低遅延に対応した高コストパフォーマンスなイヤホンだと思います。
QCY T20 AilyPodsの価格は¥4,880。記事執筆時はAmazon商品ページ内に¥1,200引きのクーポンが発行されており¥3,680で購入できます。
※ メーカーさんの方からサンプル品をご提供頂いてのレビューとなります。金銭の授受などはありませんので、公正な視点で製品をレビューします。
タカシ
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